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㉚リサの笑い(リサ)
しおりを挟む私はリサ・クラウディア。17歳です。
私は子爵家に生まれました。
容姿はいいほうだと思っているので、幼馴染みで、伯爵家のご子息のアルバートや、パーティーで知り合った第二騎士団副団長のハリス様からは好意を寄せられているのは知っている。
何となく、そんな方と結婚するんだろうなーって思っていたけど、何か違うという思いもあった。
それが、ヘンリー王子に出会って変わった。
デビュタントの日、やって来たヘンリー王子を見た瞬間、この方だと思った。
王族らしい金髪のキラキラした髪にグリーンがかったブルーの瞳で、とても綺麗な顔立ちの王子様。
私はこの方と結婚したい!そう思ったのよ。
でも、私は子爵令嬢。私の身分では結婚出来たとしても、側室。そんなのありえない。
結婚するなら私一人を愛して欲しい!
それなら王子様に、私とだけ結婚したいって思わせればいいのよ!
ヘンリー王子には婚約者で侯爵令嬢のレイラ様がいるのは知っていたけど、そんなの知らない。私は機会があればヘンリー王子に話しかけるようにした。
少し仲良くなれた自覚が出てきた頃、私より一つ年下のレイラ様が社交界にやって来た。
皆がレイラ様をとても可愛らしく、美しいと褒めるけれど、私には色のない子にしか見えない。
白銀の髪なんて、あまり印象良くないと思わない?
レイラ様は少しツンとした方で、身分を自慢するような方なのよ。こんな方がヘンリー王子の婚約者なんて、絶対に許せない。
どうやってその座から引きずり下ろしてやろうか・・・なんて事を考えていた。
私がヘンリー王子と仲良くなるのが許せないご令嬢方は、私に嫌がらせをしてくる。そんな事で私の決意は変わらないけどね。
そんなある日、また囲まれて嫌がらせされていた時に、その中の一人が私の肩を押した。
私は後ろの噴水に転びそうになったところで、ふと思いついた。
踏みとどまれていたけど、そのまま後ろの噴水に落ちる。
皆はあきれて笑いながら去っていったけど、いいことを思いついた。
さっきの集団の中にはレイラが居たのよ。
そんな事を考えていると、凄くタイミングよくヘンリー王子が現れて、何があったのか聞いてきた。
私はもちろん、レイラに突き飛ばされたと言うと、ヘンリー王子はすぐに信じてくれた。
これはいけるかもしれない。
色んな方からの嫌がらせを、全部レイラのせいにすれば、ヘンリー王子はレイラが嫌いになるんじゃない?
そして次は、シャンパンをかけられるようにした。あれは、ヘンリー王子様の馬車が到着したのをちょうど知っていたから、レイラを見つけて手に持っているシャンパンにわざとぶつかったのよ。
ヘンリー王子が私にドレスをプレゼントしたいとエスコートしてくれた時のレイラの顔、呆然としていたわね、いい気味。
それからしばらく、レイラは社交界に出てこなくなったので、何故なのか周りに聞くと、足を怪我しているというのを聞いた。だから、この前はアップテンポな曲をわざと踊らせてやったの。
みんなの前で転んでヘンリー王子に恥を描かせるといいんだわ・・・って思ったのに、転ばなかった!
だから私は嫌がらせで、私が踊るのを見ているように言ってやったの。
だけど、ジェフリー公爵様とヘンリー王子がお話をされた後(何を話ていたのかは分からないけど)ヘンリー王子は顔色を変えて、レイラを探し始めたの!
そして、足を痛めてるのに踊らせて悪かったと謝った後、レイラを家まで送るといったのよ!
悔しい!
でも、やっとこの日が来たのよ!
今日はヘンリー王子に話したい事があるから城に来て欲しいと言われたのよ!めちゃくちゃ嬉しかったわ!お城に呼ばれるなんて初めてなのよ!
なのに、お城に着いたらレイラもやってきたのよ!しかも、王族の乗る馬車で、ジェフリー公爵様にエスコートされて!
なんなの?
なんであの女まで来るの?
そう思っていたら、ヘンリー王子は二人に話があって来てもらったと言う。
何を話すつもりかしら。
そして、案内されて階段を登る時、ムカついたのでレイラのドレスを引っ張ってやった。
でも、レイラは使用人に助けられて、何も起こらなかった。それ所か、使用人が私を睨む。
レイラの使用人はやたらと顔が良くて、身長もあるから、事も無げにレイラを受け止める。顔は良くても、使用人なんかに興味はないけどね。
そうだ!二人を貶めてやれ!
私は悲鳴を上げながら階段を転がり落ちた。
痛かったけど、受身をとりながらなので大した怪我はしていない。
そして、ヘンリー王子が私の所に駆けつけてきて何があったか問いかけるのを待って、レイラとレイラの使用人のせいにしてやった。
ヘンリー王子は私の言う事は信じてくれるはず。
すると、レイラはヘンリー王子から婚約破棄を言い渡されたのよ!
やった!やったわ!
私は笑いを堪えるのに必死だった。
あの時のレイラの顔、ざまあみろ!
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