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絶望の夜
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俺は翔の家からどこをどう通り 走って来たのかもわからず 息を切らしながら立ち止まり
とにかく翔に言われた言葉や 翔の鋭いあの目が頭から離れず
俺はどうにかこうにかアパートにたどり着き 手すりにつかまりながら階段を上り
鍵を出し玄関を開け 靴を脱ぎ散らかしてそのままベッドへ倒れ込んだ
(どうしよう翔が怒ってたどうしよう・・・ 翔の事を前嶋さんに聞くんじゃなかった きっと翔は嫌だったんだ 俺が無神経だった翔の気持ち考えてなかったどうしよう・・・)
俺の目から涙が溢れ出していた
(はぁ~もうおしまいだ・・・ 前嶋から何もかも聞いたはず 俺の話を聞いて弘樹は俺の事どう思った? 弘樹のあんな怯えた顔見たくなかった・・・)
俺は自分の顔に手を当て 自分の言った言葉を悔いていた
(はぁ~もう弘樹はここへは来ないだろう・・・)
俺はそう思いながらシャワーを浴びベッドへ
俺の目覚ましのスマホが鳴り 俺は手さぐりでスマホを探した
(あぁ~そうか 俺そのまま寝ちゃったんだ・・・)
俺は起き上がり着ていた背広のポケットからスマホを出した
「あぁ~頭痛い何だこれ」
テーブルに置いてある鏡を取り自分の顔や髪の毛を確認した
俺の目は腫れ 髪の毛はいつも以上の寝ぐせが付いていた
(これは酷い・・・ とりあえず顔を洗って・・・)
そう思い立ち上がったその時 立ちくらみがして 俺は身に覚えのある感覚に襲われた
(あぁ~これはヤバい熱がある だけで今日は黒部部長と前嶋さんは出張で居ない 俺が会社に行かなくちゃ・・・ 黒部部長と前嶋さんに頼まれたんだから・・・)
俺は顔を洗いカバンを持ち家を出た
オフィスにはすでに 青木さんと村上さんがデスクの掃除をしてくれていた
「あら竹本君おはよう 今日は早いのね」
「竹本君おはよう 今日は黒部部長も前嶋さんも居ないからゆっくりやろうね」
青木さんと村上さんはいつもの様に俺に挨拶をしてくれた
「おはようございます」
俺は小さな声でそう言ってデスクに向かった
「竹本君?」
青木さんが俺の前に立った
「ちょっと大丈夫?」
「どうしたの青木さん」
そう言って村上さんも俺の前へ
「竹本君ちょっと大丈夫?」
村上さんのその言葉に俺は顔を上げた
「嫌だ竹本君何で会社に来たの?」
村上さんの強い言葉に 俺は目頭を熱くしていた
(俺だって体調が悪いのはわかってる だけど今日は・・・)
「竹本君 来てそうそうなんだけど帰った方がいいよ」
青木さんの言葉に俺はすぐに言い返した
「でも今日は黒部部長と前嶋さんも居ませんし・・・」
「あら竹本君は私達2人じゃ~頼りないって言いたいの・・・」
俺は2人に首を振った
(とんでもない・・・ 青木さんと村上さんは俺よりも仕事は出来る それは間違いない)
「今日はさぁ~ 黒部部長と前嶋さんが居ないから 普段よりもゆっくり仕事しようって私達も話をしていたの だから竹本君も家でのんびりと過ごすといいと思う 頑張って来てくれたんだけど・・・」
「そうだよ竹本君 私達2人なら今日1日ぐらい大丈夫どうにかなるし 黒部部長と前嶋さんにはちゃんと伝えておくから大丈夫」
そう言って青木さんと村上さんは俺とは対照的に笑顔になっていた
俺は女性社員の青木さんと村上さんに甘え 俺は立ち上がり家へ帰る事に
「それじゃ~本当にすみません 俺はこれで・・・」
「気を付けて帰ってね」
「黒部部長と前嶋さんにはちゃんと伝えておくし 仕事の事も心配しないで竹本君は真っ直ぐ家に帰ってね」
「ありがとうございます よろしくお願いします」
俺は2人にそう言って頭を下げた
青木さんと村上さんは俺に小さく手を振ってくれた
(はぁ~情けない 俺がちゃんとオフィスをまとめなくちゃいけなかったのに・・・)
俺はふらつく頭をかばいながらゆっくりと歩いた
電車はすいていたけれど立ち上がれる気がしなかったので
俺はドアにもたれかかり 最寄りの駅で電車を降りた
俺はとりあえずコンビニで食べられそうな物を買った
ふらつく頭や自分がちゃんと歩いているのかもわからないまま
どうにかこうにかアパートに着き 階段を上りやっと家へ入る事も出来た
(腹にとにかく入れて寝よう 寝てしまえば大丈夫だ)
俺はコンビニで買って来た物を とにかく口へと放り込み 背広のままベッドへと潜り込んだ
俺が開店準備をしていると前嶋から連絡が来た
弘樹の具合が悪く会社を早退したと 様子を見てやってくれと言う内容だった
(えっ弘樹が会社を早退?弘樹は具合が悪いのか・・・)
俺は昨日の事が頭をよぎった
(俺のセイだ・・・)
俺は弘樹の事を思いつつ店を開けた
俺が目を覚ますと部屋の中が暗くなっていた
(あれ~俺 あっそうか・・・)
頭は痛いままだったけれど身体は軽く動き 俺は水分を取り翔に謝りに行こうと家を出た
(早く翔に会って謝ろう 二度と翔に会えないなんて絶対に嫌だ・・・)
翔の店のある駅に着きバーを目指して歩いた 歩いたまでは良かったものの
店の細い階段を目にしたとたん 俺は動けなくなっていた
(どうしよう怖い・・・ 翔を目の前にして俺は普通で居られるのか? 今日は金曜日でいつものお客さんも居る中俺は・・・)
俺は店の下でウロウロしていた するとスーツをカッコよく着た女性2人の姿
(あっ今日子さんとあけみさんだ)
翔の目の前のカウンター席にいつも座っている女性2人が俺の目の前へ
「あれ~入らないの?」
そう言って俺に細い階段を指さした
俺は首を振り走って逃げて来てしまった
(どうしよう・・・ 今日子さんとあけみさんにも変な態度を取ってしまった・・・)
俺は自分でも何がしたいのかわからず とにかく歩いていた
「いらっしゃいませ」
「ねぇ~バーテンダーさん いつもそこに座っている居る人居るでしょう さっき下に居てね 入らないのって聞いたら走って行っちゃった」
「ちょっと様子が変だったよね」
「うんそう いつもの感じじゃ~なかったよね」
今日子さんとあけみさんは俺にそう言った
(弘樹がここへ・・・)
「ありがとうございます 何か用事を思い出したのかもしれませんね」
「ぜんぜんそんな風には見えなかったけど・・・」
俺は2人にカクテルを出し 弘樹の事を気に病んでいた
俺は翔のマンションへたどり着いた
駐車場から入りエレベーターに乗り翔の家の前へ
俺はドアにもたれかかり そのまま座り込んだ
(翔に会って謝る・・・ それしか出来ない・・・)
俺は翔の帰りを待っていた
俺はいつも通りに店を閉めた
(弘樹が居ない金曜日は初めてだ・・・)
俺は弘樹に連絡を取った でも弘樹は電話には出てはくれなかった
俺はいつもの様にスーパーで買い物をして家へ
エレベーターを降りるとドアの前に弘樹が座っていた
俺は荷物を置いて駆け寄った
「弘樹」
弘樹の腕を両手で掴んだ 俺の手のひらからでもわかるくらいに 弘樹の身体は熱くなっていた
弘樹はゆっくりと顔を上げた
「あっ翔 翔ごめんね」
「そんな事はどうでもいい 弘樹凄い熱だぞ」
俺は弘樹をかかえて部屋へ
弘樹をベッドへと運んだ
「翔」
弘樹は俺の腕を掴んだ
「翔 俺 翔に謝りたくて・・・」
「弘樹 今は余計な事は考えるな 背広脱がせるぞ」
俺はそう言って弘樹の背広を脱がせていた
(これはかなり高いなぁ~ 弘樹が苦しそうだ・・・)
俺は弘樹にパジャマを頭からかぶせ 弘樹をゆっくりと寝かせた
「弘樹 ちょっとコンビニへ行って来る おとなしく寝てるんだぞ」
俺は弘樹にそう言って 玄関に置いた買い物袋をキッチンへと運んで家を出た
俺は前嶋に連絡を取った
「翔めずらしいなぁ~ 翔から連絡をしてくるとか 竹本の具合はどうだ・・・」
「あぁ~それが凄い熱だ」
「竹本 頑張っていたからなぁ~ きっと疲れが出たんだろう 竹本の事は翔に任せるよ」
「あぁ~これからコンビニへ行って弘樹が必要な物買って来る」
「俺は黒部部長と明日帰る 竹本にはゆっくり休めと伝えてくれ・・・」
「あぁ~わかった」
そう言って俺は電話を切った
(弘樹は俺に謝りに来たのか? 具合が悪く会社を早退したにもかかわらず・・・)
俺は急いでコンビニへ行き 急いで家へと向かった
(翔の声さっき翔の声がしてた 翔のニオイがする・・・)
俺は翔のベッドで眠ってしまった
俺は弘樹が寝て居る部屋へ
ドアを開けると弘樹の苦しそうな息をしている音が聞こえてきた
(水分をたくさん取って汗を出さないと・・・)
俺は無理やり弘樹を起こし弘樹に飲ませた
「弘樹 凄い熱なんだ だからこれを飲んでくれ・・・」
弘樹の身体は汗ばんで とても苦しそうに俺にもたれかかっていた
弘樹は俺が持っていたコップごと 両手で包み込みごくごくと飲み干した
「いいぞ弘樹 何か食べられそうか?」
弘樹は首を振った
「弘樹 明日も熱が下がらない様なら お医者さんへ連れて行くからな」
俺がそう言うと弘樹は俺の方へと顔を向けた
「翔 迷惑かけてごめん・・・」
「弘樹 迷惑だなんて思ってないから安心して寝てろ」
俺は弘樹のオデコに手を当てた
(タオルを氷水で冷やさないと・・・)
「翔・・・」
「弘樹 俺が傍に居るからとにかく寝ろ・・・」
俺はそう言って弘樹をベッドへと寝かせた
(つづく)
とにかく翔に言われた言葉や 翔の鋭いあの目が頭から離れず
俺はどうにかこうにかアパートにたどり着き 手すりにつかまりながら階段を上り
鍵を出し玄関を開け 靴を脱ぎ散らかしてそのままベッドへ倒れ込んだ
(どうしよう翔が怒ってたどうしよう・・・ 翔の事を前嶋さんに聞くんじゃなかった きっと翔は嫌だったんだ 俺が無神経だった翔の気持ち考えてなかったどうしよう・・・)
俺の目から涙が溢れ出していた
(はぁ~もうおしまいだ・・・ 前嶋から何もかも聞いたはず 俺の話を聞いて弘樹は俺の事どう思った? 弘樹のあんな怯えた顔見たくなかった・・・)
俺は自分の顔に手を当て 自分の言った言葉を悔いていた
(はぁ~もう弘樹はここへは来ないだろう・・・)
俺はそう思いながらシャワーを浴びベッドへ
俺の目覚ましのスマホが鳴り 俺は手さぐりでスマホを探した
(あぁ~そうか 俺そのまま寝ちゃったんだ・・・)
俺は起き上がり着ていた背広のポケットからスマホを出した
「あぁ~頭痛い何だこれ」
テーブルに置いてある鏡を取り自分の顔や髪の毛を確認した
俺の目は腫れ 髪の毛はいつも以上の寝ぐせが付いていた
(これは酷い・・・ とりあえず顔を洗って・・・)
そう思い立ち上がったその時 立ちくらみがして 俺は身に覚えのある感覚に襲われた
(あぁ~これはヤバい熱がある だけで今日は黒部部長と前嶋さんは出張で居ない 俺が会社に行かなくちゃ・・・ 黒部部長と前嶋さんに頼まれたんだから・・・)
俺は顔を洗いカバンを持ち家を出た
オフィスにはすでに 青木さんと村上さんがデスクの掃除をしてくれていた
「あら竹本君おはよう 今日は早いのね」
「竹本君おはよう 今日は黒部部長も前嶋さんも居ないからゆっくりやろうね」
青木さんと村上さんはいつもの様に俺に挨拶をしてくれた
「おはようございます」
俺は小さな声でそう言ってデスクに向かった
「竹本君?」
青木さんが俺の前に立った
「ちょっと大丈夫?」
「どうしたの青木さん」
そう言って村上さんも俺の前へ
「竹本君ちょっと大丈夫?」
村上さんのその言葉に俺は顔を上げた
「嫌だ竹本君何で会社に来たの?」
村上さんの強い言葉に 俺は目頭を熱くしていた
(俺だって体調が悪いのはわかってる だけど今日は・・・)
「竹本君 来てそうそうなんだけど帰った方がいいよ」
青木さんの言葉に俺はすぐに言い返した
「でも今日は黒部部長と前嶋さんも居ませんし・・・」
「あら竹本君は私達2人じゃ~頼りないって言いたいの・・・」
俺は2人に首を振った
(とんでもない・・・ 青木さんと村上さんは俺よりも仕事は出来る それは間違いない)
「今日はさぁ~ 黒部部長と前嶋さんが居ないから 普段よりもゆっくり仕事しようって私達も話をしていたの だから竹本君も家でのんびりと過ごすといいと思う 頑張って来てくれたんだけど・・・」
「そうだよ竹本君 私達2人なら今日1日ぐらい大丈夫どうにかなるし 黒部部長と前嶋さんにはちゃんと伝えておくから大丈夫」
そう言って青木さんと村上さんは俺とは対照的に笑顔になっていた
俺は女性社員の青木さんと村上さんに甘え 俺は立ち上がり家へ帰る事に
「それじゃ~本当にすみません 俺はこれで・・・」
「気を付けて帰ってね」
「黒部部長と前嶋さんにはちゃんと伝えておくし 仕事の事も心配しないで竹本君は真っ直ぐ家に帰ってね」
「ありがとうございます よろしくお願いします」
俺は2人にそう言って頭を下げた
青木さんと村上さんは俺に小さく手を振ってくれた
(はぁ~情けない 俺がちゃんとオフィスをまとめなくちゃいけなかったのに・・・)
俺はふらつく頭をかばいながらゆっくりと歩いた
電車はすいていたけれど立ち上がれる気がしなかったので
俺はドアにもたれかかり 最寄りの駅で電車を降りた
俺はとりあえずコンビニで食べられそうな物を買った
ふらつく頭や自分がちゃんと歩いているのかもわからないまま
どうにかこうにかアパートに着き 階段を上りやっと家へ入る事も出来た
(腹にとにかく入れて寝よう 寝てしまえば大丈夫だ)
俺はコンビニで買って来た物を とにかく口へと放り込み 背広のままベッドへと潜り込んだ
俺が開店準備をしていると前嶋から連絡が来た
弘樹の具合が悪く会社を早退したと 様子を見てやってくれと言う内容だった
(えっ弘樹が会社を早退?弘樹は具合が悪いのか・・・)
俺は昨日の事が頭をよぎった
(俺のセイだ・・・)
俺は弘樹の事を思いつつ店を開けた
俺が目を覚ますと部屋の中が暗くなっていた
(あれ~俺 あっそうか・・・)
頭は痛いままだったけれど身体は軽く動き 俺は水分を取り翔に謝りに行こうと家を出た
(早く翔に会って謝ろう 二度と翔に会えないなんて絶対に嫌だ・・・)
翔の店のある駅に着きバーを目指して歩いた 歩いたまでは良かったものの
店の細い階段を目にしたとたん 俺は動けなくなっていた
(どうしよう怖い・・・ 翔を目の前にして俺は普通で居られるのか? 今日は金曜日でいつものお客さんも居る中俺は・・・)
俺は店の下でウロウロしていた するとスーツをカッコよく着た女性2人の姿
(あっ今日子さんとあけみさんだ)
翔の目の前のカウンター席にいつも座っている女性2人が俺の目の前へ
「あれ~入らないの?」
そう言って俺に細い階段を指さした
俺は首を振り走って逃げて来てしまった
(どうしよう・・・ 今日子さんとあけみさんにも変な態度を取ってしまった・・・)
俺は自分でも何がしたいのかわからず とにかく歩いていた
「いらっしゃいませ」
「ねぇ~バーテンダーさん いつもそこに座っている居る人居るでしょう さっき下に居てね 入らないのって聞いたら走って行っちゃった」
「ちょっと様子が変だったよね」
「うんそう いつもの感じじゃ~なかったよね」
今日子さんとあけみさんは俺にそう言った
(弘樹がここへ・・・)
「ありがとうございます 何か用事を思い出したのかもしれませんね」
「ぜんぜんそんな風には見えなかったけど・・・」
俺は2人にカクテルを出し 弘樹の事を気に病んでいた
俺は翔のマンションへたどり着いた
駐車場から入りエレベーターに乗り翔の家の前へ
俺はドアにもたれかかり そのまま座り込んだ
(翔に会って謝る・・・ それしか出来ない・・・)
俺は翔の帰りを待っていた
俺はいつも通りに店を閉めた
(弘樹が居ない金曜日は初めてだ・・・)
俺は弘樹に連絡を取った でも弘樹は電話には出てはくれなかった
俺はいつもの様にスーパーで買い物をして家へ
エレベーターを降りるとドアの前に弘樹が座っていた
俺は荷物を置いて駆け寄った
「弘樹」
弘樹の腕を両手で掴んだ 俺の手のひらからでもわかるくらいに 弘樹の身体は熱くなっていた
弘樹はゆっくりと顔を上げた
「あっ翔 翔ごめんね」
「そんな事はどうでもいい 弘樹凄い熱だぞ」
俺は弘樹をかかえて部屋へ
弘樹をベッドへと運んだ
「翔」
弘樹は俺の腕を掴んだ
「翔 俺 翔に謝りたくて・・・」
「弘樹 今は余計な事は考えるな 背広脱がせるぞ」
俺はそう言って弘樹の背広を脱がせていた
(これはかなり高いなぁ~ 弘樹が苦しそうだ・・・)
俺は弘樹にパジャマを頭からかぶせ 弘樹をゆっくりと寝かせた
「弘樹 ちょっとコンビニへ行って来る おとなしく寝てるんだぞ」
俺は弘樹にそう言って 玄関に置いた買い物袋をキッチンへと運んで家を出た
俺は前嶋に連絡を取った
「翔めずらしいなぁ~ 翔から連絡をしてくるとか 竹本の具合はどうだ・・・」
「あぁ~それが凄い熱だ」
「竹本 頑張っていたからなぁ~ きっと疲れが出たんだろう 竹本の事は翔に任せるよ」
「あぁ~これからコンビニへ行って弘樹が必要な物買って来る」
「俺は黒部部長と明日帰る 竹本にはゆっくり休めと伝えてくれ・・・」
「あぁ~わかった」
そう言って俺は電話を切った
(弘樹は俺に謝りに来たのか? 具合が悪く会社を早退したにもかかわらず・・・)
俺は急いでコンビニへ行き 急いで家へと向かった
(翔の声さっき翔の声がしてた 翔のニオイがする・・・)
俺は翔のベッドで眠ってしまった
俺は弘樹が寝て居る部屋へ
ドアを開けると弘樹の苦しそうな息をしている音が聞こえてきた
(水分をたくさん取って汗を出さないと・・・)
俺は無理やり弘樹を起こし弘樹に飲ませた
「弘樹 凄い熱なんだ だからこれを飲んでくれ・・・」
弘樹の身体は汗ばんで とても苦しそうに俺にもたれかかっていた
弘樹は俺が持っていたコップごと 両手で包み込みごくごくと飲み干した
「いいぞ弘樹 何か食べられそうか?」
弘樹は首を振った
「弘樹 明日も熱が下がらない様なら お医者さんへ連れて行くからな」
俺がそう言うと弘樹は俺の方へと顔を向けた
「翔 迷惑かけてごめん・・・」
「弘樹 迷惑だなんて思ってないから安心して寝てろ」
俺は弘樹のオデコに手を当てた
(タオルを氷水で冷やさないと・・・)
「翔・・・」
「弘樹 俺が傍に居るからとにかく寝ろ・・・」
俺はそう言って弘樹をベッドへと寝かせた
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