或る作家志望者の手記

Myちゃん

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気分転換について1

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 以前は、気分転換だとかインスピレーションを得るためだとか、とかく理由をつけて旅に出ていた。国内は北は北海道から南は沖縄、海外まで出かけるのもとても良い。どこへ行っても気分は晴れるし、見たことのない景色はいつかこういう場所を舞台にしようとか、ここで事件が起きて……など、行く前に比べれば二歩も散歩も筆を進めてくれるのである。
 だが、残念ながら最近はそんなことはずいぶんとご無沙汰である。でも、家にずっといてもいけない。会社との往復だけでは物語は色づいてゆかぬ。いや、想像力で書けばいいのだろうが、それにも限界はある。インプットしなければ、アウトプットはできないのである。本を読むのももちろんいいが、外でいつもと違う空気を吸うことは私にとってはどうしても必要なことなのだ。
 今日はたまの休み。会社員なので、有給というものがある。休みがあったところで、ここ最近はずっと家にいて本を読むばかりだった。そんな休日もそれはそれでとても良いものではあるが、秋も近づいて私はどこかへ出かけたい。県を跨いではいけないという。であれば場所は県内だ。人がたくさんいるところへ行くのもはばかられる。予約が必要なところへ、思いつきでいきなり行くことはできぬ。場所は限られる。というわけで、私は山へ向かうことにした。
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