悠と榎本

暁エネル

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電話

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いつもよりも明るい部屋で 僕は目を覚ました




(あれ・・・ 洋服着てる・・・ 僕 何で?)




僕は 昨日の出来事を 思い出す様に起き上がった




(プールに行って確か・・・ 大塚君と話をした・・・ までは覚える そこから先が・・・)





僕の身体の至る所が痛みだした




(痛いなんだこれ・・・ こんな事 初めてだ・・・ 水泳って こんなに凄いんだ・・・)




僕は時計を見た




(11時過ぎ・・・ 僕 すごく寝ちゃってた・・・ )





頭に手を当てると 髪の毛がゴワゴワしていた




(きっと榎本に聞けば 何で僕が洋服のまま ここで寝てるかが わかるんだろうけど・・・ 榎本は 多分 部活で疲れているだろうし・・・ 僕から連絡をするのは・・・)





僕は 自分の身体をかばいながら 立ち上がった





(これは凄い・・・ 久しぶりの筋肉痛だ)




僕は着替えを持ち ゆっくりと歩いて洗面所へ 


鏡を見ると 自分の顔が赤くなっていた




(タオルで 隠していたつもりだったのに・・・ こんなに赤い プールで泳いで居た時間が 長かったからかなぁ~)




僕は シャワーを浴びて 頭をふきながら台所へ


テーブルには お母さんからのメモが置いてあった




(お母さんに 心配かけちゃったなぁ~)




僕は 冷蔵庫からおかずを出し レンジで温めてテーブルへ


ご飯と麦茶を入れ 椅子に座った





(座る事が こんなに大変な事だとは・・・ 腕も痛いし・・・ 1人で良かった お母さんが居たら きっと心配されてた)





僕は ゆっくりご飯を食べた


お昼ご飯を食べ終え 僕は テーブルに手をついて ゆっくりと立ち上がった





(痛い・・・ 身体を動かすたび痛みが走る)




台所を片付けて畳の部屋へ テレビをつけ 小さなテーブルに手をついて座った





(榎本に話も聞きたいし・・・ 何より榎本に会いたいなぁ~・・・)




僕は 壁にかけられた カレンダーを見た





(夏休みが終わるまで あと2週間弱・・・ 早く夏休みが終わらないかなぁ~・・・ この4日間 毎日榎本に会っていたから・・・ 榎本の買い物に付き合って ショッピングモールでゲームして・・・ 僕は榎本と・・・)




僕は 思い出し恥ずかしくなり 自分の顔に手をあてた





(僕・・・ 少しも嫌じゃなかった・・・ 榎本の事が好きだから・・・ 逆に榎本に僕は・・・ このまま榎本の事を 好きでいていいのかなぁ~・・・ でも 榎本が僕の事を ずっと好きでいてくれる保証は どこにもないんだ・・・)






玄関を開ける音がした


「あっお母さん お帰り」


「悠・・・ 良かった起きてた ご飯食べた?」


お母さんは 買い物袋をテーブルに置いた


「うん 食べたよ・・・ お母さんごめん 心配かけて」


お母さんは 首を振った


「ううん・・・ 悠 頑張ったって榎本君が 25メートルプールを泳いだって・・・ 榎本君が悠を ここまで運んでくれたのに お礼も出来ないで・・・ 榎本君すぐに帰ってしまって・・・ 榎本君のお母さんに 連絡して聞いたのよ 榎本君だって疲れいたでしょうから そしたら 榎本君のお母さんが これから部活に行けるぐらい 元気だって・・・ 本当に 榎本君は頼もしいなぁ~って お母さん思ったわ」


「うん そうだね」





(やっぱり 榎本が僕を・・・)






「昨日は 凄くいい天気で 悠の顔の日焼けは 頑張った証拠ね~ 何か榎本君に お礼しなくちゃね」


「うん」


お母さんは嬉しそうに 買い物袋を開けていた




僕は 読書感想文の本を 畳の部屋へ持って来て読んでいた



夕方になり 僕は洗濯物を取り込み お母さんと一緒にたたみ 自分の部屋へ





(どうしよう・・・ 榎本からの連絡はない・・・ 僕から榎本に連絡をすれば いい話なんだけど・・・ 榎本は 部活で疲れているだろうし・・・ 僕が榎本の時間を 邪魔をする訳にはいかない・・・ 夏休みが終わるまであと少し・・・)






それから 何日か過ぎた頃


夕食を食べ終え 僕はお母さんとテレビを見ていると 電話が鳴った


「あっお母さん 僕が出るよ」


「じゃ~お願い」




僕は 受話器を取った


「はい 高橋です」


「おっ良かった~ 悠が出て・・・」


「榎本?」


「悠ごめん 連絡遅くてなって・・・ その~あれから大丈夫だったか?」


僕は久しぶりに 榎本の声を聞き 涙が出そうになっていた


「悠?」


「あっうん 筋肉痛になったけど もう大丈夫」


「そっか」





(榎本が笑ってる)




「悠・・・ 宿題終わった?」


「うん 終わったよ」


「俺 あと読書感想文だけ 悠から借りた本読んだよ でも どうやって書いたらいいのか わかんねぇ~」


「榎本 感想文だから 難しく考える事ないんだよ」


「そうなんだけどさぁ~」





(榎本が悩んでいる様子だ・・・ 僕に出来る事があれば・・・)





「悠・・・ あのさぁ~ 明日の部活休みになったんだ 悠は明日 何か用事ある?」


「ううん 何もないよ」


「じゃ~ 俺ん家来て」


「えっ いいの? 榎本 宿題は・・・」


「あぁ~ 今からパパパって書いちゃうよ・・・ だから悠 明日」


「うん 行く」




(ヤベ~今の行く かわいかった・・・ もう一回 聞きたいくらい・・・)





「悠に 見せたい物があるんだ」


「見せたい物?」


「あぁ~そう見せたい物 何時でもいいから」


「うんじゃ~ お昼ご飯を食べたら行くよ」


「わかった じゃ~悠 待ってる」


「うんじゃ~ 明日ね」


僕は 受話器を置いた


「お母さん 明日・・・」


僕が お母さんの所へ行くと お母さんは僕にスマホを振ってみせた


「榎本君のうちへ お邪魔するのね」


「あっ うん」





(榎本のお母さんか~)




「榎本君 凄くはしゃいでるって・・・」


「うん 榎本 何か僕に見せたい物があるらしいんだ」


「あら そうなの何かしらねぇ~ 悠も楽しみね」


「うん 僕 そろそろ部屋へ行くね」




僕は ベットに座り横になった




(榎本に会える・・・ もう夏休みは ムリだと思っていたのに・・・ 良かった・・・ でも 見せたい物ってなんだろう?)




(つづく)


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