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夏休み最後の日
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今日は 榎本と水族館へ行く日
僕はこの日を 心待ちにしていて 榎本との待ち合わせの時間より 少し前に榎本を待っていた
(榎本の家に行った日より ドキドキしない どちらかというと今日は ワクワクの方が大きい・・・)
おばさんに渡された チケットは2枚
僕の ショルダーバッグの中に入っている
榎本は 忘れるからと言って 僕に預けた
今日も強烈な日差し アスファルトの照り返しがまぶしすぎて 僕は建物の方を向いていた
ふと人の気配がして振り向いた
「榎本」
僕はびっくりして つい大きな声を出してしまった
「悠を脅かそうとしたのに 先に振り向かれた」
そう言って榎本は笑っていた
(やっぱ悠は早く来てた 今日は俺が待っていたかったんだけどなぁ~ しかも 脅かすはずの俺の方が ちょっとびっくりしたし・・・)
榎本の笑顔がまぶしすぎて 僕は榎本の顔を まともに見る事ができなかった
「悠 行こう」
「うん」
僕と榎本は電車に乗り つりかわに手を伸ばした
夏休みの最終日という事もあってか 親子連れが多い
「ねぇ~榎本 宿題終わった?」
僕は 榎本の宿題が気になり 聞いてみた
「あぁ~大丈夫だ・・・ 宿題は 悠のおかげで全部終わった」
榎本は 僕を見つめてそう言った
僕は恥ずかしくなり 目をそらしてしまった
(榎本が近い・・・ 絶対僕今の変だったよねぇ~)
(ヤベ~悠の顔・・・ 今日はゼッテー 悠のかわいい顔いっぱい見る)
「すっ水族館 混んでるかなぁ~?」
僕は 榎本の顔を見ずに話をした
「どうだろうなぁ~ 暑いからみんな涼みに 水族館を選択するかもしんねぇ~なぁ~」
「そうだね」
(混んでいたら なおラッキーじゃん・・・ 悠の顔に近づける)
「悠は 水族館好き?」
「あっうん好き なんかさぁ~ 凄くキレイだよね いろいろな種類の魚がたくさん泳いでて・・・ 別世界だから・・・」
(あぁ~やっと悠が 俺の顔を見てくれた・・・ 今日は 悠のかわいい顔と笑顔が たくさん見られるといいなぁ~)
僕と榎本は電車をおり 水族館へと向かった
「榎本 並んでるよ」
水族館の入り口には 長い列が出来ていた
「悠・・・ 俺達はチケット持ってるから大丈夫だ」
榎本はそう言って 長い列にそって どんどん前に進んで行く
僕は 榎本の後ろをついて行った
「悠 チケット出して」
榎本にそう言われて 僕は慌ててショルダーバッグから チケットを取り出した
受付にチケットを出すと 僕と榎本は すぐに水族館へ入る事ができた
「悠 どっちから見る?」
両側に水槽が並んでた
僕は 比較的すいている方へと足を向けた
「榎本・・・ ここ何が居るんだろう」
暗い水槽に 僕と榎本は顔を近づけた
すると 僕と榎本の顔がガラスに写って 僕は一瞬動けなくなった
「悠 あそこ」
榎本が 指をさした先に 小さく動くものがあった
「あっ居た でもあまり動かないねぇ~」
「悠 次行こう次」
僕は 榎本のあとを追った
入り口付近は 小さな水槽が並んでいて 榎本との顔が近づいたり 肩が触れるたびに 僕はドキドキしていた
明るく広い場所に出た
「榎本 見て」
僕は榎本の腕を 軽くたたいて指をさした
アシカが 凄い速さで泳いでいた
「榎本 行こう」
僕は アシカが居る方へと歩き出した
(悠が 思いのほか積極的だ・・・ こういう悠も悪くねぇ~)
俺は 悠の肩に両手を乗せ 悠の後ろに立った
「榎本 凄いね・・・ 凄い速さで泳ぐんだね」
「あぁ~ そうだなぁ~」
「僕 目で追うの大変だよ」
悠は凄く嬉しそうに 俺に振り向いてそう言った
(振り向いた・・・ 悠が振り向いた 悠の笑顔がスゲーヤバい・・・ めっちゃかわいい)
悠はその後も 何度も振り向き 俺はそのたびに 自分の気持ちを抑え込んでいた
「榎本・・・ 次ペンギンだってペンギン」
俺は悠が 嬉しそうにしている様子に 俺もしだいに笑顔になっていた
(こんな悠を見るのは初めてだ・・・ こんなに悠がはしゃいで・・・ ヤベ~俺 楽しい・・・)
暗い通路から また明るい所へ出て来た
「榎本 もう終わりかなぁ~?」
「そうだなぁ~ 悠 どうだった?」
「凄く楽しかったよ チンアナゴがあんなにたくさん 身体を伸ばすなんて知らなかったよ」
「そうだなぁ~ 俺は ペンギンかわいかったなぁ~」
(ペンギンに負けねぇ~くらい 悠の方がかわいかったけどなぁ~)
おみやげコーナーに親子連れが たくさん集まっていた
「悠 ちょっと見よう」
「うん 僕も見たい」
僕と榎本は おみやげコーナーへ
「ぬいぐるみ いっぱいあるね」
「悠これ見て スゲーデケー」
「本当だ」
(悠が笑顔を俺に向けてくれる・・・ ヤベ~嬉し過ぎる)
「悠・・・ お揃いのなんか買わねぇ~か?」
「うんいいよ 何にしようか?」
「悠」
俺は悠の顔を覗き込んだ
「えっ何?」
「いや~てっきり悠は 嫌だって言うのかと思って ちょっと意外だったから」
「えっ 僕も今そう思ってたから」
(ヤベ~なんだよなんだよ 今日の悠は・・・ 超~嬉しい・・・)
榎本が 急に違う方を向いた
僕は そんな榎本の様子に首をかしげた
僕が反対側を見ると ズラリと並んだストラップ
「あっ榎本 ストラップあるよ」
「えっ本当だ いろいろあるんだなぁ~」
セイウチ ペンギン オットセイ サメ アシカ いろいろなストラップが並んでいた
「どれも かわいいね」
「あぁ~ マンガに出てきそうな感じだなぁ~」
「ねぇ~榎本 ストラップにしない? 僕ねぇ~ 高校生になったらバイトして 携帯電話を買おうと思っていて・・・」
「悠 それいいなぁ~」
「えっ」
「カバンじゃ~すぐに取れそうだし・・・ 鍵じゃ~傷つきそうだもんなぁ~ 俺もそうする・・・ 付けるのは先になるけど スマホなら 毎日持つからスゲーいいよ」
(悠との記念にもなるし・・・ 見るたび今日の事 思い出したりしてなぁ~)
榎本が嬉しそうにそう言った
「榎本 それじゃ~どれにする?」
僕と榎本は ストラップの前に並び選んでいた
「榎本 お揃いじゃ~なくてもいい?」
「悠は どれがいいんだ」
「僕この 尾を上げているアシカがいい」
「やっぱり」
「えっ?」
僕は榎本の顔を見た
「あぁ~悠ならこれ 選ぶかなぁ~って・・・」
榎本はそう言って笑った
「じゃ~俺 このサメにする」
「あっ僕も 榎本ならサメかなぁ~って思ってた でも本当にどれもかわいいね」
(いや~悠の笑顔が一番だ)
「えっでも榎本は お揃いの方が良かった?」
「いや別にお揃いじゃ~なくても ここに来たって言う事実は 変わらねぇ~から」
榎本は笑顔でそう言ってくれた
ストラップを買い 僕と榎本は水族館を出た
「暑いなぁ~ そう言えば腹減ったなぁ~」
「そうだねぇ~」
僕と榎本は 駅の方へと歩いた
「悠 あそこにしよう」
榎本は ファストフード店を指差し進んで行った
僕は 前に注文したメニューとは 違う物を注文した
榎本はこの間と同じく
セットメニューとハンバーガー2個 ドリンクをもう1個
榎本のトレーには乗りきらず 僕のトレーに乗せた
「悠・・・ 水族館どうだった?」
「僕ね 凄く楽しみにしてたんだ・・・ とっても楽しかったよ 見た事のない魚 いっぱい見れたし・・・ おばさんにお礼を言わなくちゃ」
悠が 嬉しそうにそう言った
僕達が ファストフード店を出ると 向こうの方は明るいのに 僕達の頭上は 今にも雨が降りそうだった
「悠・・・ 少し歩こう」
榎本は そう言って歩き出した
「榎本 雨が降りそうだよ 僕 傘持って・・・」
僕がそう言いながら 榎本と並ぶと 雨が急に振り出し 榎本は僕の腕をつかみ走り出した
榎本と僕は 近くのマンションの駐車場へ入り込んだ
雨は 次第に強くなり 人影がなくなった
僕は 壁に寄りかかり 息を整えていると 榎本が僕に近づき 僕は自然と背筋を伸ばした
榎本の手が 僕の顔を包み込んだ
「榎本 ここ外だよ」
「誰も見てないから」
榎本はそう言って 僕の唇を重ねた
榎本の舌が スルスルと僕の舌と絡み合う
(榎本ダメ これ以上は息が・・・)
僕は榎本のTシャツを ギュッと掴んだ
榎本が僕から ゆっくりと離れると 僕は榎本の胸に寄りかかった
(ヤベーなんか 抑えていたもんを悠に ぶつけちまった・・・)
俺は悠を優しく抱きしめた
雨音が静かになり 僕は両手を伸ばし 榎本を遠ざけた
「悠?」
(ヤベーもしかして悠 怒ってる? いきなり外で キスなんかしたから・・・)
「榎本・・・ 僕 傘 持ってるよ 出そうとしたのに・・・」
僕は ショルダーバッグから 折りたたみ傘出し広げて 榎本に手渡した
「悠と相合傘もいいなぁ~」
榎本は 僕の気持ちとはうらはらに 嬉しそうに僕を見た
僕はそんな榎本に 吸い寄せられる様に 榎本の隣に立った
(もう・・・ 僕が恥ずかしかったの どっかへいっちゃったじゃん)
(つづく)
僕はこの日を 心待ちにしていて 榎本との待ち合わせの時間より 少し前に榎本を待っていた
(榎本の家に行った日より ドキドキしない どちらかというと今日は ワクワクの方が大きい・・・)
おばさんに渡された チケットは2枚
僕の ショルダーバッグの中に入っている
榎本は 忘れるからと言って 僕に預けた
今日も強烈な日差し アスファルトの照り返しがまぶしすぎて 僕は建物の方を向いていた
ふと人の気配がして振り向いた
「榎本」
僕はびっくりして つい大きな声を出してしまった
「悠を脅かそうとしたのに 先に振り向かれた」
そう言って榎本は笑っていた
(やっぱ悠は早く来てた 今日は俺が待っていたかったんだけどなぁ~ しかも 脅かすはずの俺の方が ちょっとびっくりしたし・・・)
榎本の笑顔がまぶしすぎて 僕は榎本の顔を まともに見る事ができなかった
「悠 行こう」
「うん」
僕と榎本は電車に乗り つりかわに手を伸ばした
夏休みの最終日という事もあってか 親子連れが多い
「ねぇ~榎本 宿題終わった?」
僕は 榎本の宿題が気になり 聞いてみた
「あぁ~大丈夫だ・・・ 宿題は 悠のおかげで全部終わった」
榎本は 僕を見つめてそう言った
僕は恥ずかしくなり 目をそらしてしまった
(榎本が近い・・・ 絶対僕今の変だったよねぇ~)
(ヤベ~悠の顔・・・ 今日はゼッテー 悠のかわいい顔いっぱい見る)
「すっ水族館 混んでるかなぁ~?」
僕は 榎本の顔を見ずに話をした
「どうだろうなぁ~ 暑いからみんな涼みに 水族館を選択するかもしんねぇ~なぁ~」
「そうだね」
(混んでいたら なおラッキーじゃん・・・ 悠の顔に近づける)
「悠は 水族館好き?」
「あっうん好き なんかさぁ~ 凄くキレイだよね いろいろな種類の魚がたくさん泳いでて・・・ 別世界だから・・・」
(あぁ~やっと悠が 俺の顔を見てくれた・・・ 今日は 悠のかわいい顔と笑顔が たくさん見られるといいなぁ~)
僕と榎本は電車をおり 水族館へと向かった
「榎本 並んでるよ」
水族館の入り口には 長い列が出来ていた
「悠・・・ 俺達はチケット持ってるから大丈夫だ」
榎本はそう言って 長い列にそって どんどん前に進んで行く
僕は 榎本の後ろをついて行った
「悠 チケット出して」
榎本にそう言われて 僕は慌ててショルダーバッグから チケットを取り出した
受付にチケットを出すと 僕と榎本は すぐに水族館へ入る事ができた
「悠 どっちから見る?」
両側に水槽が並んでた
僕は 比較的すいている方へと足を向けた
「榎本・・・ ここ何が居るんだろう」
暗い水槽に 僕と榎本は顔を近づけた
すると 僕と榎本の顔がガラスに写って 僕は一瞬動けなくなった
「悠 あそこ」
榎本が 指をさした先に 小さく動くものがあった
「あっ居た でもあまり動かないねぇ~」
「悠 次行こう次」
僕は 榎本のあとを追った
入り口付近は 小さな水槽が並んでいて 榎本との顔が近づいたり 肩が触れるたびに 僕はドキドキしていた
明るく広い場所に出た
「榎本 見て」
僕は榎本の腕を 軽くたたいて指をさした
アシカが 凄い速さで泳いでいた
「榎本 行こう」
僕は アシカが居る方へと歩き出した
(悠が 思いのほか積極的だ・・・ こういう悠も悪くねぇ~)
俺は 悠の肩に両手を乗せ 悠の後ろに立った
「榎本 凄いね・・・ 凄い速さで泳ぐんだね」
「あぁ~ そうだなぁ~」
「僕 目で追うの大変だよ」
悠は凄く嬉しそうに 俺に振り向いてそう言った
(振り向いた・・・ 悠が振り向いた 悠の笑顔がスゲーヤバい・・・ めっちゃかわいい)
悠はその後も 何度も振り向き 俺はそのたびに 自分の気持ちを抑え込んでいた
「榎本・・・ 次ペンギンだってペンギン」
俺は悠が 嬉しそうにしている様子に 俺もしだいに笑顔になっていた
(こんな悠を見るのは初めてだ・・・ こんなに悠がはしゃいで・・・ ヤベ~俺 楽しい・・・)
暗い通路から また明るい所へ出て来た
「榎本 もう終わりかなぁ~?」
「そうだなぁ~ 悠 どうだった?」
「凄く楽しかったよ チンアナゴがあんなにたくさん 身体を伸ばすなんて知らなかったよ」
「そうだなぁ~ 俺は ペンギンかわいかったなぁ~」
(ペンギンに負けねぇ~くらい 悠の方がかわいかったけどなぁ~)
おみやげコーナーに親子連れが たくさん集まっていた
「悠 ちょっと見よう」
「うん 僕も見たい」
僕と榎本は おみやげコーナーへ
「ぬいぐるみ いっぱいあるね」
「悠これ見て スゲーデケー」
「本当だ」
(悠が笑顔を俺に向けてくれる・・・ ヤベ~嬉し過ぎる)
「悠・・・ お揃いのなんか買わねぇ~か?」
「うんいいよ 何にしようか?」
「悠」
俺は悠の顔を覗き込んだ
「えっ何?」
「いや~てっきり悠は 嫌だって言うのかと思って ちょっと意外だったから」
「えっ 僕も今そう思ってたから」
(ヤベ~なんだよなんだよ 今日の悠は・・・ 超~嬉しい・・・)
榎本が 急に違う方を向いた
僕は そんな榎本の様子に首をかしげた
僕が反対側を見ると ズラリと並んだストラップ
「あっ榎本 ストラップあるよ」
「えっ本当だ いろいろあるんだなぁ~」
セイウチ ペンギン オットセイ サメ アシカ いろいろなストラップが並んでいた
「どれも かわいいね」
「あぁ~ マンガに出てきそうな感じだなぁ~」
「ねぇ~榎本 ストラップにしない? 僕ねぇ~ 高校生になったらバイトして 携帯電話を買おうと思っていて・・・」
「悠 それいいなぁ~」
「えっ」
「カバンじゃ~すぐに取れそうだし・・・ 鍵じゃ~傷つきそうだもんなぁ~ 俺もそうする・・・ 付けるのは先になるけど スマホなら 毎日持つからスゲーいいよ」
(悠との記念にもなるし・・・ 見るたび今日の事 思い出したりしてなぁ~)
榎本が嬉しそうにそう言った
「榎本 それじゃ~どれにする?」
僕と榎本は ストラップの前に並び選んでいた
「榎本 お揃いじゃ~なくてもいい?」
「悠は どれがいいんだ」
「僕この 尾を上げているアシカがいい」
「やっぱり」
「えっ?」
僕は榎本の顔を見た
「あぁ~悠ならこれ 選ぶかなぁ~って・・・」
榎本はそう言って笑った
「じゃ~俺 このサメにする」
「あっ僕も 榎本ならサメかなぁ~って思ってた でも本当にどれもかわいいね」
(いや~悠の笑顔が一番だ)
「えっでも榎本は お揃いの方が良かった?」
「いや別にお揃いじゃ~なくても ここに来たって言う事実は 変わらねぇ~から」
榎本は笑顔でそう言ってくれた
ストラップを買い 僕と榎本は水族館を出た
「暑いなぁ~ そう言えば腹減ったなぁ~」
「そうだねぇ~」
僕と榎本は 駅の方へと歩いた
「悠 あそこにしよう」
榎本は ファストフード店を指差し進んで行った
僕は 前に注文したメニューとは 違う物を注文した
榎本はこの間と同じく
セットメニューとハンバーガー2個 ドリンクをもう1個
榎本のトレーには乗りきらず 僕のトレーに乗せた
「悠・・・ 水族館どうだった?」
「僕ね 凄く楽しみにしてたんだ・・・ とっても楽しかったよ 見た事のない魚 いっぱい見れたし・・・ おばさんにお礼を言わなくちゃ」
悠が 嬉しそうにそう言った
僕達が ファストフード店を出ると 向こうの方は明るいのに 僕達の頭上は 今にも雨が降りそうだった
「悠・・・ 少し歩こう」
榎本は そう言って歩き出した
「榎本 雨が降りそうだよ 僕 傘持って・・・」
僕がそう言いながら 榎本と並ぶと 雨が急に振り出し 榎本は僕の腕をつかみ走り出した
榎本と僕は 近くのマンションの駐車場へ入り込んだ
雨は 次第に強くなり 人影がなくなった
僕は 壁に寄りかかり 息を整えていると 榎本が僕に近づき 僕は自然と背筋を伸ばした
榎本の手が 僕の顔を包み込んだ
「榎本 ここ外だよ」
「誰も見てないから」
榎本はそう言って 僕の唇を重ねた
榎本の舌が スルスルと僕の舌と絡み合う
(榎本ダメ これ以上は息が・・・)
僕は榎本のTシャツを ギュッと掴んだ
榎本が僕から ゆっくりと離れると 僕は榎本の胸に寄りかかった
(ヤベーなんか 抑えていたもんを悠に ぶつけちまった・・・)
俺は悠を優しく抱きしめた
雨音が静かになり 僕は両手を伸ばし 榎本を遠ざけた
「悠?」
(ヤベーもしかして悠 怒ってる? いきなり外で キスなんかしたから・・・)
「榎本・・・ 僕 傘 持ってるよ 出そうとしたのに・・・」
僕は ショルダーバッグから 折りたたみ傘出し広げて 榎本に手渡した
「悠と相合傘もいいなぁ~」
榎本は 僕の気持ちとはうらはらに 嬉しそうに僕を見た
僕はそんな榎本に 吸い寄せられる様に 榎本の隣に立った
(もう・・・ 僕が恥ずかしかったの どっかへいっちゃったじゃん)
(つづく)
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