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草原
01.深窓の囚われ人
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「ユクガ様」
呼びに来た部下の求めに応じ、ユクガはたった今攻め落とした城の廊下を急いでいた。
抵抗するなら致し方ないが、敵国の王族は可能な限り生かして捕らえよとの王命がある。敗戦国となったこの城に住んでいたのは、国王、王妃、王子が二人に姫が一人。そのうち王子一人がまだ見つかっていない。みすみす逃せば、自国の未来にとって憂いの種になる。
人を使って城の中をしらみ潰しに回らせ、隠し通路の類がないか捜索させている最中だった。
「ここか」
城の中に作られた、祈りの間にある精霊像の下に、空間があると思しき反響音がある。
道すがら受けた報告に従って、鞘に収めたままの剣で床を突いてみた。
空洞のある音がする。
「入口は」
「おそらく像を動かす仕掛けがあるかと。ですが見つからず……」
彼らの精霊の像は、確かに人が易々と動かせるような重さではないだろう。
しかしここは、ユクガたちが祀る精霊のための場所ではない。
「床を剥がせ」
短い返答と共に、どこからか木材を調達してきて、部下たちが床に嵌められた石材を剥がしていく。見えてきたのは、階段だ。
「行くぞ」
これが城の外に脱出するための隠し通路なら、見つからない最後の一人の王子が使った可能性もある。
ただ、階段には埃も積もっておらず、通路に作られた窪みには溶けた蝋燭が据えられている。それなりの頻度で使われていたのではないかとも思われた。逃げる準備をしていたのだとしたら、随分と用意周到なことだ。
幾人かの部下を連れ、伏兵を警戒して慎重に進んだものの、一本道が行き着いたのは飾り気のない扉だった。
罠なのか。
しかし扉の奥に殺気立ったものは感じない。
ユクガは無造作に取っ手を掴むと、自室の扉を開けるような気軽さでドアを開いた。
中に一人、寝台のようなものに座っている少年がいるばかりだった。
「王子……ではないな」
この国の王族は皆、火の精霊の加護を受けた燃えるような赤髪をしている。
対して、目の前の少年は、どこかに色を置き忘れてきたのかと思うような見事な銀髪だった。肌の色も白く、瞳だけ、氷のようにわずかに青みがかっている。本人の纏う空気に反して身につけている服は随分と薄く、下卑たいやらしさを感じさせた。
しかしユクガたちが不躾なほどじろじろと眺めているにも関わらず、彼は静かに首を傾げただけだった。
「……お前たちは他を探せ」
敵対する意思もなさそうな子ども一人に、何人も割いているわけにはいかない。部下に命じて通路を戻らせ、一人だけ忠実に残ったジュアンに軽く眉を上げたものの、ユクガは何も言わずに部屋の中へ足を進めた。
少年に動きはない。
「何者だ?」
銀の睫毛に縁取られた瞳が、ゆっくりと瞬きする。武装した男二人に迫られていながら、怯える様子もないのが不可解だ。
「口が利けんのか」
「……いいえ」
初めて聞いた声も、静かなものだった。臆することなくユクガを見上げ、寝台から立ち上がろうとはしない。
落とした視線の先で彼の足に繋がる鎖が見えて、ユクガは眉をひそめた。
「なら何故答えない」
「……なにもの、とは何なのか、わかりませんでした。申し訳ありません」
こちらを馬鹿にしている、とも解釈できる答えだったが、ユクガはちらりとジュアンに視線を向けた。同じような目線とかち合って、困惑しているのが自分一人だけではないらしいことを理解する。
「……名は?」
「な、とは何でしょうか」
「名前のことだが」
「……なまえ……」
少年のほうも困っているようだった。眉尻を下げて、先ほどと同じように首を傾ける。
銀髪がさらりと流れた首にある、物々しい首輪がひどく不釣り合いに見えた。
「……オメガか」
この世には、男女の性別の他に三種の性が存在する。
文武共に優れた者が多いが数の少ないアルファ、大多数の者が属するベータ、そしてアルファよりも希少なオメガ。
オメガは例え男であろうと子を孕むことができ、見目麗しい者が多い。また、アルファはアルファの女性かオメガからしか生まれないという迷信も根強く存在している。そのせいでこの少年のように、王家に囲い込まれ、アルファを生むための孕み腹にされることも多い。そういう場合は所有の証のように首輪をつけられるのが常で、彼も物のように扱われていたのかもしれなかった。
つくづく滅ぼしてよかったと思いながら、ユクガは少年の前に膝をつき、足にある枷を外そうと試みた。
少年は体を震わせ、初めて驚いたような様子を見せたが、抵抗はしなかった。
「……お伺いしても、よろしいでしょうか」
「何だ」
靴も履いていない足は、爪が綺麗に整えられ、触れた足の感触は柔らかくほとんど歩いたことがないように思われた。
「おめがとは、何ですか」
ユクガは思わず少年を凝視した。それからジュアンを振り返り、顔を見合わせ、もう一度少年に視線を戻す。
何のために、この少年はここにいたのか。
希少なオメガを囲い込むため?
それにしては護衛がつけられているでもなく、専有するという意識は感じられない。部屋は質素で家具らしきものといえば寝台だけ、身につけている服には品がなさすぎる。王族に下品な趣味があったにしても、違和感が拭えない。
「……お前は、何をしていた?」
「ここにいて、求める方に与えるのが私の仕事です」
質問に別の質問を重ねられたのに、腹を立てる様子もない。
答えが返ってくることを、当然と思っていない。
「求められるものとは、何だ」
「何でも」
ユクガが淡々と動いて剣を突きつけても、怯えることもなく静謐な雰囲気を纏ったまま見つめてくる。
「命でも?」
「それをあなたが求めるなら」
ため息をついて、ユクガは勢いよく剣を床に突き立てた。少年の足を寝台に繋いでいた鎖が断ち切れたのを確認し、寝台から布を剥ぎ取って少年を包む。
「俺がお前を求めたら、お前をもらえるな?」
ぐるぐると布に巻かれても抵抗しなかった少年が、戸惑って悩むような顔をした。
「……後に来る方に差し上げるものが、なくなってしまいます」
「気にする必要はない。ここに来るのは俺が最後だ」
この城を残すかどうかは、ユクガの王の采配次第だが、少なくともこの牢獄のような場所は潰させるだろう。ここはいかにも、悪趣味なことこの上ない。
「では、あなたに私を」
少年の答えに頷いて、ユクガは部屋を見回した。寝台と少年以外、机も椅子も、窓すらない。ここから繋がる隠し通路のようなものはないだろう。
ユクガ自身の第二性はアルファだが、ユクガの仕える王たる男もまたアルファだ。今回の褒賞にこのオメガを望んだところで、許されるだろうか。
「ユクガ様、まだ子どもですよ?」
ジュアンに眉をひそめられたが、ユクガは構わず少年を抱き上げた。想定以上に軽い。
「年は」
「……とし、とは……」
「生まれてから何回新年を迎えた」
「……申し訳ありません、わかりません」
受け答えは丁寧で礼儀作法は貴族に近く感じるが、己に関することを何も知らない。
妙にちぐはぐだが落ち着き払った態度の少年を抱え、ユクガは元来た通路を戻り始めた。扉を抜けた途端そわそわし始めた少年が、心持ちユクガに身を寄せてくる。
「どうした」
「……あの扉を潜ってはいけないと、言われていたのですが……通ってしまいました」
「……誰に?」
「水と食事をお恵みくださる方に」
意図的に囲われていたのは間違いないらしい。ユクガがちらりと視線を向けたジュアンも、顔を顰めていた。
ものを知らないオメガの子どもをどこからか連れてきて、何も教えず何も与えず、無知なまま囲い込んでいた。
目的はわからないが、まともな大人とは思えない。
「お前は俺に、お前自身を与えたな」
「はい」
ユクガが声をかけると、少年は素直に答えた。薄氷のような瞳にまっすぐ見つめられるのが、少し面映く感じる。
「つまりお前は今、俺のものだ。俺の言うことを聞いていればいい」
ゆっくりと瞬きをして、少年はユクガの言葉を理解しようと努めているようだった。無知ではあるが、暗愚ではないらしい。
「……わかりました」
「なんか悪役っぽいですね、ユクガ様」
「うるさいぞ、ジュアン」
それ以外に納得させる論理が、ユクガには思いつかなかっただけだ。
呼びに来た部下の求めに応じ、ユクガはたった今攻め落とした城の廊下を急いでいた。
抵抗するなら致し方ないが、敵国の王族は可能な限り生かして捕らえよとの王命がある。敗戦国となったこの城に住んでいたのは、国王、王妃、王子が二人に姫が一人。そのうち王子一人がまだ見つかっていない。みすみす逃せば、自国の未来にとって憂いの種になる。
人を使って城の中をしらみ潰しに回らせ、隠し通路の類がないか捜索させている最中だった。
「ここか」
城の中に作られた、祈りの間にある精霊像の下に、空間があると思しき反響音がある。
道すがら受けた報告に従って、鞘に収めたままの剣で床を突いてみた。
空洞のある音がする。
「入口は」
「おそらく像を動かす仕掛けがあるかと。ですが見つからず……」
彼らの精霊の像は、確かに人が易々と動かせるような重さではないだろう。
しかしここは、ユクガたちが祀る精霊のための場所ではない。
「床を剥がせ」
短い返答と共に、どこからか木材を調達してきて、部下たちが床に嵌められた石材を剥がしていく。見えてきたのは、階段だ。
「行くぞ」
これが城の外に脱出するための隠し通路なら、見つからない最後の一人の王子が使った可能性もある。
ただ、階段には埃も積もっておらず、通路に作られた窪みには溶けた蝋燭が据えられている。それなりの頻度で使われていたのではないかとも思われた。逃げる準備をしていたのだとしたら、随分と用意周到なことだ。
幾人かの部下を連れ、伏兵を警戒して慎重に進んだものの、一本道が行き着いたのは飾り気のない扉だった。
罠なのか。
しかし扉の奥に殺気立ったものは感じない。
ユクガは無造作に取っ手を掴むと、自室の扉を開けるような気軽さでドアを開いた。
中に一人、寝台のようなものに座っている少年がいるばかりだった。
「王子……ではないな」
この国の王族は皆、火の精霊の加護を受けた燃えるような赤髪をしている。
対して、目の前の少年は、どこかに色を置き忘れてきたのかと思うような見事な銀髪だった。肌の色も白く、瞳だけ、氷のようにわずかに青みがかっている。本人の纏う空気に反して身につけている服は随分と薄く、下卑たいやらしさを感じさせた。
しかしユクガたちが不躾なほどじろじろと眺めているにも関わらず、彼は静かに首を傾げただけだった。
「……お前たちは他を探せ」
敵対する意思もなさそうな子ども一人に、何人も割いているわけにはいかない。部下に命じて通路を戻らせ、一人だけ忠実に残ったジュアンに軽く眉を上げたものの、ユクガは何も言わずに部屋の中へ足を進めた。
少年に動きはない。
「何者だ?」
銀の睫毛に縁取られた瞳が、ゆっくりと瞬きする。武装した男二人に迫られていながら、怯える様子もないのが不可解だ。
「口が利けんのか」
「……いいえ」
初めて聞いた声も、静かなものだった。臆することなくユクガを見上げ、寝台から立ち上がろうとはしない。
落とした視線の先で彼の足に繋がる鎖が見えて、ユクガは眉をひそめた。
「なら何故答えない」
「……なにもの、とは何なのか、わかりませんでした。申し訳ありません」
こちらを馬鹿にしている、とも解釈できる答えだったが、ユクガはちらりとジュアンに視線を向けた。同じような目線とかち合って、困惑しているのが自分一人だけではないらしいことを理解する。
「……名は?」
「な、とは何でしょうか」
「名前のことだが」
「……なまえ……」
少年のほうも困っているようだった。眉尻を下げて、先ほどと同じように首を傾ける。
銀髪がさらりと流れた首にある、物々しい首輪がひどく不釣り合いに見えた。
「……オメガか」
この世には、男女の性別の他に三種の性が存在する。
文武共に優れた者が多いが数の少ないアルファ、大多数の者が属するベータ、そしてアルファよりも希少なオメガ。
オメガは例え男であろうと子を孕むことができ、見目麗しい者が多い。また、アルファはアルファの女性かオメガからしか生まれないという迷信も根強く存在している。そのせいでこの少年のように、王家に囲い込まれ、アルファを生むための孕み腹にされることも多い。そういう場合は所有の証のように首輪をつけられるのが常で、彼も物のように扱われていたのかもしれなかった。
つくづく滅ぼしてよかったと思いながら、ユクガは少年の前に膝をつき、足にある枷を外そうと試みた。
少年は体を震わせ、初めて驚いたような様子を見せたが、抵抗はしなかった。
「……お伺いしても、よろしいでしょうか」
「何だ」
靴も履いていない足は、爪が綺麗に整えられ、触れた足の感触は柔らかくほとんど歩いたことがないように思われた。
「おめがとは、何ですか」
ユクガは思わず少年を凝視した。それからジュアンを振り返り、顔を見合わせ、もう一度少年に視線を戻す。
何のために、この少年はここにいたのか。
希少なオメガを囲い込むため?
それにしては護衛がつけられているでもなく、専有するという意識は感じられない。部屋は質素で家具らしきものといえば寝台だけ、身につけている服には品がなさすぎる。王族に下品な趣味があったにしても、違和感が拭えない。
「……お前は、何をしていた?」
「ここにいて、求める方に与えるのが私の仕事です」
質問に別の質問を重ねられたのに、腹を立てる様子もない。
答えが返ってくることを、当然と思っていない。
「求められるものとは、何だ」
「何でも」
ユクガが淡々と動いて剣を突きつけても、怯えることもなく静謐な雰囲気を纏ったまま見つめてくる。
「命でも?」
「それをあなたが求めるなら」
ため息をついて、ユクガは勢いよく剣を床に突き立てた。少年の足を寝台に繋いでいた鎖が断ち切れたのを確認し、寝台から布を剥ぎ取って少年を包む。
「俺がお前を求めたら、お前をもらえるな?」
ぐるぐると布に巻かれても抵抗しなかった少年が、戸惑って悩むような顔をした。
「……後に来る方に差し上げるものが、なくなってしまいます」
「気にする必要はない。ここに来るのは俺が最後だ」
この城を残すかどうかは、ユクガの王の采配次第だが、少なくともこの牢獄のような場所は潰させるだろう。ここはいかにも、悪趣味なことこの上ない。
「では、あなたに私を」
少年の答えに頷いて、ユクガは部屋を見回した。寝台と少年以外、机も椅子も、窓すらない。ここから繋がる隠し通路のようなものはないだろう。
ユクガ自身の第二性はアルファだが、ユクガの仕える王たる男もまたアルファだ。今回の褒賞にこのオメガを望んだところで、許されるだろうか。
「ユクガ様、まだ子どもですよ?」
ジュアンに眉をひそめられたが、ユクガは構わず少年を抱き上げた。想定以上に軽い。
「年は」
「……とし、とは……」
「生まれてから何回新年を迎えた」
「……申し訳ありません、わかりません」
受け答えは丁寧で礼儀作法は貴族に近く感じるが、己に関することを何も知らない。
妙にちぐはぐだが落ち着き払った態度の少年を抱え、ユクガは元来た通路を戻り始めた。扉を抜けた途端そわそわし始めた少年が、心持ちユクガに身を寄せてくる。
「どうした」
「……あの扉を潜ってはいけないと、言われていたのですが……通ってしまいました」
「……誰に?」
「水と食事をお恵みくださる方に」
意図的に囲われていたのは間違いないらしい。ユクガがちらりと視線を向けたジュアンも、顔を顰めていた。
ものを知らないオメガの子どもをどこからか連れてきて、何も教えず何も与えず、無知なまま囲い込んでいた。
目的はわからないが、まともな大人とは思えない。
「お前は俺に、お前自身を与えたな」
「はい」
ユクガが声をかけると、少年は素直に答えた。薄氷のような瞳にまっすぐ見つめられるのが、少し面映く感じる。
「つまりお前は今、俺のものだ。俺の言うことを聞いていればいい」
ゆっくりと瞬きをして、少年はユクガの言葉を理解しようと努めているようだった。無知ではあるが、暗愚ではないらしい。
「……わかりました」
「なんか悪役っぽいですね、ユクガ様」
「うるさいぞ、ジュアン」
それ以外に納得させる論理が、ユクガには思いつかなかっただけだ。
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