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1.「だいこうぶつ」
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「…………あれ」
それから数分経っただろうか。暗闇のこの世界では時間感覚があまりにも曖昧になる。
川を優雅に流れていた灯篭が一斉にぴたりと静止した。
明かりに照らされて浮かぶ川は絶えず流れているし、音も聞こえる。けれど、灯篭のみが時が止まったかのようにその場で静止したまま水面に浮かんでいた。
なんとも奇妙な光景に信司が目を奪われていると、遠くの方から石を踏む足音が此方に近づいてきた。
「……なんで、こんな所に屋台なんて」
どこか聞き覚えのある懐かしい声に信司は耳を疑った。
そしてその声の主は屋台の前で足を止めると、暖簾を持ち上げてくぐってきた。
「――――」
その人物と目があうと、信司は一瞬呼吸を忘れ、呆然と目の前に立つ人物を見上げた。
「父さん……」
「…………信司、なの、か?」
互いに震えた声で名前を呼んだ。
自分を見下ろしているのは、いつもと同じスーツを着た元気そうな姿の父親だった。
病床の頃とはまったく違う、まだまだ元気だった頃の少し中年太りを気にしていたあの父が目の前に立っていた。
「なんでお前がここにいるんだ……」
父は酷く狼狽えたように目が泳いでいた。
信じられないといわんばかりの驚愕の表情を浮かべ、父は信司の顔とカウンターの奥にいる店主の顔を何往復も見返している。
「いらっしゃいませ。坂平信さん。ここはお亡くなりになった方と、生きている方が一度だけ会うことができる「よみじや」という屋台です。息子の信司さんからお父様とお会いしたいとご依頼を頂いたので店を開いてお待ちしていたんです」
「……いや。そんな訳が…………一体なんで……」
信じられないとばかりに父は息子に視線を送る。
確かめるように自分の体を確認し、信司に近づいたかと思えば父はそっと手を伸ばし、信司の肩に恐る恐る触れた。
「……触れる。本当に信司なのか? 俺は……夢でも見てるのか? いや、まさか……お前も死んで……」
確かめるように信司にぺたぺたと触れる父の表情が段々と曇り始める。確かに死者が生きている人間に会えるなんて思うわけもなく、息子も若くして死んでしまったのかと思って当然だろう。
「……まだまだぴんぴんしてる。アンタの、息子だよ」
言葉を失っていた信司ははたと我に帰り、自分の頬に触れていた父の手を引っぺがし、照れ臭そうにカウンターの方を向いた。
店主が座るように促すと、父は状況を少しずつ飲み込んだのか、嬉々として信司の隣に腰をおろした。
店主は父にもおしぼりを差し出すと、すぐにカウンターの下から瓶ビールと凍らせたグラスを取り出してカウンターに置いた。
「どうぞ。ビールです」
アイスボックスに入れておいたであろう瓶ビールは水滴が滴り、見ただけでよく冷えていることが伝わってくる。
信司の前に置かれたビアーグラスも、少しでも冷たいものを飲めるようにと冷気で僅かに曇っていた。
「父さん……ビール、好きだった……よね」
「……よ、よく、覚えていたな」
自分でも驚くほどぎこちない会話だった。
信司はぎこちなく瓶を手にとって、これまた父がぎこちなさそうに持つグラスにビールを注ぐ。
緊張からか互いの手がかたかたと震え、ビールを零しながら注ぐ。
明らかに液体より泡の比率が多い不恰好なものになってしまった。
「……ごめん」
「大丈夫。ありがとうな」
父も信司にビールを注ごうとしたが、カウンターに溢れたビールを拭いていた店主がそれをそっと制した。
「死者と同じものを食べてはいけない」という規則。父が信司にビールを注いではいけないのだろう。
店主が改めて父に、この店の規則を説明すると彼は納得したように頷いた。そして信司のビールは店主が注いでくれたのだった。
「信司ももうビールが飲める歳になったんだな」
「お陰様で二十歳になったよ。ぱっと見じゃ誰か分からなかったろ」
「そっかぁ……あの小さかった信司がなぁ……大きくなったな」
ちらりと父の顔を覗くと、控えめながらも感慨深そうに微笑んでいるものだから、急に照れ臭くなって視線を逸らした。
「今、お食事作りますのでそれまでこちらをどうぞ」
店主は小鉢に盛った枝豆を差し出した。
産毛が生えた鮮やかな薄緑色の枝豆は大ぶりで、茹で立てだったのかまだほんのりと温もりを残していた。
「じゃあ、乾杯」
「か、乾杯」
互いに未だ距離感を掴めず、何方からともなく戸惑いがちにグラスを重ね合わせた。
お互いに喉を鳴らし、黄金色の液体を体の中に染み渡らせていく。短いグラスのためか、信司も父もすぐにグラスを空にする。
「――……っ、くぅぁあ……旨い」
そうして父はグラスをカウンターに叩きつけるようにして、白い泡の髭を蓄えながら染み染みと腹の底から声を出した。
「どうした?」
「……いや、なんか懐かしいなって」
幼い頃、夜トイレに起きた時扉からリビングの灯りが漏れていてそっと覗いたことがあった。
そこでは帰りが遅かった父が母と一緒に晩酌をしていた。何を話しているかは聞こえなかったけれど、缶ビールを煽って美味しそうに唸っていた姿が脳裏に焼き付いている。
あのビールという飲み物はあんなに美味しいんだなぁ、自分も早く大人になって飲んでみたい……なんて思ったものだった。
「ビールなんて……すごく久しぶりに飲んだから。やっぱり美味しいな」
嬉しそうに笑う父の頬は桜色に染まっていた。慣れない場所で緊張しているせいか酔いの周りが早いのだろう。
かくいう信司も、ほんの一口のビールで酔いが回り始めていた。
しかし父の一言の後、沈黙が訪れた。
会話が途切れると、重たい空気が流れる。まるで何年も会っていない親戚のように、お互いに必死で会話を探す。
それもそうだ。何年も会話をしていなかった人間同士が突然そんなに仲良く喋れるわけもないのだ。
「あの……」
二人の声が重なった。
どうぞと譲り合えば、またどちらもおし黙る。
「俺の話は大したことないから、父さん先に」
枝豆をぷつっと口に放り込みながら、信司は軽く会釈をした。口の中に程よい塩味と豆の甘さが広がりビールが進む。
父は小さく何度も頷いて、緊張気味に一つ咳払いをするとゆっくりと口を開いた。
「あ、えっと……今は、何してるんだ」
「……大学受験も見事に失敗したよ。一年浪人したけど今年受かって、今は大学一年生。東京で一人暮らししながら通ってる。今はちょうど夏休みだから帰ってきてたんだ」
「そ、うか……おめでとう。よかったなぁ」
父の返答は安堵したように見えたが、どこか歯切れが悪かった。
ゆっくりと動いていた歯車を歪めた原因。互いに話題にあげたことを後悔しつつ、当たり障りのないまま再び会話は終わりを告げた。
「母さんは……信司も、元気でやっていたのか?」
「ああ。俺も母さんも変わりない。元気だよ」
どちらかが質問をして、どちらかが答えて、それで終わり。
何度かゆっくりとしたキャッチボールをを繰り返し、そしてとうとう互いに投げるボールがなくなってしまった。
ぎこちない沈黙を誤魔化すようにビールにちびちびと口をつける。
しかし互いのことが気になっているのか時折ちらりと隣を見ると目が合って、慌てて逸らす。目線のやり場に困ってカウンターの中で料理をしている店主の動きをじっと観察する他に時間を過ごす方法が見つからない。
店主は熱した油の中に、薄衣を纏った肉を次々と泳がせていく。食材が揚がっていく美味しい音が響き渡ると共に、食欲を誘う良い香りが屋台いっぱいに広がり思わず喉がごくりとなった。
からりと揚がったそれをバッドにあげ、油を切ると手早く皿に盛り付けて親子それぞれに差し出した。
「お待たせしました。唐揚げです」
「うわっ、旨そう」
差し出された唐揚げを受け取った信司の口から思わず声が漏れた。
皿には子供の拳ほどはありそうな大きさの唐揚げが六つ。
味付けがしっかりされているのか、唐揚げの色は濃い茶色。衣の中の熱が隠しきれないように熱気が伝わって来る。
漂って来る香りに堪らず一杯に息を吸い込むと、身体中に醤油とニンニクの香りが広がる。見ているだけで口の中に涎がじわりと溢れ出た。
今すぐにでもかぶりつきたい。その欲望が抑えきれず、信司は唐揚げを自身の前に置いてすぐに割り箸を割った。
「本当に信司は唐揚げが大好きだよな」
嬉々として目を輝かせる信司を見て、父は懐かしそうに目を細めた。
「面白かったなぁ。晩御飯の前にいつもつまみ食いして母さんに怒られてただろ」
「ああ、あったっけそんなこと……」
子供のように目を輝かせていたことを指摘され、信司は照れ隠しをするように咳払いを一つ。
自然と会話が続いていることに気づいたのはその後だった。
「でも父さんだって唐揚げ好きだったろ。だって、ほら……休みの日はいつも――」
脳裏に過った幼い頃の記憶が蘇り、思わず信司の言葉が止まった。
目を閉じると忘れていたはずの記憶が蘇る。嗚呼、どうして今までずっと忘れていたんだろう。
それから数分経っただろうか。暗闇のこの世界では時間感覚があまりにも曖昧になる。
川を優雅に流れていた灯篭が一斉にぴたりと静止した。
明かりに照らされて浮かぶ川は絶えず流れているし、音も聞こえる。けれど、灯篭のみが時が止まったかのようにその場で静止したまま水面に浮かんでいた。
なんとも奇妙な光景に信司が目を奪われていると、遠くの方から石を踏む足音が此方に近づいてきた。
「……なんで、こんな所に屋台なんて」
どこか聞き覚えのある懐かしい声に信司は耳を疑った。
そしてその声の主は屋台の前で足を止めると、暖簾を持ち上げてくぐってきた。
「――――」
その人物と目があうと、信司は一瞬呼吸を忘れ、呆然と目の前に立つ人物を見上げた。
「父さん……」
「…………信司、なの、か?」
互いに震えた声で名前を呼んだ。
自分を見下ろしているのは、いつもと同じスーツを着た元気そうな姿の父親だった。
病床の頃とはまったく違う、まだまだ元気だった頃の少し中年太りを気にしていたあの父が目の前に立っていた。
「なんでお前がここにいるんだ……」
父は酷く狼狽えたように目が泳いでいた。
信じられないといわんばかりの驚愕の表情を浮かべ、父は信司の顔とカウンターの奥にいる店主の顔を何往復も見返している。
「いらっしゃいませ。坂平信さん。ここはお亡くなりになった方と、生きている方が一度だけ会うことができる「よみじや」という屋台です。息子の信司さんからお父様とお会いしたいとご依頼を頂いたので店を開いてお待ちしていたんです」
「……いや。そんな訳が…………一体なんで……」
信じられないとばかりに父は息子に視線を送る。
確かめるように自分の体を確認し、信司に近づいたかと思えば父はそっと手を伸ばし、信司の肩に恐る恐る触れた。
「……触れる。本当に信司なのか? 俺は……夢でも見てるのか? いや、まさか……お前も死んで……」
確かめるように信司にぺたぺたと触れる父の表情が段々と曇り始める。確かに死者が生きている人間に会えるなんて思うわけもなく、息子も若くして死んでしまったのかと思って当然だろう。
「……まだまだぴんぴんしてる。アンタの、息子だよ」
言葉を失っていた信司ははたと我に帰り、自分の頬に触れていた父の手を引っぺがし、照れ臭そうにカウンターの方を向いた。
店主が座るように促すと、父は状況を少しずつ飲み込んだのか、嬉々として信司の隣に腰をおろした。
店主は父にもおしぼりを差し出すと、すぐにカウンターの下から瓶ビールと凍らせたグラスを取り出してカウンターに置いた。
「どうぞ。ビールです」
アイスボックスに入れておいたであろう瓶ビールは水滴が滴り、見ただけでよく冷えていることが伝わってくる。
信司の前に置かれたビアーグラスも、少しでも冷たいものを飲めるようにと冷気で僅かに曇っていた。
「父さん……ビール、好きだった……よね」
「……よ、よく、覚えていたな」
自分でも驚くほどぎこちない会話だった。
信司はぎこちなく瓶を手にとって、これまた父がぎこちなさそうに持つグラスにビールを注ぐ。
緊張からか互いの手がかたかたと震え、ビールを零しながら注ぐ。
明らかに液体より泡の比率が多い不恰好なものになってしまった。
「……ごめん」
「大丈夫。ありがとうな」
父も信司にビールを注ごうとしたが、カウンターに溢れたビールを拭いていた店主がそれをそっと制した。
「死者と同じものを食べてはいけない」という規則。父が信司にビールを注いではいけないのだろう。
店主が改めて父に、この店の規則を説明すると彼は納得したように頷いた。そして信司のビールは店主が注いでくれたのだった。
「信司ももうビールが飲める歳になったんだな」
「お陰様で二十歳になったよ。ぱっと見じゃ誰か分からなかったろ」
「そっかぁ……あの小さかった信司がなぁ……大きくなったな」
ちらりと父の顔を覗くと、控えめながらも感慨深そうに微笑んでいるものだから、急に照れ臭くなって視線を逸らした。
「今、お食事作りますのでそれまでこちらをどうぞ」
店主は小鉢に盛った枝豆を差し出した。
産毛が生えた鮮やかな薄緑色の枝豆は大ぶりで、茹で立てだったのかまだほんのりと温もりを残していた。
「じゃあ、乾杯」
「か、乾杯」
互いに未だ距離感を掴めず、何方からともなく戸惑いがちにグラスを重ね合わせた。
お互いに喉を鳴らし、黄金色の液体を体の中に染み渡らせていく。短いグラスのためか、信司も父もすぐにグラスを空にする。
「――……っ、くぅぁあ……旨い」
そうして父はグラスをカウンターに叩きつけるようにして、白い泡の髭を蓄えながら染み染みと腹の底から声を出した。
「どうした?」
「……いや、なんか懐かしいなって」
幼い頃、夜トイレに起きた時扉からリビングの灯りが漏れていてそっと覗いたことがあった。
そこでは帰りが遅かった父が母と一緒に晩酌をしていた。何を話しているかは聞こえなかったけれど、缶ビールを煽って美味しそうに唸っていた姿が脳裏に焼き付いている。
あのビールという飲み物はあんなに美味しいんだなぁ、自分も早く大人になって飲んでみたい……なんて思ったものだった。
「ビールなんて……すごく久しぶりに飲んだから。やっぱり美味しいな」
嬉しそうに笑う父の頬は桜色に染まっていた。慣れない場所で緊張しているせいか酔いの周りが早いのだろう。
かくいう信司も、ほんの一口のビールで酔いが回り始めていた。
しかし父の一言の後、沈黙が訪れた。
会話が途切れると、重たい空気が流れる。まるで何年も会っていない親戚のように、お互いに必死で会話を探す。
それもそうだ。何年も会話をしていなかった人間同士が突然そんなに仲良く喋れるわけもないのだ。
「あの……」
二人の声が重なった。
どうぞと譲り合えば、またどちらもおし黙る。
「俺の話は大したことないから、父さん先に」
枝豆をぷつっと口に放り込みながら、信司は軽く会釈をした。口の中に程よい塩味と豆の甘さが広がりビールが進む。
父は小さく何度も頷いて、緊張気味に一つ咳払いをするとゆっくりと口を開いた。
「あ、えっと……今は、何してるんだ」
「……大学受験も見事に失敗したよ。一年浪人したけど今年受かって、今は大学一年生。東京で一人暮らししながら通ってる。今はちょうど夏休みだから帰ってきてたんだ」
「そ、うか……おめでとう。よかったなぁ」
父の返答は安堵したように見えたが、どこか歯切れが悪かった。
ゆっくりと動いていた歯車を歪めた原因。互いに話題にあげたことを後悔しつつ、当たり障りのないまま再び会話は終わりを告げた。
「母さんは……信司も、元気でやっていたのか?」
「ああ。俺も母さんも変わりない。元気だよ」
どちらかが質問をして、どちらかが答えて、それで終わり。
何度かゆっくりとしたキャッチボールをを繰り返し、そしてとうとう互いに投げるボールがなくなってしまった。
ぎこちない沈黙を誤魔化すようにビールにちびちびと口をつける。
しかし互いのことが気になっているのか時折ちらりと隣を見ると目が合って、慌てて逸らす。目線のやり場に困ってカウンターの中で料理をしている店主の動きをじっと観察する他に時間を過ごす方法が見つからない。
店主は熱した油の中に、薄衣を纏った肉を次々と泳がせていく。食材が揚がっていく美味しい音が響き渡ると共に、食欲を誘う良い香りが屋台いっぱいに広がり思わず喉がごくりとなった。
からりと揚がったそれをバッドにあげ、油を切ると手早く皿に盛り付けて親子それぞれに差し出した。
「お待たせしました。唐揚げです」
「うわっ、旨そう」
差し出された唐揚げを受け取った信司の口から思わず声が漏れた。
皿には子供の拳ほどはありそうな大きさの唐揚げが六つ。
味付けがしっかりされているのか、唐揚げの色は濃い茶色。衣の中の熱が隠しきれないように熱気が伝わって来る。
漂って来る香りに堪らず一杯に息を吸い込むと、身体中に醤油とニンニクの香りが広がる。見ているだけで口の中に涎がじわりと溢れ出た。
今すぐにでもかぶりつきたい。その欲望が抑えきれず、信司は唐揚げを自身の前に置いてすぐに割り箸を割った。
「本当に信司は唐揚げが大好きだよな」
嬉々として目を輝かせる信司を見て、父は懐かしそうに目を細めた。
「面白かったなぁ。晩御飯の前にいつもつまみ食いして母さんに怒られてただろ」
「ああ、あったっけそんなこと……」
子供のように目を輝かせていたことを指摘され、信司は照れ隠しをするように咳払いを一つ。
自然と会話が続いていることに気づいたのはその後だった。
「でも父さんだって唐揚げ好きだったろ。だって、ほら……休みの日はいつも――」
脳裏に過った幼い頃の記憶が蘇り、思わず信司の言葉が止まった。
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