改:どうやら異世界ではないらしいが、魔法やレベルがある世界になったようだ

ボケ猫

文字の大きさ
151 / 152

151 ばぁちゃん、本気で帝都に引っ越しするみたいだな

しおりを挟む
「わかりました~! では、テツ様、これからもよろしくお願いします」
「いえ、こちらこそよろしくお願いします。 えっと・・」
「ア・リ・アです! お忘れなく!」
「すみません、アリアさん。 俺って、人の名前覚えるの苦手で・・」
苦しい言い訳をしてみた。
「いえ、構いませんよ~」
アリアがにっこりとして俺を見る。
こ、怖いな。
絶対嫌な気分になっただろ、それって。
俺がそんなことを思っていると、ギルドの扉が開き、ばあちゃんたちが帰って来た。

「あ、エレンさん、お世話になりました」
俺はすぐに扉の方を向き、立ち上がってお礼を言った。
「なるほど・・テツ様はきれいな方の名前はすぐに覚えられるのですね」
・・・
アリア、絶対根に持ってるよね。
「いえ、アリアさん・・そういうわけではないのですが・・」
「じゃあ、どういうわけですか?」
この子、絡んでくるよなぁ。
「あ、テツ様。 ちなみにエレンさんはダメですよ。 ギルドマスターの奥さんですから」

!!!
え?
えぇ~!
マジで?
マジかよ~!!
こんな美人が、あのおっさんの嫁さんなのか?
まぁ、ギルマスもそれなりにいい男ではあるけど。
しかし、エレンさんみたいな美人の嫁さんか・・毎日、帰るのが楽しいだろうな。
俺は毎日ストレスの嵐だった。

エレンさんが近寄ってくる。
「テツ様、いくつか場所をご紹介してみましたら、とても喜んでくれました。 もし、居住されるようでしたら、いつでも声をかけてくださいね」
「ありがとうございます、エレンさん」
「では、私はこれで失礼します」
エレンさんはそういうと、ばあちゃんたちに一礼をして奥の方へ移動して行った。

「ばあちゃん、どうだった?」
俺は聞いてみた。
「いやぁ凄いね、魔法ってのは。 家が一瞬でできるんだもの。 それに、場所はとてもいい場所ばかりで・・いつでも引っ越していいよ」
「引っ越し? そんなに良かったのか?」
俺も驚いてしまった。
あのばあちゃんがこれほど気に入るとは。
家のことにはかなりうるさい人なのに。
じいちゃんはソファに座ってくつろいでいた。

俺はばあちゃんと一緒にじいちゃんのところに行ってソファに座る。
「じいちゃんも気に入ったかい?」
「テツ、凄いな魔法というのは・・」
ばあちゃんと同じ反応だな。
「ばあちゃんの思い通りの家が建ちそうかな?」
「そりゃ建つだろうね。 それもすぐにだよ。 気に入らなければ、これまたすぐに手直しできるしね。 いやぁ、こんな便利なものはないねぇ」
ばあちゃんが生き生きとした顔で話してくれる。
よほど感動したんだな。

エレンさんが建築できる魔法使いでも連れて行ってくれたのかな?
エレンさん自身がそういった魔法でも使えるのかな?
まぁ、どちらでもいい。
とにかく、もしここで住むのなら問題なさそうだな。
ばあちゃんたちの話を聞きながら俺は考えていた。
・・・
「じゃあさぁ、本当に引っ越ししてもいいのか?」
俺はいまいち信じられない感じだが、聞いてみた。
「もちろんだよ。 食べるものもそれほど変わらないらしいし、お店もいろいろあるみたいだしね」
ばあちゃんはノリノリな感じだ。
じいちゃんはどっちでもいいと言っている。

「そっか・・それにこの帝都の方が安全だと思うしね」
俺も引っ越しには賛成派だ。
安全性という点に関しては、地上よりもここの方が段違いに良いだろうと思う。
人もきちんと教育されているようだし、そりゃどこの国でも犯罪者はいるだろう。
でも、この国のシステムなら日本よりも、地球のどの国よりもしっかりしていると思う。
魔法を使えると、もしかして偽証なんて不可能なんじゃないかと思う。
犯罪者になるのは、よほどのバカか特殊な事情でもない限り、起こらないんじゃないかとも思える。

とりあえず、一度地上の家に戻って準備だな。
その前に、嫁たちの泊まっているところへ行ってみなきゃ。
ばあちゃんたちは街を散策するのかとも思ったが、引っ越して来たらいつでもできると言われ、先に地上へ戻るという。
なるほど、やっぱり本気で引っ越してくる気なんだな、ばあちゃん。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

異世界では地味な俺が、なぜか神々に最愛されて無双してる件

fuwamofu
ファンタジー
平凡な高校生・桐生ユウは、女神の手違いで異世界に転生した。 チートもスキルも貰えず、冒険者登録すらままならない落ちこぼれ……のはずだった。 しかし周囲の異常な好感度、意味不明な強運、そして隠された神格スキルによって、ユウは「無自覚に全能」な存在へと覚醒していく。 気づけば女神も姫騎士も魔王娘も彼に夢中。誤解と崇拝が加速する中、ユウの“地味な日常”は世界を揺るがす伝説になっていく。 笑いあり、胸キュンあり、ざまぁありの最強(なのに本人だけ気づいてない)異世界ファンタジー開幕!

やがて最強に至る弾丸付与術士の成り上がり

彼方
ファンタジー
 2035年の日本では、多数出現したダンジョンを探索する探索者という職業が大きな注目を集めていた。ダンジョンを探索することは大きな危険も伴うが、地球では本来手に入らない希少な資源を入手することができるため、日本を含め世界各国はダンジョン資源の獲得に力を入れていた。  そうした世界の中で平均的な探索者として活動していた加賀優斗は、親友である木場洋輔から突然パーティを追放されてしまう。優斗は絶望し失意の底に沈むが、不治の病に侵された妹を助けるために行動を開始する。  これは、実力も才能もない一人の青年が努力と工夫によって世界最強へと上り詰めるまでの物語。

俺の家に異世界ファンタジーガチャが来た結果→現実世界で最強に ~極大に増えていくスキルの数が膨大になったので現実世界で無双します~

仮実谷 望
ファンタジー
ガチャを廻したいからそんな理由で謎の異世界ガチャを買った主人公はガチャを廻して自分を鍛えて、最強に至る。現実世界で最強になった主人公は難事件やトラブルを解決する。敵の襲来から世界を守るたった一人の最強が誕生した。そしてガチャの真の仕組みに気付く主人公はさらに仲間と共に最強へと至る物語。ダンジョンに挑戦して仲間たちと共に最強へと至る道。 ガチャを廻しまくり次第に世界最強の人物になっていた。 ガチャ好きすぎて書いてしまった。

おっさん冒険者のおいしいダンジョン攻略

神崎あら
ファンタジー
冒険者歴20年以上のおっさんは、若い冒険者達のように地位や権威を得るためにダンジョンには行かない。 そう、おっさんは生活のためにダンジョンに行く。 これはそんなおっさんの冒険者ライフを描いた生活記である。

神々のダンジョン~チートスキル【アイテムボックス】と【鑑定】でアラフォーおっさんは成り上がる~

葵はるか
ファンタジー
「少子化で、八百万の神々の力が衰えるどころか滅亡しそうです! ですので、氷河期世代を救います!」  国会に突如、降臨した絶世の美少女である天照大御神は、氷河期世代を救うために日本中に日本人専用のダンジョンを作りだすことを宣言するのであった。  会社に一方的にクビにされた佐藤和也も、日本中に発生したダンジョンへ生活の糧を得るために潜ることになったのであった。

アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記

ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
 ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。  そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。  【魔物】を倒すと魔石を落とす。  魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。  世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。

明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~

みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。 彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。 最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。 一種の童話感覚で物語は語られます。 童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです

なんとなく歩いてたらダンジョンらしき場所に居た俺の話

TB
ファンタジー
岩崎理(いわさきおさむ)40歳バツ2派遣社員。とっても巻き込まれ体質な主人公のチーレムストーリーです。

処理中です...