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競馬をやってみて実際にわかったこと

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競馬に対して無知だった頃の私はほとんどの人が少なからずでも利益を出しているからやっているのだと思ったが、現実はかなりシビアなものだった。私の場合は父に「おはよう」と言ってしまったことで競馬や競輪、競艇などを始めてしまったのだが父の場合はすべてがマイナス収支だ。私がたしか高校生ぐらいの何も競馬に対して知らない時だったがちょうど昼ご飯を食べていた時に「差せ差せ差せ」と絶叫し「16万儲かった」と言っていた記憶がある。よくわからないけど競馬ってそんなに儲かるのと感じたがトータルでの収支はマイナス収支だ。

競馬をやる前はだいたいほとんどの人がトータルで回収率が200%弱ぐらいなのかなあと思っていたがこの感覚は大きくズレていて一年間だけで見た場合でも回収率が100%以上のひとは全体の2%ぐらいしかいないということだった。10年以上やった場合には1000人に1人ぐらいがプラス収支になるということなのだろう。極端な話、一年間でワイドを100円だけ購入して的中したのが130円だったとしても回収率が130パーセントなのだから上位2%のなかに入ってしまうということになる。

競馬をやっていない時の私の感覚としてはおそらく枠連のことだったのではないかと思うが、1000円を3点買って5倍から10倍ぐらいの配当になると少しずつ資金が増えて利益が出せるからみんなやっているのかなあという感じで、どのレースもそれは当てはまることがなく枠連の配当でも170円の激安の配当からゾロ目で決まった時などの大穴の場合もあるということになる。

特にWIN5などは非常に難解な馬券だが、気の遠くなるような組み合わせのなかの1つを的中させなければならないためほぼ毎回キャリーオーバーにならないほうがおかしいのではと思ったほどだ。WIN5は3年前までは買っていたがディープインパクトのような1着が間違いないという馬が何レースかない限り狙うのは難しいと感じたため狙うのをあきらめてしまった。

WIN5の次に難解な3連単は、基本は3連複なため3連複の買い目をボックスで買えば的中できることに気が付いた。最近のレースでは1着に人気馬を固定すると的中させるのが難しいレースも多く、2着や3着の馬よりも1着の馬を当てるほうが難しいレースが多いからだ。つまり、馬券の券種の基本である単勝を当てるのが難しいということになるからWIN5を的中させるのは非常に難解ということになる。

また、いまでは日本の通常のレースだけではなく凱旋門賞などの海外競馬も自宅にいながらにしてネット投票ができるため私が抱いていた競馬の世界よりも全然スケールの大きいものだったのだ。
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