32 / 36
第一部 身の程知らずなご令嬢 ~第一章 毒花は開花する~
32. ジェーン
しおりを挟む
リネアと対峙したあと、マリエンヌは教室で授業が始まるのを待ちつつ、今後の計画を練っていた。
ジルヴェヌスとライオネルはシーラからの情報待ち。リネアは先日接したばかり。そうなると、次に手を打つ相手は必然に決まる。
(リネアさまの友人と会うべきね)
シーラからの情報では、マリエンヌがリネアと初めて顔を合わせたあと、友人たちに自分のことを面白いように吹聴していたという。
リネアの周りからは、ほとんどの人間がいなくなり、残っているのはリネアに盲目的に惚れ込んでいる者たちか、友人と思われる数人の令嬢くらいだ。
ライオネルは、ミルレーヌの相手に精一杯で、しばらくリネアと交流を深める余裕はないだろう。
ジルヴェヌスも、マリエンヌに警告されたから、表だった行動は今まで以上に控えるはずだ。
他にも何人か手玉に取られている男はいるが、あの二人に比べれば大した力も持たないから問題はない。
そうなると、次は友人の令嬢たちだ。
貴族社会は、令嬢のほうが厄介なことが多い。彼女たちの噂話が広まる速度は早く、その日の出来事が翌日には全員が知っているということも少なくない。
学園ではリネアの行いに眉をひそめるものも多かったから、彼女を称賛するような言葉が広まることはなかったが、リネアが反省しているという噂は、広まるのに三日もかからなかったのではないだろうか。マリエンヌの耳にもすぐに入ってきたほどだ。
そして、リネアの噂を率先して流しているのは、間違いなく友人たちだ。ここまで長い時間をかけて舞台を作り上げてきたのに、最後の最後で台無しにされてはたまらない。
ならば、こちら側に引き入れればいい。逆にマリエンヌにとって有利な話を広めてもらえば、リネアは完全に孤立する。
問題は、どうやってその友人たちと接触するか。顔の確認は、アリスティアを呼びに行くついでにできたが、さすがに呼び出すとなると、相応の理由が必要だ。
アリスティアに頼んでもいいが、アリスティアはまだリュークの毒花に気づいてはいないだろうから、こちらの意図を汲み取れない可能性もある。
自分から難しいなら……向こうから、接触してもらうしかない。
そうと決まればと、マリエンヌはベッドから立ち上がる。
まずは、レオナルドと会うことにする。訪ねるなら、居場所を知っている放課後がいいだろう。授業以外は、生徒会室で業務を行っているから、ほぼ確実に生徒会室にいるはずだ。
(早く授業が終わらないかしらね~)
勉強が嫌いではないマリエンヌは、普段はそんなことを思ったりはしないが、今日は放課後が待ち遠しく感じた。
◇◇◇
放課後、マリエンヌは真っ先に生徒会室に向かった。
ドアをノックしようと構えたところで、足音が聞こえてきた。
「マリエンヌ?こんなところまでどうしたんだ」
「レオナルドさま」
こちらに向かってきていたのはレオナルドだった。ちょうど、生徒会室に来たところだったらしい。
レオナルドの教室のほうが生徒会室に近いはずなので、レオナルドのほうの授業が長引いてしまったのかもしれない。
「レオナルドさまに話があったので、こちらに来たのですが……」
「君の話、となると……」
言い淀むレオナルドに、マリエンヌはにこりと微笑む。それですべて理解したレオナルドは、こめかみを抑えた。
「すまないが、今日は生徒会で打ち合わせがあるから、一時間後にもう一度来てくれるか。その後は人払いできる」
「かしこまりました」
少し残念に思うものの、事前に知らせもせずに訪ねた自分が悪いのはマリエンヌもわかっているので、素直に了承する。
一度自室に戻ろうとしたところで、マリエンヌの脳裏にある考えがよぎる。
(打ち合わせって一時間で終わるのかしら?)
大したことないのならともかく、時間の都合がつけられないほど重要なものであるのなら、そんなわずかな時間で終わるとは思えなかった。
どういう意味か尋ねようとマリエンヌがレオナルドのいた場所に目を向けると、そこに彼はいない。
(……何かあるわね)
そうは思ったものの、不都合になりそうではなかったので、マリエンヌはその場を立ち去った。
◇◇◇
学園の寮は、敷地内にあるものの、当然ながら教室のある校舎とは別の棟にある。そのため、寮に向かうには、一度校舎を出てから戻らなければならないのだが、マリエンヌが校舎を出ようとすると、その入口付近で数人の令嬢が目に入る。
(あれは、確か……)
マリエンヌは、記憶を探り、令嬢たちのうちの一人が、リネアの友人であったことを思い出した。
シーラに調べさせた情報によると、彼女はジェーン・リーフレットという男爵家の令嬢だという。
位は男爵家ではあるものの、元は平民の商家であり、爵位を金で買ったため、領地を持っていない貴族である。
他には三人いたが、誰一人としてクラスですら見かけた覚えがないので、別のクラスの者かもしれない。
当然、名前も知らない。言われたらどこの家のものかはわかるが、顔までは覚えていない。
(今はいいわね)
声をかけるなら、ある程度準備が整ってからのほうがいい。マリエンヌは、勝てない戦いはしない主義だ。
目が合わなかったら気づかなかったことにしようかと思ったが、さすがにすれ違うくらいに近づくと気づかれてしまい、目があった。
「「「ごきげんよう、マリエンヌさま」」」
「ごきげんよう」
ある程度予想していたことだが、見事にジェーン以外が挨拶をしてきた。
たとえマリエンヌのことが気に入らなかったのだとしても、自分よりも身分の高い者がいれば、真っ先に挨拶するのがマナーだ。男爵令嬢である彼女は、公爵令嬢であるマリエンヌよりは身分が低い。
マリエンヌがじっと彼女のほうを見ると、周りの友人たちのほうがまずいと感じているのか、彼女に挨拶や謝罪を促している。
「……ごきげんよう」
まるで吐き捨てたかのようなごきげんようを、マリエンヌは初めて聞いた。
さすがはリネアの友人というべきなのだろうか。無礼な態度を隠そうともしていない。心のなかで何を考えているのかは知らないが、取り繕うということは覚えたほうがいいだろうに。
「ごきげんよう。ご歓談中のところ、邪魔をしてしまいましたね」
淑女の皮を被りつつ、マリエンヌはそそくさとその場を去ろうとしたが、「待ってください!」と呼び止められる。
呼び止めたのは、マリエンヌが避けようとしていたリネアの友人だ。
「……わたくしに何か?」
「……マリエンヌさまに、お聞きしたいことがあります」
先ほどとはうってかわって、絞り出すように言葉を発する。それは、怒りというよりかは、勇気を振り絞っているように見える。
リネアはかなりの敵対心を向けてきたが、友人たちはそうでもないのだろうか?それとも、このジェーンだけなのか。
それを知るだけでも益があると思ったマリエンヌは、寮へ向かおうとした足を止めて、引き返した。
「わたくしに答えられることでしたら、なんでもお答えいたしますわ」
「……リネアと、何があったのか知りたいんです」
「……リネアさまと、ですか?」
何があったと聞かれても、心当たりがありすぎてどれのことかわからない。
先ほど言い負かした件か、ジルヴェヌスの件か、ライオネルの件か、アレクシスの件。
一瞬で、これだけ浮かんでくるほどだ。
「リネアとは、お会いしたことはありますよね?」
「ええ。リネアさまとは、何度かお話ししたことがございます」
リネアが直接関わることであるなら、それなりに絞られる。一番可能性があるなら、リネアと初めて対峙したアレクシスとの件だろう。
だが、まだ確信が持てない。
「……リネアは、最近は落ち込んでばかりなんです。話を聞いたら、マリエンヌさまの名前を出しました。もちろん、リネアに非がないと言いませんが、あまりにも責めるようなことをしているのなら、と……」
「……わたくし、リネアさまを責めたことは一度もございませんわよ?以前に、今の言動を慎むようにと注意したことはございますが、それ以上のことは何も」
マリエンヌがリネアを咎めたのは、アレクシスと一緒にいた時だけで、それ以外はほとんど会っていないし、先ほどもリネアの話に耳を傾けていただけで、自分から何か言ったりはしていない。
どちらも証人がおり、事実なので、調べられても問題ない。
「……そうですか。わかりました。お時間を取らせてすみません」
「いえ。それでは」
マリエンヌは、優しく微笑みながらその場を後にする。
(あの友人は、思ったよりもまともそうですわね)
ジェーンに、わずかな期待を乗せながら。
ジルヴェヌスとライオネルはシーラからの情報待ち。リネアは先日接したばかり。そうなると、次に手を打つ相手は必然に決まる。
(リネアさまの友人と会うべきね)
シーラからの情報では、マリエンヌがリネアと初めて顔を合わせたあと、友人たちに自分のことを面白いように吹聴していたという。
リネアの周りからは、ほとんどの人間がいなくなり、残っているのはリネアに盲目的に惚れ込んでいる者たちか、友人と思われる数人の令嬢くらいだ。
ライオネルは、ミルレーヌの相手に精一杯で、しばらくリネアと交流を深める余裕はないだろう。
ジルヴェヌスも、マリエンヌに警告されたから、表だった行動は今まで以上に控えるはずだ。
他にも何人か手玉に取られている男はいるが、あの二人に比べれば大した力も持たないから問題はない。
そうなると、次は友人の令嬢たちだ。
貴族社会は、令嬢のほうが厄介なことが多い。彼女たちの噂話が広まる速度は早く、その日の出来事が翌日には全員が知っているということも少なくない。
学園ではリネアの行いに眉をひそめるものも多かったから、彼女を称賛するような言葉が広まることはなかったが、リネアが反省しているという噂は、広まるのに三日もかからなかったのではないだろうか。マリエンヌの耳にもすぐに入ってきたほどだ。
そして、リネアの噂を率先して流しているのは、間違いなく友人たちだ。ここまで長い時間をかけて舞台を作り上げてきたのに、最後の最後で台無しにされてはたまらない。
ならば、こちら側に引き入れればいい。逆にマリエンヌにとって有利な話を広めてもらえば、リネアは完全に孤立する。
問題は、どうやってその友人たちと接触するか。顔の確認は、アリスティアを呼びに行くついでにできたが、さすがに呼び出すとなると、相応の理由が必要だ。
アリスティアに頼んでもいいが、アリスティアはまだリュークの毒花に気づいてはいないだろうから、こちらの意図を汲み取れない可能性もある。
自分から難しいなら……向こうから、接触してもらうしかない。
そうと決まればと、マリエンヌはベッドから立ち上がる。
まずは、レオナルドと会うことにする。訪ねるなら、居場所を知っている放課後がいいだろう。授業以外は、生徒会室で業務を行っているから、ほぼ確実に生徒会室にいるはずだ。
(早く授業が終わらないかしらね~)
勉強が嫌いではないマリエンヌは、普段はそんなことを思ったりはしないが、今日は放課後が待ち遠しく感じた。
◇◇◇
放課後、マリエンヌは真っ先に生徒会室に向かった。
ドアをノックしようと構えたところで、足音が聞こえてきた。
「マリエンヌ?こんなところまでどうしたんだ」
「レオナルドさま」
こちらに向かってきていたのはレオナルドだった。ちょうど、生徒会室に来たところだったらしい。
レオナルドの教室のほうが生徒会室に近いはずなので、レオナルドのほうの授業が長引いてしまったのかもしれない。
「レオナルドさまに話があったので、こちらに来たのですが……」
「君の話、となると……」
言い淀むレオナルドに、マリエンヌはにこりと微笑む。それですべて理解したレオナルドは、こめかみを抑えた。
「すまないが、今日は生徒会で打ち合わせがあるから、一時間後にもう一度来てくれるか。その後は人払いできる」
「かしこまりました」
少し残念に思うものの、事前に知らせもせずに訪ねた自分が悪いのはマリエンヌもわかっているので、素直に了承する。
一度自室に戻ろうとしたところで、マリエンヌの脳裏にある考えがよぎる。
(打ち合わせって一時間で終わるのかしら?)
大したことないのならともかく、時間の都合がつけられないほど重要なものであるのなら、そんなわずかな時間で終わるとは思えなかった。
どういう意味か尋ねようとマリエンヌがレオナルドのいた場所に目を向けると、そこに彼はいない。
(……何かあるわね)
そうは思ったものの、不都合になりそうではなかったので、マリエンヌはその場を立ち去った。
◇◇◇
学園の寮は、敷地内にあるものの、当然ながら教室のある校舎とは別の棟にある。そのため、寮に向かうには、一度校舎を出てから戻らなければならないのだが、マリエンヌが校舎を出ようとすると、その入口付近で数人の令嬢が目に入る。
(あれは、確か……)
マリエンヌは、記憶を探り、令嬢たちのうちの一人が、リネアの友人であったことを思い出した。
シーラに調べさせた情報によると、彼女はジェーン・リーフレットという男爵家の令嬢だという。
位は男爵家ではあるものの、元は平民の商家であり、爵位を金で買ったため、領地を持っていない貴族である。
他には三人いたが、誰一人としてクラスですら見かけた覚えがないので、別のクラスの者かもしれない。
当然、名前も知らない。言われたらどこの家のものかはわかるが、顔までは覚えていない。
(今はいいわね)
声をかけるなら、ある程度準備が整ってからのほうがいい。マリエンヌは、勝てない戦いはしない主義だ。
目が合わなかったら気づかなかったことにしようかと思ったが、さすがにすれ違うくらいに近づくと気づかれてしまい、目があった。
「「「ごきげんよう、マリエンヌさま」」」
「ごきげんよう」
ある程度予想していたことだが、見事にジェーン以外が挨拶をしてきた。
たとえマリエンヌのことが気に入らなかったのだとしても、自分よりも身分の高い者がいれば、真っ先に挨拶するのがマナーだ。男爵令嬢である彼女は、公爵令嬢であるマリエンヌよりは身分が低い。
マリエンヌがじっと彼女のほうを見ると、周りの友人たちのほうがまずいと感じているのか、彼女に挨拶や謝罪を促している。
「……ごきげんよう」
まるで吐き捨てたかのようなごきげんようを、マリエンヌは初めて聞いた。
さすがはリネアの友人というべきなのだろうか。無礼な態度を隠そうともしていない。心のなかで何を考えているのかは知らないが、取り繕うということは覚えたほうがいいだろうに。
「ごきげんよう。ご歓談中のところ、邪魔をしてしまいましたね」
淑女の皮を被りつつ、マリエンヌはそそくさとその場を去ろうとしたが、「待ってください!」と呼び止められる。
呼び止めたのは、マリエンヌが避けようとしていたリネアの友人だ。
「……わたくしに何か?」
「……マリエンヌさまに、お聞きしたいことがあります」
先ほどとはうってかわって、絞り出すように言葉を発する。それは、怒りというよりかは、勇気を振り絞っているように見える。
リネアはかなりの敵対心を向けてきたが、友人たちはそうでもないのだろうか?それとも、このジェーンだけなのか。
それを知るだけでも益があると思ったマリエンヌは、寮へ向かおうとした足を止めて、引き返した。
「わたくしに答えられることでしたら、なんでもお答えいたしますわ」
「……リネアと、何があったのか知りたいんです」
「……リネアさまと、ですか?」
何があったと聞かれても、心当たりがありすぎてどれのことかわからない。
先ほど言い負かした件か、ジルヴェヌスの件か、ライオネルの件か、アレクシスの件。
一瞬で、これだけ浮かんでくるほどだ。
「リネアとは、お会いしたことはありますよね?」
「ええ。リネアさまとは、何度かお話ししたことがございます」
リネアが直接関わることであるなら、それなりに絞られる。一番可能性があるなら、リネアと初めて対峙したアレクシスとの件だろう。
だが、まだ確信が持てない。
「……リネアは、最近は落ち込んでばかりなんです。話を聞いたら、マリエンヌさまの名前を出しました。もちろん、リネアに非がないと言いませんが、あまりにも責めるようなことをしているのなら、と……」
「……わたくし、リネアさまを責めたことは一度もございませんわよ?以前に、今の言動を慎むようにと注意したことはございますが、それ以上のことは何も」
マリエンヌがリネアを咎めたのは、アレクシスと一緒にいた時だけで、それ以外はほとんど会っていないし、先ほどもリネアの話に耳を傾けていただけで、自分から何か言ったりはしていない。
どちらも証人がおり、事実なので、調べられても問題ない。
「……そうですか。わかりました。お時間を取らせてすみません」
「いえ。それでは」
マリエンヌは、優しく微笑みながらその場を後にする。
(あの友人は、思ったよりもまともそうですわね)
ジェーンに、わずかな期待を乗せながら。
628
あなたにおすすめの小説
捨てられ侯爵令嬢ですが、逃亡先で息子と幸せに過ごしていますので、邪魔しないでください。
蒼月柚希
恋愛
公爵様の呪いは解かれました。
これで、貴方も私も自由です。
……だから、もういいですよね?
私も、自由にして……。
5年後。
私は、ある事情から生まれ育った祖国を離れ、
親切な冒険者パーティーと、その地を治める辺境伯様のご家族に守られながら、
今日も幸せに子育てをしています。
だから貴方も勝手に、お幸せになってくださいね。
私のことは忘れて……。
これは、お互いの思いがこじれ、離れ離れになってしまった一組の夫婦の物語。
はたして、夫婦は無事に、離婚を回避することができるのか?
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
王太子妃専属侍女の結婚事情
蒼あかり
恋愛
伯爵家の令嬢シンシアは、ラドフォード王国 王太子妃の専属侍女だ。
未だ婚約者のいない彼女のために、王太子と王太子妃の命で見合いをすることに。
相手は王太子の側近セドリック。
ところが、幼い見た目とは裏腹に令嬢らしからぬはっきりとした物言いのキツイ性格のシンシアは、それが元でお見合いをこじらせてしまうことに。
そんな二人の行く末は......。
☆恋愛色は薄めです。
☆完結、予約投稿済み。
新年一作目は頑張ってハッピーエンドにしてみました。
ふたりの喧嘩のような言い合いを楽しんでいただければと思います。
そこまで激しくはないですが、そういうのが苦手な方はご遠慮ください。
よろしくお願いいたします。
9時から5時まで悪役令嬢
西野和歌
恋愛
「お前は動くとロクな事をしない、だからお前は悪役令嬢なのだ」
婚約者である第二王子リカルド殿下にそう言われた私は決意した。
ならば私は願い通りに動くのをやめよう。
学園に登校した朝九時から下校の夕方五時まで
昼休憩の一時間を除いて私は椅子から動く事を一切禁止した。
さあ望むとおりにして差し上げました。あとは王子の自由です。
どうぞ自らがヒロインだと名乗る彼女たちと仲良くして下さい。
卒業パーティーもご自身でおっしゃった通りに、彼女たちから選ぶといいですよ?
なのにどうして私を部屋から出そうとするんですか?
嫌です、私は初めて自分のためだけの自由の時間を手に入れたんです。
今まで通り、全てあなたの願い通りなのに何が不満なのか私は知りません。
冷めた伯爵令嬢と逆襲された王子の話。
☆別サイトにも掲載しています。
※感想より続編リクエストがありましたので、突貫工事並みですが、留学編を追加しました。
これにて完結です。沢山の皆さまに感謝致します。
英雄一家は国を去る【一話完結】
青緑 ネトロア
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。
- - - - - - - - - - - - -
ただいま後日談の加筆を計画中です。
2025/06/22
転生皇女セラフィナ
秋月真鳥
恋愛
公爵家のメイド・クラリッサは、幼い主君アルベルトを庇って十五歳で命を落とした。
目覚めたとき、彼女は皇女セラフィナとして生まれ変わっていた——死の、わずか翌日に。
赤ん坊の身体に十五歳の記憶を持ったまま、セラフィナは新しい人生を歩み始める。
皇帝に溺愛され、優しい母に抱かれ、兄に慈しまれる日々。
前世で冷遇されていた彼女にとって、家族の愛は眩しすぎるほどだった。
しかし、セラフィナの心は前世の主・アルベルトへの想いに揺れ続ける。
一歳のお披露目で再会した彼は、痩せ細り、クラリッサの死を今も引きずっていた。
「わたしは生涯結婚もしなければ子どもを持つこともない。わたしにはそんな幸福は許されない」
そう語るアルベルトの姿に、セラフィナは決意する。
言葉も満足に話せない。自由に動くこともできない。前世の記憶を明かすこともできない。
それでも、彼を救いたい。彼に幸せになってほしい。
転生した皇女が、小さな身体で挑む、長い長い物語が始まる。
※ノベルアップ+、小説家になろうでも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる