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その目を凝らして 1
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夜も更けて、風呂を済ませてナイトドレスに着替えたリリィベルは何をするにも急いでいた。
「テオっ・・・お待たせしました。」
「リリィ、もう上がったのか?」
テオドールの部屋に入るリリィベルを追いかけて、ベリーとカタリナも後に続く。
「リリィベル様っ・・・まだ御髪がっ・・・・。」
櫛を片手にベリーが言う。
見ればリリィベルの髪はまだ少し湿っていて、どうやらまだその身支度は終わっていないようだった。
「・・・いい、ベリー、後は俺がするから。下がっていいぞ?」
「あ・・・はい・・・殿下・・・。」
ベリーもカタリナもここ数日のリリィベルの様子を知っているため、
黙ってテオドールに櫛を渡したのだった。
「ほら、ここに座れ。」
テオドールはリリィベルの手を引き、ソファーに横並びで座った。
「あ・・・ごめんなさい・・・早く・・・テオの所に来たくて・・・。」
髪を梳かれながらリリィベルは謝った。
「お前の髪はとても綺麗だ・・・。俺は喜んでやるさ。」
「・・・・・・。」
リリィベルは少し申し訳なさげに俯いた。
部屋はもう蠟燭を数本灯しただけで、薄暗い。
「・・・リリィ?痛くはないか?」
「大丈夫です・・・・。」
髪を梳かれると気持ちが良くて、リリィベルは落ち着いていた。
「・・・・・・・。」
何がそんなに不安なんだ・・・?
聞いて良いものかわからなかった・・・・。
胸が苦しいと、あの日訴えた。
それは・・・何に対して?
何も聞けないほど、切迫していた。
自分自身余裕もなかった。リリィベルはそれほど、激しい感情をぶつけてきた。
それを唇で受け止めるのに必死だった。
それで安心できるのなら、嬉しい限りだ・・・。
けれど、何日もの間、そうして恐怖を抱いていると思うと、胸が苦しい・・・。
少しでも・・・その怖さを取り除いてあげたかった。
髪が乾ききったところで、その絹のような髪を束ねてふわりと肩に流した。
「・・・・・。」
そして、そのうなじに口付けた。
「んっ・・・テオ・・・?」
「あぁ・・・旨そうだったから・・・味見だ。許せよ。」
後ろから抱きしめて、全身で受け止めたい。
どうしたら、その不安を消すことが出来るか・・・。
この目で・・・見逃さないように・・・・
「・・・リリィ、こっち向いて?」
振り向かせて、リリィベルの腕を軽く自分へ寄せた。
素直に収まるリリィベルの胸の音を感じる。
焦りも、不安も感じぬ、胸の音。
「・・・テオ・・・温かい・・・・。」
瞳を閉じて、安心しきった顔でリリィベルは呟いた。
「・・・そうか・・・・安心するか?」
「はい・・・とても・・・・。」
それは偽りのない言葉だった。心の底からにじみ出る安心感溢れる短い返事だったが、
テオドール自身がひしひしと感じていた。
すべてを委ねてくれるこの胸の音に、自分もこの不安を落ち着かせていた。
「・・・・・・・」
ふと下を向いてリリィベルを見ると、すでにリリィベルは寝てしまったようだ。
相変わらず寝つきがとてもいい。
それほど、安心してくれている事か・・・・・。
「・・・お前の寝顔を見ると・・・俺も安心する・・・・・。」
委ね切ったその力の抜けた身体を抱き上げてベッドに運ぶ。
その軽い重みすら愛しかった。
ベッドに2人横たわり、リリィベルの髪を軽く整えた。
首の間に腕を入れて、抱えて瞳を閉じた。
「・・・全部・・・守ってやるからな・・・・・。」
この目を決して、逸らさずに・・・お前のすべてを感じられるように・・・・。
《‥‥おねがい‥‥》
《お願いしますっ‥‥‥なんでもしますからっ‥‥‥》
《______________‥‥‥私の‥‥‥大切な‥‥‥》
深夜、リリィベルの震えた瞳から涙が浮かんだ。
うめき声ひとつも上げずに
テオドールの知らない間にそれは起こっていた。
意識を手放す夢の中
魂の願いが、叫びが‥‥その夢の中
リリィベルの元凶が、存在した。
翌日の朝、朝食をテオドールとリリィベルは2人で食べた。
「じゃあ、行ってくるからな。」
リリィベルの額に口付けて、テオドールは微笑んだ。
「はい‥‥」
また、悲しげな顔をするリリィベルだった。
「リリィ?」
その髪に触れて、テオドールは優しく囁いた。
「明日は出発の日だ。ベリー達と荷造りをしろ?
終わったら、俺の執務室へおいで?」
「っ‥‥いいのですか?」
はっと希望が差し込むような目でテオドールを見た。
「あぁ、俺はまだやる事が山程あるから、
あと、これからの視察にお前が刺繍したマントを羽織る。
そろそろお目にかかりたいんだが?」
「‥‥はいっ!あとで持って行きます!」
「あぁ、でも、しっかり準備してからだぞ?」
「はいっ‥お約束しますっ」
この日テオドールの言った言葉はリリィベルの笑顔を引き出した。
リリィベルの頭を撫でて、唇を合わせた。
「じゃあ‥‥あとで‥‥」
耳元で囁いて、テオドールは出て行った。
この日久しぶりに笑顔で見送る事ができた。
妃教育の間は、テオドールが来ない限りはなかなか会えない。明日の出発に備えてもう妃教育はない。
「ベリー!カタリナっ!支度しましょっ?」
「はい、リリィベル様」
久しぶりの笑顔に2人とも笑みを浮かべた。
3週間分は無理でもその支度には時間がかかった。
それでも、リリィベルは嬉しかった。
好きなアクセサリーを選ぶその顔も嬉しさが滲んでいた。
そして、ふと指輪に目がいき、微笑んだ。
《‥‥‥これも‥‥‥______________》
「‥‥‥っ‥‥‥」
リリィベルは眉を顰めた。胸が苦しかった。
久しぶりに感じた。これは‥‥テオドールに出会うまで時折あった痛みだ。
咄嗟に胸を押さえた。
「‥‥‥‥ぅ‥‥‥っ‥‥‥‥」
けれど、少し違う。嫌な痛みじゃ無かったはずだった。
苦しいけれど愛しかった痛みが、今は‥‥。
ただ、心の奥からドンドンと叩かれてるようだった。
「リリィベル様?」
突然胸を押さえたリリィベルにベリーが気づいた。
「なんっ‥‥なんでもないわっ‥‥大丈夫よ?
浮かれてしまって‥‥胸がドキドキしてるの‥‥。」
痛みを抑えて、リリィベルは笑った。
「‥‥そう‥‥ですか?」
「もちろんよ?‥‥明日からずっと四六時中テオと一緒だと思ったら、胸がドキドキして‥‥幸せでっ‥‥」
俯いて瞳を震わせ‥‥‥リリィベルは小さく呟いた。
「幸せでっ‥‥‥涙が‥‥出そうよ‥‥‥‥」
「テオっ・・・お待たせしました。」
「リリィ、もう上がったのか?」
テオドールの部屋に入るリリィベルを追いかけて、ベリーとカタリナも後に続く。
「リリィベル様っ・・・まだ御髪がっ・・・・。」
櫛を片手にベリーが言う。
見ればリリィベルの髪はまだ少し湿っていて、どうやらまだその身支度は終わっていないようだった。
「・・・いい、ベリー、後は俺がするから。下がっていいぞ?」
「あ・・・はい・・・殿下・・・。」
ベリーもカタリナもここ数日のリリィベルの様子を知っているため、
黙ってテオドールに櫛を渡したのだった。
「ほら、ここに座れ。」
テオドールはリリィベルの手を引き、ソファーに横並びで座った。
「あ・・・ごめんなさい・・・早く・・・テオの所に来たくて・・・。」
髪を梳かれながらリリィベルは謝った。
「お前の髪はとても綺麗だ・・・。俺は喜んでやるさ。」
「・・・・・・。」
リリィベルは少し申し訳なさげに俯いた。
部屋はもう蠟燭を数本灯しただけで、薄暗い。
「・・・リリィ?痛くはないか?」
「大丈夫です・・・・。」
髪を梳かれると気持ちが良くて、リリィベルは落ち着いていた。
「・・・・・・・。」
何がそんなに不安なんだ・・・?
聞いて良いものかわからなかった・・・・。
胸が苦しいと、あの日訴えた。
それは・・・何に対して?
何も聞けないほど、切迫していた。
自分自身余裕もなかった。リリィベルはそれほど、激しい感情をぶつけてきた。
それを唇で受け止めるのに必死だった。
それで安心できるのなら、嬉しい限りだ・・・。
けれど、何日もの間、そうして恐怖を抱いていると思うと、胸が苦しい・・・。
少しでも・・・その怖さを取り除いてあげたかった。
髪が乾ききったところで、その絹のような髪を束ねてふわりと肩に流した。
「・・・・・。」
そして、そのうなじに口付けた。
「んっ・・・テオ・・・?」
「あぁ・・・旨そうだったから・・・味見だ。許せよ。」
後ろから抱きしめて、全身で受け止めたい。
どうしたら、その不安を消すことが出来るか・・・。
この目で・・・見逃さないように・・・・
「・・・リリィ、こっち向いて?」
振り向かせて、リリィベルの腕を軽く自分へ寄せた。
素直に収まるリリィベルの胸の音を感じる。
焦りも、不安も感じぬ、胸の音。
「・・・テオ・・・温かい・・・・。」
瞳を閉じて、安心しきった顔でリリィベルは呟いた。
「・・・そうか・・・・安心するか?」
「はい・・・とても・・・・。」
それは偽りのない言葉だった。心の底からにじみ出る安心感溢れる短い返事だったが、
テオドール自身がひしひしと感じていた。
すべてを委ねてくれるこの胸の音に、自分もこの不安を落ち着かせていた。
「・・・・・・・」
ふと下を向いてリリィベルを見ると、すでにリリィベルは寝てしまったようだ。
相変わらず寝つきがとてもいい。
それほど、安心してくれている事か・・・・・。
「・・・お前の寝顔を見ると・・・俺も安心する・・・・・。」
委ね切ったその力の抜けた身体を抱き上げてベッドに運ぶ。
その軽い重みすら愛しかった。
ベッドに2人横たわり、リリィベルの髪を軽く整えた。
首の間に腕を入れて、抱えて瞳を閉じた。
「・・・全部・・・守ってやるからな・・・・・。」
この目を決して、逸らさずに・・・お前のすべてを感じられるように・・・・。
《‥‥おねがい‥‥》
《お願いしますっ‥‥‥なんでもしますからっ‥‥‥》
《______________‥‥‥私の‥‥‥大切な‥‥‥》
深夜、リリィベルの震えた瞳から涙が浮かんだ。
うめき声ひとつも上げずに
テオドールの知らない間にそれは起こっていた。
意識を手放す夢の中
魂の願いが、叫びが‥‥その夢の中
リリィベルの元凶が、存在した。
翌日の朝、朝食をテオドールとリリィベルは2人で食べた。
「じゃあ、行ってくるからな。」
リリィベルの額に口付けて、テオドールは微笑んだ。
「はい‥‥」
また、悲しげな顔をするリリィベルだった。
「リリィ?」
その髪に触れて、テオドールは優しく囁いた。
「明日は出発の日だ。ベリー達と荷造りをしろ?
終わったら、俺の執務室へおいで?」
「っ‥‥いいのですか?」
はっと希望が差し込むような目でテオドールを見た。
「あぁ、俺はまだやる事が山程あるから、
あと、これからの視察にお前が刺繍したマントを羽織る。
そろそろお目にかかりたいんだが?」
「‥‥はいっ!あとで持って行きます!」
「あぁ、でも、しっかり準備してからだぞ?」
「はいっ‥お約束しますっ」
この日テオドールの言った言葉はリリィベルの笑顔を引き出した。
リリィベルの頭を撫でて、唇を合わせた。
「じゃあ‥‥あとで‥‥」
耳元で囁いて、テオドールは出て行った。
この日久しぶりに笑顔で見送る事ができた。
妃教育の間は、テオドールが来ない限りはなかなか会えない。明日の出発に備えてもう妃教育はない。
「ベリー!カタリナっ!支度しましょっ?」
「はい、リリィベル様」
久しぶりの笑顔に2人とも笑みを浮かべた。
3週間分は無理でもその支度には時間がかかった。
それでも、リリィベルは嬉しかった。
好きなアクセサリーを選ぶその顔も嬉しさが滲んでいた。
そして、ふと指輪に目がいき、微笑んだ。
《‥‥‥これも‥‥‥______________》
「‥‥‥っ‥‥‥」
リリィベルは眉を顰めた。胸が苦しかった。
久しぶりに感じた。これは‥‥テオドールに出会うまで時折あった痛みだ。
咄嗟に胸を押さえた。
「‥‥‥‥ぅ‥‥‥っ‥‥‥‥」
けれど、少し違う。嫌な痛みじゃ無かったはずだった。
苦しいけれど愛しかった痛みが、今は‥‥。
ただ、心の奥からドンドンと叩かれてるようだった。
「リリィベル様?」
突然胸を押さえたリリィベルにベリーが気づいた。
「なんっ‥‥なんでもないわっ‥‥大丈夫よ?
浮かれてしまって‥‥胸がドキドキしてるの‥‥。」
痛みを抑えて、リリィベルは笑った。
「‥‥そう‥‥ですか?」
「もちろんよ?‥‥明日からずっと四六時中テオと一緒だと思ったら、胸がドキドキして‥‥幸せでっ‥‥」
俯いて瞳を震わせ‥‥‥リリィベルは小さく呟いた。
「幸せでっ‥‥‥涙が‥‥出そうよ‥‥‥‥」
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