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校外学習①
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6時間目 榊先生が教室に入って来た
「みんな 席に着け~」
榊先生が みんなを見渡す
「校外学習の班は 今の班でいいなぁ~ 反対の者」
榊先生は 小さく手を上げて みんなを見渡した
誰も 反対する人は居なかった
「それじゃ~ 机を付けて・・・ まず 班の班長と副班長を 決めてくれ・・・」
僕達は 机を移動させ 榊先生は 各班の真ん中に プリントを置いた
(良かった・・・ 榎本と同じ班にならなくて 僕の心臓がもたない・・・ 今日の僕は 変だ・・・ 何度も 榎本に目が行く 気が付くと 榎本を見てる・・・ 今まで こんな事なかったのに・・・)
「はい みんな注目」
先生は 黒板に集合時間を書いた
「お昼と夕方 駅前で先生は 待機しています 必ず この時間までにチェックを受けて下さい 班 全員の確認をします 1人でも 居ない班は 欠席扱いになるからなぁ~ 気を付けろよ・・・ もし その日 欠席する場合は いつもの様に 朝 学校へ電話を入れて下さい チェック以外の時間は 自由だ・・・ どこを回ってもいいぞ・・・ お昼のチェックをしてか 回るのもいいし・・・ とにかく 班で 決めてくれ・・・」
先生の話が終わり 僕達は 向き合った
僕の班は 男女共に3人
僕と向かい合って座っている 鈴木楓(すずきかえで)さんが 声をあげた
「じゃ~ まず 班長と副班長を決めよう・・・ 誰が やる?」
みんなは 顔を見合わせた
その中で 声をあげた 須藤美咲(すどうみさき)さん
「この中で リーダーシップが取れる人って 楓しか居なくない?」
みんなは 須藤さんにうなづいた
「えっ 私でいいの?」
鈴木さんは 自分を指差し みんなの顔を見ていた
「楓が リーダーやるなら 私が 副班長やってもいいよ」
須藤さんが 名乗り出てくれて 鈴木さんに聞いていた
「じゃ~ 私が 班長やります」
鈴木さんは 小さく手をあげて みんなの顔を見た
「さすが楓 やっぱりリーダーは 楓じゃ~なくちゃ・・・」
「リーダーって・・・」
そう言って 鈴木さんと須藤さんは 楽しそうに話をしていた
鈴木さんと須藤さんは 同じバスケットボール部で 2人共に明るく とても仲が良い
鈴木さんは 真ん中に置いてある プリントを手に取った
「じゃ~ そうだなぁ~ 高橋君 記録係やってくれる?」
そう言って プリントを僕の前に
「うん いいよ」
僕は 机の中から 筆記用具と小学生の時に使っていた 自由帳を取り出した
他の班は ジャンケンをしている班もあった
榎本の笑い声が聞こえて来た 榎本の班は とても楽しそうに話をしている
僕は また 榎本の方を見てしまっていた
「高橋君・・・ 高橋君 大丈夫?」
鈴木さんに 声をかけられていた
「あっ ごめん・・・」
「高橋君は どこを見たい?」
(僕は こういう時 決められない・・・)
「リーダー 俺・・・ ちょっといいかなぁ~」
僕の隣に座っている 美術部の田所(たどころ)君が 小さく手をあげた
「俺 やっぱり 五重塔は行きたい」
「あっ 私も・・・」
続けて 須藤さんが 小さく手をあげた
「ちょっと 今 サラリとリーダーって 私の事?」
鈴木さんが 田所君に聞いていた
「リーダー 私も行きたい 見た事ないし どうせ行くなら 見ておきたい」
須藤さんの隣に座っていた 女子が 口を挟んだ
「やったね 楓・・・ 楓のあだ名が出来じゃん」
須藤さんが 嬉しそうにそう言った
「美咲が リーダーシップとか言うから」
「まぁ~ まぁ~ 楓も まんざらでもないじゃん」
「もう 美咲には かなわないよ・・・」
リーダーと須藤さんは また 楽しそうに話をしていた
鈴木さんは 戸惑っている様子だったけど みんなが普通に話すので
僕の班では すっかり 鈴木さんのあだ名は リーダーになっていた
(僕は まだ 鈴木さんの事を リーダーとは言えないけど でも もう少し 話が出来る様になったら 僕だって・・・)
僕は 自由帳にみんなが行きたい所を メモしていった
「みんな~ ちょっと聞いてくれ・・・」
榊先生の言葉で みんなが静かになった
「この時間に 決まらなかったら 放課後 残ってもらうからなぁ~」
榊先生の声に 榎本が声をあげた
「ヤベ~ 早く決めよう」
僕はまた 顔を上げ 榎本を見た
(何で・・・ 僕は・・・)
「高橋君 ちょっと それ見せて・・・」
鈴木さんが 僕の書いた 自由帳を真ん中の置いた
「ねぇ~ どう考えても 全部は 回れないよ・・・ チェック時間もあるし・・・ どこか 削らないと」
みんなが 僕の自由帳を見て 考えていた
「じゃ~ 多数決ね」
リーダーが 僕の自由帳を指差し 僕が 人数を書いた
やっぱり 五重塔には みんなが手をあげた
「そうだよねぇ~ でも ここは 遠いよ」
リーダーが ポツリと言った
「でも 大丈夫じゃない・・・ お昼のチェックをして すぐにここへ向かえば・・・」
須藤さんが そう言った
「僕も 今 そう思った」
思わず僕は 声を出してしまった
みんなが 僕の顔を見た
「そうだね それなら大丈夫かも・・・」
リーダーの言葉に 僕は 救われた
(僕は 何で今・・・ 突っ込んで聞かれたら 僕は ちゃんと答えられなかったかも・・・)
みんなで 回る順番を考えた
「高橋君 じゃ~ この順番に書いて 先生に見せに行ってくれる」
「うん いいよ」
リーダーにそう言われ 僕は 自由帳を見ながら 書いて先生のもとへ
「先生・・・ お願いします」
「おう 悠の班が 一番かぁ~ どれどれ・・・ 悠の班は 楓が 班長かぁ~ 副班長が 美咲・・・ 楽しい班になりそうだなぁ~ あっ でも ここは遠いぞ・・・ 大丈夫かぁ~?」
「はい 午後一番に向かいます もし 夕方のチェックに間に合わない時は 最後の一ヶ所 削ります」
「そうか・・・ 全部 見られるといいなぁ~ 楓も居るし 大丈夫だろう・・・」
そう言って 榊先生は 僕の渡したプリントを 受け取ってくれた
僕が 振り返ると 榎本とまた 目を合わせていた
僕の心臓が 飛び上がり 僕は 急いで席に着いた
「高橋君 先生 何て言ってた?」
班のみんなが 僕を見ていた
「あっ 大丈夫だろうって・・・」
「そう 良かった・・・」
(また 榎本と・・・ 僕が 榎本を見なければいいのに・・・ 今日は 何度も 榎本を見てる・・・)
(ヤベ~ やっぱ 悠は 俺を 意識してる・・・ 間違いねぇ~ ヤベ~ めっちゃ 嬉しい・・・)
俺は 悠を見ながら そう思った
「でもさぁ~ 私 思ったんだけど 家を出る時間 早くなりそうじゃない?」
リーダーが 僕の自由帳を見て言った
「いつも 学校へ行く時間と 変わらないんじゃない?」
須藤さんが 声をあげた
みんなが 須藤さんにうなづいた
「みんなは それでいいの?」
リーダーが また みんなに聞いた
「俺は そんな事より 実物を早く見たい」
僕の隣に座っている 田所君が 嬉しそうにそう言った
「そう それならいいんだけどね・・・」
リーダーは みんなを見て そう言った
榊先生は 各班のプリントを集め 授業が終わった
(今日は このまま帰ろう 1人で居ると 昨日の事を思い出す)
今日は とてもじゃないけど 教室に残って 勉強をする気にはならず 僕は 校門へと急いだ
校門からは 大きな声が聞こえてきた
僕が 目を向けると サッカー部が校外を走る為に 並んでいた
(榎本の姿は見えない・・・ 今のうちだ・・・)
(あっ 悠だ・・・ 今日は 早く帰るのかぁ~ やっぱ 昨日 思い切って教室に行って良かった・・・)
俺は 悠の後ろ姿を見ながら そう思った
(つづく)
「みんな 席に着け~」
榊先生が みんなを見渡す
「校外学習の班は 今の班でいいなぁ~ 反対の者」
榊先生は 小さく手を上げて みんなを見渡した
誰も 反対する人は居なかった
「それじゃ~ 机を付けて・・・ まず 班の班長と副班長を 決めてくれ・・・」
僕達は 机を移動させ 榊先生は 各班の真ん中に プリントを置いた
(良かった・・・ 榎本と同じ班にならなくて 僕の心臓がもたない・・・ 今日の僕は 変だ・・・ 何度も 榎本に目が行く 気が付くと 榎本を見てる・・・ 今まで こんな事なかったのに・・・)
「はい みんな注目」
先生は 黒板に集合時間を書いた
「お昼と夕方 駅前で先生は 待機しています 必ず この時間までにチェックを受けて下さい 班 全員の確認をします 1人でも 居ない班は 欠席扱いになるからなぁ~ 気を付けろよ・・・ もし その日 欠席する場合は いつもの様に 朝 学校へ電話を入れて下さい チェック以外の時間は 自由だ・・・ どこを回ってもいいぞ・・・ お昼のチェックをしてか 回るのもいいし・・・ とにかく 班で 決めてくれ・・・」
先生の話が終わり 僕達は 向き合った
僕の班は 男女共に3人
僕と向かい合って座っている 鈴木楓(すずきかえで)さんが 声をあげた
「じゃ~ まず 班長と副班長を決めよう・・・ 誰が やる?」
みんなは 顔を見合わせた
その中で 声をあげた 須藤美咲(すどうみさき)さん
「この中で リーダーシップが取れる人って 楓しか居なくない?」
みんなは 須藤さんにうなづいた
「えっ 私でいいの?」
鈴木さんは 自分を指差し みんなの顔を見ていた
「楓が リーダーやるなら 私が 副班長やってもいいよ」
須藤さんが 名乗り出てくれて 鈴木さんに聞いていた
「じゃ~ 私が 班長やります」
鈴木さんは 小さく手をあげて みんなの顔を見た
「さすが楓 やっぱりリーダーは 楓じゃ~なくちゃ・・・」
「リーダーって・・・」
そう言って 鈴木さんと須藤さんは 楽しそうに話をしていた
鈴木さんと須藤さんは 同じバスケットボール部で 2人共に明るく とても仲が良い
鈴木さんは 真ん中に置いてある プリントを手に取った
「じゃ~ そうだなぁ~ 高橋君 記録係やってくれる?」
そう言って プリントを僕の前に
「うん いいよ」
僕は 机の中から 筆記用具と小学生の時に使っていた 自由帳を取り出した
他の班は ジャンケンをしている班もあった
榎本の笑い声が聞こえて来た 榎本の班は とても楽しそうに話をしている
僕は また 榎本の方を見てしまっていた
「高橋君・・・ 高橋君 大丈夫?」
鈴木さんに 声をかけられていた
「あっ ごめん・・・」
「高橋君は どこを見たい?」
(僕は こういう時 決められない・・・)
「リーダー 俺・・・ ちょっといいかなぁ~」
僕の隣に座っている 美術部の田所(たどころ)君が 小さく手をあげた
「俺 やっぱり 五重塔は行きたい」
「あっ 私も・・・」
続けて 須藤さんが 小さく手をあげた
「ちょっと 今 サラリとリーダーって 私の事?」
鈴木さんが 田所君に聞いていた
「リーダー 私も行きたい 見た事ないし どうせ行くなら 見ておきたい」
須藤さんの隣に座っていた 女子が 口を挟んだ
「やったね 楓・・・ 楓のあだ名が出来じゃん」
須藤さんが 嬉しそうにそう言った
「美咲が リーダーシップとか言うから」
「まぁ~ まぁ~ 楓も まんざらでもないじゃん」
「もう 美咲には かなわないよ・・・」
リーダーと須藤さんは また 楽しそうに話をしていた
鈴木さんは 戸惑っている様子だったけど みんなが普通に話すので
僕の班では すっかり 鈴木さんのあだ名は リーダーになっていた
(僕は まだ 鈴木さんの事を リーダーとは言えないけど でも もう少し 話が出来る様になったら 僕だって・・・)
僕は 自由帳にみんなが行きたい所を メモしていった
「みんな~ ちょっと聞いてくれ・・・」
榊先生の言葉で みんなが静かになった
「この時間に 決まらなかったら 放課後 残ってもらうからなぁ~」
榊先生の声に 榎本が声をあげた
「ヤベ~ 早く決めよう」
僕はまた 顔を上げ 榎本を見た
(何で・・・ 僕は・・・)
「高橋君 ちょっと それ見せて・・・」
鈴木さんが 僕の書いた 自由帳を真ん中の置いた
「ねぇ~ どう考えても 全部は 回れないよ・・・ チェック時間もあるし・・・ どこか 削らないと」
みんなが 僕の自由帳を見て 考えていた
「じゃ~ 多数決ね」
リーダーが 僕の自由帳を指差し 僕が 人数を書いた
やっぱり 五重塔には みんなが手をあげた
「そうだよねぇ~ でも ここは 遠いよ」
リーダーが ポツリと言った
「でも 大丈夫じゃない・・・ お昼のチェックをして すぐにここへ向かえば・・・」
須藤さんが そう言った
「僕も 今 そう思った」
思わず僕は 声を出してしまった
みんなが 僕の顔を見た
「そうだね それなら大丈夫かも・・・」
リーダーの言葉に 僕は 救われた
(僕は 何で今・・・ 突っ込んで聞かれたら 僕は ちゃんと答えられなかったかも・・・)
みんなで 回る順番を考えた
「高橋君 じゃ~ この順番に書いて 先生に見せに行ってくれる」
「うん いいよ」
リーダーにそう言われ 僕は 自由帳を見ながら 書いて先生のもとへ
「先生・・・ お願いします」
「おう 悠の班が 一番かぁ~ どれどれ・・・ 悠の班は 楓が 班長かぁ~ 副班長が 美咲・・・ 楽しい班になりそうだなぁ~ あっ でも ここは遠いぞ・・・ 大丈夫かぁ~?」
「はい 午後一番に向かいます もし 夕方のチェックに間に合わない時は 最後の一ヶ所 削ります」
「そうか・・・ 全部 見られるといいなぁ~ 楓も居るし 大丈夫だろう・・・」
そう言って 榊先生は 僕の渡したプリントを 受け取ってくれた
僕が 振り返ると 榎本とまた 目を合わせていた
僕の心臓が 飛び上がり 僕は 急いで席に着いた
「高橋君 先生 何て言ってた?」
班のみんなが 僕を見ていた
「あっ 大丈夫だろうって・・・」
「そう 良かった・・・」
(また 榎本と・・・ 僕が 榎本を見なければいいのに・・・ 今日は 何度も 榎本を見てる・・・)
(ヤベ~ やっぱ 悠は 俺を 意識してる・・・ 間違いねぇ~ ヤベ~ めっちゃ 嬉しい・・・)
俺は 悠を見ながら そう思った
「でもさぁ~ 私 思ったんだけど 家を出る時間 早くなりそうじゃない?」
リーダーが 僕の自由帳を見て言った
「いつも 学校へ行く時間と 変わらないんじゃない?」
須藤さんが 声をあげた
みんなが 須藤さんにうなづいた
「みんなは それでいいの?」
リーダーが また みんなに聞いた
「俺は そんな事より 実物を早く見たい」
僕の隣に座っている 田所君が 嬉しそうにそう言った
「そう それならいいんだけどね・・・」
リーダーは みんなを見て そう言った
榊先生は 各班のプリントを集め 授業が終わった
(今日は このまま帰ろう 1人で居ると 昨日の事を思い出す)
今日は とてもじゃないけど 教室に残って 勉強をする気にはならず 僕は 校門へと急いだ
校門からは 大きな声が聞こえてきた
僕が 目を向けると サッカー部が校外を走る為に 並んでいた
(榎本の姿は見えない・・・ 今のうちだ・・・)
(あっ 悠だ・・・ 今日は 早く帰るのかぁ~ やっぱ 昨日 思い切って教室に行って良かった・・・)
俺は 悠の後ろ姿を見ながら そう思った
(つづく)
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