改:どうやら異世界ではないらしいが、魔法やレベルがある世界になったようだ

ボケ猫

文字の大きさ
150 / 152

150 ギルマス、あんたレベル高すぎるだろ!

しおりを挟む
飛燕と同じように腰に差してみる。
大丈夫そうだな。
「では、ギルドマスター、よろしくお願いします」
「こちらこそよろしく」

ギルマスはポンポンと肩の上の木剣でリズムを取っている感じだ。
俺が来るのを待っているのかな?
せっかく待ってくれているんだ。
こちらから仕掛けなきゃ、失礼だろう。
そう思うと、俺は一気に踏み込んだ。

ダッ!!

ギルマスの表情が真剣になる。
俺は踏み込みつつ、居合のように右手で横に木剣をいだ。
ギルマスは俺の木剣を受けつつ、力に逆らうことなく受け流す。
俺は横薙ぎにした木剣を引き戻すと、連続で突きを入れる。

ドドドドド・・・・。
ガガ・・ギン・・ガゴン!

いくつかをギルマスが受けつつ、バックステップをしていた。
「テツ君、やるね~。 まさかこれほどとは・・」
俺の攻撃はまだ終わっていない。
突き終わった木剣を右片手で持ち、木剣を引きつつ左回し蹴りをギルマスに放つ。
俺的には、むしろこちらの方が得意だ。

ギルドマスターの右手をかすめたようだ。
「ぐっ!」

俺は、右手に持った木剣を離した。
左足を下に落とすと同時に右掌打を放つ。
拳よりも衝撃を叩き込める。
ギルマスは左手で俺の掌打を受けていた。

俺のコンビネーションはまだ最後が残っている。
左足をもう一歩踏み込んで、今度は左の掌打を繰り出した。
左足、左手だが、腰を入れるとかなりの威力になる。
腰を回転させながら、肘ごと叩きつけるように左掌打をギルマスに叩き込む。
ドン!!

今の俺のレベルもあるのだろう。
ギルマスの木剣に触れると、木剣が根元から折れた。
ギルマスの反応はものすごく速く、折れた瞬間に木剣を離し、右肘と左手で俺の掌打を受けとめる。
俺の感触としては、大きな岩に打ち付けた感じだ。

ギルマスは驚いた顔をしつつも、かなり余裕があるみたいだった。
「テツ君、凄いね。 とても重い一撃だよ。 並みの冒険者なら、耐えられないな」
いやいや、あんた耐えてるじゃないか!!
俺は思わずツッコミそうになった。
「そうですか・・ありがとうございます、ギルドマスター」
俺は素直に礼を言った。

「まさかね・・これほどとは。 帝都でも、君ほどの強さを持った冒険者はなかなかいないな」
ギルマスはそういうと、折れた木剣を回収しながら聞いてくる。
「ところでテツ君、レベルはいくつなんだい? 俺は41なんだが・・」
!!
おっさん、レベル41もあったのか!
そりゃ、強いわけだ。
「私のレベルは39です」
「なるほど。 テツ君、念のために聞くが、この星の住人はみんな君みたいなのかね?」
「いえ、違うと思います。 私の場合、アニム王のおかげでレベルが上がったようなものですから・・」
俺がそう言うと、ギルマスは納得してくれた。
それに、あまり自分のレベルは言わない方がいいだろうとも付け加えてくれる。

俺たちが闘技場から出てくると、受付の女の子が出迎えてくれた。
「ギルドマスター、お疲れ様でした。 どうでしたか?」
この女の子、ニコニコして聞いてるな。
「ああ、王様の言った通り、なかなかのものだったよ。 ギルドでもCランクから始めても問題ないだろうね。 個人的な実力はそんなものじゃないが・・」

!!
受付の女の子はものすごく驚いている。
「いきなりCからですか! それはすごいですね」
受付の女の子はそういうと、ギルマスに朝の早い時間で人がそれほどいなくてよかったですね、とも言っていた。

「では、テツ様、改めてライセンスカードの発行をさせていただきます。 あ、このギルドの受付担当のアリアです。 よろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願いします、アリアさん」
アリアはにこっとして、手続きをしてくれた。

俺のライセンスカードはすぐに出来上がった。
このカードには俺の登録情報と、これからの行動が記録されていくという。
帝都で使えるお金も定期的に振り込まれるそうだ。
ギルドで月に1度は更新しなきゃいけない。
ネットワークがあるギルドなら、どこでも同じ扱いを受ける。
とても便利だな。
今はまだ帝都しかないようだが。

また、仕事もギルドに提示されてる依頼を、月に1つはクリアしなきゃいけないらしい。
特に簡単な依頼は、自分のカードの更新だと言って笑わせてくれた。
後は指名依頼もあるみたいだ。
いろいろ説明されるが、おそらくこれ以上覚えられそうにないので、またそのうちにわからないことは聞きに来ると言った。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

異世界では地味な俺が、なぜか神々に最愛されて無双してる件

fuwamofu
ファンタジー
平凡な高校生・桐生ユウは、女神の手違いで異世界に転生した。 チートもスキルも貰えず、冒険者登録すらままならない落ちこぼれ……のはずだった。 しかし周囲の異常な好感度、意味不明な強運、そして隠された神格スキルによって、ユウは「無自覚に全能」な存在へと覚醒していく。 気づけば女神も姫騎士も魔王娘も彼に夢中。誤解と崇拝が加速する中、ユウの“地味な日常”は世界を揺るがす伝説になっていく。 笑いあり、胸キュンあり、ざまぁありの最強(なのに本人だけ気づいてない)異世界ファンタジー開幕!

やがて最強に至る弾丸付与術士の成り上がり

彼方
ファンタジー
 2035年の日本では、多数出現したダンジョンを探索する探索者という職業が大きな注目を集めていた。ダンジョンを探索することは大きな危険も伴うが、地球では本来手に入らない希少な資源を入手することができるため、日本を含め世界各国はダンジョン資源の獲得に力を入れていた。  そうした世界の中で平均的な探索者として活動していた加賀優斗は、親友である木場洋輔から突然パーティを追放されてしまう。優斗は絶望し失意の底に沈むが、不治の病に侵された妹を助けるために行動を開始する。  これは、実力も才能もない一人の青年が努力と工夫によって世界最強へと上り詰めるまでの物語。

俺の家に異世界ファンタジーガチャが来た結果→現実世界で最強に ~極大に増えていくスキルの数が膨大になったので現実世界で無双します~

仮実谷 望
ファンタジー
ガチャを廻したいからそんな理由で謎の異世界ガチャを買った主人公はガチャを廻して自分を鍛えて、最強に至る。現実世界で最強になった主人公は難事件やトラブルを解決する。敵の襲来から世界を守るたった一人の最強が誕生した。そしてガチャの真の仕組みに気付く主人公はさらに仲間と共に最強へと至る物語。ダンジョンに挑戦して仲間たちと共に最強へと至る道。 ガチャを廻しまくり次第に世界最強の人物になっていた。 ガチャ好きすぎて書いてしまった。

おっさん冒険者のおいしいダンジョン攻略

神崎あら
ファンタジー
冒険者歴20年以上のおっさんは、若い冒険者達のように地位や権威を得るためにダンジョンには行かない。 そう、おっさんは生活のためにダンジョンに行く。 これはそんなおっさんの冒険者ライフを描いた生活記である。

神々のダンジョン~チートスキル【アイテムボックス】と【鑑定】でアラフォーおっさんは成り上がる~

葵はるか
ファンタジー
「少子化で、八百万の神々の力が衰えるどころか滅亡しそうです! ですので、氷河期世代を救います!」  国会に突如、降臨した絶世の美少女である天照大御神は、氷河期世代を救うために日本中に日本人専用のダンジョンを作りだすことを宣言するのであった。  会社に一方的にクビにされた佐藤和也も、日本中に発生したダンジョンへ生活の糧を得るために潜ることになったのであった。

アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記

ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
 ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。  そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。  【魔物】を倒すと魔石を落とす。  魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。  世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。

明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~

みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。 彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。 最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。 一種の童話感覚で物語は語られます。 童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです

なんとなく歩いてたらダンジョンらしき場所に居た俺の話

TB
ファンタジー
岩崎理(いわさきおさむ)40歳バツ2派遣社員。とっても巻き込まれ体質な主人公のチーレムストーリーです。

処理中です...