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第四章
遠距離恋愛 3
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今日はそんなに忙しくなかったけれど、来月は十二月、クリスマスだ。クリスマスケーキの予約が始まる。ケーキだけではなく、シュトーレンも人気があり、十二月に入れば飛ぶように売れる。
厨房ではシュトーレンの仕込みがそろそろ始まりそうだ。
仕事が終わって更衣室で着替えを済ませ、スマホを見ると、千早さんからメッセージが届いている。
昨日告白された時に、『連絡はマメにする』と言っていた。本当にこんなに連絡をくれるなんて思ってもみなかった。
一日に二回も連絡があるって……、これ、本当に夢じゃないよね?
私はロックを解除して、メッセージ画面を開いた。
すると……
『仕事お疲れさま。ケーキ、いいね。次会う時が楽しみだ。沖縄の海、見える?』
写真と一緒にメッセージが送られている。写真は那覇空港の駐機場のようだ。駐機場に停まっている飛行機の奥に、綺麗な沖縄の海が見える。
今日の沖縄は、天気もよさそうでよかった。
きっと今日は、飛行機の操縦も気持ちよかっただろう。
私はスマホを持ち直すと、メッセージを打ち込んだ。
『お疲れさまです。私も仕事が終わりました。ケーキは何がお好きですか? 沖縄の空と海、とても綺麗ですね』
メッセージを送信すると、既読マークがついた。
あれ? もうお仕事終わったのかな?
そう思っていると、いきなりスマホが着信画面に切り替わる。画面に表示されている名前は、もちろん千早さんだ。
驚いて思わず「うわっ」っと声が出たけれど、このまま通話に出なければ不審に思われるだろう。
「も、もしもし……?」
恐る恐る声を出すと、耳元に耳障りのいい声が聞こえる。
『もしもし、梢子? お疲れさま。今、大丈夫?』
「あ……、えっと、今から家に帰るところです」
私がそう言うと、千早さんが『ごめん』と呟いた。
『もう自宅かと思って架けたんだ。梢子の声が聞きたくて』
今までそんなことを言われたことがない私は、スマホを持ったままその場で固まってしまった。
千早さん、どこまで私を甘やかすつもりだろう。
「え……」
何と返事すればいいかわからなくて、思わず変な声が出てしまったけれど、千早さんはその声を聞いてクスクス笑っている。
『ごめんごめん、実は俺も、今から家に帰るところだったんだ。そうしたら、またね』
「あ……、はい。じゃあ、また」
千早さんが通話終了のボタンを押すのを待っていたけれど、一向に終了ボタンを押される気配がない。
「あの……?」
思わず私が声を出すと、千早さんがクスクス笑いながら返事をする。
『仕事の電話なら、話が終わったら遠慮なく通話を切るんだけど、梢子が相手だとそれができないのが不思議だな』
千早さんの言葉に、私の胸がときめく。
「私もです。千早さんが通話を切るのを待っていたんですけど……」
『じゃあ、お互いいつまで経っても切れないな』
「そうですね。……でも、千早さん、帰りは電車ですか? 通話しながらだと周りの人に迷惑ですよ」
『梢子も自転車だろう? 通話しながらだと道路交通法違反で捕まるぞ』
お互いそこまで言うと、どちらからともなく笑い声をあげた。
『じゃあ、今度こそ切ろうか』
「ですね」
お互いがそう言うと、じゃあまたと言って、今度こそ通話を終了した。
厨房ではシュトーレンの仕込みがそろそろ始まりそうだ。
仕事が終わって更衣室で着替えを済ませ、スマホを見ると、千早さんからメッセージが届いている。
昨日告白された時に、『連絡はマメにする』と言っていた。本当にこんなに連絡をくれるなんて思ってもみなかった。
一日に二回も連絡があるって……、これ、本当に夢じゃないよね?
私はロックを解除して、メッセージ画面を開いた。
すると……
『仕事お疲れさま。ケーキ、いいね。次会う時が楽しみだ。沖縄の海、見える?』
写真と一緒にメッセージが送られている。写真は那覇空港の駐機場のようだ。駐機場に停まっている飛行機の奥に、綺麗な沖縄の海が見える。
今日の沖縄は、天気もよさそうでよかった。
きっと今日は、飛行機の操縦も気持ちよかっただろう。
私はスマホを持ち直すと、メッセージを打ち込んだ。
『お疲れさまです。私も仕事が終わりました。ケーキは何がお好きですか? 沖縄の空と海、とても綺麗ですね』
メッセージを送信すると、既読マークがついた。
あれ? もうお仕事終わったのかな?
そう思っていると、いきなりスマホが着信画面に切り替わる。画面に表示されている名前は、もちろん千早さんだ。
驚いて思わず「うわっ」っと声が出たけれど、このまま通話に出なければ不審に思われるだろう。
「も、もしもし……?」
恐る恐る声を出すと、耳元に耳障りのいい声が聞こえる。
『もしもし、梢子? お疲れさま。今、大丈夫?』
「あ……、えっと、今から家に帰るところです」
私がそう言うと、千早さんが『ごめん』と呟いた。
『もう自宅かと思って架けたんだ。梢子の声が聞きたくて』
今までそんなことを言われたことがない私は、スマホを持ったままその場で固まってしまった。
千早さん、どこまで私を甘やかすつもりだろう。
「え……」
何と返事すればいいかわからなくて、思わず変な声が出てしまったけれど、千早さんはその声を聞いてクスクス笑っている。
『ごめんごめん、実は俺も、今から家に帰るところだったんだ。そうしたら、またね』
「あ……、はい。じゃあ、また」
千早さんが通話終了のボタンを押すのを待っていたけれど、一向に終了ボタンを押される気配がない。
「あの……?」
思わず私が声を出すと、千早さんがクスクス笑いながら返事をする。
『仕事の電話なら、話が終わったら遠慮なく通話を切るんだけど、梢子が相手だとそれができないのが不思議だな』
千早さんの言葉に、私の胸がときめく。
「私もです。千早さんが通話を切るのを待っていたんですけど……」
『じゃあ、お互いいつまで経っても切れないな』
「そうですね。……でも、千早さん、帰りは電車ですか? 通話しながらだと周りの人に迷惑ですよ」
『梢子も自転車だろう? 通話しながらだと道路交通法違反で捕まるぞ』
お互いそこまで言うと、どちらからともなく笑い声をあげた。
『じゃあ、今度こそ切ろうか』
「ですね」
お互いがそう言うと、じゃあまたと言って、今度こそ通話を終了した。
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