24 / 148
宿題の行方
夏休みに入り 俺は毎日 部活に明け暮れていた
3年生が引退し いよいよ 俺達 2年生が中心とした部活体制となり サッカー部を引っ張って行ける事になった
「集合」
隆の大きな声が グランドに響き渡り 顧問の先生の前に整列した
「今日の練習は これで終了する 土・日の練習は休みで その代わり 毎年恒例の宿題の提出を忘れるなよ 特に 正臣 聞いているのか?」
「あっ はい」
隆をはじめ2年生 全員と言っていいくらい 笑い声が聞こえた
「正臣は 常習者だからな・・・ 他の生徒も他人事と思うなよ しっかり宿題の確認をして 提出してくれ 俺の話は以上だ・・・ キャプテン閉めてくれ」
「はい」
隆が 先生の横に並んだ
「3年生が抜けて1年生も2年生も 自分の役割や課題が 見えて来たと思う それぞれ チームの為に尽くしほしい 以上 ありがとうございました」
「ありがとうございました」
みんなの声が揃って 気持ち良く部活が終わった
隆が キャプテンになってから みんなで 後片付けをする様になった
今までの後片付けは 1年生の仕事だっだ
だけど隆は 使った道具を片付けるのは当たり前だと みんなで片付ければ 早く終わると 隆の一言でみんなが動いた
「キャプテン・・・ 後片付け これで最後です」
「分かった ご苦労さん あがってくれ」
「はい お先に失礼します」
1年生の2人組が 隆に頭を下げた
隆が 最後にグランドをあとにする
「隆 お疲れ様」
俺は 水道で 頭から水をかぶっていた
「お待たせ」
「隆のキャプテンも 板について来たな~」
「そうか?」
「俺さ~ 正直 心配してたんだ・・・ 隆は サッカーの事となると 歯止めがきかねぇ~って言うかさ~ 躊躇しねぇ~し・・・ 先輩ともよく もめてたし 隆は 自分の意見を貫くだろう まぁ~ 隆は 正しい事を言ってるんだけどさぁ~ でもヤッパ 先輩には 言わね~よ普通はなぁ~ でも そんな 隆を 全員一致で 先輩達は キャプテンに推薦したって言うだろう・・・ 俺 驚いたよ・・・ だって誰も 反対しなかったんだぜ 先輩達も ヤッパなんやかんやあったけど 結局のところ 隆の実力 認めてたんだよなぁ~」
「何だよ 気持ち悪いなぁ~」
「まぁ~ 誰がどう考えても 隆しかキャプテン 務まんねぇ~んだけどなぁ~」
隆も 頭から水をかぶっていた
「ところで正臣 宿題 大丈夫なんだよなぁ~」
「へ?」
「まさか・・・ 何も 手~付けてねぇ~とかはねぇ~よなぁ~」
「・・・」
「まさかの図星かよ・・・ お前ふざけんなよ 去年は まだ先輩達が居たから 正臣の穴を埋められたんだ でも今年は 俺らが・・・」
「隆・・・ だっ大丈夫だ 土・日で何とかする・・・ 帰ったらすぐ始める」
「本当だなぁ~ 何とかなるんだなぁ~ 俺は 手伝わねぇ~ぞ・・・」
(ヤベー 隆 怖っ でも本当にどうしよう・・・ 宿題 結構あるんだよなぁ~)
俺は 家に帰りシャワーを浴びた
(う~宿題 やる気でねぇ~ 第一 夏休み始まって 直ぐ 宿題の提出とか・・・ マジ何なんだよ いくら若くても あんなに走らされて 疲れねぇ~訳がねぇ~ あぁ~眠いなぁ~ でも 宿題やんねぇ~と・・・)
俺は 宿題を広げたまま 勉強机で眠っていたらしく 玄関で音がして目が覚めた
「正臣 ただいま」
「お帰り」
「珍しいわね~ 正臣が 机に居るとか」
俺は 振り返った
「母ちゃん どうしよう宿題」
「正臣 まさかやっていなの?」
「うん・・・ そのまさか」
「何やってたのよ・・・ 正臣・・・」
「だってよ~ 部活してクタクタで 宿題なんて俺 やる気になんねぇ~よ~ それに 夏休みまだこれからじゃん」
「でも 隆やサッカー部の子は ちゃんと宿題やってくるんでしょう 何で 正臣は出来ないのよ おかしいでしょう 去年の事 忘れたの?」
「それは・・・ 忘れてない」
去年 俺は 夏休みの宿題が終わらず サッカーの練習に 参加する事ができなかった
母ちゃんが あきれていた
「で いつまでなの? その宿題」
「月曜日の練習まで」
「じゃ~この土・日に 何とかするしかないのね」
「うん そうなんだけど」
「本当に しょうがない子ね~」
母ちゃんは 腕組みをしてそう言った
「何かいい方法 あんの? 母ちゃん」
俺は もう お手上げ状態で どうしたらいいのか分からなかった
「悠君に 頼むしかないでしょう」
母ちゃんが そう言った瞬間 俺は 解放されたみたいに スーっと解き放たれた
(何で直ぐに悠の事が 思い浮かばなかったんだろう・・・ 俺には悠が居る 強い味方の悠が居たんだ 何で悠の事を 真っ先に思い浮かべなかった? 寝る前は いつも悠の事ばっか 考えているのに・・・ サッカーが出来なくなる事に パニッてたのか?)
「母ちゃん 悠に電話」
俺は 勢い良く立ち上がった
「正臣・・・ ちょっと待ちなさい」
母ちゃんが 大きな声を出した
「電話は 後で」
「何で?」
「正臣・・・ 良く考えてみて 悠君に電話をかけて 明日 悠君が もし来てくれたとして 悠君が帰るまでに その宿題は 終わるの? 終わらなかったら また次の日 悠君に来てもらうの? この炎天下に・・・ 正臣がお願いしている事なのに?」
「じゃ~俺が 悠の家に 行けばいいんじゃ~ねぇ~」
母ちゃんが また あきれてた
「正臣 あんたって子は・・・」
「じゃ~どうすればいいんだよ~ 俺は悠が居れば出来るし 頑張れるよ 絶対に・・・」
(って言うか 悠しか居ねぇ~よ・・・ そう思ったら 早く悠に会いたい・・・ 今からでもいいから 会いに行きたい)
「悠君の返事しだいだけど・・・ あくまでも悠君がOKしてくれて 悠君のお母さんの許可をしてくれないとダメなんだけど・・・」
「何だよ」
(母ちゃんが もったいぶっている 何が言いたい訳・・・)
「悠君に家へ 泊まってもらうしかないんじゃない?」
(えっ 母ちゃんは 今 何て言った? 悠が 泊まる? 家へ俺の家へ・・・)
「母ちゃん」
俺は思わず 大きな声を出していた
(マジ 母ちゃん神・・・ どうしよう・・・ めっちゃドキドキして来た・・・ 悠が 泊まる ヤベーマジで ヤベー)
「正臣・・・ でも 悠君が必ずしも 泊まってくれるとは 限らないのよ・・・ だから 今 出来る所はやっておきなさいよ」
「うん 分かった」
「悠君だって 忙しいかもしれないんだからね・・・ あとでよ 夕飯食べてからゆっくり電話するからね」
母ちゃんはそう言って 俺の部屋を出て行った
(あぁ~ヤベー 悠がこの部屋に泊まる・・・ ヤベー 俺 今日 寝れねぇ~かも・・・)
(つづく)
3年生が引退し いよいよ 俺達 2年生が中心とした部活体制となり サッカー部を引っ張って行ける事になった
「集合」
隆の大きな声が グランドに響き渡り 顧問の先生の前に整列した
「今日の練習は これで終了する 土・日の練習は休みで その代わり 毎年恒例の宿題の提出を忘れるなよ 特に 正臣 聞いているのか?」
「あっ はい」
隆をはじめ2年生 全員と言っていいくらい 笑い声が聞こえた
「正臣は 常習者だからな・・・ 他の生徒も他人事と思うなよ しっかり宿題の確認をして 提出してくれ 俺の話は以上だ・・・ キャプテン閉めてくれ」
「はい」
隆が 先生の横に並んだ
「3年生が抜けて1年生も2年生も 自分の役割や課題が 見えて来たと思う それぞれ チームの為に尽くしほしい 以上 ありがとうございました」
「ありがとうございました」
みんなの声が揃って 気持ち良く部活が終わった
隆が キャプテンになってから みんなで 後片付けをする様になった
今までの後片付けは 1年生の仕事だっだ
だけど隆は 使った道具を片付けるのは当たり前だと みんなで片付ければ 早く終わると 隆の一言でみんなが動いた
「キャプテン・・・ 後片付け これで最後です」
「分かった ご苦労さん あがってくれ」
「はい お先に失礼します」
1年生の2人組が 隆に頭を下げた
隆が 最後にグランドをあとにする
「隆 お疲れ様」
俺は 水道で 頭から水をかぶっていた
「お待たせ」
「隆のキャプテンも 板について来たな~」
「そうか?」
「俺さ~ 正直 心配してたんだ・・・ 隆は サッカーの事となると 歯止めがきかねぇ~って言うかさ~ 躊躇しねぇ~し・・・ 先輩ともよく もめてたし 隆は 自分の意見を貫くだろう まぁ~ 隆は 正しい事を言ってるんだけどさぁ~ でもヤッパ 先輩には 言わね~よ普通はなぁ~ でも そんな 隆を 全員一致で 先輩達は キャプテンに推薦したって言うだろう・・・ 俺 驚いたよ・・・ だって誰も 反対しなかったんだぜ 先輩達も ヤッパなんやかんやあったけど 結局のところ 隆の実力 認めてたんだよなぁ~」
「何だよ 気持ち悪いなぁ~」
「まぁ~ 誰がどう考えても 隆しかキャプテン 務まんねぇ~んだけどなぁ~」
隆も 頭から水をかぶっていた
「ところで正臣 宿題 大丈夫なんだよなぁ~」
「へ?」
「まさか・・・ 何も 手~付けてねぇ~とかはねぇ~よなぁ~」
「・・・」
「まさかの図星かよ・・・ お前ふざけんなよ 去年は まだ先輩達が居たから 正臣の穴を埋められたんだ でも今年は 俺らが・・・」
「隆・・・ だっ大丈夫だ 土・日で何とかする・・・ 帰ったらすぐ始める」
「本当だなぁ~ 何とかなるんだなぁ~ 俺は 手伝わねぇ~ぞ・・・」
(ヤベー 隆 怖っ でも本当にどうしよう・・・ 宿題 結構あるんだよなぁ~)
俺は 家に帰りシャワーを浴びた
(う~宿題 やる気でねぇ~ 第一 夏休み始まって 直ぐ 宿題の提出とか・・・ マジ何なんだよ いくら若くても あんなに走らされて 疲れねぇ~訳がねぇ~ あぁ~眠いなぁ~ でも 宿題やんねぇ~と・・・)
俺は 宿題を広げたまま 勉強机で眠っていたらしく 玄関で音がして目が覚めた
「正臣 ただいま」
「お帰り」
「珍しいわね~ 正臣が 机に居るとか」
俺は 振り返った
「母ちゃん どうしよう宿題」
「正臣 まさかやっていなの?」
「うん・・・ そのまさか」
「何やってたのよ・・・ 正臣・・・」
「だってよ~ 部活してクタクタで 宿題なんて俺 やる気になんねぇ~よ~ それに 夏休みまだこれからじゃん」
「でも 隆やサッカー部の子は ちゃんと宿題やってくるんでしょう 何で 正臣は出来ないのよ おかしいでしょう 去年の事 忘れたの?」
「それは・・・ 忘れてない」
去年 俺は 夏休みの宿題が終わらず サッカーの練習に 参加する事ができなかった
母ちゃんが あきれていた
「で いつまでなの? その宿題」
「月曜日の練習まで」
「じゃ~この土・日に 何とかするしかないのね」
「うん そうなんだけど」
「本当に しょうがない子ね~」
母ちゃんは 腕組みをしてそう言った
「何かいい方法 あんの? 母ちゃん」
俺は もう お手上げ状態で どうしたらいいのか分からなかった
「悠君に 頼むしかないでしょう」
母ちゃんが そう言った瞬間 俺は 解放されたみたいに スーっと解き放たれた
(何で直ぐに悠の事が 思い浮かばなかったんだろう・・・ 俺には悠が居る 強い味方の悠が居たんだ 何で悠の事を 真っ先に思い浮かべなかった? 寝る前は いつも悠の事ばっか 考えているのに・・・ サッカーが出来なくなる事に パニッてたのか?)
「母ちゃん 悠に電話」
俺は 勢い良く立ち上がった
「正臣・・・ ちょっと待ちなさい」
母ちゃんが 大きな声を出した
「電話は 後で」
「何で?」
「正臣・・・ 良く考えてみて 悠君に電話をかけて 明日 悠君が もし来てくれたとして 悠君が帰るまでに その宿題は 終わるの? 終わらなかったら また次の日 悠君に来てもらうの? この炎天下に・・・ 正臣がお願いしている事なのに?」
「じゃ~俺が 悠の家に 行けばいいんじゃ~ねぇ~」
母ちゃんが また あきれてた
「正臣 あんたって子は・・・」
「じゃ~どうすればいいんだよ~ 俺は悠が居れば出来るし 頑張れるよ 絶対に・・・」
(って言うか 悠しか居ねぇ~よ・・・ そう思ったら 早く悠に会いたい・・・ 今からでもいいから 会いに行きたい)
「悠君の返事しだいだけど・・・ あくまでも悠君がOKしてくれて 悠君のお母さんの許可をしてくれないとダメなんだけど・・・」
「何だよ」
(母ちゃんが もったいぶっている 何が言いたい訳・・・)
「悠君に家へ 泊まってもらうしかないんじゃない?」
(えっ 母ちゃんは 今 何て言った? 悠が 泊まる? 家へ俺の家へ・・・)
「母ちゃん」
俺は思わず 大きな声を出していた
(マジ 母ちゃん神・・・ どうしよう・・・ めっちゃドキドキして来た・・・ 悠が 泊まる ヤベーマジで ヤベー)
「正臣・・・ でも 悠君が必ずしも 泊まってくれるとは 限らないのよ・・・ だから 今 出来る所はやっておきなさいよ」
「うん 分かった」
「悠君だって 忙しいかもしれないんだからね・・・ あとでよ 夕飯食べてからゆっくり電話するからね」
母ちゃんはそう言って 俺の部屋を出て行った
(あぁ~ヤベー 悠がこの部屋に泊まる・・・ ヤベー 俺 今日 寝れねぇ~かも・・・)
(つづく)
あなたにおすすめの小説
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
恋人に好きな人が出来たと思ったら、なにやら雲行きが怪しい。
めっちゃ抹茶
BL
突然だが、容姿も中身も平凡な俺には、超絶イケメンの王子と呼ばれる恋人がいる。付き合い始めてそろそろ一年が経つ。といってもまだキスもそれ以上もした事がない健全なお付き合い。王子は優しいけど意地悪で、いつも俺の心臓を高鳴らせてくる——だけどそれだけだ。この前、喧嘩をした。それきり彼と話していない。付き合っているのか定かじゃない関係。挙句に、今遠目から見つけた王子の側には可憐な女の子。彼女が彼に寄り掛かって二人がキスをしている。
その瞬間、目の前が真っ黒になった。もう無理だ。俺がスイッチが切れたようにその場に立ち尽くした、その時だった。前にいる彼から聞いたこともない怒声が俺の耳に届いたのは。
⚪︎佐藤玲央……微笑みの王子と呼ばれ、常に笑顔を絶やさない。物腰柔らかな姿勢に男女問わずモテる
⚪︎中田真……両親の転勤で引っ越してきた転校生。平凡な容姿で口が悪いがクラスに馴染めず誰とも話さないので王子しか知らないし、これからも多分バレない
※全四話、予約投稿済み。
本編に攻めの名前が出てこないの書き終わってから気が付いた。3/16タイトル少し変更しました。
※後日談を3/25に投稿予定←しました。Rを書くかはまだ悩み中
αからΩになった俺が幸せを掴むまで
なの
BL
柴田海、本名大嶋海里、21歳、今はオメガ、職業……オメガの出張風俗店勤務。
10年前、父が亡くなって新しいお義父さんと義兄貴ができた。
義兄貴は俺に優しくて、俺は大好きだった。
アルファと言われていた俺だったがある日熱を出してしまった。
義兄貴に看病されるうちにヒートのような症状が…
義兄貴と一線を超えてしまって逃げ出した。そんな海里は生きていくためにオメガの出張風俗店で働くようになった。
そんな海里が本当の幸せを掴むまで…