仮面令嬢と変わり者王子の甘い日々

さらさ

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⑫ラルフ様のお好み

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今日は何をしようかしら・・・サーシスとはすっかり意気投合してしまったけど、今日も拘束するのはさすがに可哀想よね。

ぼーっと考え事をしていると、着物メイドの侍女、マリナがお茶を用意してくれる。
着物メイド服って、とても凝っていて可愛いわね。
私はマリナの服をマジマジと眺める。
襟元は合わせられていて白いレースが可愛い。
袖は大きく生地を取ってあって動く度に袖が揺れてキレイ。胴の部分にはコルセット?のような物が巻かれていて、後ろはリボンになっている。ふんわり結んであるレースがゆらゆら揺れて可愛い。
裾は膝上くらいでふんわりと広がっていて、縁にレースが使われていて綺麗に見える。
足には黒いガーターとブーツ。脚を出す衣装は恥ずかしくないのかしら・・・
これってラルフ様の好みよね。
ちょっといやらしいかも・・・

「リリアーナ様?どうかされました?」

私がマリナの衣装を眺めているとマリナが声をかけてきた。

「マリナ、そのお洋服、動きにくくない?」

「全然、とても動きやすいですよ。ここに来て始めて着たのですが、最初は戸惑ったけど、慣れるととても動きやすいし、可愛いでしょ?」

「そうね、とても似合ってるわ。」

うん、マリナは可愛いから似合うわよね。

「脚を出すのは恥ずかしくない?」

「それも、慣れですね、今は動きやすくていいと思ってます。」

にっこり笑うマリナ。
いいな・・・笑えて・・・可愛い。

「リリアーナ様も着てみます?」

「え?私?」

「とても興味深そうなので、一度お召になってみたらどんな感じなのか分かりますよ。」

マリナは悪気なく進めてくれるけれど、その衣装はとても恥ずかしいわ・・・

「リリアーナ様、是非着てみてください!」

私付きのアンネとローザも勧めてくる。

「リリアーナ様はお可愛らしいので絶対お似合いになりますわ!」

「え?・・・そうかしら・・・」

みんなお世辞が上手ね。

「じゃあ・・・」

やっぱり脚を出すのが恥ずかしいのだけど、今日はラルフ様も居ないし、女同士ならいいかしら・・・

「是非是非!着てみて下さい!」

三人はノリノリで私の着替えを始めた。


「リリアーナ様!とっても可愛いです!」

出来上がった姿を見て三人が褒めてくれる。
髪は二つに分けて三つ編みにされたので顔が髪に隠せなくて恥ずかしい・・・
脚も妙にスカスカして落ち着かない。

「あ、ありがとう。」

褒めてくれた三人にとりあえずお礼を言ったけど、顔が強ばってるのはいつもの事なんだけど、さらに怖い顔をしてしまった気がする。

「せっかくなので、このままお茶にしませんか?お菓子を用意しますね!」

嬉しそうにローザが出ていく。
え?もう脱ぎたいくらい恥ずかしいんだけど、しばらくこのままでいないといけないの?

しばらくしてローザがお茶の用意をして戻ってきた。
三人も誘って一緒にお茶楽しんだ。
なんだか同じ衣装を着てるし、歳も近いので、お友達と、話してるみたいで、とても楽しかった。

「もうそろそろ着替えようかしら。」

そろそろ着替えておかないと、ラルフ様が戻ってくるかもしれないわ。

「えー?お似合いなのに、もう脱いじゃうんですか?」

マリナが残念そうに見る。

「せっかく着られたのだからもう少しそのままでもいいのでは?」

アンネも名残惜しそうに見つめる。

「でも・・・ラルフ様が戻られるまでには着替えておかないと・・・」

「旦那様にお見せしたらきっととても喜ばれますよ!」

アンネ・・・それが恥ずかしいのよ。


そう言おうとすると、突然ドアが開いた。

「リリアーナ、ただいま。」

ラルフ様がキラキラした笑顔で私を見て、私の姿にしばらく固まる。

私もしばらく固まった後、我に返る。

「きゃーーー!!」

見られてしまった!脚を出している姿を!恥ずかしくて思わずラルフ様から背を向けてしゃがみ込んだ。

「リリアーナ!めちゃくちゃ可愛い!どうして隠すの?もっとよく見せて?」

ラルフ様が近づいてくる。

「ダメです。見ないでください。」

「なんで?俺、もっと見たいな。」

「恥ずかしくて無理です!」

ラルフ様のいない間にこんな事をしていたと思われるのも恥ずかしい。
今の姿を見られるのはもっと恥ずかしい。

そう思っていると、ラルフ様が後ろから私を優しく抱きしめた。

「リリアーナは何を着ていても可愛いよ。俺の作った衣装に興味を持って着てみてくれたんだね、嬉しい。少しでいい、ちゃんと見せてくれないかな?」

ど・・・どうしたらいいの?
ラルフ様に抱きしめられて恥ずかしいのが倍増なんだけど、どんな顔をすればいいの?

「む、無理です!」

今私真っ赤な顔してる。こんな顔見せられないわ。

「どうしてもダメ?」

ラルフ様、耳元で囁くように言わないで!

「照れてるの?可愛い。」

きゃーーっ!今、今、耳にキスした?
唇が当たっただけ?
どっちにしても、耳真っ赤なの分かる。

「こっち向いて?」 

ど、どんな顔をして振り向けばいいの?
でも、ラルフ様はこのまま離してくれる様子もない。

「・・・見せないと・・・ダメですか?」

「見せてくれたら嬉しいな。」

う・・・恥ずかしいけど、離して貰えるなら・・・

「・・・立ちますので、・・・離して貰えますか?」

私の言葉に、ラルフ様が手を離してくれる。

私は覚悟を決めて振り向いた。
どんな表情をすればいいのか分からなくて、怒ったような顔になってしまったけれど、恥ずかしいのでそっぽを向いて目をそらす。

「リリアーナ、とても似合ってるよ!可愛い!」

そっとラルフ様を見ると、目をキラキラさせて私を見ている。

「ツンデレメイド最高!」

何やら意味不明の言葉を発してガッツポーズをしているけれど、喜んでくれるのならいいかしら・・・

「あの・・・もう着替えてもいいかしら。」

上から下まで眺められてとっても恥ずかしくて居心地悪いです。

「えー?もうちょっと見てたいな。」

「これ以上は無理です!」






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