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校外学習②
「悠 はい お弁当」
お母さんが 僕の部屋へ お弁当を持って来てくれた
「忘れ物はない?」
「うん 大丈夫」
「あら 夏服」
「うん 今日は 天気がいいし・・・」
「そうね 楽しんで来てね」
僕は お弁当と水筒を リュックに入れた
「それじゃ~ お母さん いってきます」
「いってらっしゃい」
連日 降り続いた雨もあがり 晴れ渡る空が まぶしく
僕は 空を見上げていた 雲ひとつない 空は とても気持ちが良かった
(あれから 僕は やっぱり 榎本を見て ドキドキしてしまう・・・ 榎本は 優しく 笑ってくれたりもするのに 僕は・・・)
今日は 校外学習
僕は 待ち合わせ時間よりも 早く駅に着いた 人を待たせるのは 好きではない
「高橋君~」
リーダーと須藤さんが 手を振って僕の方へ
「リーダー 須藤さん おはよう」
「おはよう 高橋君」
「ほら 言ったでしょう 楓 高橋君は 早いって~」
「えっ 何の事?」
僕は リーダーと須藤さんの顔を 交互に見た
「高橋君 ごめんね 何の事だか 分からないよね・・・ 私は まだ誰も来てないと 思ってたから・・・」
リーダーが そう言うと 須藤さんが 僕を見てこう言った
「あぁ~ 高橋君も 夏服だ・・・」
「美咲 話 飛びすぎ・・・」
「え~ だって・・・ 私達は 夏服 色が違うから すぐ分かるけど・・・ 男子は 近くで見ないと 分からないでしょう・・・ 一緒だね」
須藤さんは 嬉しそうにそう言った
「今日は 凄く いい天気だったから 夏服でもいいと思って」
「そうだよねぇ~」
僕に向けられた 須藤さんの笑顔は 天気にも負けないくらいだった
「あっ あれ 田所君じゃない?」
須藤さんの声に 僕とリーダーは視線を向けた
田所君の後ろから もう2人も歩いて来た
「おはよう みんな~ 揃ったね それじゃ~ 行こう」
リーダーを先頭に 電車に乗り込んだ
通勤通学の人達と一緒になり かなりの込み具合 僕達は乗り換えをした 次の電車は 見通せるほどすいていた
女子3人が座り 僕達 男子は前に立っていた
「さっきは 凄かったね」
「毎日 あんなに混んでる電車に 乗りたくない」
「それさぁ~ みんな思ってるよ・・・」
みんなの話が おもしろくて みんなで笑った
「ねぇ~ 今日って本当に 校外学習だよね・・・」
リーダーの言葉に みんなが注目した
「何 言ってんの楓?」
「だってさぁ~ 藤山中の生徒に誰も 会わないじゃん」
「そう言われれば そうだね」
「みんな お昼のチェックをしてから 行動するのかもしれないよ・・・」
田所君の言葉が リーダーの不安を取り除いた
「そうだね 私達は たまたま 見たい所がたくさんあったんだよね・・・」
「そうだよ リーダー 俺 スゲー楽しみ」
「私も・・・」
須藤さんが 小さく手をあげた
僕達は 目的地の駅に着いた
「着いたねぇ~ ここから 少し歩くよ・・・」
そう言って リーダーと須藤さんを先頭に 間を挟んで 僕と田所君は 後ろを歩いた
(田所君も背が高い・・・ でも 榎本の方が もっと高いかも・・・ あれ 何で今 榎本が出て来たの?)
僕の顔が 熱くなり 僕は 胸を押さえて下を向いた
田所君が 僕の異変に気が付いて 話かけてくれた
「高橋君 どうしたの?」
でも 僕は 田所君の方へ 顔を上げる事が出来なかった
「高橋君 もしかして 電車に酔った?」
「ううん 大丈夫 酔ってないよ」
僕は 下を向いたまま そう答えた
(何で・・・ 榎本の事なんか・・・ 僕は あの日から 変だ・・・)
「今日は いい天気 良かったね」
僕は 顔を上げ 田所君にそう言った
「そうだね・・・ でも 俺は 雨でも アリだと思うよ」
そう言って 田所君は空を見上げていた
「そうだね・・・ 雨でも 良かったかもね」
僕も 青空を見上げてた
「ねぇ~ ここじゃない」
リーダーと須藤さんが 振り返り 立ち止まった
ちょっと 奥まっていて 良く見ていないと 通り越してしまいそうな
石畳の道が門まで続く とても 神秘的な雰囲気だった
門をくぐり抜け 立派な建物が 僕達の目に飛び込んで来た
僕は 立て札を見つけた
みんなは 建物の中へ
「リーダー 先に行ってて 僕は 立て札を書いてから行くから・・・」
みんなが 振り向いた
「じゃ~ 俺も 高橋君と残るよ」
僕の後ろから 田所君がそう言った
僕が 振り返ると 田所君はうなづいてくれた
「そう・・・ じゃ~ 私達は 先に行ってるね」
みんなは 先へ進んだ
僕は リュックから自由帳を 取り出した
「田所君 みんなと行って 大丈夫だよ 僕 これ書いたら 追いかけるから・・・」
「うん 俺も ちょっとね・・・ 残りたかったから・・・」
そう言って 田所君は 僕が書き終わるのを 待ってくれた
「高橋君 ちょっと それ貸して」
僕は 自由帳とシャーペンを 田所君に渡した
田所君は 少し下がって 凄い速さで スラスラと自由帳に書き始めた
僕は 田所君の邪魔にならない様に 後ろを回った
「えっ 凄い」
僕は思わず 声をあげた
「これは 下書きだから 余計な線もあるし・・・ でも こんなものかなぁ~ 学校では もっとちゃんと書くよ」
「これが 下書き?」
田所君は 凄く上手に 建物の絵を書き上げていた
「美術部の先生が これを見たら・・・ なんて言われるか 怖いよ」
(こんなに 上手なのに・・・)
僕は 田所君から 自由帳を受け取った
「高橋君 また それ貸して 他の所の絵も 書きたいから」
「うん いいよ 僕も もっと田所君の絵を 見てみたい」
「高橋君 みんなの所へ 急ごう」
僕と田所君は 建物の中へ
建物の中は 歴史が感じられる物が たくさんあった
先に行った リーダー達は もう建物から出ていた
「ごめん 遅くなった」
僕と田所君は リーダー達と合流した
「高橋君と田所君 ちゃんと見て来られた? 凄く 太い柱 見た?」
「うん 大丈夫だよ ちゃんと見て来たよ」
リーダーに聞かれ 田所君が答えてくれた
「ここは 見て良かったね」
「本当だね」
リーダーと須藤さんが 楽しそうに話をしていた
また リーダーと須藤さんが 先頭でみんなが歩き出した
次の所は 見る所も少なく みんなの口数も少なかった
僕はまた 立て札を書き 田所君は 絵を書いた
「ねぇ~ もうそろそろ チェックの時間だね このまま 先生の所へ行こう」
リーダーの言葉に みんなは うなづいた
「ねぇ~ どこかの班が 居るんじゃない 全員 チェックに来るんだし・・・」
僕は 須藤さんの言葉に ドキっとした
(もし 榎本に会ったら どうしよう・・・)
(つづく)
お母さんが 僕の部屋へ お弁当を持って来てくれた
「忘れ物はない?」
「うん 大丈夫」
「あら 夏服」
「うん 今日は 天気がいいし・・・」
「そうね 楽しんで来てね」
僕は お弁当と水筒を リュックに入れた
「それじゃ~ お母さん いってきます」
「いってらっしゃい」
連日 降り続いた雨もあがり 晴れ渡る空が まぶしく
僕は 空を見上げていた 雲ひとつない 空は とても気持ちが良かった
(あれから 僕は やっぱり 榎本を見て ドキドキしてしまう・・・ 榎本は 優しく 笑ってくれたりもするのに 僕は・・・)
今日は 校外学習
僕は 待ち合わせ時間よりも 早く駅に着いた 人を待たせるのは 好きではない
「高橋君~」
リーダーと須藤さんが 手を振って僕の方へ
「リーダー 須藤さん おはよう」
「おはよう 高橋君」
「ほら 言ったでしょう 楓 高橋君は 早いって~」
「えっ 何の事?」
僕は リーダーと須藤さんの顔を 交互に見た
「高橋君 ごめんね 何の事だか 分からないよね・・・ 私は まだ誰も来てないと 思ってたから・・・」
リーダーが そう言うと 須藤さんが 僕を見てこう言った
「あぁ~ 高橋君も 夏服だ・・・」
「美咲 話 飛びすぎ・・・」
「え~ だって・・・ 私達は 夏服 色が違うから すぐ分かるけど・・・ 男子は 近くで見ないと 分からないでしょう・・・ 一緒だね」
須藤さんは 嬉しそうにそう言った
「今日は 凄く いい天気だったから 夏服でもいいと思って」
「そうだよねぇ~」
僕に向けられた 須藤さんの笑顔は 天気にも負けないくらいだった
「あっ あれ 田所君じゃない?」
須藤さんの声に 僕とリーダーは視線を向けた
田所君の後ろから もう2人も歩いて来た
「おはよう みんな~ 揃ったね それじゃ~ 行こう」
リーダーを先頭に 電車に乗り込んだ
通勤通学の人達と一緒になり かなりの込み具合 僕達は乗り換えをした 次の電車は 見通せるほどすいていた
女子3人が座り 僕達 男子は前に立っていた
「さっきは 凄かったね」
「毎日 あんなに混んでる電車に 乗りたくない」
「それさぁ~ みんな思ってるよ・・・」
みんなの話が おもしろくて みんなで笑った
「ねぇ~ 今日って本当に 校外学習だよね・・・」
リーダーの言葉に みんなが注目した
「何 言ってんの楓?」
「だってさぁ~ 藤山中の生徒に誰も 会わないじゃん」
「そう言われれば そうだね」
「みんな お昼のチェックをしてから 行動するのかもしれないよ・・・」
田所君の言葉が リーダーの不安を取り除いた
「そうだね 私達は たまたま 見たい所がたくさんあったんだよね・・・」
「そうだよ リーダー 俺 スゲー楽しみ」
「私も・・・」
須藤さんが 小さく手をあげた
僕達は 目的地の駅に着いた
「着いたねぇ~ ここから 少し歩くよ・・・」
そう言って リーダーと須藤さんを先頭に 間を挟んで 僕と田所君は 後ろを歩いた
(田所君も背が高い・・・ でも 榎本の方が もっと高いかも・・・ あれ 何で今 榎本が出て来たの?)
僕の顔が 熱くなり 僕は 胸を押さえて下を向いた
田所君が 僕の異変に気が付いて 話かけてくれた
「高橋君 どうしたの?」
でも 僕は 田所君の方へ 顔を上げる事が出来なかった
「高橋君 もしかして 電車に酔った?」
「ううん 大丈夫 酔ってないよ」
僕は 下を向いたまま そう答えた
(何で・・・ 榎本の事なんか・・・ 僕は あの日から 変だ・・・)
「今日は いい天気 良かったね」
僕は 顔を上げ 田所君にそう言った
「そうだね・・・ でも 俺は 雨でも アリだと思うよ」
そう言って 田所君は空を見上げていた
「そうだね・・・ 雨でも 良かったかもね」
僕も 青空を見上げてた
「ねぇ~ ここじゃない」
リーダーと須藤さんが 振り返り 立ち止まった
ちょっと 奥まっていて 良く見ていないと 通り越してしまいそうな
石畳の道が門まで続く とても 神秘的な雰囲気だった
門をくぐり抜け 立派な建物が 僕達の目に飛び込んで来た
僕は 立て札を見つけた
みんなは 建物の中へ
「リーダー 先に行ってて 僕は 立て札を書いてから行くから・・・」
みんなが 振り向いた
「じゃ~ 俺も 高橋君と残るよ」
僕の後ろから 田所君がそう言った
僕が 振り返ると 田所君はうなづいてくれた
「そう・・・ じゃ~ 私達は 先に行ってるね」
みんなは 先へ進んだ
僕は リュックから自由帳を 取り出した
「田所君 みんなと行って 大丈夫だよ 僕 これ書いたら 追いかけるから・・・」
「うん 俺も ちょっとね・・・ 残りたかったから・・・」
そう言って 田所君は 僕が書き終わるのを 待ってくれた
「高橋君 ちょっと それ貸して」
僕は 自由帳とシャーペンを 田所君に渡した
田所君は 少し下がって 凄い速さで スラスラと自由帳に書き始めた
僕は 田所君の邪魔にならない様に 後ろを回った
「えっ 凄い」
僕は思わず 声をあげた
「これは 下書きだから 余計な線もあるし・・・ でも こんなものかなぁ~ 学校では もっとちゃんと書くよ」
「これが 下書き?」
田所君は 凄く上手に 建物の絵を書き上げていた
「美術部の先生が これを見たら・・・ なんて言われるか 怖いよ」
(こんなに 上手なのに・・・)
僕は 田所君から 自由帳を受け取った
「高橋君 また それ貸して 他の所の絵も 書きたいから」
「うん いいよ 僕も もっと田所君の絵を 見てみたい」
「高橋君 みんなの所へ 急ごう」
僕と田所君は 建物の中へ
建物の中は 歴史が感じられる物が たくさんあった
先に行った リーダー達は もう建物から出ていた
「ごめん 遅くなった」
僕と田所君は リーダー達と合流した
「高橋君と田所君 ちゃんと見て来られた? 凄く 太い柱 見た?」
「うん 大丈夫だよ ちゃんと見て来たよ」
リーダーに聞かれ 田所君が答えてくれた
「ここは 見て良かったね」
「本当だね」
リーダーと須藤さんが 楽しそうに話をしていた
また リーダーと須藤さんが 先頭でみんなが歩き出した
次の所は 見る所も少なく みんなの口数も少なかった
僕はまた 立て札を書き 田所君は 絵を書いた
「ねぇ~ もうそろそろ チェックの時間だね このまま 先生の所へ行こう」
リーダーの言葉に みんなは うなづいた
「ねぇ~ どこかの班が 居るんじゃない 全員 チェックに来るんだし・・・」
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(もし 榎本に会ったら どうしよう・・・)
(つづく)
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