【完結済】これが勇者の倒し方

犬噛 クロ

文字の大きさ
2 / 4

2.

しおりを挟む



 真昼だというのに陽光の一筋すら差さない曇天の下、竜と男は対峙していた。
 鋼のような強度の鱗を全身に纏う、身の丈八mにも及ぶ巨大な竜。大の男を三人束ねても、それより太い手足が振るう剛力は言うに及ばず、そのうえ高い知性も備えたこの古の竜は、魔法をも操る。
 もはや数えるほどしか生存せぬ希少種。この古代竜こそが、魔族を束ねる女王、ジェントリン・フィーバ・メルケットの真の姿であった。

「出会いに感謝するぞ、女王よ……!」

 男はカラカラと豪快に笑った。
 並の人間ならば、古代竜と対峙すれば、偉大な彼らの気に当てられ、動けなくなるはずである。が、男は不敵な笑みを浮かべながら、慣れた手付きで黄金の剣を鞘から抜いた。
 人としては大柄だろうが、相手が巨竜となると小さく見える。人類最強の剣士であり、命知らず。そうでなければ、魔族の長と一対一で戦おうなどとは、決して思わないだろう。
 二十二歳になったばかりのその男は、「ニュートルー・アント」。しかし本名よりも「勇者」との呼び名のほうが、広く世に知れ渡っているはずだ。
 竜の体を覆う漆黒の鱗に対し、ニュートルーは金色に輝く美しい鎧でその身を守っていた。彼の装備は、百年もの間繰り広げられた魔族との戦いにおいて、開発と強化がなされた対魔防具の最高傑作である。剣と一揃えで作るのに多大な費用と年月がかかるそれらは、まさに人類の最終兵器であった。
 一匹と一人の戦いは、もう三日三晩続いていた。竜の爪と人の剣がぶつかり合い、互いの攻撃をそれぞれの鱗と鎧で防いできたが、どちらももう限界だった。
 ――次で、雌雄が決する。
 竜も人も、同じ予感を抱いていた。

「勝負だ、勇者よ」

 聞くだけで寿命が縮まりそうな忌まわしき銅羅声がそう告げると、竜の周囲には紫色の靄が立ち上った。
 大地、そして空気からも精気を吸い取り、暗黒の力に変える――古代竜のみが使えるという「魔染」の力を使うのだろう。

「……!」

 勇者は剣を一度払い、構えた。古代竜のブレスの、その魔法効果は、有に半径10kmに及ぶという。逃げるのは不可能だ。
 魔王城がそびえ立つこの孤島には、逆に言えば城以外何もない。魔王ジェントリンと、彼女に仕える者たちの島である。
 勇者とのこの戦いの前に、ジェントリンは城で働く者たち全てに退去命令を出した。彼らはここより遥か北の大陸で、自分たちの長である魔王の勝利を祈っているはずである。
 ところで――。
 互いに多くの犠牲を生んだ、この悲惨な戦いの原因は何なのか。その答えは、「種族が違う」という一言に尽きるだろうか。
 角が生えていたり、大きな牙が光っていたり、長い尻尾を振っていたり。
 恐ろしい外見をして、自分たちを軽々と凌ぐ魔力や身体能力を持つ魔族たちを、非力な人間たちは恐れ、憎んだのである。
 ――そして狂気にも似た衝動で、魔族たちを絶滅せんと動き出した。
 とはいえ、これはジェントリンたち魔族側から見た戦いの歴史である。
「全ては人類が悪い」。
 だが相手側に尋ねれば、きっと真逆の説明がなされるだろう。
 戦いとは、そういうものだ。負けたほうが悪であり、勝ったほうが正義である。
 そして、今まさに新しい歴史が綴られようとしている。
「全ては魔物が悪い。故に、我らは奴らを滅ぼした」。
 長きに渡った二つの種族の戦いは、最後は数の上で勝った人類の勝利という形で終わりを迎えるはず――だった。

 ――終末は、来たれり。

 暗灰色の竜・ジェントリンは前足を踏ん張り、腹の底から息を吐き出した。
 暗黒の力を帯びた竜の咆哮は、生きとし生ける者、特に人間にとっては即死の効力のあるマジック・ブレスだ。
 勇者は、しかし避けなかった。無謀にも正面から竜に向かって突っ込み、地を蹴った。竜も敵の躍動に合わせ、顎を上げる。
「魔染」のブレスが、当然ニュートルーを直撃した。
 勇者の体はきしみ、彼は苦しそうに眉をしかめたが、だがそれだけだった。
 次の瞬間、ニュートルーの鎧が輝きを増したかと思うと、辺りは目が眩むような光に包まれた。その中心で、勇者は剣を振りかざした。
 最強の竜も、ブレスを吐いたあとには、わずかな隙ができる。勇者はそれを狙ったのだろう。
 ニュートルーの手元にある剣は、魔伐剣「閃光」だ。古今東西の名工と、優れた魔術師がタッグを組み――詳しい説明はここではどうでもいいので、割愛する。
 ともかく、その「閃光」は見事その役目を果たし、竜の頭上に鎮座していた角を打ち砕いた。直後、ジェントリンは雷に打たれたように痙攣し、横向きに地面に倒れた。
 地に寝転んだ竜からは、白い蒸気が立ち昇る。しゅうしゅうと音を立てながら、物凄い勢いで何かが抜けていき、途方もない大きさだった魔物の体はみるみる縮んでいった。
 角は魔族の力の源であり、損なえば一時的に魔力を失ってしまう。そしてジェントリンの正体である「古の竜」は、その堂々たる姿を保つのに大量の魔力を必要とする。角を失えば、もう竜の形をしていられないのだ。

「うう……。さすが、噂に名高い『閃光』だ。我がブレスを跳ね除けるとは」

 魔力を失った以外は、魔王も特に傷ついた様子はない。人間の少女によく似た姿に戻ったジェントリンは、埃と土に汚れた上半身をよろよろと起こしながら力なく笑った。

 「見事だ、人の子よ。ニュートルー・アント殿だったな」
 「ニュートでいい」

 まるで友人に対するかのように、勇者は気安く応じた。場にそぐわぬ緊張感の欠けたその発言に、ジェントリンは面食らい、そして破顔した。
 これくらい豪快な男だからこそ、魔族でも最強と謳われた自分を討てたのだろう。そして、この男になら、負けても悔いはない。
 ジェントリンの心は、晴れ晴れとしていた。

「さあ、早くこの首を持って行くがいい」

 真っ先に首を刎ねられれば、後に残していく同族の者たちの不幸を、絶望の顔を、見ずに済む……。
「魔王ともあろう者が心根の弱いことだ」と自嘲しつつ、ジェントリンは勇者の剣を受け止めるべく、瞼を閉じた。
 しかし聞こえてきたのは、カチンという金属どうしが触れ合う音である。どうやらニュートルーは、剣を腰につけていた鞘に収めたようだ。

「そのような野蛮なことはしない」
「――ほう、さすが勇者様というわけか」

 挑発的に煽ってみたが、ニュートルーが気にした様子はない。なるほど、本当に器が大きいようだ。
 ジェントリンは感心し、だが次の瞬間、あっと声を上げた。ニュートルーが持っていた名剣「閃光」を、ゴミか何かのようにポイッとそこらへ放ったからだ。

「……………」

 自分の角を破壊し、勝敗を決した剣を、そんなテキトーに……。
 なんとも言えない切なさがこみ上げてきたが、敗者に文句を言う資格などないので、ジェントリンは口を噤んだ。
 手ぶらになったニュートルーは、ジェントリンをじっと見下ろした。

「……?」

 眼力勝負ならば、ジェントリンだって負けはしない。見詰め返すが……。勇者の視線はまっすぐ過ぎる。
 思わず居心地が悪くなって、ジェントリンは自らの体を抱き締めた。なにしろ竜への変身が解けた今、彼女は生まれたままの姿なのだ。腰まである若草色の髪が、乳房を始め、体のほとんどを隠してくれてはいるが、どうにも恥ずかしい……。

 ――いや、たかが人間などに、羞恥心を抱くのもバカバカしい! 家畜の前で、裸になっているようなものなのだ! 堂々としていればいい!

 と、自分に言い聞かせてみるも、例え種族は違えども、目の前の勇者は男であり、ジェントリンは女である。どうしても気になってしまう。

「すまないが、何か羽織れるものを貸して……」

 そう言いかけると、ニュートルーは兜をやはり無造作にその辺へ投げ捨て、ジェントリンの前に跪いた。

「!」

 急激に縮まった距離に、ジェントリンは思わず身を引いた。
 人間をこんなにも間近で見るのは、初めてかもしれない。
 意志の強そうな太い眉。澄んだ青い瞳。すっと通った高い鼻に、大きな口。
 人間の美醜は魔族であるジェントリンに量りかねるが、良い顔つきをした男だと思った。
 ニュートルーは魔王の首に関心はなかったようだが、だがそこから下には大いに興味があったようだ。無遠慮なほどジロジロとジェントリンを眺め回したあと、彼は腰に着けた小さなカバンから、黒く光る金属の輪を四つ取り出した。

「すまないが、念のため拘束させてもらう。俺も疲れているから、抵抗されたら、加減ができないからな」

 ジェントリンは不愉快そうにムッと顔をしかめた。

「既に勝負はついている。私は負けたのだ。無様な振る舞いはせん」

「すまん」と謝りつつも、ニュートルーは手にした輪を、ジェントリンの両手首と両足首に素早くはめてしまった。
 輪が肌に触れた刹那、わずかに目が回る。覚えがあるこの感覚は、魔法具のそれだろう。

「これは拘束用のマジック・アイテムか?」
「うむ」

 頷きながら、ニュートルーは魔王の手首にはめた黒い輪を指先でなぞった。すると輪は突然輝き出し、次の瞬間、ジェントリンは後ろ向きにひっくり返った。

「うわっ!?」

 両手は万歳をするような格好で、両足は大きく左右に開いた形で、まるで磔にされたかのように、ジェントリンは仰向けに転がっている。両手首、そして両足首の輪は地面にめり込み、ぴくりとも動かなかった。

「おい! 何の真似だ! 私に抵抗する意志はないと言っただろう!」

 ジェントリンは抗議するが、ニュートルーは罠を確認する狩人のように、地面に縫い付けられた彼女の手足を黙々と調べている。
 やがてニュートルーの指は、ジェントリンの灰色の肌をつつ……と滑り、足の付け根の辺りまで上ってきた。
 ぎくりと、ジェントリンは震える。
 自分は裸なのだ。こうも手足を広げられてしまえば、見えてはいけないところが見えてしまっているはず……。

「何をしている! やめろ! さわるな!」
「…………………」

 声を限りに訴えても、ニュートルーは答えない。

 ――これは……まずいのではないか。

 怯えつつもそんなはずはないと、ジェントリンは自分の考えを打ち消そうとする。
 自分たちは種族が違うのだ。異種族に劣情を抱くような輩がいるとは思えない。
 それにニュートルーは「勇者」なのだ。そのような高潔な男が、淫らな行いをするはずはなかろう。
 ――だが、ジェントリンの予想は、見事裏切られることになる。
 ニュートルーはジェントリンの開かれた足の間に顔を近付け、あろうことか秘部を観察し始めたのだ。

「なっ、何を……! どこを見ている、貴様あっ! やめろ!」

 暴れるが、拘束された手首、足首は、ぴくりとも動かなかった。

「暴れても無駄だぞ。お前の手足にはまっているのは、巨大黒蜘蛛の糸から作ったアイテムだ。大変だったんだぞ、三乙しまくったし。何度も何度もやられて、なんとか素材を集めたんだ」

 無毛の凹凸の乏しい割れ目を、ニュートルーは左右に開きつつ、こともなげに言った。

「ひっ……!」

 男の指の感触のおぞましさに、ジェントリンは硬直した。
 ニュートルーによれば、自分の手足を封じているのは、巨大黒蜘蛛の糸らしい。ジェントリンも幼少時にいたずらをしたとき、お仕置きとしてこの糸で手足を縛られたことがある。そしてその頃から強大な魔力を誇っていた彼女をもってしても、糸は切れなかったのだ。
 持ち主が解除魔法を唱えない限り、絶対に外せはしない。それが巨大黒蜘蛛の糸である……。
 ニュートルーといえば、ジェントリンの花弁を撫で、開き、隠されていた小さな窪みにしげしげと見入っている。
 誰にも、自分でさえ、そんなに丹念には触れたことのない場所を暴かれ、撫でられ、ジェントリンはその気色悪さに身を捩った。

「き、貴様……!」

 紅玉よりも赤い瞳に憎悪をたぎらせ、ジェントリンは勇者を睨みつけた。
 視線がぶつかる。
 ニュートルーの目は――こんなときにも気高く輝いていた。
 やっていることはただのドスケベ外道なのに、表情は妙に清々しい。あまりの違和感にジェントリンが戸惑っていると、ニュートルーは感極まったように雄叫びを上げた。

「遂に、遂に、このときがきたのだ……!」
「な、何……?」

 見ればニュートルーの目尻には、うっすらと涙が光っている。

「俺はずっと、このときのために……! お前と相見えるために剣の腕を磨き、『勇者』と呼ばれるまでの男となったのだ! なにしろ、お前と一対一で戦うまでには――この魔王城に来るのさえ、自分一人の力では無理だからな。多くの者の力を借りて……! 長かったぞ……!」

 そこでふと声のトーンを落として、ニュートルーは尋ねた。

「ところで、お前、名前は?」
「じぇ、ジェントリン……」

 勢いに流されるように名乗ると、ニュートルーはうんうんと頷いた。

「ジェントリン。いい名だ」
「……それはともかく。なぜ私と戦うことを望んだ?」
「実を言えば、別に戦う必要はなかった。俺はお前に会えれば良かったのだ。お前は俺の探し続けていたものを、きっと持っているだろうから。それを譲ってもらいたかったのだ」
「ほう……?」

 竜には確かに収集癖がある。美しいものを見かけると、巣に持ち帰る習性があるのだ。
 ではニュートルーほどの男が、命がけで欲しがるものとはなんだろう。
 宝石だろうか、武器だろうか、芸術品だろうか。

「お前はなにが欲しいと言うのだ……?」

 ジェントリンが問いかけると、勇者は拳を握り締め、竜のブレスなど霞むほどの大声で叫んだ。

 「俺に合う、まんこを!!!!!」




 ――辺りは、静寂に包まれた。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました

美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

黒騎士団の娼婦

星森
恋愛
夫を亡くし、義弟に家から追い出された元男爵夫人・ヨシノ。 異邦から迷い込んだ彼女に残されたのは、幼い息子への想いと、泥にまみれた誇りだけだった。 頼るあてもなく辿り着いたのは──「気味が悪い」と忌まれる黒騎士団の屯所。 煤けた鎧、無骨な団長、そして人との距離を忘れた男たち。 誰も寄りつかぬ彼らに、ヨシノは微笑み、こう言った。 「部屋が汚すぎて眠れませんでした。私を雇ってください」 ※本作はAIとの共同制作作品です。 ※史実・実在団体・宗教などとは一切関係ありません。戦闘シーンがあります。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

こんにちは、最強騎士にお持ち帰りされたダメエルフです~もう逃げられません~

西野和歌
恋愛
おちこぼれエルフのシャーリーは、居場所を求めて人の国にて冒険者として活躍する事を夢見ていた。 だが、魔法も使えず戦闘ランクも最低のお荷物エルフは、すぐにパーティーを解雇される日々。 そして、また新たに解雇され一人になったシャーリーが、宿の食堂でやけ酒をしていると、近づく美貌の男がいた。 誰もが見惚れるその男の名はウェダー。 軽い調子でシャーリーを慰めるついでに酒を追加し、そのまま自分のベッドにお持ち帰りした。 初めてを奪われたエルフは、ひたすらハイスペックエリートの騎士に執着されるうちに、事件に巻き込まれてしまう。 これは、天然ドジな自尊心の低いシャーリーと、自らに流れる獣の血を憎みつつ、番のシャーリーを溺愛するウェダーの物語です。 (長文です20万文字近くありますが、完結しています) ※成人シーンには☆を入れています。投稿は毎日予定です。※他サイトにも掲載しています。

【完結】目覚めたら男爵家令息の騎士に食べられていた件

三谷朱花
恋愛
レイーアが目覚めたら横にクーン男爵家の令息でもある騎士のマットが寝ていた。曰く、クーン男爵家では「初めて契った相手と結婚しなくてはいけない」らしい。 ※アルファポリスのみの公開です。

処理中です...