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第三章
蜜月 20
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「ぶっ……、妄想の世界って……。それを言うなら、俺のほうこそ、こうして梢子と一緒にいられるのが妄想じゃないかと思ってしまうよ」
千早さんの言葉に、私は疑問を抱く。
昨日の夜、告白された時も思ったけれど、千早さんの周りにはきっと綺麗な女性がたくさんいることだろう。そんな女性たちを差し置いて、私を選んでくれたことが未だ信じられずにいるのだ。
「だからこそ、早く梢子に触れたい。肌を重ねて、付き合っているんだって実感したい」
千早さんのストレートな言葉に、私の顔は一瞬で熱くなった。
顔だけではない、身体も熱い。岬の灯台を散策中、身体が冷えたせいで車のエアコンの温度を高めに設定していたけれど、今はそれが熱く感じる。
私は無言でエアコンの温度を下げると、千早さんは「ホテルでたっぷり梢子を堪能させて」と、甘い言葉を囁いた。
どう考えても、こんな昼間からする発言じゃない。だけど、こうして私のことを求めてくれる千早さんの気持ちが嬉しくて、私は無言で頷いた。
視界の端に写る私の姿を捕らえた千早さんは、安全運転を心がけながら高速をほかの車の流れに乗って運転し続けた。
車が高速を降りて一般道に出ると、千早さんはカーナビに従って運転を続ける。
途中でコンビニに立ち寄り、空になったペットボトルをゴミ箱に捨て、ついでに二本お茶を購入すると、再び車を走らせた。
いくつもの道を曲がり、辿り着いたのは車で乗り入れができるモーテルだった。
千早さんは躊躇いなくウインカーを出して建物の敷地へと入っていく。
車を部屋の前の駐車スペースに停車させると、先ほど購入したペットボトルのお茶を持って車から降り、車のナンバープレートが見えないよう、カーテンを閉めた。そして部屋に続くドアへ向かって歩いた。
私も車を降りると、車に鍵を掛けて千早さんの後に続く。
千早さんが部屋の扉を開け、中に入ると靴を脱いだので、私も靴を脱いで部屋の中に入った。
部屋はリビング、寝室、浴室があり、昨日千早さんが宿泊したホテルの部屋よりも広い。内装や家具も、白と黒を基調としたもので統一されており、一般的な家庭にありそうな応接セットや大型のテレビ、冷蔵庫が配置されていた。
千早さんはポケットからスマホを取り出して、何か動作をしていたけれど、動作を終えるとそのスマホと車の中から持って来たペットボトルをテーブルの上に置いた。
「わぁ……、何だか友達の家へ遊びに来たって雰囲気ですね」
はじめて入るホテルの部屋に、私は思わず声を出してしまった。
「こういうことをするホテルだから、もっとあからさまなところだと思ってた?」
千早さんはそう言うと、背後から私を抱きしめた。
私は千早さんの腕の中にすっぽりと埋もれている。服を着ていても、背中から千早さんの体温を感じる。
「はい……、でもベッドは大きいですね」
視線の先にある寝室のベッドの幅は、私の部屋に置いているシングルベッドの倍近くあるだろう。
「そりゃ、そういう行為をするためにあるものだからな。ベッドから落ちたら大変だろう? 昨日も梢子をベッドから落とさないよう自粛したんだから、ここでは思う存分堪能させてもらおうかな」
千早さんは私の耳元でそう囁くと、服の上から胸を触った。
千早さんの言葉に、私は疑問を抱く。
昨日の夜、告白された時も思ったけれど、千早さんの周りにはきっと綺麗な女性がたくさんいることだろう。そんな女性たちを差し置いて、私を選んでくれたことが未だ信じられずにいるのだ。
「だからこそ、早く梢子に触れたい。肌を重ねて、付き合っているんだって実感したい」
千早さんのストレートな言葉に、私の顔は一瞬で熱くなった。
顔だけではない、身体も熱い。岬の灯台を散策中、身体が冷えたせいで車のエアコンの温度を高めに設定していたけれど、今はそれが熱く感じる。
私は無言でエアコンの温度を下げると、千早さんは「ホテルでたっぷり梢子を堪能させて」と、甘い言葉を囁いた。
どう考えても、こんな昼間からする発言じゃない。だけど、こうして私のことを求めてくれる千早さんの気持ちが嬉しくて、私は無言で頷いた。
視界の端に写る私の姿を捕らえた千早さんは、安全運転を心がけながら高速をほかの車の流れに乗って運転し続けた。
車が高速を降りて一般道に出ると、千早さんはカーナビに従って運転を続ける。
途中でコンビニに立ち寄り、空になったペットボトルをゴミ箱に捨て、ついでに二本お茶を購入すると、再び車を走らせた。
いくつもの道を曲がり、辿り着いたのは車で乗り入れができるモーテルだった。
千早さんは躊躇いなくウインカーを出して建物の敷地へと入っていく。
車を部屋の前の駐車スペースに停車させると、先ほど購入したペットボトルのお茶を持って車から降り、車のナンバープレートが見えないよう、カーテンを閉めた。そして部屋に続くドアへ向かって歩いた。
私も車を降りると、車に鍵を掛けて千早さんの後に続く。
千早さんが部屋の扉を開け、中に入ると靴を脱いだので、私も靴を脱いで部屋の中に入った。
部屋はリビング、寝室、浴室があり、昨日千早さんが宿泊したホテルの部屋よりも広い。内装や家具も、白と黒を基調としたもので統一されており、一般的な家庭にありそうな応接セットや大型のテレビ、冷蔵庫が配置されていた。
千早さんはポケットからスマホを取り出して、何か動作をしていたけれど、動作を終えるとそのスマホと車の中から持って来たペットボトルをテーブルの上に置いた。
「わぁ……、何だか友達の家へ遊びに来たって雰囲気ですね」
はじめて入るホテルの部屋に、私は思わず声を出してしまった。
「こういうことをするホテルだから、もっとあからさまなところだと思ってた?」
千早さんはそう言うと、背後から私を抱きしめた。
私は千早さんの腕の中にすっぽりと埋もれている。服を着ていても、背中から千早さんの体温を感じる。
「はい……、でもベッドは大きいですね」
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「そりゃ、そういう行為をするためにあるものだからな。ベッドから落ちたら大変だろう? 昨日も梢子をベッドから落とさないよう自粛したんだから、ここでは思う存分堪能させてもらおうかな」
千早さんは私の耳元でそう囁くと、服の上から胸を触った。
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