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4.私を食べて
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どうやら我は「オンギャア」と、たった今、生まれたらしい。いや、そんな風には泣かないが。
普通の赤子のように小さく、丸っこいならば可愛かろうが、我は身長が二メートル近くある。しかも自分で言うのもなんだが、イケメンマッチョだ。そんな男が赤ん坊のように泣いたら、それはもうホラーである。
さて、我は魔界樹の根っこをかきわけ、地中から這い出してきた。しかし気力はそこで使い果たしてしまったようだ。
――面倒くさい。
動くのも、息をするのも。いっそ生命を絶たれたほうがマシなくらいだ。
とりあえず寝転んだところで、影が差した。仰向けになった我の顔を、大きいのから小さいの、太いのから細いの、様々な形の奴らが覗き込んでいる。
彼らは我が同胞、悪魔だ。
力ある悪魔が誕生するとき、母たる魔界樹は、同族の実力者たちに報せを――といっても手紙だとかそういったものではなく、念波を送る。それを受けて、彼らは駆けつけてきたのだろう。
魔界樹の根元で、寿命を終えた魔物たちは永久の眠りに就く。その代々の記憶を、新たに生まれし者は引き継ぐ。無論、我もそうだ。だから今、我のもとに集った四人の悪魔たちの名前や能力も、はっきり理解していた。
「こいつが最強の悪魔? マジかあ? だるそーな顔してるじゃねえか」
この太っちょが「ベルゼブブ」。正体は巨大なハエだ。
口と外見は悪いが、面倒見がいい。人間にも甘いせいで、何度か馬鹿を見ている。
「で、で、でも、そうなんでしょ? 『サタン』がいない今、か、か、彼が最強だって」
この赤くひょろいのが、「マモン」。戦う力は皆無だが、魔法の薬を調合させたら、右に出る者はいない。
「えー? この生まれたての坊やがー? 魔界樹の勘違いじゃないの? ほら、ぼへーっとしてるし。頭悪そうじゃん」
この黒いのは「ルシファー」。魔力は強いが、性格は悪い。
我がこの世に生を受けるまでは、こいつが最強の悪魔だった。
「あんまり騒ぎなさんな。お前らが言っているとおり、彼はまだ生まれたばかりなんだ。本調子じゃないのも当然だろう。――すまないね。俺たちには共に成さなければならない使命がある。仲良くやろう」
若草色の、一見オスだかメスだか分からない中性的な風体をしているのが、「アスモデウス」。
悪魔のくせに優しく、気遣いができるのは、彼がもう長いこと人間と一緒に暮らしているからだろうか。
「ねえ、いつまで寝てるの? 起こしてあげるね?」
ルシファーがニヤニヤと笑いながら、インテリジェンス溢れる我の頭を、思い切り爪先で蹴った。
――なんだこいつら、うざい。
起きるのもだるかったから、寝たまま呪文を詠唱した。ベルゼブブだけが――こいつも実はなかなか強い悪魔なのだが、危険を察知し、防御魔法を展開しようとする。が、遅い。
我が呪文を唱え終わると、四人の悪魔たちは膝から崩れ落ち、頭を抱えた。
「う、あ、ああああああ!」
絶叫する者、嗚咽する者、嘔吐する者。様々な形相で苦しんでいる。
「お前、お前、お前……!」
身の程知らずにも、先ほど我に暴力を振るったルシファーは、口から泡を吹き、血走った目を見開いた。
「――お前の名、は?」
苦痛に喘ぎながら、悪魔たちは互いに顔を見合わせた。
「思い出せない……!?」
「こ、こ、こ、この人の、な、な、名前……!? な、な、なんだっけ!?」
「そんなバカな……! 上級悪魔の記憶から、自らの真なる名を消し去るなんて……!」
悪魔たちは、全ての同胞の真なる名を把握している。これもまた魔界樹から伝えられるのだ。
悪魔にとって真なる名は、心臓のようなものだ。強靭な肉体や精神に恵まれていても、真なる名を使って攻撃されれば、ひとたまりもない。
その急所たる名を悪魔が互いに知っておくのは、表向きはいざというとき、助け合うためということになっている。が、本音は、悪魔同士を牽制させる狙いがあるのではないか。
真なる名を知られてしまっていれば、本来自由奔放な悪魔も、滅多なことはできない。つまり真なる名は、抑止力として働いているのだ。
そんなわけだから、我の真なる名を悪魔たちの記憶から奪えば、我は彼らより一枚多く切り札を持つことになる。
「お前、ええと……。くそ、本当に思い出せねえ! お前なあ、そういう態度は良くねえんじゃねえのか!? お前は赤ん坊みたいなもんだから分かってねえかもしれねえが、『死神』だっていつなんどき、俺らを滅ぼそうと襲ってくるかもしれないしだな……!」
よろめきながら、ベルゼブブが説教してくる。
茶番につき合うのは御免だ。群れるのも御免だ。
我は最強の悪魔らしい。魔界樹が満を持して生み出した、期待の新星。
だがそんな立場は、我が望んだわけではない。
我は、一人がいい。なにもしないで、一生ダラダラゴロゴロ自堕落に過ごすのだ。
「よっこらしょ」
我は立ち上がると、背中の羽を広げ、飛んだ。
地上では我の放った魔法の後遺症か、悪魔たちが未だ苦しんでいる。ま、死ぬことはないだろう。
「てめえ、覚えてろよ! ぜってー、ぶっ殺してやるからな!」
ベルゼブブの怒声が聞こえるが、華麗に無視する。
さあ、のんびりできるところを探そう。
狭い魔界では、悪魔たちにすぐ見つかってしまう。だったら広大な人間界へ、出向こうではないか。
人の世界に来たものの、上空から観察するに、随分ごちゃごちゃしている。賑やかなところから遠ざかるように飛んでいるうちに、丘に差し掛かった。
辺りは静かだ。――なかなか良いではないか。
丘の上には、白壁が特徴的な大きな建物があった。なにをするところなのか。うるさいと嫌だと思って、窓からそっと中を覗く。
建物の内部には、寝台がたくさん並んでいた。人もそれなりにいるが、騒いでいる者はいないようだ。
まあ、そんな体力はなかろう。――そこにいる人々の顔には、死相が浮かんでいるのだから。
なるほどここは、死を待つ者たちの住まいなのか。
我は建物の中に入って、歩き回った。「同化」の魔法をかけているから、我の尻尾、角、体色は、人間の目には入らない。
なのにすれ違う人々は、我をジロジロと珍しそうに見回した。我の美貌は、魔法でも隠しようがないということか……。
あまり目立っても厄介なので、無機質な廊下の両脇に並んだドアから、適当な部屋に入ってみる。
さほど広くないそこには、中央に小さなベッドが一台、備えつけられていた。そしてその周辺、枕元からベッドヘッド、近くのテーブルまでが、贈りものと思しきもので溢れかえっていた。
その中でも我の目に止まったのは、甘い匂いを放つものたちだ。チョコレートやスナック菓子。我のDNAが、あれは美味いものだと告げている……。
堪え切れず、ベッドに飛び乗る。が、やはりそこは小さく、狭かった。そのうえ我の立派な体重が不服なのか、ギシギシと耳障りな音を立てる。これでは落ち着かないので、仕方なく変身した。我のもうひとつの姿、クマに。今回は活動するスペースに余裕がないので、ぬいぐるみサイズに留めておく。
準備を整えたところで、無造作に置かれていた菓子の包装を解き、破り、片っ端から食べ始めた。
きのことタケノコ。我はきのこ推しである。
のちに知ったことだが、人間界においてきのこ派は劣勢のようだ。
そうだ、人は時折過ちを犯す。だが賢い彼らのことだ。きっと時が経てば、真理に到達するだろう。きのここそが王者なのだと――。
それはともかく、夢中で菓子を貪っていたからか、我は部屋の主が帰ってきたことに気づかなかった。
「だれ? ――なに?」
現れたのは、青白い顔の、ガリガリに痩せた少女だった。
普通の赤子のように小さく、丸っこいならば可愛かろうが、我は身長が二メートル近くある。しかも自分で言うのもなんだが、イケメンマッチョだ。そんな男が赤ん坊のように泣いたら、それはもうホラーである。
さて、我は魔界樹の根っこをかきわけ、地中から這い出してきた。しかし気力はそこで使い果たしてしまったようだ。
――面倒くさい。
動くのも、息をするのも。いっそ生命を絶たれたほうがマシなくらいだ。
とりあえず寝転んだところで、影が差した。仰向けになった我の顔を、大きいのから小さいの、太いのから細いの、様々な形の奴らが覗き込んでいる。
彼らは我が同胞、悪魔だ。
力ある悪魔が誕生するとき、母たる魔界樹は、同族の実力者たちに報せを――といっても手紙だとかそういったものではなく、念波を送る。それを受けて、彼らは駆けつけてきたのだろう。
魔界樹の根元で、寿命を終えた魔物たちは永久の眠りに就く。その代々の記憶を、新たに生まれし者は引き継ぐ。無論、我もそうだ。だから今、我のもとに集った四人の悪魔たちの名前や能力も、はっきり理解していた。
「こいつが最強の悪魔? マジかあ? だるそーな顔してるじゃねえか」
この太っちょが「ベルゼブブ」。正体は巨大なハエだ。
口と外見は悪いが、面倒見がいい。人間にも甘いせいで、何度か馬鹿を見ている。
「で、で、でも、そうなんでしょ? 『サタン』がいない今、か、か、彼が最強だって」
この赤くひょろいのが、「マモン」。戦う力は皆無だが、魔法の薬を調合させたら、右に出る者はいない。
「えー? この生まれたての坊やがー? 魔界樹の勘違いじゃないの? ほら、ぼへーっとしてるし。頭悪そうじゃん」
この黒いのは「ルシファー」。魔力は強いが、性格は悪い。
我がこの世に生を受けるまでは、こいつが最強の悪魔だった。
「あんまり騒ぎなさんな。お前らが言っているとおり、彼はまだ生まれたばかりなんだ。本調子じゃないのも当然だろう。――すまないね。俺たちには共に成さなければならない使命がある。仲良くやろう」
若草色の、一見オスだかメスだか分からない中性的な風体をしているのが、「アスモデウス」。
悪魔のくせに優しく、気遣いができるのは、彼がもう長いこと人間と一緒に暮らしているからだろうか。
「ねえ、いつまで寝てるの? 起こしてあげるね?」
ルシファーがニヤニヤと笑いながら、インテリジェンス溢れる我の頭を、思い切り爪先で蹴った。
――なんだこいつら、うざい。
起きるのもだるかったから、寝たまま呪文を詠唱した。ベルゼブブだけが――こいつも実はなかなか強い悪魔なのだが、危険を察知し、防御魔法を展開しようとする。が、遅い。
我が呪文を唱え終わると、四人の悪魔たちは膝から崩れ落ち、頭を抱えた。
「う、あ、ああああああ!」
絶叫する者、嗚咽する者、嘔吐する者。様々な形相で苦しんでいる。
「お前、お前、お前……!」
身の程知らずにも、先ほど我に暴力を振るったルシファーは、口から泡を吹き、血走った目を見開いた。
「――お前の名、は?」
苦痛に喘ぎながら、悪魔たちは互いに顔を見合わせた。
「思い出せない……!?」
「こ、こ、こ、この人の、な、な、名前……!? な、な、なんだっけ!?」
「そんなバカな……! 上級悪魔の記憶から、自らの真なる名を消し去るなんて……!」
悪魔たちは、全ての同胞の真なる名を把握している。これもまた魔界樹から伝えられるのだ。
悪魔にとって真なる名は、心臓のようなものだ。強靭な肉体や精神に恵まれていても、真なる名を使って攻撃されれば、ひとたまりもない。
その急所たる名を悪魔が互いに知っておくのは、表向きはいざというとき、助け合うためということになっている。が、本音は、悪魔同士を牽制させる狙いがあるのではないか。
真なる名を知られてしまっていれば、本来自由奔放な悪魔も、滅多なことはできない。つまり真なる名は、抑止力として働いているのだ。
そんなわけだから、我の真なる名を悪魔たちの記憶から奪えば、我は彼らより一枚多く切り札を持つことになる。
「お前、ええと……。くそ、本当に思い出せねえ! お前なあ、そういう態度は良くねえんじゃねえのか!? お前は赤ん坊みたいなもんだから分かってねえかもしれねえが、『死神』だっていつなんどき、俺らを滅ぼそうと襲ってくるかもしれないしだな……!」
よろめきながら、ベルゼブブが説教してくる。
茶番につき合うのは御免だ。群れるのも御免だ。
我は最強の悪魔らしい。魔界樹が満を持して生み出した、期待の新星。
だがそんな立場は、我が望んだわけではない。
我は、一人がいい。なにもしないで、一生ダラダラゴロゴロ自堕落に過ごすのだ。
「よっこらしょ」
我は立ち上がると、背中の羽を広げ、飛んだ。
地上では我の放った魔法の後遺症か、悪魔たちが未だ苦しんでいる。ま、死ぬことはないだろう。
「てめえ、覚えてろよ! ぜってー、ぶっ殺してやるからな!」
ベルゼブブの怒声が聞こえるが、華麗に無視する。
さあ、のんびりできるところを探そう。
狭い魔界では、悪魔たちにすぐ見つかってしまう。だったら広大な人間界へ、出向こうではないか。
人の世界に来たものの、上空から観察するに、随分ごちゃごちゃしている。賑やかなところから遠ざかるように飛んでいるうちに、丘に差し掛かった。
辺りは静かだ。――なかなか良いではないか。
丘の上には、白壁が特徴的な大きな建物があった。なにをするところなのか。うるさいと嫌だと思って、窓からそっと中を覗く。
建物の内部には、寝台がたくさん並んでいた。人もそれなりにいるが、騒いでいる者はいないようだ。
まあ、そんな体力はなかろう。――そこにいる人々の顔には、死相が浮かんでいるのだから。
なるほどここは、死を待つ者たちの住まいなのか。
我は建物の中に入って、歩き回った。「同化」の魔法をかけているから、我の尻尾、角、体色は、人間の目には入らない。
なのにすれ違う人々は、我をジロジロと珍しそうに見回した。我の美貌は、魔法でも隠しようがないということか……。
あまり目立っても厄介なので、無機質な廊下の両脇に並んだドアから、適当な部屋に入ってみる。
さほど広くないそこには、中央に小さなベッドが一台、備えつけられていた。そしてその周辺、枕元からベッドヘッド、近くのテーブルまでが、贈りものと思しきもので溢れかえっていた。
その中でも我の目に止まったのは、甘い匂いを放つものたちだ。チョコレートやスナック菓子。我のDNAが、あれは美味いものだと告げている……。
堪え切れず、ベッドに飛び乗る。が、やはりそこは小さく、狭かった。そのうえ我の立派な体重が不服なのか、ギシギシと耳障りな音を立てる。これでは落ち着かないので、仕方なく変身した。我のもうひとつの姿、クマに。今回は活動するスペースに余裕がないので、ぬいぐるみサイズに留めておく。
準備を整えたところで、無造作に置かれていた菓子の包装を解き、破り、片っ端から食べ始めた。
きのことタケノコ。我はきのこ推しである。
のちに知ったことだが、人間界においてきのこ派は劣勢のようだ。
そうだ、人は時折過ちを犯す。だが賢い彼らのことだ。きっと時が経てば、真理に到達するだろう。きのここそが王者なのだと――。
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