悠と榎本

暁エネル

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プレゼント

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土曜日になり 僕とお母さんは 榎本のクリスマスプレゼントを買う為 


榎本に連れて行ってもらった事のある スポーツショップへと来ていた





「お母さんこっち」


僕はサッカーコーナーへと お母さんを案内した


「悠が言っていた通りねぇ~ 品物がたくさんあって・・・ この中から選ぶのは大変ねぇ~」


お母さんは 上の方までるスパイクをながめながら 辺りをキョロキョロと見渡していた


「ねぇ~悠 この間榎本君は どんな感じの選んでた~」


お母さんは ウェアを見ながらそう言った




(たしか・・・ 榎本はこの辺りの・・・)




「榎本君のお母さん 何枚あっても足りないって言っててね・・・」


「うん凄くハードだよね・・・ 少ししか見た事ないんだけど タオルで汗をふく暇がないんだよね」


お母さんは何枚か ウェアを広げて見ていた


「ポロシャツみたな ボタンが付いていない方が 動きやすいわよねぇ~」


「うん榎本 普通のTシャツのタイプを選んでたよ」


「そう~じゃ~あとは 色ねぇ~ 悠はどんな色が 榎本君に似合うと思う?」


「えっ僕?」





(どうしよう・・・ 榎本はきっと明るい色が似合うと思う・・・ でも持っているかもしれないし・・・ )





「ねぇ~悠」


お母さんは 3枚のTシャツを 僕に並べて見せていた


「この中だったら どれがいいと思う?」


オレンジと青と黄緑色のTシャツが並んだ





(どうしよう・・・ どれも榎本に似合いそう・・・)





「黄緑もキレイな色だけど・・・ この青もいい色だよねぇ~」


「悠もそう思う? お母さんもいい色だなぁ~って・・・ 悠が決めてくれる その方が榎本君喜ぶと思うのよ」


お母さんの言葉に 榎本の嬉しそうな顔が頭に浮かんだ


「うんわかった じゃ~僕が選ぶね」


僕は青色のTシャツを指さした


「じゃ~これで決まりね・・・ 一緒にパンツも選んでくれる?」




僕は反対側に回り お母さんも僕の後をついて来た


「この青色のTシャツに 合わせた方がいいよねぇ~」


「そうねぇ~あるかしら~」


僕とお母さんは掛けられている パンツを1つずつ見ていった


「あっお母さんこれは?」


僕は サイドに太めの白い線が2本入った 青色のパンツを見つけた


「あらいいんじゃない」


お母さんは Tシャツとパンツを合わせてみた


「どう?悠」


「うんこれだね」


「じゃ~決まりね」


お母さんは嬉しそうにそう言った




お母さんは会計をする為 レジへと向かう


でも僕は立ち止まった


「悠 どうしたの?」


お母さんはも 立ち止まってくれた


「お母さん僕も・・・ 榎本にプレゼントを渡したい」


「これを榎本君に 悠から渡せばいいんじゃない・・・ これじゃ~ダメなの?」


お母さんは腕に乗せてある 榎本へのプレゼントを少し上にへ 僕に見せた


「うん僕からも榎本に何か プレゼントしたいんだ」


「そうわかった・・・ もう何か決めているの?」


僕はお母さんに首を振った




(どうしよう・・・ タオルもいいんだけど・・・ 何か身に付けられる物・・・ 何かないかなぁ~)





僕はお店の中に貼られている ポスターを見ていた




(これリストバンドって サッカーする人はしないのかなぁ~ テニスの人はしてる・・・ やっぱりキーホルダーとかになっちゃうのかなぁ~・・・ どうしよう 時間ばかりが過ぎちゃう)





僕は店内を歩き回り いろいろな品物を見て回った


「悠 決まった?」


お母さんが僕のところへ 


「お母さんも 店内見て回ったんだけど・・・ お母さんじゃ~わからないわ」


「うん お母さんありがとう」


「榎本君 悠があげる物なら 何でも喜んでくれるんじゃ~ないのかしら」


お母さんの言葉で 榎本にあげたい物が決まった


「お母さん僕 榎本へのプレゼント決まったよ」


僕は 黄色のリストバンドを 手に取ってお母さんに見せた




(これなら 僕のお小遣いで買える)





「榎本君 きっと喜んでくれるわね」


「うん」


僕とお母さんはレジに並んだ


「悠 貸して・・・ 一緒に支払いするから」


「あっお母さん これは僕が払うよ」


僕は ショルダーバッグから財布を出し 支払いを済ませた





(良かった・・・ これで榎本にプレゼントを渡せる・・・ でも 榎本は喜んでくれるかなぁ~)





僕とお母さんは スポーツショップを出た


「ねぇ~悠 榎本君と遊んだところあるでしょう お母さんも行ってみたい」


「それってもしかして・・・ ゲームコーナーのこと?」


「うんそこチョコレートのやつ お母さんもやってみたい」


お母さんは 嬉しそうにそう言った


「でも悠 その前に何か食べよう・・・ お母さんお腹すいた」


「うん」




僕とお母さんは 軽くお昼ご飯を済ませて ショッピングモールにある ゲームコーナーへとやって来た


土曜日な事もあって ゲームコーナーは カップルや親子連れでにぎわっていた


お母さんは早速 僕と榎本がやった チョコレートのゲーム機を見つけ カップルがやっている様子を見ていた



「お母さん次やってみるわね」


お母さんは小さな声で 僕にそう言った


カップルが席を立つと お母さんはすぐに座り お金を入れレバーを操作し始めた




(お母さんは慎重だ・・・ 良く見ている)




チョコレートの山を救って レバーを押した


チョコレートの山が崩れ落ち バラバラとチョコレートが落ちてきた


「あぁ~残念 これしか取れなかった 悠みたいに たくさん取りたかったのに」





(お母さんは意外と負けず嫌いだ・・・)





「お母さん僕がやった時は たまたま前の人が たくさん残してくれていたからだよ」


「それにしてももう少し 取りたかったなぁ~」


お母さんは 小さなビニール袋を持ち上げてそう言った


「悠も何かやってみる?」


僕は首を振った


「そう~」


お母さんは辺りを見渡し ゲームコーナーをひと通り回った





(お母さんがこんなにはしゃいでいるのは 初めて見る)





僕はお母さんのあとを ついて回っていた


「それじゃ~悠 帰ろうか」


お母さんは振り返ってそう言った



(つづく)

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