練習用短編小説集

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身内用 身内が読み終え次第削除 【えー】仮

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私は将来、画家になりたい。

何か仕事をしながら画家をするとかではなくて画家一本で生きていきたい。そのレベルだ。

これは中学生の時に決めた夢だが今でも強く思っている。

私はなれると確信している。何故なら才能があるから。

だけど、お母さんはそれに関してちっとも理解してくれない。
 
私は心の中で深くため息をつきながら、自分の部屋で次の高校生限定コンクールに出す用の絵の構図を試行錯誤してスケッチブックに描いていた。

すると、いきなり部屋の扉が開いた。そこに立っていたのはお母さんだった。

「絵美!あなたもう高校生でしょ!?絵なんか描いていないでしっかり勉強しなさい!今まで通りだったら大学に受からないわよ!」
 
お母さんは私が部屋で絵に関することをやっていたら絶対に部屋に来て、このようなことを耳が痛くなるくらい言ってくる。

「またその話!?もういいって!画家になるから大学も就職もしないって何回も言っているでしょ!何で分からないかな!」

「母さんも言っているでしょ!?それは現実的に無理だって!画家とかそういう職業になれるのはほんの一握りしかいないの!才能を持っている人しかなれないの!絵美、義務教育は終わったのよ?もうほとんど大人なんだからしっかり自分の将来について考えて!今の社会は大学を卒業していないと就職難しいんだから」
 
何がしっかり考えてだ。私はしっかり考え抜いた結果が画家になるという将来なんだ。

その私の考えに対してしっかり考えていないのはお母さんの方じゃないか。

それに私は才能を持っている側の人間だ。だから絶対になれるのに。

「私には描く才能がある!前から言っているよね!?お母さんの方こそしっかり考えてよ!」

「あのね、若い子はみーんなそうやって自分には才能があるって言うの。それは若いから自分を過信しているのもあるだろうけど、大体は自分たちの狭い世界でしか物事を見ることができていないからなの。自分はそうじゃないと思うかもしれないけれど分かっていないだけでそうなのよ。これは私の経験から言えることだから信憑性はあるわよ」
 
違う違う、何で分かってくれないんだ。

お母さんそうじゃないって。

私は過信なんかこれっぽっちもしていない。

客観的に自分に才能があるって評価したんだ。

でも今の私の気持ちはお母さんが言っていることに当てはまっているのも事実だからいくら才能があるって訴えてもお母さんの考えは一つも変わらないだろう。

どうすればいいの。

お母さんに理解してもらうには。
 
私は自分の主張を分かってくれないお母さんに苛立っているが机を叩いたりして何とか抑え、お母さんに理解してもらう方法を冷静に考える。
 
そうだ、自分の才能を目に見える形で証明すればいいんだ。
 
私は机の引き出しから今まで取ってきたコンクールの賞を全て取り出してお母さんに勢いよく見せつける。

「ほらこれ見て!私が小学生一年生から今までの九年間で取った賞!軽く五十個はいっているの!しかも中学生で取った賞は全部大賞か最優秀賞!そんな子、他にいる!?絶対にいないよ!私、才能あるでしょ!?」
 
私はこれ以上ないと思う才能の証明をして、自信満々に言い放った。

これでお母さんは理解してくれるだろうと思っていたのだが私が思った以上にお母さんは頭が固いみたいだった。

「小学生と中学生の頃のコンクールなんて明暗とか構図とかの技術面、しっかり審査しないでしょ?大体、子供にしか描けないような絵を好むじゃない。だから、それで才能があるって言うのは違うわよ」
 
私はそれを聞いた瞬間に冷静さが全て苛立ちと怒りに飲み込まれて無くなった。

そうなった理由はこんなにしても全く理解しないことに対しても多少はあったが一番は『しっかり審査しないでしょ?』という言葉が私の小学生、中学生の努力を否定しているような言葉だったことだ。

「何にも絵について知らないくせに。私にごちゃごちゃ言って来ないでよ!ちゃんと考えてくれないならもういい!出て行って!私の部屋から出て行って!」

「考えているわよ!考えた上で言っているの!母さんはあなたの為を思っているの!絵美こそちゃんと考えなさい!」
 
まだまだ何か言おうとしていたお母さんを半ば強引に部屋から出して環境を平穏にした。

しかし、言われた言葉が頭の中で暴れまわって怒りが収まらない。

それを発散させたかったので適当な置物を手に取り、投げつけようとしたが少し戻った理性がそれをギリギリで止めた。

止めたのは良いが怒りは残っているままなので叫び、頭を強く掻きむしって発散させる。

構図の続きを描こうとしたがさっきの出来事のせいで雑念が入り、鉛筆が一ミリも動かなくなった。
 
私は気分転換に図書館へ行った。

そこの芸術のコーナーにある画集を手に取って、それを一人で黙々と見る。当たり前だが画集には様々な絵が載って
いて私を楽しませてくれた。

その中に多くあった綺麗な絵とは違う、異質な雰囲気を出している絵に見惚れる。
 
私はこのような絵を描きたい。

誰もが見ても天才と思うような絵を。

だけど、私の描く絵はどちらかというと画集に多くある綺麗な絵に近い。

描いていて気が付くと綺麗な絵になっているのだ。

今回のコンクールはこのような異質な絵に挑戦してみようか。

中学生の頃から画塾に通っていて技術もかなり上がったから描けるかもしれない。

それにこんな絵を描けば母さんも流石に私に才能があるって理解してくれるんじゃないだろうか。
 
私は画集を受付に持って行って貸出の手続きをし、家へ帰った。帰るともう晩御飯が用意されていたので手を洗った後、席に座り、一気にご飯を口へ掻き込み、お母さんとは一言も話さずにダイニングを出た。

その後は歯磨きをして、風呂に入って、絵の続きはせずに眠りについた。
 
次の日からは借りた画集を開いて、例の絵を何回も見てインスピレーションを得る。

そして、どこに何を描くか、どの大きさで描くかなど、構図を練りながら鉛筆を走らせる。
納得いかなければ納得いくまで消して、描いてを繰り返す。

途中で母親と言い合いになる。構図が終わると色塗りでパレットの上にいくつもの色を落とし、それらを混ぜて自分が納得いく色を塗っていく。

途中で母親と言い合いになる。

そんな苦痛とも捉えられる作業を一週間続けて、やっと絵が完成した。私の評価は満点に近い、過去一の傑作と言っても過言ではない出来だ。

私は心を躍らせながらその絵をコンクールに提出した。
 
私は作業の休憩中などにお母さんとの不毛な言い合いをどうすれば終わらせることができるか考えていて、一つ、案が思い付いた。

それは高校生になって描いた絵でコンクール最優秀賞を取るというものだ。

何故、高校生になって描いた絵という条件なのかというとお母さんが小学生、中学生で取った賞では才能がある証明にはならないと言ったニュアンスの発言をしていたからだ。

なら、高校生はいけるのではと思ったのだ。
 
早速、お母さんに言いに行った。

「お母さん、話がある」

「何の話?」

「勉強とか私の将来の話」
 
それを言った瞬間に僅かだが空気がピりついたのを私は肌で感じ取った。

「それがどうしたの?」
 
お母さんは微笑みながら言っているがしっかりと圧が言葉に込められているのは分かっていた。

「私に絵の才能があるっていうことをお母さんに理解して欲しいんだ」
 
それを聞いたお母さんは深く、ため息をつく。

「またその話?それは若者特融の勘違いって言ったわよね?」

「待って、聞いて欲しい。お母さんはどうすれば才能があるって理解してくれる?高校生になって描いた絵でずっと最優秀賞か大賞を取れば、才能があるって理解してくれる?」

「んー。流石にそこまですれば母さん理解するわよ」

「分かった。今から言うことは今までの言い合いの解決法。私が高校生になった絵で一回でも最優秀賞か大賞を取りそびれたらお母さんの望み通り絵をやめて勉強をする。その代わり、取りそびれるまではずっと絵を描かせてもらう。これでどう?」
 
お母さんは数分、黙って考えた後、私の言った案を承諾してくれた。

私は今までより俄然やる気が湧いてきて、部屋に戻って今後のコンクールに出す絵の制作に取り掛かった。

 七月十二日。私が高校生になって最初に応募したコンクールの結果通知が家に届いた。

一番の力作を提出したコンクールだ。

正直、提出した絵の出来から最優秀賞になることは分かっていた。

私はリビングでお母さんと一緒に結果を見た。

そこに書かれていたのは。

倉田絵美様。おめでとうございます。この度はあなた様の作品が見事、佳作に選ばれました。作品展示会が八月一日から十日にかけて開催されますので是非、御家族と一緒にいらっしゃってください。

私は何かの間違いだと思い、何度も何度も見直したが佳作と書かれている。

私の今まで積み上げてきた絵に対しての自信が簡単に崩れていくのを鮮明に感じる。

その感覚の気持ち悪さと現実のストレスで吐き気に襲われてトイレに駆け込んだ。

意味が分からない、意味が分からない。

何故、佳作なのだ。どう考えても過去一のクオリティだったのに。

審査員の目は節穴なのか?そうじゃないと私の作品が佳作になることはあり得ない。

絶対にそうだ。今回は審査員が悪かったのだ。

そう思い込んで何とか気持ちを立て直し、トイレから出る。

出るとリビングで待っていたお母さんが言ってくる。

「絵美、これが現実なの。分かった?これからは勉強を頑張りなさい」
 
審査員が悪かったとはいえ、私が最優秀賞、大賞を取りそびれたのは事実。

逃げることが出来ない現実。

でも、嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ。

まだ絵を描いていたい。

これで終わりなんか絶対に認めない。

この結果は審査員が絡んできたからなしだ。

本来なら最優秀賞を取っていた。

「お、お母さん!これは違うって何かの間違いだって!」
 
必死にこの間違いの結果を伝えようとしたがお母さんは一つも聞いてくれなかった。

それもそうだ、これはただ往生際が悪いだけだ。

間違いの証明をしないといけない。

そうだ、展示会に行って審査員に間違いだったという言質を取ればいいのだ。

それでこの結果はなしになる。
 
私は展示会初日に会場に訪れる。

まずは私以外の賞を取った作品を見ていくことにした。

色々と良い絵があったがどう見ても私の絵よりかは上手くはなかった。

それで私はやっぱりと思う。

そして、銅賞、銀賞、金賞を見てみたがそれらもさっきの感想と一緒だった。

「さて、最後は最優秀賞だけ。どうせ、私よりも上手くないやつでしょ」
 
そう思いながら、最優秀賞の作品を見て、私は息をのんだ。
 
最優秀賞 作品名『仮面舞踏会』作者・鏡原兎津詩(かがみはらうつし)
 
そう記載されていた作品はキャンバス内一杯に派手な模様の羽根を広げた蛾が描かれている。

私はその絵から異質さを感じ取った。

これは私が描きたいと憧れている理想の絵。

何故、そのような絵がこの展示会にあるのだ。

高校生にこんな絵が描けるというのか。

こんなこと絶対に認めたくはないが私は負けたと思ってしまった。

反射的に脳に焼き付けられた。

私ごときがどう抗うこともできやしない。

私のような才能がない人間には…いや、違う。私は負けていない。

一つも負けていない。この絵より私の絵の方が良い!絶対に良い!どうせ、たまたまの作品に決まってる!そんなの本来の実力じゃないし、高校生にこんな絵が描ける訳がない!私は認めない!絶対に認めない!

そう思っていると心のどこからか分からないが怒りが込み上げてきた。

私は打ち砕かれそうな自分の才能への自信を保守の暗示で何とか支えて、審査員たちがいる方へと胸を張って向かって行った。

 倉田絵美。小学生一年生からいくつものコンクールに応募して数多くの賞を受賞している子。

中学生の頃の作品は特に素晴らしかったのを覚えている。

俺は審査員だが倉田には少し私情を挟んでしまいそうになるくらい彼女の絵に俺は魅了されていた。

いや、そのレベルの魅了はもはや正当な評価と言えるだろう。

とにかく素晴らしかった。

彼女は今年高校生になって初めてのコンクールで俺はどんな作品が来るのだろうと楽しみにしていた。

大体の人が高校生で技術の向上や沢山の作品を見て、絵柄がガラっと変わるからだ。

そして、ワクワクしながら彼女の絵を見た時、俺は正直がっかりした。

彼女の絵は絵柄が変わっていたからだ。細かく言うと、絵柄が変わって、今までにあった絵の魅力が完全に無くなっていたのだ。

このような事態は珍しくはないのだが彼女の以前の絵があまりにも魅力的過ぎたせいでがっかりしてしまった。

俺は今、今年度、最初に募集が始まったコンクールの展示会会場に関係者として呼ばれたので来ていた。

今年高校生になった息子の作品も展示されているので息子も一緒に連れてきた。

「父さん、あそこで女の子が怒っているけど対応しなくていいの?」
 
息子が指を指して聞いてくる。

「行かないといけないね。行ってくるよ。教えてくれてありがとう」
 
そう言うと息子は頷いてスマホを触りながら座っていた椅子に戻って行った。
 
俺は怒っている子がいる方へ行った。

着いて、その子の声がはっきりと聞こえてくる。

声を荒げているのでかなり怒っているようだ。

俺はとりあえず対応しようとその子に近づくとその子はまさかの倉田絵美だった。

意外過ぎる人物に俺は少しの間、脳の処理が追い付かずにその場にただ突っ立っていた。

あの魅力のある綺麗な絵を描いていた子がこんなことになっているなんて。処理を終えると俺はすぐ対応に移った。

「どうしました?」

「金賞とか銀賞の作品より私の方が上手く描いているでしょ!?それなのにどうして私は佳作なの!絶対おかしい!」

 倉田は自分の作品が良い結果では無かったことに怒っているみたいだった。

「おかしいと言われましても…」

「審査員ちゃんと審査していないでしょ!そうじゃないと私の絵が佳作になる説明がつかない!」
 
彼女は以前から展示会に来ていたのだが一回もこのようになったことはなかったので何故、こんなになったのか不思議に思ったが彼女の表情から何となく察した。

「しっかりと審査しましたよ。倉田さんの今回の絵が少し、他の作品に比べて魅力が少なかったというだけだと思うので別のコンクールなら金賞以上は取れると思いますよ」

「このコンクールの作品は私が今までの中で一番力を入れて、一番の傑作なのに。魅力が少ないなんてあるはずがない!ふざけたこと言わないで!」
 
彼女を刺激しないように言葉を選んだつもりだったがさっきよりも怒ってしまった。

彼女はそもそも佳作という事実が受け入れられないのだろう。

「君、倉田絵美だよね。今回の絵だったら佳作なのは当然のことでしょ。それなのになんで怒っているの?」
 
向こうでスマホを触っていたはずの息子がいつの間にか横に居り、倉田に対して静かな声で言う。

「誰だよ!関係ない奴が上から物事言ってくるなよ!何も絵に関して知らないくせに!」
 
確かに歳が近く見える子でどう見てもこのコンクールの審査の関係者じゃない子から聞かれると頭に血が上るよな。

だって彼女は恐らく、絵が描ける分、同年代の子より優れていると思っているから。

俺はこのまま息子と関わらせると状況が悪化するだけだと思い、何とかして息子を下がらせた。

「本当すいません。こいつ俺の息子なんですよ。後で言っておきますから」

 俺はすぐに謝罪を入れ、息子を下がらせたが倉田の様子から怒りが収まっていないのが一目で分かった。
 
怒りが収まっていない倉田は下がった息子に対して声をかけた。

「おい!いくらでも待ってあげるからお前が魅力のある絵を描いてみてよ!そこまで言うんだったら出来るでしょ!?」

「描いたよ。僕の絵、最優秀賞取っているから。『仮面舞踏会』これが僕の作品名だよ。
見てきたら?」

 倉田の発言に対して煽るように答えた息子を俺はすぐに制止させる。

「おい、これ以上余計なことを言うな。分かったか?」

「はーい」

 息子がちゃんと黙ったのを確認して、倉田の方を見ると怒りの表情がすっかり無くなって絶望を塗りたくったような表情になっていた。

何故そうなったのか分からなかったが彼女の次の発言で分かった。

「お前が!鏡原兎津詩か!あの蛾の絵の!ふざけるな!ふざけるな!」

 倉田は息子にかなり言ったが俺の言いつけを守ったのか、それとも倉田絵美に呆れたのか息子はずっと無視する。

倉田は徐々に声の勢いが弱くなっていき、最後は悲痛な表情をしながら、俺たちから離れて行った。

その去り際に彼女が「私って才能無かったんだ…」と言ったのを俺は聞き逃さなかった。
 
彼女ははっきりとした要因は分からないが何か焦っていて、最優秀賞を絶対に取りたかったのだろう。

そして、自分でかなり試行錯誤して、確実に最優秀賞を取れる作品を作り、コンクールに出したのに取れなかったから落ち込みや不安などマイナスな感情が合わさってあのような状態になっていたのだろうな。

最後の息子に対しての文句は彼女が息子の絵を見て怒りで誤魔化せないほどの劣等感を持ったことからの行為だろう。

彼女にはまた輝いて欲しいと強く願っているがどうだろうか。
 
俺は彼女が去り際に言った言葉がどうも頭から離れず、それが気になって息子に近寄って話しかける。

「兎津詩。倉田絵美って絵の才能無かったのかな」

「どうして?」

「高校生になってからの絵、前みたいな魅力が無いから」
 
こんなことを聞いた理由を聞かれると思っていなかったので適当に理由付けした。

「僕は彼女の高校生になってからの絵は今回のコンクールのやつしか見たことないからあまり分からないけど倉田絵美はどう見ても才能あるよ。中学生の頃の絵、父さんも見ていたでしょ?今回の絵の魅力がない理由は自分の才能がある分野の絵ではないからでしょ。まぁ、今回の件で思ったのはあいつが自分の才能についてもっと理解する必要があるってことかな」

「なるほど。あぁ、あれか。兎津詩がよく言っている才能の再現か」

「そう。自分の才能を言語化できるレベルで理解しないと自分の才能を完全に開花させてそれを再現することができないよっていう話ね」

「それそれ。というか兎津詩、さっき何で言い返したんだ。お前なら面倒くさくなるって分かり切っていただろう」

「分かっていたけど、なんか自分のことをろくに知らなく、自分の才能を自分で潰しそうなあいつ見ていたらイラついちゃったんだ」

 兎津詩は様々な物事の最適解を年齢にそぐわないほどの数持っているのにこういう感情的なところは年齢通りって感じだ。

「とりあえず、逆境に負けないで欲しいけどな」

「それは僕も思う。才能があるかないかなんて私情を挟むと正当な評価なんてできないからね。倉田絵美も自分の評価をちゃんとできていないからこんなことになっている。そこに気付いて欲しいな」

「そうだな」
 
だけど、倉田絵美はあのまま絵を辞めそうな気がする。

そんな雰囲気が彼女から出ていた。

才能なんてものは様々な評価に影響され、振り回されて殺される。可哀想ではあるが、理不尽ではこれが世の中なのだ。
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