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第十四話
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赤く燃える舞台で躍る彼ら。
武器と武器が重なる音、防具に当たる音は音楽のようだ。
刃を交える動きはダンスを踊っているように見える。
達人同士の戦いは無駄な動きが削ぎ落されるという。
それに命のやり取り、一回の攻撃がすべて致命傷を与える事ができるような技術ばかりだ。
クロウとヴァンの二人は、それだけの域に達しているのだろう。
「クロウ……」
フィオが呟くと彼らは、同じだけ飛んで距離を取る。
彼らは武器を小さく動かし、構えを変えていた。
次はどんな攻撃を仕掛けるのだろうか。三人から感じる雰囲気が変わった。
終わりが近い、そう感じる。
サーベルの柄を握り占めた。
「久々だ。こんなに楽しいのは、魔人と貴様らの国王と戦った以来だな」
バンディットはハルバードを地面に突き刺して、左手で顔を拭いて汗を振り落とした。
その表情は悪魔のようだ。二人との戦いを楽しんでいる。
一方、ヴァンとクロウは冷え切った表情。
二人とも決着を付けるつもりだろう。
「一度も勝ったことのない親方様と同じ力を持っていると思われているとは光栄なこった」
クロウがそれに答える。白い歯を見せて不気味な笑みを浮かべていた。
彼の言葉から察するに、父上とヴァンが同じ実力を持っているのだろう。
ヴァンなら、誉れ高いときっと答える。
「そろそろ、この戦いに飽きただろ?貴様らを倒してしまえば、あとはほとんどは負傷兵だ。殺す事は容易かろうな」
ハルバードの切先を二人に向けた。彼はいつでも戦える準備はできているという事らしい。
ヴァンは剣を両手で握り占めて構える。剣先はバンディットに向けてだ。
クロウが耳元に囁く。次の動きを知らせているのだろう。
それを聞くとヴァンは静かに頷いた。
二人とも満身創痍。それに対してバンディットは傷だらけだが、疲労の色は見られない。
「貴様はここで死ぬ。誰一人とも殺す事はできない」
ヴァンが大きく叫ぶと切りかかる。二回の衝突音が聞こえた。
1回目は上からの振りかざし。ハルバードの柄で遮られる。
二回目は下からの切り返し。刃で攻撃が阻止された。
ヴァンの影から光る軌跡が走る。それはバンディットの胸に突き刺さっている。
死角からの一閃が放たれていた。絶妙なタイミング。
「貴様ら!!」
バンディットはクロウが突き刺した刀を掴んで、彼は二人を睨みつけていた。
彼の手は刃に裂けて刀身を血で濡らしている。
血は滴り、地面に水滴となって落ちていた。
「クロウ!まだ、心臓を捉えていない!」
フィオの声に反応したクロウが更に刀を押し込もうとしたが遅かった。
バンディットは自ら大きく後ろに飛んで、胸に刺さった刀を抜く。
胸から血が吹き出る。
ヴァンがさらにもう一度切りかかろうとしたが、クロウが手を前に出してヴァンの動きを止めた。
「フィオ?あのまま続けていれば、仕留める事ができたのではないですか?」
私はクロウが動きを止めた理由をフィオに尋ねた。
フィオは戦いをジッと見つめたまま答える。
「決めるのは1回でなければダメ。1回でも負傷した相手は予測できない力を生み出すものよ」
勝機を逃してしまった事と同じではないかと思ってしまう。
バンディットの表情は怒りに染まりきっている。
まるで、悪魔の様な顔。目を思いっ切り開いて、歯を噛み締めている表情。
なるほど。
動かしている原動力は怒りと憎悪だ。
彼のプライドはへし折られた。命を絶たれるかもしれない一撃を受けてしまったのだから。
フィオが樹を支えとして立ち上がり、彼女の騎士である者の名を叫んだ。
「クロウ!!」
クロウが前、ヴァンが後ろ。
バンディットが向けたハルバードの切先をの前に立ちはだかる二人。
突きを繰り出す姿勢に対して、先にクロウが刀を軽く振ってから飛び込む。
体を横向きにしてハルバードの突きに対して半身で回避して、バンディットの握る手に目掛けて刀を振りかざした。
これも私が知らない技。クロウの引き出しはどれだけあるのだろう。
手を狙った攻撃に察したのだろう、ハルバードを横に振り、クロウを宙へと舞い上げた。
とっさに刀身をハルバードに当てて、ダメージを減らしたように見える。見事としか言えない。
「うおおぉぉぉぉぉおおお!!!!!!」
ヴァンの叫び声とバンディットの叫び声と共に、武器同士がぶつかり合う音がした。
何度も何度も。
私では立ち入ることができない戦士達の領域。そこを狙うクロウがいた。
鞘に刀を納めて、深く腰を落として柄を力強く握り占めている。
間違いない、ヴァンのクレイモアを避けてショートソードを砕いた技だ。
前と違う所はクロウ自身が動いた事。この技は動きを止めた上で、相手の力を利用して繰り出すものだと思っていた。
クロウは駆け出した。同時にハルバードを打ち上げてヴァンは後方へと飛ぶ。
バンディットの視線は近づいてくるクロウへと移る。
ハルバードが振り下ろされると同時に刀を抜いた。クロウへと振り下ろされる武器は処刑人のように思えた。
そして、クロウはバンディットの影と同化する。
地面に打ち付けられると土煙が巻き上がり、二人を包み込む。
煙が薄くなるとそこにはクロウの刀に背中まで貫かれたバンディットの姿がそこに見えた。
クロウが刀を抜き取ると、血が先ほど違う量の血が流れ出ていた。
確実に心臓を仕留めていただろう。
「貴様あぁぁぁあああああ」
バンディットは片膝を地面に着けて、クロウに目掛けて手を伸ばしていた。
「ここで終わるのはおまえだったのさ」
首を掴んだ刹那に白刃の刃が胸から飛び出る。ヴァンのクレイモアだった。
「皇帝陛下……ここで終わる我を……お許しください……」
クレイモアをヴァンが引き抜くと、バンディットは虚空の眼差しで地面にひれ伏す。
帝国の英雄の最後は人として終わった。
私は静かに目を閉じる。彼の勇ましい戦いは記憶に留めておく必要があるだろう。
満身創痍のクロウは地面に倒れた。
フィオは倒れているクロウに向かって走り出す。
クレイモアを背中に納めて私へと戻るヴァンを待つ。
私の前に跪いて深く頭を下げた。
「敵将軍のバンディットを討ち取ってくださいました」
彼をただただ見つめた。
よかった。彼が帰ってきてくれた。
遠目からではわからなかったが鎧は凹み、鎧の合間からは血がにじみ出ている。
私の代わりに戦ってくれた。
私の代わりに傷ついてくれた。
「いえ、姫様の命令に従っただけです」
少しだけ距離を近づく。彼に片手を伸ばして、頬を触れた。
驚いた表情をしたヴァンは久しぶりに見た気がする。
その瞳にしっかりと映るように私は微笑んで見せた。
「姫……様……?」
もう片方の手で反対側の頬を触れる。
「私はあなたが、勝利を運んで来てくれると信じていました。褒美は後ほど用意いたしましょう」
私は彼の肩に手を置いてから、皮が分厚く血にまみれ赤く腫れた右手を握る。
これは私の好意。
彼に対する今すぐに渡す事ができる褒美。
私は手の甲に口付けをした。
武器と武器が重なる音、防具に当たる音は音楽のようだ。
刃を交える動きはダンスを踊っているように見える。
達人同士の戦いは無駄な動きが削ぎ落されるという。
それに命のやり取り、一回の攻撃がすべて致命傷を与える事ができるような技術ばかりだ。
クロウとヴァンの二人は、それだけの域に達しているのだろう。
「クロウ……」
フィオが呟くと彼らは、同じだけ飛んで距離を取る。
彼らは武器を小さく動かし、構えを変えていた。
次はどんな攻撃を仕掛けるのだろうか。三人から感じる雰囲気が変わった。
終わりが近い、そう感じる。
サーベルの柄を握り占めた。
「久々だ。こんなに楽しいのは、魔人と貴様らの国王と戦った以来だな」
バンディットはハルバードを地面に突き刺して、左手で顔を拭いて汗を振り落とした。
その表情は悪魔のようだ。二人との戦いを楽しんでいる。
一方、ヴァンとクロウは冷え切った表情。
二人とも決着を付けるつもりだろう。
「一度も勝ったことのない親方様と同じ力を持っていると思われているとは光栄なこった」
クロウがそれに答える。白い歯を見せて不気味な笑みを浮かべていた。
彼の言葉から察するに、父上とヴァンが同じ実力を持っているのだろう。
ヴァンなら、誉れ高いときっと答える。
「そろそろ、この戦いに飽きただろ?貴様らを倒してしまえば、あとはほとんどは負傷兵だ。殺す事は容易かろうな」
ハルバードの切先を二人に向けた。彼はいつでも戦える準備はできているという事らしい。
ヴァンは剣を両手で握り占めて構える。剣先はバンディットに向けてだ。
クロウが耳元に囁く。次の動きを知らせているのだろう。
それを聞くとヴァンは静かに頷いた。
二人とも満身創痍。それに対してバンディットは傷だらけだが、疲労の色は見られない。
「貴様はここで死ぬ。誰一人とも殺す事はできない」
ヴァンが大きく叫ぶと切りかかる。二回の衝突音が聞こえた。
1回目は上からの振りかざし。ハルバードの柄で遮られる。
二回目は下からの切り返し。刃で攻撃が阻止された。
ヴァンの影から光る軌跡が走る。それはバンディットの胸に突き刺さっている。
死角からの一閃が放たれていた。絶妙なタイミング。
「貴様ら!!」
バンディットはクロウが突き刺した刀を掴んで、彼は二人を睨みつけていた。
彼の手は刃に裂けて刀身を血で濡らしている。
血は滴り、地面に水滴となって落ちていた。
「クロウ!まだ、心臓を捉えていない!」
フィオの声に反応したクロウが更に刀を押し込もうとしたが遅かった。
バンディットは自ら大きく後ろに飛んで、胸に刺さった刀を抜く。
胸から血が吹き出る。
ヴァンがさらにもう一度切りかかろうとしたが、クロウが手を前に出してヴァンの動きを止めた。
「フィオ?あのまま続けていれば、仕留める事ができたのではないですか?」
私はクロウが動きを止めた理由をフィオに尋ねた。
フィオは戦いをジッと見つめたまま答える。
「決めるのは1回でなければダメ。1回でも負傷した相手は予測できない力を生み出すものよ」
勝機を逃してしまった事と同じではないかと思ってしまう。
バンディットの表情は怒りに染まりきっている。
まるで、悪魔の様な顔。目を思いっ切り開いて、歯を噛み締めている表情。
なるほど。
動かしている原動力は怒りと憎悪だ。
彼のプライドはへし折られた。命を絶たれるかもしれない一撃を受けてしまったのだから。
フィオが樹を支えとして立ち上がり、彼女の騎士である者の名を叫んだ。
「クロウ!!」
クロウが前、ヴァンが後ろ。
バンディットが向けたハルバードの切先をの前に立ちはだかる二人。
突きを繰り出す姿勢に対して、先にクロウが刀を軽く振ってから飛び込む。
体を横向きにしてハルバードの突きに対して半身で回避して、バンディットの握る手に目掛けて刀を振りかざした。
これも私が知らない技。クロウの引き出しはどれだけあるのだろう。
手を狙った攻撃に察したのだろう、ハルバードを横に振り、クロウを宙へと舞い上げた。
とっさに刀身をハルバードに当てて、ダメージを減らしたように見える。見事としか言えない。
「うおおぉぉぉぉぉおおお!!!!!!」
ヴァンの叫び声とバンディットの叫び声と共に、武器同士がぶつかり合う音がした。
何度も何度も。
私では立ち入ることができない戦士達の領域。そこを狙うクロウがいた。
鞘に刀を納めて、深く腰を落として柄を力強く握り占めている。
間違いない、ヴァンのクレイモアを避けてショートソードを砕いた技だ。
前と違う所はクロウ自身が動いた事。この技は動きを止めた上で、相手の力を利用して繰り出すものだと思っていた。
クロウは駆け出した。同時にハルバードを打ち上げてヴァンは後方へと飛ぶ。
バンディットの視線は近づいてくるクロウへと移る。
ハルバードが振り下ろされると同時に刀を抜いた。クロウへと振り下ろされる武器は処刑人のように思えた。
そして、クロウはバンディットの影と同化する。
地面に打ち付けられると土煙が巻き上がり、二人を包み込む。
煙が薄くなるとそこにはクロウの刀に背中まで貫かれたバンディットの姿がそこに見えた。
クロウが刀を抜き取ると、血が先ほど違う量の血が流れ出ていた。
確実に心臓を仕留めていただろう。
「貴様あぁぁぁあああああ」
バンディットは片膝を地面に着けて、クロウに目掛けて手を伸ばしていた。
「ここで終わるのはおまえだったのさ」
首を掴んだ刹那に白刃の刃が胸から飛び出る。ヴァンのクレイモアだった。
「皇帝陛下……ここで終わる我を……お許しください……」
クレイモアをヴァンが引き抜くと、バンディットは虚空の眼差しで地面にひれ伏す。
帝国の英雄の最後は人として終わった。
私は静かに目を閉じる。彼の勇ましい戦いは記憶に留めておく必要があるだろう。
満身創痍のクロウは地面に倒れた。
フィオは倒れているクロウに向かって走り出す。
クレイモアを背中に納めて私へと戻るヴァンを待つ。
私の前に跪いて深く頭を下げた。
「敵将軍のバンディットを討ち取ってくださいました」
彼をただただ見つめた。
よかった。彼が帰ってきてくれた。
遠目からではわからなかったが鎧は凹み、鎧の合間からは血がにじみ出ている。
私の代わりに戦ってくれた。
私の代わりに傷ついてくれた。
「いえ、姫様の命令に従っただけです」
少しだけ距離を近づく。彼に片手を伸ばして、頬を触れた。
驚いた表情をしたヴァンは久しぶりに見た気がする。
その瞳にしっかりと映るように私は微笑んで見せた。
「姫……様……?」
もう片方の手で反対側の頬を触れる。
「私はあなたが、勝利を運んで来てくれると信じていました。褒美は後ほど用意いたしましょう」
私は彼の肩に手を置いてから、皮が分厚く血にまみれ赤く腫れた右手を握る。
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