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ちゃんと誕生日
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『もう行け。疲れる…』
ハァ…とため息をついたアレクシス。
「しらねーでいいんだよな」
『あぁ、知らぬでよい。王子だから後光だとでも言っておけ、何も知らぬとな。
それくらいうまくやれ。いい年して・・・』
「俺8歳なんだけど。」
『精神年齢は25のままだ。まったく…。』
「え?なんで25?」
『若くて良かったな。深く考えるな。』
「へぇー…30くらいかと思ってた。」
『はっ・・・・いっそ86歳に戻してやろうか?』
「すぐ死ぬだろうがやめろや」
『なんの、少しは悟りをひらいておるだろう。』
「86の俺はレイラの事知らないんだろうが!」
『はっよく頭が回ったな。そうだ。』
「25歳…25歳の時何があったんだ?」
『私を話術で吐かせようとしても無駄だぞ。諦めろ。小賢しい。』
「・・・・・25歳・・・・・・」
『そのうち嫌でも知るのだ。覚悟しておけ。虫のように這いつくばらないようにな。』
「・・・・・・・」
黙った俺に、アレクシスはふんっと鼻を鳴らした。
『言ったであろう。そなたは何度でも壊れると。そして壊れても構わないと言った。
レイラに、会いたいのだろう。』
「あぁ・・・・」
『ならば、何度も迷うな。鬱陶しい』
「迷ってなんかいねぇよ。」
『レイラが身を削ることがないように、私は最善を尽くしている。
私を信じて、時が来るのを待て…。』
「あぁ・・・・」
『さぁ。あの胡散臭い魔術師がいるぞ、しっかりかわせよ。あとは私がなんとかしてやる。
そのうちな。』
ふっと笑ったアレクシスが消えていく。
また眼をひらいた時、ロスウェルが言葉を続けている。
「テオドール様には、なにか不思議な・・・・」
ここからだ…。
「何言ってるか全然わかんない…」
僕、困惑しているよ?と少し恥ずかしい目をさせて、ロスウェルを見た。
「テオドール様…」
「ハリーもロスウェルもどうして僕にそう言うの?それって怖い事なの?
全然わかんないけど、どうしたらいいの?」
慌てたロスウェルは怖がっている俺に頭を下げた。
「申し訳ありません殿下っ、混乱させてしまいましたねっ…。」
「星が?どうだって?僕光ってるの?」
「あのっ…どう申し上げればいいかと言いますと…」
表現は難しいだろう。よし…このまましらばっくれるんだ。
「星が僕を守ってるって、アレクシス様が僕を守ってくださっているのかな?」
ニコっと笑って見せた。これは嘘じゃない。
「あっ…そ、そうかもしれないですね…。」
「じゃあ僕は、きっと大丈夫だよ!なんだかわからないけど自信がついてきた!
僕はお父様のような立派な皇太子になりたいから!」
無邪気に。そう無邪気だ…。俺は子供だ…。
「はい、テオドール王子…」
ロスウェルは少々疑念を抱いていたようだが、俺に笑顔を見せた。
「じゃあ、アレクシス様のご加護がついてるって、お父様とお母様に言いに行こう!!!」
ぱぁぁっと天使の笑顔を浮かべた。
「あっ!それは…どうかお止めください!!お願いします!!
アレクシス様の加護は普通の人間には理解などされません!ましてや輝いて居る等っ…」
「えっ?でも…光栄なことなんじゃないの?」
「いや、そうなのですが…どっどうか…この事はお忘れくださいっ!」
えーんっと今にも泣きだしそうなロスウェルだった。
そうだ。お父様は知ってるけど、皇帝陛下はロスウェルと俺の接触は知らない。
火炙りにされるから…なぜか。
「んーそっかぁ…じゃあこの事は秘密だね?」
「はいぃ…」
ロスウェルもう、えーんって感じだな。
これくらいでいいだろう。
「ハリーも知ってたけど?」
「ハリーはまた謹慎させておきますぅ…」
縋るように両手を合わせるロスウェル。
「そう…ハリーは…しばらくここに来させないでね?怖い事いうから‥‥」
俺は俯き、呟いた。表情はきっとロスウェルには見えないだろう。
俺がどんな冷めた顔をしているか。
・・・・ハリーは危険だ・・・・
ロスウェルより、鋭い心眼を持っている・・・・
アレクシスに言われた通りにしなければ、分かっていることは、
俺になにかあれば、レイラは・・・・・。
時が過ぎ、俺の誕生祭の日がやってきた。朝から風呂に突っ込まれ、散々ブラッシングされ、少し長めだった俺の銀髪の前髪は今日はかき上げ流され、目がぱっちり見えるようにセットされた。
ヴァイオレット色の生地に淡いラベンダー色の縁取りをした少し裾の長い襟の詰まったナポレオンジャケットと同色のスラックスパンツを穿き、肩から皇族の象徴である帯状のサッシュを飾り、マントを羽織った。
そのマントの留め具にはアレキサンドライト宝石のブローチが輝いている。
息つく暇もなかった。こんな誕生祭を毎年やるというのか…。
外を見れば、城門まで、馬車が列を成している。部屋にも所狭しと貴族から送られたプレゼントの山。
まぁ、世継ぎの誕生祭だもんな…。
皴になるからと座らせても貰えなくなった。
コンコンっと軽快にドアを叩く音がした。
「はいっ」
声を返すと、お父様とお母様が部屋へ入ってきた。
ボルドー色の生地でドレスとスーツを仕立てた両親。お父様は俺と同じように皇族サッシュを掛けていた。
お父様も黒髪を俺の様にセットされている。お母様は長い銀髪を今日は綺麗に結い上げて、その細い首を晒し色気を醸し出していた。
「私の可愛いテオドール、お誕生日おめでとう!」
本当は思い切り飛びつきたいのだろうが、きっと止められたのだろう。
ふんわりとお母様は俺を包んでくれた。
「お母様とっても綺麗です!」
「ふふっありがとう!テオをもっても素敵よ!オリヴァー様に似てるっ、うふっ幸せだわ」
幸せそうに笑うお母様、その光景をじっと見つめるお父様。
「あぁ…初めてテオドールの誕生日を一緒に迎えられる。とても幸せだ。」
お父様も満面な笑みを浮かべていた。
「お父様と一緒に、誕生日を迎えられて嬉しいです!お父様!ありがとう!」
「第一王子の誕生日だ。皆、祝福してくれる。」
「はい、お父様。」
「さぁ、もうすぐ陛下たちと合わせて入場するわよ?緊張していない?大丈夫?」
「はいっ!それより嬉しいのです!」
今日は誕生日…きっと、レイラに関する記憶が…アレクシスがやってくるはずだ…。
「さて、人がいっぱいいるが、疲れたらいつでも言うんだぞ?テオドール。」
頭を一撫でしてお父様が言った。
「はい。行きましょう!お父様!」
3人で手をつないで、両陛下の下へ向かった。
そして、大ホールへ続く扉の前に立つ。
そうすると、ワクワクしていた俺にそっと、両陛下が近づき、耳元で囁いた。
「「テオドール、お誕生日おめでとう。」」
「っ・・・・はい!陛下!!いえ、おじい様!おばあ様!」
2人に顔を向け笑って見せた。今はいいや、皇帝とか皇后とか。
「皇帝陛下、皇后陛下、皇太子殿下、皇太子妃殿下、第一王子殿下のご入場でございます。」
従者の声が大ホールで響いている。
開かれる扉の隙間から会場の光が溢れ出してくる。あぁ、まるでいつもアレクシスの光のようだ…。
『扉を開けたら別世界とは、この事だろうな?』
「あ?」
目の前にはアレクシスが居た。その時ばかりはガッカリした。
・・・・イマジャナーイ・・・・
ハァ…とため息をついたアレクシス。
「しらねーでいいんだよな」
『あぁ、知らぬでよい。王子だから後光だとでも言っておけ、何も知らぬとな。
それくらいうまくやれ。いい年して・・・』
「俺8歳なんだけど。」
『精神年齢は25のままだ。まったく…。』
「え?なんで25?」
『若くて良かったな。深く考えるな。』
「へぇー…30くらいかと思ってた。」
『はっ・・・・いっそ86歳に戻してやろうか?』
「すぐ死ぬだろうがやめろや」
『なんの、少しは悟りをひらいておるだろう。』
「86の俺はレイラの事知らないんだろうが!」
『はっよく頭が回ったな。そうだ。』
「25歳…25歳の時何があったんだ?」
『私を話術で吐かせようとしても無駄だぞ。諦めろ。小賢しい。』
「・・・・・25歳・・・・・・」
『そのうち嫌でも知るのだ。覚悟しておけ。虫のように這いつくばらないようにな。』
「・・・・・・・」
黙った俺に、アレクシスはふんっと鼻を鳴らした。
『言ったであろう。そなたは何度でも壊れると。そして壊れても構わないと言った。
レイラに、会いたいのだろう。』
「あぁ・・・・」
『ならば、何度も迷うな。鬱陶しい』
「迷ってなんかいねぇよ。」
『レイラが身を削ることがないように、私は最善を尽くしている。
私を信じて、時が来るのを待て…。』
「あぁ・・・・」
『さぁ。あの胡散臭い魔術師がいるぞ、しっかりかわせよ。あとは私がなんとかしてやる。
そのうちな。』
ふっと笑ったアレクシスが消えていく。
また眼をひらいた時、ロスウェルが言葉を続けている。
「テオドール様には、なにか不思議な・・・・」
ここからだ…。
「何言ってるか全然わかんない…」
僕、困惑しているよ?と少し恥ずかしい目をさせて、ロスウェルを見た。
「テオドール様…」
「ハリーもロスウェルもどうして僕にそう言うの?それって怖い事なの?
全然わかんないけど、どうしたらいいの?」
慌てたロスウェルは怖がっている俺に頭を下げた。
「申し訳ありません殿下っ、混乱させてしまいましたねっ…。」
「星が?どうだって?僕光ってるの?」
「あのっ…どう申し上げればいいかと言いますと…」
表現は難しいだろう。よし…このまましらばっくれるんだ。
「星が僕を守ってるって、アレクシス様が僕を守ってくださっているのかな?」
ニコっと笑って見せた。これは嘘じゃない。
「あっ…そ、そうかもしれないですね…。」
「じゃあ僕は、きっと大丈夫だよ!なんだかわからないけど自信がついてきた!
僕はお父様のような立派な皇太子になりたいから!」
無邪気に。そう無邪気だ…。俺は子供だ…。
「はい、テオドール王子…」
ロスウェルは少々疑念を抱いていたようだが、俺に笑顔を見せた。
「じゃあ、アレクシス様のご加護がついてるって、お父様とお母様に言いに行こう!!!」
ぱぁぁっと天使の笑顔を浮かべた。
「あっ!それは…どうかお止めください!!お願いします!!
アレクシス様の加護は普通の人間には理解などされません!ましてや輝いて居る等っ…」
「えっ?でも…光栄なことなんじゃないの?」
「いや、そうなのですが…どっどうか…この事はお忘れくださいっ!」
えーんっと今にも泣きだしそうなロスウェルだった。
そうだ。お父様は知ってるけど、皇帝陛下はロスウェルと俺の接触は知らない。
火炙りにされるから…なぜか。
「んーそっかぁ…じゃあこの事は秘密だね?」
「はいぃ…」
ロスウェルもう、えーんって感じだな。
これくらいでいいだろう。
「ハリーも知ってたけど?」
「ハリーはまた謹慎させておきますぅ…」
縋るように両手を合わせるロスウェル。
「そう…ハリーは…しばらくここに来させないでね?怖い事いうから‥‥」
俺は俯き、呟いた。表情はきっとロスウェルには見えないだろう。
俺がどんな冷めた顔をしているか。
・・・・ハリーは危険だ・・・・
ロスウェルより、鋭い心眼を持っている・・・・
アレクシスに言われた通りにしなければ、分かっていることは、
俺になにかあれば、レイラは・・・・・。
時が過ぎ、俺の誕生祭の日がやってきた。朝から風呂に突っ込まれ、散々ブラッシングされ、少し長めだった俺の銀髪の前髪は今日はかき上げ流され、目がぱっちり見えるようにセットされた。
ヴァイオレット色の生地に淡いラベンダー色の縁取りをした少し裾の長い襟の詰まったナポレオンジャケットと同色のスラックスパンツを穿き、肩から皇族の象徴である帯状のサッシュを飾り、マントを羽織った。
そのマントの留め具にはアレキサンドライト宝石のブローチが輝いている。
息つく暇もなかった。こんな誕生祭を毎年やるというのか…。
外を見れば、城門まで、馬車が列を成している。部屋にも所狭しと貴族から送られたプレゼントの山。
まぁ、世継ぎの誕生祭だもんな…。
皴になるからと座らせても貰えなくなった。
コンコンっと軽快にドアを叩く音がした。
「はいっ」
声を返すと、お父様とお母様が部屋へ入ってきた。
ボルドー色の生地でドレスとスーツを仕立てた両親。お父様は俺と同じように皇族サッシュを掛けていた。
お父様も黒髪を俺の様にセットされている。お母様は長い銀髪を今日は綺麗に結い上げて、その細い首を晒し色気を醸し出していた。
「私の可愛いテオドール、お誕生日おめでとう!」
本当は思い切り飛びつきたいのだろうが、きっと止められたのだろう。
ふんわりとお母様は俺を包んでくれた。
「お母様とっても綺麗です!」
「ふふっありがとう!テオをもっても素敵よ!オリヴァー様に似てるっ、うふっ幸せだわ」
幸せそうに笑うお母様、その光景をじっと見つめるお父様。
「あぁ…初めてテオドールの誕生日を一緒に迎えられる。とても幸せだ。」
お父様も満面な笑みを浮かべていた。
「お父様と一緒に、誕生日を迎えられて嬉しいです!お父様!ありがとう!」
「第一王子の誕生日だ。皆、祝福してくれる。」
「はい、お父様。」
「さぁ、もうすぐ陛下たちと合わせて入場するわよ?緊張していない?大丈夫?」
「はいっ!それより嬉しいのです!」
今日は誕生日…きっと、レイラに関する記憶が…アレクシスがやってくるはずだ…。
「さて、人がいっぱいいるが、疲れたらいつでも言うんだぞ?テオドール。」
頭を一撫でしてお父様が言った。
「はい。行きましょう!お父様!」
3人で手をつないで、両陛下の下へ向かった。
そして、大ホールへ続く扉の前に立つ。
そうすると、ワクワクしていた俺にそっと、両陛下が近づき、耳元で囁いた。
「「テオドール、お誕生日おめでとう。」」
「っ・・・・はい!陛下!!いえ、おじい様!おばあ様!」
2人に顔を向け笑って見せた。今はいいや、皇帝とか皇后とか。
「皇帝陛下、皇后陛下、皇太子殿下、皇太子妃殿下、第一王子殿下のご入場でございます。」
従者の声が大ホールで響いている。
開かれる扉の隙間から会場の光が溢れ出してくる。あぁ、まるでいつもアレクシスの光のようだ…。
『扉を開けたら別世界とは、この事だろうな?』
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