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王子様には謎がある。堅物君にも謎がある。
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青陽高校二年生・伊藤優成。非の打ち所がない優等生で、生徒会では副会長を務めている。小学校教員の両親の間で一人っ子として育ち、自身も教員になることを志しているとか……。
「信じらんない。この短い期間によくそこまで調べたね」
「兄貴が青陽高校のOBでよかったよぉ。頼んだらすぐに調べてくれてっ」
出来の良い兄、悪い弟。よくある構図の広尾兄弟だが、兄は弟を溺愛している。「兄貴にしか頼めないことがあるんだけど」とすり寄ると、秒で「兄ちゃんにまかせとけ!」と返ってきた。
「今回はマジでマジの恋だよぉ。おれを守ってくれた彼を見た時に、ビビビって来て!」
「あ、そ」
彼をイケメン認定していたにも関わらず、紫苑の反応は芳しくない。茜は肩透かしを食らい、唇を尖らせた。
「なんだよぉ。紫苑だってかっこいいって思ってるんだろ? 好きじゃないの、彼のこと」
「イケメンは誰が見たってイケメンでしょ? ボクは茜が好きそうな顔だなと思って教えてあげただけ。好きだなんて一言も言ってない」
食い下がっても、紫苑は興味なさげにファッション誌を捲っている。茜は意地になって机にダンと叩いた。
「じゃあ、今回は邪魔すんなよっ。おれ、マジでマジだから!」
「マジマジうるさい。外見磨く前に語彙力磨きな?」
「はぁ!? マジでうっさい! ……てか、ゴイリョクってなに?」
紫苑は首を傾げる茜に噴き出し、「ま、茜にはそんなのいらないか」と眉を寄せて笑った。
「はぁっ!? おれのことバカにしてんだろっ」
「してない。語彙力のある茜って結構ホラーかもって思っただけ」
「なにそれ? ゴイリョクってユーレイみたいなもんなの?」
とうとう声を上げて笑い始めた紫苑に、むくれていた茜も不機嫌を崩した。紫苑におもしろがられるのは、どうしてかこそばゆい。
紫苑がふとアイコンタクトを寄越す。茜はハッとし、跳ねた襟足を押さえた。
「広尾。もう好きな人ができたのか?」
すれ違いざま、新が茜に尋ねる。茜は視線を上履きの先に落としたまま、「そーだよ、悪い?」とつっけんどんに返した。
新の視線を感じて、耳元がじりじりと熱くなって、ここから逃げ出したくなって、それでも新がどういう表情をしているのか知りたくて、茜は視線をさまよわせながら面を上げた。新は眩しいものでも見るように目を細めていた。
「だろうと思った。恋してるおまえはキラキラしてるから、すぐに分かる」
「はあ!? 何言って、」
「でも、最近はなんだかずっとキラキラしてるな。よかったな、結ばれたいと思える相手に次々と巡り合えて」
よかったな、って……。それだけ……?
茜は言葉を失い、ずくっと痛んだ胸を拳で抑えた。新には裏表がない。まさか皮肉ではないだろう。
「今度はうまくいくといいな」
「よけーなお世話っ」
「だな。頑張れよ」
なにが、頑張れよ、だ! 茜は胸の痛みを苛立ちに変換し、「言われなくても頑張るし!」と息巻いた。
茜は去って行く新から視線を逸らし、「あー、これでしばらく絡まれずに済む。セイセイするわ」と吐き捨てた。紫苑は何か言いたげにしていたけれど、ため息を吐いてファッション誌を捲り始めた。
「ちょっと。なんでボクも来なきゃいけないわけ?」
「いーからいーから。イケメンの周りにはイケメンが集まるだろ? 紫苑にもいい人が見つかるかもしんないじゃん!」
茜は嫌がる紫苑を連れ、青陽高校の校門に立っていた。「こういう行為、なんて言うか知ってる? ストーカーって言うんだよ」紫苑は腕を組み、浮かれる茜に釘を刺した。
「あ~、優成君、どこにいるんだろ? こっからじゃ分かんない~……」
「茜、ボクの話聞いてる? まだ知り合ってもないのに、こんな場所まで来ていいの? 茜のこういうところ、どうかと思う。相手のこと勝手に調べるのはよくないよ」
「い~じゃんそんなのぉ~。別に減るもんじゃないしっ。それに、もう知り合ってるようなもんじゃん。優成君はおれの命の恩人だもん」
「知り合うっていうのは、一方的に知ってるってことじゃなくて、互いに、」
「あっ! ヤバイ! 紫苑! 来た!」
街路樹に隠れ、王子様が校門を抜けて行く姿を見送る。「ちょっと。声かけないの? これじゃほんとうにストーカーだよ」紫苑の苦言などどこ吹く風で、茜は紫苑の手を取り、「行こ!」と満面の笑みで優成の後を追い始めた。
「ちょっと茜、これからどうするの?」
茜は紫苑に向き直り、「おれ、今回は秘策があるんだ」と得意げにのたまった。
「見切り発車でアタックするからだめなんだって気付いたんだよ。相手のことをよく知ってから……例えば、趣味とか、放課後は何してるとか、どこに寄り道してるとか……。そういうことから相手の好みを割り出して、自分をそれふうにキャラ付けしとくの! どう? いい作戦だろっ!」
「なにそれ。相手の気に入るようにふるまうってこと? 茜、そんなんでいいの?」
「いーよ、付き合えればなんでも! ありのままのおれに魅力なんかあるわけないし、そのくらいの努力はトーゼンだよ! あーあ、紫苑が持ってるカスタムドールみたいにさあ、顔も髪もファッションも相手の好きなようにしてもらえたらいいのに」
「それ、本気で言ってるの?」
幼馴染の声がいつになく尖っていて、茜は驚いた。「紫苑、なに怒ってんの?」「なんでもない」茜は優成どころではなくなり、目の前にあるクレープ屋を指差した。
「な! 腹減った! なんか食べよ? 兄貴から小遣いもらったんだ」
「はあ? またお兄ちゃんにたかったの? てか、尾行はいいの?」
茜は優成が楽器店に入ったのをいいことに、紫苑の手を揺さぶった。
「ほら、優成君も店に入っちゃったし。 な、いいだろ? おれがおごるからぁ」
「もう、しょうがないな……」
紫苑は困ったように微笑んだ。紫苑の表情が和らぐと、茜の心も和らぐ。
「はい! 紫苑はイチゴカスタードチョコね!」
「ありがとう。茜は何頼んだの?」
「おれはツナエッグサラダ。クレープって甘いのとしょっぱいのがあるからいいよな」
二人でベンチに座り、クレープを食みつつおしゃべりに花を咲かせる。「化学の岡先生、おれのこと目の敵にしてるよな?」「それは茜が居眠り常習犯だからでしょ」なんだかんだ、こんな時間が一番楽しい。
「……あっ! 紫苑! 優成君出て来た!」
「え? ボク、まだ食べ終わってないんだけど」
「えーっ、ああもう、どうしよ、」
「ボク、ここで食べてるから行きな? 早く行かないと見失うよ?」
楽器店から出て行く優成と、口端にチョコソースをつけた紫苑を交互に見て、茜は浮かせたはずの腰を下ろした。
「尾行はまた今度でいいよ。せっかくおごったんだから味わって食べてもらいたいし」
「なにそれ、恩着せがましいな。大体、茜のお金じゃないでしょ」
ぶつくさ言いつつ、紫苑は今日一番の笑顔を見せ、「なんか、小学生の頃のこと思い出した」と言って空を仰いだ。
「ボク、給食を食べるのが遅くて、よく残されてたじゃない? でも、いつも茜がこっそり近づいて来て、苦手なものを食べてくれたよね」
「あはは、そんなことあったな。間違えて七夕ゼリーまで食べちゃって、紫苑を泣かしたこともあったよな?」
「あった、あった。やっと食べられるって思ったら茜が食べてて、今までの努力はなんだったのって、涙が出た」
二人でひとしきり笑って、茜は「そろそろ帰ろ。家まで送るよ」と言って立ち上がった。
「茜、いつもごめん」
「いいよ。近くじゃん」
言葉少なに歩き、けれど互いの心が満たされていることが手に取るように分かる。紫苑といると、誰といるよりも落ち着く。
駅に入りICカードを取り出そうとしたその時、茜はすれ違った人影にハッとした。
「今の、優成君じゃない?」
振り返り優成を探すと、駅構内のトイレへ消えて行く彼を見つけた。「わ、ヤバい、マジで運命じゃん」瞳をきらめかせる茜に、紫苑は「あと三十分したら一人で帰るから」と言いつつ尾行に付き合ってくれた。
十五分後。トイレから出て来た優成は、別人になっていた。
「え? なに? どーゆーこと?」
髪を掻き上げ、マスクをしてシャツを着て、何かのケースを手に下げて、優成は繁華街へ向かった。どちらともなく手と手を取り優成の後を追う。……優成は、アイビーに覆われた雑居ビルの地下へ吸い込まれていった。
「ジャズハウスって……」
「ジャズハウス・ライブハウス 潮騒」色褪せた看板と赤煉瓦の階段に吸い寄せられそうになったその時、紫苑が茜の腕を引いた。
「茜、だめだよ。この店、制服じゃ無理だよ。今日は帰ろう」
いつになく表情を曇らせた紫苑に、茜は素直に頷いた。王子様の正体よりも、不安そうな幼馴染の方が気がかりだった。
「信じらんない。この短い期間によくそこまで調べたね」
「兄貴が青陽高校のOBでよかったよぉ。頼んだらすぐに調べてくれてっ」
出来の良い兄、悪い弟。よくある構図の広尾兄弟だが、兄は弟を溺愛している。「兄貴にしか頼めないことがあるんだけど」とすり寄ると、秒で「兄ちゃんにまかせとけ!」と返ってきた。
「今回はマジでマジの恋だよぉ。おれを守ってくれた彼を見た時に、ビビビって来て!」
「あ、そ」
彼をイケメン認定していたにも関わらず、紫苑の反応は芳しくない。茜は肩透かしを食らい、唇を尖らせた。
「なんだよぉ。紫苑だってかっこいいって思ってるんだろ? 好きじゃないの、彼のこと」
「イケメンは誰が見たってイケメンでしょ? ボクは茜が好きそうな顔だなと思って教えてあげただけ。好きだなんて一言も言ってない」
食い下がっても、紫苑は興味なさげにファッション誌を捲っている。茜は意地になって机にダンと叩いた。
「じゃあ、今回は邪魔すんなよっ。おれ、マジでマジだから!」
「マジマジうるさい。外見磨く前に語彙力磨きな?」
「はぁ!? マジでうっさい! ……てか、ゴイリョクってなに?」
紫苑は首を傾げる茜に噴き出し、「ま、茜にはそんなのいらないか」と眉を寄せて笑った。
「はぁっ!? おれのことバカにしてんだろっ」
「してない。語彙力のある茜って結構ホラーかもって思っただけ」
「なにそれ? ゴイリョクってユーレイみたいなもんなの?」
とうとう声を上げて笑い始めた紫苑に、むくれていた茜も不機嫌を崩した。紫苑におもしろがられるのは、どうしてかこそばゆい。
紫苑がふとアイコンタクトを寄越す。茜はハッとし、跳ねた襟足を押さえた。
「広尾。もう好きな人ができたのか?」
すれ違いざま、新が茜に尋ねる。茜は視線を上履きの先に落としたまま、「そーだよ、悪い?」とつっけんどんに返した。
新の視線を感じて、耳元がじりじりと熱くなって、ここから逃げ出したくなって、それでも新がどういう表情をしているのか知りたくて、茜は視線をさまよわせながら面を上げた。新は眩しいものでも見るように目を細めていた。
「だろうと思った。恋してるおまえはキラキラしてるから、すぐに分かる」
「はあ!? 何言って、」
「でも、最近はなんだかずっとキラキラしてるな。よかったな、結ばれたいと思える相手に次々と巡り合えて」
よかったな、って……。それだけ……?
茜は言葉を失い、ずくっと痛んだ胸を拳で抑えた。新には裏表がない。まさか皮肉ではないだろう。
「今度はうまくいくといいな」
「よけーなお世話っ」
「だな。頑張れよ」
なにが、頑張れよ、だ! 茜は胸の痛みを苛立ちに変換し、「言われなくても頑張るし!」と息巻いた。
茜は去って行く新から視線を逸らし、「あー、これでしばらく絡まれずに済む。セイセイするわ」と吐き捨てた。紫苑は何か言いたげにしていたけれど、ため息を吐いてファッション誌を捲り始めた。
「ちょっと。なんでボクも来なきゃいけないわけ?」
「いーからいーから。イケメンの周りにはイケメンが集まるだろ? 紫苑にもいい人が見つかるかもしんないじゃん!」
茜は嫌がる紫苑を連れ、青陽高校の校門に立っていた。「こういう行為、なんて言うか知ってる? ストーカーって言うんだよ」紫苑は腕を組み、浮かれる茜に釘を刺した。
「あ~、優成君、どこにいるんだろ? こっからじゃ分かんない~……」
「茜、ボクの話聞いてる? まだ知り合ってもないのに、こんな場所まで来ていいの? 茜のこういうところ、どうかと思う。相手のこと勝手に調べるのはよくないよ」
「い~じゃんそんなのぉ~。別に減るもんじゃないしっ。それに、もう知り合ってるようなもんじゃん。優成君はおれの命の恩人だもん」
「知り合うっていうのは、一方的に知ってるってことじゃなくて、互いに、」
「あっ! ヤバイ! 紫苑! 来た!」
街路樹に隠れ、王子様が校門を抜けて行く姿を見送る。「ちょっと。声かけないの? これじゃほんとうにストーカーだよ」紫苑の苦言などどこ吹く風で、茜は紫苑の手を取り、「行こ!」と満面の笑みで優成の後を追い始めた。
「ちょっと茜、これからどうするの?」
茜は紫苑に向き直り、「おれ、今回は秘策があるんだ」と得意げにのたまった。
「見切り発車でアタックするからだめなんだって気付いたんだよ。相手のことをよく知ってから……例えば、趣味とか、放課後は何してるとか、どこに寄り道してるとか……。そういうことから相手の好みを割り出して、自分をそれふうにキャラ付けしとくの! どう? いい作戦だろっ!」
「なにそれ。相手の気に入るようにふるまうってこと? 茜、そんなんでいいの?」
「いーよ、付き合えればなんでも! ありのままのおれに魅力なんかあるわけないし、そのくらいの努力はトーゼンだよ! あーあ、紫苑が持ってるカスタムドールみたいにさあ、顔も髪もファッションも相手の好きなようにしてもらえたらいいのに」
「それ、本気で言ってるの?」
幼馴染の声がいつになく尖っていて、茜は驚いた。「紫苑、なに怒ってんの?」「なんでもない」茜は優成どころではなくなり、目の前にあるクレープ屋を指差した。
「な! 腹減った! なんか食べよ? 兄貴から小遣いもらったんだ」
「はあ? またお兄ちゃんにたかったの? てか、尾行はいいの?」
茜は優成が楽器店に入ったのをいいことに、紫苑の手を揺さぶった。
「ほら、優成君も店に入っちゃったし。 な、いいだろ? おれがおごるからぁ」
「もう、しょうがないな……」
紫苑は困ったように微笑んだ。紫苑の表情が和らぐと、茜の心も和らぐ。
「はい! 紫苑はイチゴカスタードチョコね!」
「ありがとう。茜は何頼んだの?」
「おれはツナエッグサラダ。クレープって甘いのとしょっぱいのがあるからいいよな」
二人でベンチに座り、クレープを食みつつおしゃべりに花を咲かせる。「化学の岡先生、おれのこと目の敵にしてるよな?」「それは茜が居眠り常習犯だからでしょ」なんだかんだ、こんな時間が一番楽しい。
「……あっ! 紫苑! 優成君出て来た!」
「え? ボク、まだ食べ終わってないんだけど」
「えーっ、ああもう、どうしよ、」
「ボク、ここで食べてるから行きな? 早く行かないと見失うよ?」
楽器店から出て行く優成と、口端にチョコソースをつけた紫苑を交互に見て、茜は浮かせたはずの腰を下ろした。
「尾行はまた今度でいいよ。せっかくおごったんだから味わって食べてもらいたいし」
「なにそれ、恩着せがましいな。大体、茜のお金じゃないでしょ」
ぶつくさ言いつつ、紫苑は今日一番の笑顔を見せ、「なんか、小学生の頃のこと思い出した」と言って空を仰いだ。
「ボク、給食を食べるのが遅くて、よく残されてたじゃない? でも、いつも茜がこっそり近づいて来て、苦手なものを食べてくれたよね」
「あはは、そんなことあったな。間違えて七夕ゼリーまで食べちゃって、紫苑を泣かしたこともあったよな?」
「あった、あった。やっと食べられるって思ったら茜が食べてて、今までの努力はなんだったのって、涙が出た」
二人でひとしきり笑って、茜は「そろそろ帰ろ。家まで送るよ」と言って立ち上がった。
「茜、いつもごめん」
「いいよ。近くじゃん」
言葉少なに歩き、けれど互いの心が満たされていることが手に取るように分かる。紫苑といると、誰といるよりも落ち着く。
駅に入りICカードを取り出そうとしたその時、茜はすれ違った人影にハッとした。
「今の、優成君じゃない?」
振り返り優成を探すと、駅構内のトイレへ消えて行く彼を見つけた。「わ、ヤバい、マジで運命じゃん」瞳をきらめかせる茜に、紫苑は「あと三十分したら一人で帰るから」と言いつつ尾行に付き合ってくれた。
十五分後。トイレから出て来た優成は、別人になっていた。
「え? なに? どーゆーこと?」
髪を掻き上げ、マスクをしてシャツを着て、何かのケースを手に下げて、優成は繁華街へ向かった。どちらともなく手と手を取り優成の後を追う。……優成は、アイビーに覆われた雑居ビルの地下へ吸い込まれていった。
「ジャズハウスって……」
「ジャズハウス・ライブハウス 潮騒」色褪せた看板と赤煉瓦の階段に吸い寄せられそうになったその時、紫苑が茜の腕を引いた。
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