砂漠の国のハレム

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王とアイーシャ、カシムとシャイム※

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 その夜、王はアイーシャの部屋を訪れた。
「陛下、ようこそ」
定位置になっているクッションに体を預けていたアイーシャがゆっくり体を起こす。王はそばに行くとアイーシャの顎に指をそえてそっと上向かせた。
「体調はどうだ?」
「ふふ、大丈夫です。最近は熱も出ていませんし」
「そうか」
王は安心したように表情を和らげるアイーシャを抱き上げた。
「シャイムは明日もシャロンと勉強か?」
「そのようですが、シャイムさまはとても覚えがよくて、もうあまり教えることがないとシャロンさまがおっしゃっていました」
「なるほど」
アイーシャの言葉ににやりと笑った王は扉の前に立っていたカシムに声をかけた。
「カシム、シャイムを呼んでこい」
「わかりました」
困ったように笑いながらカシムが部屋を出ていく。王はアイーシャをベッドに寝かせると薄い衣を丁寧に脱がせた。
「暑さが辛くはないか?」
「今年はまだそれほどでも。それに、これから少し涼しくなりますし」
いつも暑さに負けて食欲が落ちるアイーシャは体調を崩すとすぐに痩せてしまう。だが、久し振りに見たアイーシャの裸体は思ったより痩せておらず、王は安心したようにアイーシャの肌を撫でた。
「ん…陛下…シャイムさまを呼ばれたのでしょう?」
「シャイムの前で抱かれるのは嫌か?」
耳元で囁くとアイーシャがぴくりと震える。その反応に笑みを深めながら王はアイーシャの胸の飾りに吸い付いた。
「あっ、んんっ!」
甘い声をあげて王の頭を抱き締めるように体を丸める。素直に反応して尖った乳首に軽く歯をたてるとアイーシャは面白いように体を跳ねさせた。
「陛下、シャイムさまをお連れしました」
王がアイーシャの乳首をしゃぶっているとカシムが部屋の外から声をかける。王は一度顔をあげると入るように声をかけた。
「失礼します」
カシムに続いてシャイムが部屋に入ってくる。シャイムはベッドで王に胸をしゃぶられているアイーシャを見ると真っ赤になって顔を伏せた。
「シャイム、こちらにおいで」
「は、はい…」
王に呼ばれたシャイムがうつむいたままベッドに近づく。王はシャイムと向き合うようにアイーシャを座らせ、足を大きく開かせた。
「陛下…」
「どうした?シャイムが相手では恥ずかしいか?」
アイーシャが逃げるように体を捩る。王が囁くとアイーシャは瞳をうるませてうなずいた。
「では見えなければよいか?」
王はそう言うと自分の帯でアイーシャに目隠しをした。
「これで恥ずかしくないだろう?」
「陛下、そんな…」
目隠しをされたアイーシャがせめてもの抵抗と足を閉じようとする。王はそれを許さず膝を押さえた。
「シャイム、俺は時々こうして複数でまぐあうことも好む。覚えておくといい」
「はい…」
羞恥でまともに顔をあげられないシャイムがうなずく。王はそのままアイーシャのペニスに香油を垂らした。
「ひゃっ!」
香油の冷たさにアイーシャがびくりと震える。そのまま王がペニスを愛撫すると、アイーシャはしだいに悩ましげに腰を揺らし出した。
「んっ、あぁ…はぁん…」
甘い吐息のような喘ぎがシャイムの耳に届く。そっと顔をあげたシャイムは王に体を預け、足を大きく開いて喘ぐアイーシャに釘付けになった。
 目隠しをされたアイーシャは王の服を握って軽く仰け反る。にちゅにちゅといやらしい音を響かせながら王が扱くペニスは勃ちあがって蜜を溢していた。
「シャイムさま、ちゃんとご覧になってくださいね?」
「あ…」
ずっと後ろにいたカシムがシャイムを包み込むように抱き締めて耳元で囁く。アイーシャの淫猥な姿に釘付けだったシャイムはびくりと震えてカシムを見上げた。
「アイーシャさまがどのように抱かれるのか、じっくりご覧くださいね」
にこりと笑うカシムにシャイムはうなずくしかなかった。そうしている間にもアイーシャの嬌声は甲高くなり、仰け反った頭を王の胸にぐりぐりと押し付けていた。
「陛下っ、陛下、もうだめっ!イカせてくださっ!」
「まだダメだ。我慢しろ」
イカせてほしいと訴えるアイーシャに我慢を命じ、王はペニスから手を離した。突然放り出されたペニスが寂しげにピクピク震える。目隠しされているアイーシャは不安そうに王を見上げるように顔をあげた。
「陛下?どうして…」
「そう不安そうな顔をするな」
王はクスッと笑うとアイーシャのこめかみにキスし、アナルにそっと触れた。
「んっ…」
アイーシャが不安と期待に震えて吐息を溢す。目隠しされているにも関わらず、頬を染めたアイーシャはとても淫らで美しかった。
「今度はこちらを可愛がってやろうな」
囁きながら王がアナルに指を埋める。アイーシャは喉を反らせてハクハクを呼吸しながら淫らに腰を揺らした。
「んんっ…はあ、ん…」
「腰が揺れているぞ?久しぶりで嬉しいか?」
指を増やして慣らすように動かしながら王が囁くと、アイーシャは恥ずかしそうにしながらうなずいた。
「は、い…陛下に、抱いていただけるのが、嬉しい…」
「可愛らしいことを…」
アイーシャの言葉に王は目を細めると指を抜いてアイーシャをベッドに押し倒した。
「あっ!」
「望み通り、たっぷり抱いてやろう」
獰猛な目をした王がアイーシャを腰を掴んでアナルにペニスを押し当てる。期待に腰を揺らしたアイーシャは押し入ってくる剛直に仰け反って声もなく悲鳴をあげた。
「…~~っ!」
シーツを握りしめて仰け反るアイーシャとその腰を掴んでペニスを挿入する王。その姿を目を見開いて見つめるシャイムの頬は赤く染まっていた。
「シャイムさま…」
後ろから抱き締めているカシムが耳元で囁く。カシムに服の上からペニスを撫でられシャイムはビクッと震えた。王とアイーシャの艶事にあてられてシャイムのペニスはすっかり硬くなって蜜を溢していた。
「カシムさま…」
シャイムが震えながらカシムの袖を掴んで見上げる。カシムはにこりを笑うとそっと唇にキスをした。
「ん…ちゅ…んんっ!」
舌を絡めて吸い上げるとそれだけでシャイムはビクビクと痙攣して達してしまった。
「ぁ、ぁ…」
キスだけで達したという事実と羞恥にシャイムが真っ赤になって瞳を潤ませる。カシムはにこりと笑うとシャイムの服を脱がせた。
「可愛らしいですよ。さ、陛下とアイーシャさまのおそばに行きましょうか」
カシムに抱き上げられてシャイムはベッドに運ばれた。ベッドでは王がアイーシャを容赦なく突き上げている。アイーシャは気持ち良さそうに喘ぎながら王の背中にしがみついていた。
「陛下、シャイムさまを可愛がってもよろしいでしょうか?」
シャイムをベッドに運んだカシムが王に声をかえる。王は動きを止めるとニヤリと笑ってうなずいた。
「ああ、存分に可愛がってやれ」
そう言って王はアイーシャの目隠しを外した。アイーシャが涙に濡れた目を開く。すぐそばにいたシャイムに驚きながらも、王に突き上げられてすぐに瞳は快楽に染まった。
「ひゃんっ!ああぁぁぁっ!」
「アイーシャさま…」
アイーシャの口から普段想像もできない淫らな声があがる。それはシャイムを興奮させるのに十分だった。
「シャイムさま、力を抜いてくださいね?」
カシムはアイーシャに釘付けになっているシャイムに囁くと足を開かせてまだ幼さの残るペニスにしゃぶりついた。
「ひゃぁぁぁっ!」
驚いたシャイムが悲鳴をあげる。身を捩るシャイムの腰を掴んでカシムはシャイムのペニスに舌を絡め、唇で愛撫し、できうる限りの快楽を与えた。
「ひぃっ!あぁぁぁっ!」
シャイムが甲高い悲鳴をあげて達する。それでも口淫をやめないカシムはシャイムは気が狂いそうだった。
「あっ、あっ!」
王に突き上げられながら喘いでいたアイーシャはシャイムの悲鳴に目を向けた。見ればシャイムはカシムに口淫されて狂ったように叫んでいる。その様子にアイーシャは目を細めて体を捩った。
「アイーシャ、シャイムが気になるか?」
王はアイーシャの好きなように動かせながらそれでも腰を突き上げることをやめなかった。時おり悪戯に前立腺を押し潰すとアイーシャがビクビクと震えて悲鳴をあげる。王はその様子を楽しみながら、アイーシャがシャイムをどうするのか見ていた。
「シャイムさま…ん…」
王に貫かれながらどうにか四つん這いになったアイーシャはシャイムの頬を撫でるとそっと唇にキスをした。舌を誘い出して淫らに絡める。すると悲鳴をあげていたシャイムはすぐに恍惚とした表情を浮かべてビクビクと震えた。
「ん…出さずにイッたようですね」
シャイムが射精せずに達したことに気づいたカシムが顔をあげる。カシムは淫らに舌を絡めあうアイーシャとシャイムに目を細めた。
「カシム、シャイムをアイーシャと向かい合わせて四つん這いにしろ」
王の指示にうなずいてカシムはシャイムをアイーシャと向かい合うように四つん這いにした。
向かい合ったふたりはどちらからともなく顔を寄せあい激しいキスをする。キスに夢中になるシャイムのアナルに香油を垂らし、指を入れる。シャイムは蕩けた表情を浮かべながら淫らに腰を揺らした。
「んんっ、ふぁ…あぁ…」
アイーシャと舌を絡めながら甘い吐息を溢す。
王はその様子に笑みを深めるとアイーシャの腰を掴んでぐっと深く突き上げた。
「ひっ!あはぁ…!」
アイーシャが仰け反って喘ぐ。アイーシャとシャイムは互いの恍惚とした表情を見つめながら腰を揺らした。
「シャイムさま、そろそろ入れますよ?」
シャイムのアナルを解していたカシムが耳元で囁く。カシムは指を抜くとペニスを押しあて、ゆっくり挿入した。
「あぁぁ…いあぁっ!」
押し入ってくる硬く太いものにシャイムが嬌声をあげる。入れられただけで達したシャイムはビクビクと体を震わせながら目の前のアイーシャにすがるように手を伸ばした。
「んふ、可愛らしい…」
伸ばされたシャイムの手を握ってアイーシャが微笑む。アイーシャはシャイムの顔中にチュッチュッとキスしながら再び舌を絡めた。
「くく、淫らで美しく愛らしいっ」
犯されながら互いに舌を絡めあう様子に王が満足げに笑みを浮かべる。王が激しくアイーシャを突き上げるとカシムもそれに合わせてシャイムを激しく突き上げた。
「ひゃぁぁ!はげし…むりぃっ!」
「ひっ、あぁぁ…いいぃっ!」
激しい突き上げにキスすることもままならず互いにすがりついて嬌声をあげる。アイーシャとシャイムが同時に達すると、少し遅れて王とカシムも白濁を放った。
「ん…はぁ…」
「はぁ…ぁ…」
やっと解放されたふたりがくたりとベッドに沈みこむ。王は体を離すと労るようにアイーシャの髪を撫でた。
「アイーシャ、愛らしかったぞ?」
「…ご満足、いただけました?」
「ああ」
満足げにうなずく王にアイーシャはふわりと花のような笑顔を見せた。
「シャイムさま、大丈夫ですか?」
「は、はい…」
カシムに声をかけられたシャイムがぐったりしたまま答える。カシムはペニスを抜くとさっとベッドおりて服を着た。
「陛下、湯をお持ちします」
「ああ」
王に声をかけカシムが部屋を出ていく。王はうとうとしているアイーシャの体にシーツをかけるとシャイムの顔を覗き込んだ。
「ふふ、ちゃんと起きているな?偉いぞ」
「陛下…」
王に顔を覗き込まれてシャイムが赤面する。王はクスクス笑うとシャイムの額にキスをした。
「明日はアイーシャとともにゆっくり休むといい。シャロンには俺から行っておこう」
「ありがとうございます」
優しい言葉をかけて頭を撫でてくれる王に微笑みながら、シャイムは優しく大きな手に甘えるようにすりよった。
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