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公爵令嬢?それがどうした!
第40話 解除
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さて……どうやって話そう。あんな風にカッコつけたくせに、どうやって切り出すかまったく考えてなかった。
……ド直球に聞けばいいか。
「失礼します。お嬢様」
来たな。
私はドアの方を見る。入ってきたのはレイだった。
「何の用でしょうか?」
「最初に言うけど、やましい考えはないからね」
そうやって先手を打ったけど、レイは何を言っているのかよく分からない様子だった。
「服、脱いで」
「……はい?」
「嫌なら少しめくるだけでもいいから。あなたの右胸にあるやつを見たいのよ」
「……いつ気づいたんですか」
そう言いながら右胸にある紋様を見せた。そして、すぐに隠す。
「最初に違和感を感じたのは、あなたと遭遇した時。普通、一度失敗して、しかも顔を隠していたとはいえ、姿を見られたら撤退するのに、あなたは追ってきたもの。そこから少し違和感はあった」
下手したら殺されるかもしれないのに、そのリスクを背負ってまで追うメリットはない。でも、普通に追ってきた。子供だからと油断したのかもしれないと最初は思った。でも、過ごしているうちに違うと感じ取った。
「次はハルグレッド侯爵がなぜか刺客が来た事を知っていた。送ってきたのは伯爵のはずだし、そのときはまだ伯爵は脱走したという噂が広まっているだけだった。なぜ掴まったのかまでは明らかにされてはいなかった」
あとあと考えれば感じた違和感だ。私はフライングで侯爵と伯爵が繋がっていたのを知っていたから、侯爵が知っていてもおかしくないとは思った。
だけど、普通に考えればおかしい。刺客が来た事なんてパパさんが公表したとは思えないし、そうなると、密通者がいる事になる。
「その次は、調査が早すぎたところかな」
「そうか?」
「ほら、無茶振りを頼んだ時よ。本当にギリギリを設定したつもりだったから、ちょっと早いなって思ったの」
「無茶振りの自覚はあったのか……」
それはありましたよ。それはともかく、そんな訳だったから、ちょっと早く感じた。
「まぁね。だから、あらかじめ知ってたのかなって。あとは、あなたとアルト達が知り合いだって聞いた事もある。確信に変わったのは、セシリーナとの会話。どう見てもあなたの事を知っているみたいだもの」
「……それで?俺をどうするんだ」
「別に?危害を加えるつもりはまったくないわ。そんな事をしてる場合じゃないし」
あの時のセシリーナの顔は本当に親の仇でも見るような目で睨んでいた。だとしたら、本当にまずいし。
「もう一回見せてくれる?さっきの紋様」
レイは言われた通りに見せてくれた。私は、その紋様に触れる。
「座ってた方が良いかも。電撃なんか比べ物にならないから」
「……何をする気だ」
レイはそう言いながらその場に座った。
「すぐに分かるわよ」
私は紋様に魔力を通す。その段階でも、レイは顔を歪めている。相当痛いらしいからね。電撃を何度も喰らっていたから、レイは慣れているだけだろう。
しばらく通すと、紋様が発光する。
そのタイミングで《ニアム・エティル・レヴォ》と唱える。
これが最初の苦痛。感覚では、針を身体中に刺されたみたいな痛みらしい。電撃は、電気風呂の刺激が少し大きいくらい。耐えられない事もないくらいなのだ。多分、私も耐えろと言われれば耐えられる。
レイも結構大きな声で唸っていた。体力も奪われたのか、少し壁にもたれかかっている。でも、これが一番強い痛みらしいから、これが耐えられれば峠は越えた事になる。
「大丈夫?」
「まだ……」
そして、発光が無くならないうちに、もう一つの呪文を唱えた。
「《エサエレル》」
そう言ったら、軽く唸ったくらいだった。
そして、結果はというと、成功。うろ覚えの知識だったけど、合っていたみたい。
「終わり」
「おい。痛みよりも疲れが勝ってるんだが……」
「思ったよりも体力が奪われるみたいだね」
ゲームではそんな描写無かったもん。普通に立ってたもん。あの隠しキャラ。あいつがチートなだけか?
「で、これもノーレッジか?」
「うん」
私がやったのは、隷属紋の消滅。ゲームでは、神託を受けたヒロインが、『Dual Eyes β』の隠しキャラの隷属魔法を解いたやつを再現した。
「それと、これも」
私はレイにつけていた魔道具を外して、持っていたボタンも渡した。
「……なんで今なんだ」
「それは主である私しか外せないし。それを外すチャンスは今だけだからね」
そう。この体が本能的に感じる恐怖感。レイとは比べ物にならないのが来る。下手したら殺されるかもしれない。いや、殺される。
「一人で相手する気か?」
「敵の狙いは私だけ。下手に戦力を集めて犠牲者を出すわけにはいかない」
それに、私は兄みたいに思っていても、あなたは逃げたかったんでしょ?無理強いはしないよ。
「もう私のところにいる必要はないから。相手が近づいてきているし、早く行ってよ」
「……分かった」
そして、レイは窓から出ていった。その直後、ドアが勢いよく開いた。
……ド直球に聞けばいいか。
「失礼します。お嬢様」
来たな。
私はドアの方を見る。入ってきたのはレイだった。
「何の用でしょうか?」
「最初に言うけど、やましい考えはないからね」
そうやって先手を打ったけど、レイは何を言っているのかよく分からない様子だった。
「服、脱いで」
「……はい?」
「嫌なら少しめくるだけでもいいから。あなたの右胸にあるやつを見たいのよ」
「……いつ気づいたんですか」
そう言いながら右胸にある紋様を見せた。そして、すぐに隠す。
「最初に違和感を感じたのは、あなたと遭遇した時。普通、一度失敗して、しかも顔を隠していたとはいえ、姿を見られたら撤退するのに、あなたは追ってきたもの。そこから少し違和感はあった」
下手したら殺されるかもしれないのに、そのリスクを背負ってまで追うメリットはない。でも、普通に追ってきた。子供だからと油断したのかもしれないと最初は思った。でも、過ごしているうちに違うと感じ取った。
「次はハルグレッド侯爵がなぜか刺客が来た事を知っていた。送ってきたのは伯爵のはずだし、そのときはまだ伯爵は脱走したという噂が広まっているだけだった。なぜ掴まったのかまでは明らかにされてはいなかった」
あとあと考えれば感じた違和感だ。私はフライングで侯爵と伯爵が繋がっていたのを知っていたから、侯爵が知っていてもおかしくないとは思った。
だけど、普通に考えればおかしい。刺客が来た事なんてパパさんが公表したとは思えないし、そうなると、密通者がいる事になる。
「その次は、調査が早すぎたところかな」
「そうか?」
「ほら、無茶振りを頼んだ時よ。本当にギリギリを設定したつもりだったから、ちょっと早いなって思ったの」
「無茶振りの自覚はあったのか……」
それはありましたよ。それはともかく、そんな訳だったから、ちょっと早く感じた。
「まぁね。だから、あらかじめ知ってたのかなって。あとは、あなたとアルト達が知り合いだって聞いた事もある。確信に変わったのは、セシリーナとの会話。どう見てもあなたの事を知っているみたいだもの」
「……それで?俺をどうするんだ」
「別に?危害を加えるつもりはまったくないわ。そんな事をしてる場合じゃないし」
あの時のセシリーナの顔は本当に親の仇でも見るような目で睨んでいた。だとしたら、本当にまずいし。
「もう一回見せてくれる?さっきの紋様」
レイは言われた通りに見せてくれた。私は、その紋様に触れる。
「座ってた方が良いかも。電撃なんか比べ物にならないから」
「……何をする気だ」
レイはそう言いながらその場に座った。
「すぐに分かるわよ」
私は紋様に魔力を通す。その段階でも、レイは顔を歪めている。相当痛いらしいからね。電撃を何度も喰らっていたから、レイは慣れているだけだろう。
しばらく通すと、紋様が発光する。
そのタイミングで《ニアム・エティル・レヴォ》と唱える。
これが最初の苦痛。感覚では、針を身体中に刺されたみたいな痛みらしい。電撃は、電気風呂の刺激が少し大きいくらい。耐えられない事もないくらいなのだ。多分、私も耐えろと言われれば耐えられる。
レイも結構大きな声で唸っていた。体力も奪われたのか、少し壁にもたれかかっている。でも、これが一番強い痛みらしいから、これが耐えられれば峠は越えた事になる。
「大丈夫?」
「まだ……」
そして、発光が無くならないうちに、もう一つの呪文を唱えた。
「《エサエレル》」
そう言ったら、軽く唸ったくらいだった。
そして、結果はというと、成功。うろ覚えの知識だったけど、合っていたみたい。
「終わり」
「おい。痛みよりも疲れが勝ってるんだが……」
「思ったよりも体力が奪われるみたいだね」
ゲームではそんな描写無かったもん。普通に立ってたもん。あの隠しキャラ。あいつがチートなだけか?
「で、これもノーレッジか?」
「うん」
私がやったのは、隷属紋の消滅。ゲームでは、神託を受けたヒロインが、『Dual Eyes β』の隠しキャラの隷属魔法を解いたやつを再現した。
「それと、これも」
私はレイにつけていた魔道具を外して、持っていたボタンも渡した。
「……なんで今なんだ」
「それは主である私しか外せないし。それを外すチャンスは今だけだからね」
そう。この体が本能的に感じる恐怖感。レイとは比べ物にならないのが来る。下手したら殺されるかもしれない。いや、殺される。
「一人で相手する気か?」
「敵の狙いは私だけ。下手に戦力を集めて犠牲者を出すわけにはいかない」
それに、私は兄みたいに思っていても、あなたは逃げたかったんでしょ?無理強いはしないよ。
「もう私のところにいる必要はないから。相手が近づいてきているし、早く行ってよ」
「……分かった」
そして、レイは窓から出ていった。その直後、ドアが勢いよく開いた。
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