98 / 152
98 エルフだ!!!
しおりを挟む
とにかく今は目の前のミノタウロスだ。
俺は何も考えず刀の影に隠れるように思い切り前に出る。
ダッ!!
そして、ミノタウロスの胸の辺りを目掛けて身体ごと突っ込んでいく。
「うぉりゃぁぁ!!!!」
刀が少し光ったような気がした。
ドン!!
どうなったのかよくわからないが、地面に着地する感覚がある。
どうやらミノタウロスを貫いたようだ。
ゆっくりと後ろを振り向く。
ど、どうだ?
身体の真ん中に穴を開けられたミノタウロスが倒れるのが見えた。
『経験値を獲得しました』
『レベルが上がりました』
『レベルが上がりました』
天の声が聞こえる。
俺は天の声を聞きながら、その場に仰向けになった。
立っていられない。
「はぁ、はぁ・・た、助かった。 ふぅ・・しかし、あの矢はいったい?」
声が聞こえてくる。
俺はその声の方をゆっくりと見る。
!
そこにはきれいな金色っぽい長い髪の女性がいた。
「そこの人間、大丈夫か? というか、言葉・・わかるか?」
その女の人が声を掛けながら、俺の方へ近づいてくる。
ピョンとジャンプして、俺の前にふわりと静かに着地した。
!!
「ん? どうしたんだ? 驚いたのか?」
きれいな女の人は言う。
あぁ、驚いたとも!
俺は人生で一番衝撃を受けただろう。
アニム王に会った時以上の衝撃だ!
エルフだ!!
一目見てわかった。
間違いなく、外見はエルフだ!!
やや長い耳、透き通るような肌。
金色か銀色かわからないが、輝くきれいな長い髪。
アニメキャラか?
無茶苦茶美人だ。
片手に弓を持ち、腰にはレイピアのような細剣をぶら下げている。
胸は・・ペッタンだ。
俺は無言で、頭から足下まで何度も目線を動かして見ていた。
「おい、人間・・今、失礼なことを考えなかったか? というか、言葉通じてるか?」
きれいな女の人が同じように聞いてくる。
「あ、あぁ、はい。 言葉は通じています。 それと先ほどの矢はあなたですよね? ありがとうございます。 助かりました」
俺は慌てて身体を起こし、お礼と返事をした。
「うむ」
きれいな女の人、偉そうだな。
「こちらに大きな魔素を感じたので来てみたら、魔物と交戦中の人間がいるではないか。 余計なお世話だったかな?」
きれいな女の人はニコッと笑い、俺の方へ近寄って来る。
俺は久々に緊張した。
まさか、エルフと出会えるとは思ってもみなかった。
ありえねぇ。
アニメや想像のものでしか見たことがない。
それが動いて、しゃべっている。
夢じゃないよな?
俺は目を閉じ、一呼吸して目を開いた。
・・・
やはりそこに存在している。
夢じゃない。
「おい、どうした? 大丈夫か?」
きれいな女の人は俺を覗き込むように見てくる。
!!
そんなに接近してきたら、抱きつくぞ!!
いやいや、それでは犯罪だ!
いや、もうそんな秩序はないな・・アホな妄想ばかりが駆け巡る。
「い、いえ、大丈夫です・・ほんとに・・」
俺はうまく言葉を出せずに、ただ妙に緊張していた。
免疫がないとドキドキするよな。
きれいな女の人が片膝をつき、俺の肩に手をおいて顔を覗き込んでくる。
な?
なんですか?
もしかして、いきなりキスしてくれるんですか??
俺は思わず目を閉じてしまった。
「うむ・・大丈夫そうだな。 人間・・お前、かなり強いな」
きれいな女の人が微笑みながら言う。
え?
いったい何だったのですか、今のシーンは?
「え?」
俺はゆっくりと目を開けながらエルフを見る。
「いや、さっきの魔物はミノタウロスだろう。 普通は数人のパーティを組んで倒すような魔物だ。 まさかソロで対峙しているものがいるとはな。 この星の住人はそれほど強いのか?」
この星?
「あの・・すみません。 あなたは一体誰なのですか?」
俺は困惑していた。
「あぁ、私はフレイア。 エルフ族のフレイアだ」
!
エルフって言ったよね?
アニム王に会った時だって、こんな変な感じじゃなかったぞ。
もしかして、一目惚れってこんな感じなのか?
そんなアホなことを思いつつも、俺は返答をする。
「フレイアさん・・ですね。 私はテツといいます。 この星の住人です」
「そうか、テツ。 よろしくな。 アニムから聞いている」
エルフは言う。
え、アニム?
アニム王のことか?
これが逆に俺を冷静にさせた。
「フレイアさん、アニムって・・アニム王のことですか?」
「そうだが、それがどうした?」
いや、どうしたってねぇ。
何でアニム王のことを・・というより、いつ会ったんだ?
それに、なんかとっつきにくい人だなぁ。
「フレイアさん・・」
俺は声を掛けてみる。
「ん? なんだ?」
フレイアは微笑みながら返答する。
くぅ・・その眼差し、俺には強烈です。
「いや、エルフが全員かどうかわかりませんが・・とてもきれいですね」
俺は言わずにいられなかった。
別に邪な思惑はないぞ。
素直にそう思っただけだ。
フレイアは少し驚いたような感じだった。
「な、い、いきなり何を言っている? まだ、会ったばかりだぞ。 それを好きなどと・・」
俺の方が驚いた。
「いえ、違います。 きれいだと言ったのです」
「き、きれいだと? そうか・・ありがとう」
フレイアは少し顔を赤くして、照れているようだった。
エルフって天然なのか?
俺は何も考えず刀の影に隠れるように思い切り前に出る。
ダッ!!
そして、ミノタウロスの胸の辺りを目掛けて身体ごと突っ込んでいく。
「うぉりゃぁぁ!!!!」
刀が少し光ったような気がした。
ドン!!
どうなったのかよくわからないが、地面に着地する感覚がある。
どうやらミノタウロスを貫いたようだ。
ゆっくりと後ろを振り向く。
ど、どうだ?
身体の真ん中に穴を開けられたミノタウロスが倒れるのが見えた。
『経験値を獲得しました』
『レベルが上がりました』
『レベルが上がりました』
天の声が聞こえる。
俺は天の声を聞きながら、その場に仰向けになった。
立っていられない。
「はぁ、はぁ・・た、助かった。 ふぅ・・しかし、あの矢はいったい?」
声が聞こえてくる。
俺はその声の方をゆっくりと見る。
!
そこにはきれいな金色っぽい長い髪の女性がいた。
「そこの人間、大丈夫か? というか、言葉・・わかるか?」
その女の人が声を掛けながら、俺の方へ近づいてくる。
ピョンとジャンプして、俺の前にふわりと静かに着地した。
!!
「ん? どうしたんだ? 驚いたのか?」
きれいな女の人は言う。
あぁ、驚いたとも!
俺は人生で一番衝撃を受けただろう。
アニム王に会った時以上の衝撃だ!
エルフだ!!
一目見てわかった。
間違いなく、外見はエルフだ!!
やや長い耳、透き通るような肌。
金色か銀色かわからないが、輝くきれいな長い髪。
アニメキャラか?
無茶苦茶美人だ。
片手に弓を持ち、腰にはレイピアのような細剣をぶら下げている。
胸は・・ペッタンだ。
俺は無言で、頭から足下まで何度も目線を動かして見ていた。
「おい、人間・・今、失礼なことを考えなかったか? というか、言葉通じてるか?」
きれいな女の人が同じように聞いてくる。
「あ、あぁ、はい。 言葉は通じています。 それと先ほどの矢はあなたですよね? ありがとうございます。 助かりました」
俺は慌てて身体を起こし、お礼と返事をした。
「うむ」
きれいな女の人、偉そうだな。
「こちらに大きな魔素を感じたので来てみたら、魔物と交戦中の人間がいるではないか。 余計なお世話だったかな?」
きれいな女の人はニコッと笑い、俺の方へ近寄って来る。
俺は久々に緊張した。
まさか、エルフと出会えるとは思ってもみなかった。
ありえねぇ。
アニメや想像のものでしか見たことがない。
それが動いて、しゃべっている。
夢じゃないよな?
俺は目を閉じ、一呼吸して目を開いた。
・・・
やはりそこに存在している。
夢じゃない。
「おい、どうした? 大丈夫か?」
きれいな女の人は俺を覗き込むように見てくる。
!!
そんなに接近してきたら、抱きつくぞ!!
いやいや、それでは犯罪だ!
いや、もうそんな秩序はないな・・アホな妄想ばかりが駆け巡る。
「い、いえ、大丈夫です・・ほんとに・・」
俺はうまく言葉を出せずに、ただ妙に緊張していた。
免疫がないとドキドキするよな。
きれいな女の人が片膝をつき、俺の肩に手をおいて顔を覗き込んでくる。
な?
なんですか?
もしかして、いきなりキスしてくれるんですか??
俺は思わず目を閉じてしまった。
「うむ・・大丈夫そうだな。 人間・・お前、かなり強いな」
きれいな女の人が微笑みながら言う。
え?
いったい何だったのですか、今のシーンは?
「え?」
俺はゆっくりと目を開けながらエルフを見る。
「いや、さっきの魔物はミノタウロスだろう。 普通は数人のパーティを組んで倒すような魔物だ。 まさかソロで対峙しているものがいるとはな。 この星の住人はそれほど強いのか?」
この星?
「あの・・すみません。 あなたは一体誰なのですか?」
俺は困惑していた。
「あぁ、私はフレイア。 エルフ族のフレイアだ」
!
エルフって言ったよね?
アニム王に会った時だって、こんな変な感じじゃなかったぞ。
もしかして、一目惚れってこんな感じなのか?
そんなアホなことを思いつつも、俺は返答をする。
「フレイアさん・・ですね。 私はテツといいます。 この星の住人です」
「そうか、テツ。 よろしくな。 アニムから聞いている」
エルフは言う。
え、アニム?
アニム王のことか?
これが逆に俺を冷静にさせた。
「フレイアさん、アニムって・・アニム王のことですか?」
「そうだが、それがどうした?」
いや、どうしたってねぇ。
何でアニム王のことを・・というより、いつ会ったんだ?
それに、なんかとっつきにくい人だなぁ。
「フレイアさん・・」
俺は声を掛けてみる。
「ん? なんだ?」
フレイアは微笑みながら返答する。
くぅ・・その眼差し、俺には強烈です。
「いや、エルフが全員かどうかわかりませんが・・とてもきれいですね」
俺は言わずにいられなかった。
別に邪な思惑はないぞ。
素直にそう思っただけだ。
フレイアは少し驚いたような感じだった。
「な、い、いきなり何を言っている? まだ、会ったばかりだぞ。 それを好きなどと・・」
俺の方が驚いた。
「いえ、違います。 きれいだと言ったのです」
「き、きれいだと? そうか・・ありがとう」
フレイアは少し顔を赤くして、照れているようだった。
エルフって天然なのか?
10
あなたにおすすめの小説
異世界では地味な俺が、なぜか神々に最愛されて無双してる件
fuwamofu
ファンタジー
平凡な高校生・桐生ユウは、女神の手違いで異世界に転生した。
チートもスキルも貰えず、冒険者登録すらままならない落ちこぼれ……のはずだった。
しかし周囲の異常な好感度、意味不明な強運、そして隠された神格スキルによって、ユウは「無自覚に全能」な存在へと覚醒していく。
気づけば女神も姫騎士も魔王娘も彼に夢中。誤解と崇拝が加速する中、ユウの“地味な日常”は世界を揺るがす伝説になっていく。
笑いあり、胸キュンあり、ざまぁありの最強(なのに本人だけ気づいてない)異世界ファンタジー開幕!
やがて最強に至る弾丸付与術士の成り上がり
彼方
ファンタジー
2035年の日本では、多数出現したダンジョンを探索する探索者という職業が大きな注目を集めていた。ダンジョンを探索することは大きな危険も伴うが、地球では本来手に入らない希少な資源を入手することができるため、日本を含め世界各国はダンジョン資源の獲得に力を入れていた。
そうした世界の中で平均的な探索者として活動していた加賀優斗は、親友である木場洋輔から突然パーティを追放されてしまう。優斗は絶望し失意の底に沈むが、不治の病に侵された妹を助けるために行動を開始する。
これは、実力も才能もない一人の青年が努力と工夫によって世界最強へと上り詰めるまでの物語。
俺の家に異世界ファンタジーガチャが来た結果→現実世界で最強に ~極大に増えていくスキルの数が膨大になったので現実世界で無双します~
仮実谷 望
ファンタジー
ガチャを廻したいからそんな理由で謎の異世界ガチャを買った主人公はガチャを廻して自分を鍛えて、最強に至る。現実世界で最強になった主人公は難事件やトラブルを解決する。敵の襲来から世界を守るたった一人の最強が誕生した。そしてガチャの真の仕組みに気付く主人公はさらに仲間と共に最強へと至る物語。ダンジョンに挑戦して仲間たちと共に最強へと至る道。
ガチャを廻しまくり次第に世界最強の人物になっていた。
ガチャ好きすぎて書いてしまった。
おっさん冒険者のおいしいダンジョン攻略
神崎あら
ファンタジー
冒険者歴20年以上のおっさんは、若い冒険者達のように地位や権威を得るためにダンジョンには行かない。
そう、おっさんは生活のためにダンジョンに行く。
これはそんなおっさんの冒険者ライフを描いた生活記である。
神々のダンジョン~チートスキル【アイテムボックス】と【鑑定】でアラフォーおっさんは成り上がる~
葵はるか
ファンタジー
「少子化で、八百万の神々の力が衰えるどころか滅亡しそうです! ですので、氷河期世代を救います!」
国会に突如、降臨した絶世の美少女である天照大御神は、氷河期世代を救うために日本中に日本人専用のダンジョンを作りだすことを宣言するのであった。
会社に一方的にクビにされた佐藤和也も、日本中に発生したダンジョンへ生活の糧を得るために潜ることになったのであった。
アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。
そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。
【魔物】を倒すと魔石を落とす。
魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。
世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。
明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。
彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。
最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。
一種の童話感覚で物語は語られます。
童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる