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クリスマス②
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「さぁ~ 食べましょう」
テーブルには たくさんの料理が並んでいた
「俺 おばさんの煮物」
「まぁ~嬉しい・・・ 悠も凄く好きなのよ」
榎本は小皿に煮物をこんもり乗せた
「悠は何貰う?」
「お母さん僕 唐揚げとサラダ」
お母さんの目の前にある 唐揚げとサラダを取ってくれた
「はい悠」
「ありがとう お母さん」
榎本を見ると あんなにあった小皿の煮物が もうなくなっていた
「悠君 食べ過ぎてもいいからね」
「何言ってんだよ母ちゃん この後ケーキがあるんだからなぁ~」
「あら~ 甘い物は別腹なのよ」
「それは母ちゃん達だけだよ」
「えっそうなの?」
そう言っておばさんとお母さんは笑っていた
僕は箸を置いた 榎本につられて 食べ過ぎてしまった
(どれも美味しかった・・・ でももう やめておいた方がいい感じだ・・・)
「あら悠君 もういいの」
「はい もうお腹いっぱいです」
「泊まり来た時も そんなに食べてなかったみたいだけど・・・」
僕はジュースを飲んだ
「悠は普段もっと食べないのよ~ 今日はよくお箸が進むなぁ~と思って見ていたのよ」
「えっそうなの」
おばさんが驚いていた
「母ちゃん 俺を基準にしちゃ~ダメだろう」
「正臣は食べ過ぎ・・・」
「母ちゃんそれは違う・・・ この身体を維持する為なんだからなぁ~」
「はいはい」
「母ちゃんはいは 1回でいいんだよ」
「は~い」
お母さんも僕も 榎本とおばさんの会話に 吹き出し笑ってしまった
「正臣のセイで 笑われちゃったでしょう」
「何言ってんだ母ちゃんが・・・」
「あっそうだ」
お母さんはそう言って 榎本へのプレゼンを取り出した
「榎本君これ 受け取ってくれる」
「えっ俺?」
榎本はおばさんの顔を見た
「正臣 せっかくだから遠慮しないで 貰っておきなさいよ」
榎本は お母さんからプレゼンを受け取った
「ありがとう ございます」
「いつも悠がお世話になってるから」
「開けてもいいですか」
「もちろん・・・ 色は悠が選んでくれたのよ」
(えっ悠が・・・ なんだろう・・・)
榎本は袋から プレゼンを取り出した
「母ちゃん見て」
榎本は 自分の身体にTシャツとパンツをあてていた
「うわー良かったわねぇ~正臣 練習着はいくらあってもいいもんねぇ~」
「おばさん ありがとうスゲー嬉しい」
(マジかこれ~ スゲー嬉しい・・・)
(榎本が凄く嬉しそうだ・・・)
「良かったわ~ 喜んでくれて・・・」
お母さんも凄く嬉しそうに笑っていた
「それじゃ~ ちょっとここ片付けてケーキ出しましょうか」
おばさんはそう言ってケーキを持って来て テーブルの中央にケーキを置いた
「母ちゃん俺 イチゴ2個分ねぇ~」
「わかってるから・・・ 正臣トレー持って来て 悠君と部屋で食べなさい」
「うん わかった」
榎本はトレーの上に コップを乗せ戻って来た
おばさんがケーキをトレーに乗せ そのまま榎本は椅子にケーキを乗せた
「悠ワリー ジュース持って来て」
榎本はガラガラと椅子を押して行った
「はいじゃ~ 悠君お願いね」
「はい」
そう言っておばさんは ジュースを僕に渡してくれた
(これでやっと悠と2人っきりになれる・・・)
俺は悠が部屋に来るのを待った
「榎本 お待たせ」
僕はジュースを持って 榎本の部屋へと入ると 丸いテーブルにケーキが置かれていた
「悠 大丈夫?」
「えっ何が?」
僕はコップを置き いつもの様に座った
「いや~悠 スゲー食べてたから」
「あっうん・・・ 料理が美味しかったし 榎本が僕の目の前で 美味しそうに食べてるの見てたら つられちゃった」
悠の笑顔に俺の手が 伸びそうになったところを 悠に止められた
「あっそうだ榎本」
(ヤベ~ 悠に気づかれたか?)
僕はショルダーバッグに手を伸ばし 榎本にプレゼンを渡した
「えっ何これ」
「僕から榎本に クリスマスプレゼン」
「えっ俺 何も用意してないよ」
「僕が榎本に あげたかったんだよ」
(悠・・・ ヤベーマジか・・・ おばさんからも貰って悠からも・・・)
「開けてもいい」
「うん」
(なんだよ~なんだよ~ プレゼンなんて聞いてねぇ~よ~)
榎本はテープをはがし 袋の中に手を入れた
僕が榎本にあげたのは 黄色のリストバンド
「サッカーする人は あんまり付けてる人ないよね リストバンド」
(ヤベ~今すぐ 悠を抱きしめたい・・・)
「悠ありがとう・・・ 逆だよ悠・・・ あんまり居ないからいいんだよ」
「そうなの?」
榎本は リストバンドを左手に付けた
「俺 母ちゃんに見せて来る」
そう言って榎本は 部屋を出て行った
(ヤベ~悠からプレゼンなんて初めてだ・・・ 超~嬉しい)
俺は短い廊下を走った
「母ちゃん見て」
「何よ騒がしい」
俺は母ちゃんに 手首のリストバンドを見せた
「悠がくれた」
「え~悠君からも・・・」
「うん・・・ どうしよう俺 何もプレゼント用意してない」
「榎本君いいのよ・・・ 悠も私と一緒で 日頃のお礼がしたかったのよ」
おばさんはそう言って笑っていた
「ありがとうございます・・・ 俺 大事にします」
俺はおばさんに頭を下げ部屋へと戻った
俺は部屋へと戻り 悠に近づき悠を抱きしめた
「悠 ありがと」
「榎本」
(お母さん達が向こうに居るのに・・・)
僕はドキドキしながら 榎本が離れるのを待った
榎本の顔が僕の顔をなぞる様に 僕のくちびるを重ね 榎本の舌が僕の舌をからめていた
(榎本・・・ 長い・・・)
榎本がゆっくりと僕か 離れた
僕は榎本にしがみつき 息を整えた
(ヤベ~ちょっとやり過ぎたか・・・ でもスゲー嬉しかったし・・・ 悠に俺の気持ちが 少しでも伝わったかなぁ~)
(今お母さん達が部屋へ入って来たら・・・ 僕は榎本から離れられるの? この手を離したくない・・・ 榎本が僕を抱きしめてるこの手も 離してほしくない・・・)
「悠・・・ 俺ずっと悠をこうして 抱きしめたかったんだ さすがに学校では無理だけど・・・ 昨日とかさぁ~ 悠スゲーかわいい顔するんだ・・・ 俺何度も悠に手が伸びそうになった」
僕はゆっくりと榎本から離れた
「榎本・・・ ありがとう僕嬉しい」
「何言ってんだよ~ 悠より何倍も 俺の方が嬉しいよ」
(少しは・・・ 悠にも俺の気持ちわかってくれたのかなぁ~)
榎本はそう言って 優しい笑顔を僕に向けてくれた
「悠・・・ これ大事にするから・・・」
榎本はそう言って 左手のリストバンドを外し 勉強机に置いた
「悠もうお腹大丈夫? 俺がケーキ 全部食べてもいいけど」
「あっうん ケーキ食べよう」
僕と榎本はケーキを食べ始めた
「イチゴうまっ」
「本当だね 美味しい」
僕と榎本は笑った
「あっそう言えば・・・ ケーキ屋さんのおじさん 榎本の事先輩だと思っていたみたいだよ」
「えっそうなの」
「うん 榎本大きいから そう思ったんじゃない」
僕は ケーキをジュースで流し込んだ
「あっあと・・・ 榎本が挨拶してくれるって」
「えっ俺 手を上げるだけだよ」
「それでも おじさんは嬉しいんだよ」
「そっか」
榎本が 最後のイチゴを口に入れた
「悠」
「ううん何?」
「お正月って初詣で行く?」
「うん毎年お母さんと一緒に・・・ それがどうかしたの」
(おばさんとか・・・ やっぱダメかなぁ~)
「いや~毎年 サッカー部の連中と行くんだけどさぁ~ 悠も一緒に行かねぇ~」
「えっ 僕も行ってもいいの?」
「あぁ~ぜんぜん構わねぇ~だろう」
(ヤッター 今日はめちゃめちゃいい日じゃん・・・ 悠と年の初めに会える・・・)
榎本は嬉しそうに笑っていた
(お母さんとは三が日に行ければいいよね)
「悠・・・ それじゃ~時間決まったら電話する」
「うん わかった」
「迎えに行くから」
「えっいいよ 僕待ち合わせ場所まで行くよ」
「悠・・・ 俺が年明け 誰よりも早く悠に会いたいんだ」
(榎本)
僕は嬉しさのあまり 顔が熱くなり下を向いた
(ヤベ~ つい口から出ちった・・・ でもホントの事だ・・・ 母ちゃん達が居なかったら また悠にキスして悠を抱きしめて それから・・・)
俺は この雰囲気を何とかしたくて 口に出した
「悠・・・ オセロ覚えてる?」
僕は顔を上げた
「うん」
「悠が勝ち逃げしたから 今日は俺が勝つ」
そう言って榎本は クローゼットからオセロを取り出した
僕はテーブルのお皿とコップをトレーに乗せた
「悠はまた白ね」
「うん」
「どこから勝敗が 分かれるんだろうなぁ~」
「そうだね ここまではいいんだよねぇ~」
榎本は 時間をかけて考えている
オセロを進めていると 榎本の部屋のドアが開いた
「静かだと思ったら オセロゲームしてたの」
おばさんがそう言って お母さんとオセロを覗き込んだ
「どっちが白なの?」
「僕です」
僕はそう言って 小さく手をあげた
(お母さんは黙って見ている・・・ 多分お母さんは ここから逆転sる事が出来る でも僕は・・・)
全部の駒が埋まった
「これは わからないんじゃない」
おばさんがそう言うと 僕と榎本は駒を揃えはじめた
「また 悠の勝ちかよ~」
「あら 悠君強い」
おばさんが手を叩いた
「榎本君 さっきのここに置いたら 榎本君勝てたかも」
「おばさん それホント?」
お母さんは指をあて 榎本に教えていた
(やっぱりお母さんは強い)
「俺また悠に負けた・・・ 悠 俺が勝つまでまたやるからなぁ~」
「うんいいよ 僕もまた勝つから・・・」
「言ったなぁ~」
そう言って榎本は笑った
「さぁ~悠 遅くなっちゃったから帰るわよ」
お母さんにそう言われ 僕は時計を見た 時計は10時を少し過ぎていた
僕は慌てて マフラーとコートを取った
「楽しい時間って あっという間なのよね」
「遅くまでお邪魔しちゃって」
「いいのよ また遊びに来て」
「ありがとう・・・ 悠 忘れ物ない」
「うん 大丈夫」
僕とお母さんは玄関へ
「正臣・・・ 今日は悠君 送ってあげられないわねぇ~」
「榎本君 いつも悠を送ってくれて ありがとうねぇ~」
「いいえ・・・ 俺がしたいだけなんで・・・」
僕は榎本の言葉に マフラーを口元まであげた
「じゃ~ねぇ~悠君」
「はい お邪魔しました」
僕は頭を下げ 玄関のドアを閉めた
「母ちゃん 今日はありがとう」
「正臣の為じゃ~ないわよ 悠君ママと話たかったし・・・ 悠君の笑った顔がママそっくりだったわねぇ~ さぁ~片付け片付け」
そう言って母ちゃんは奥へと進み
俺は部屋のドアを開けた
(ヤベ~俺 悠に何を返したらいい・・・ 俺今日眠れねぇ~かも)
(つづく)
テーブルには たくさんの料理が並んでいた
「俺 おばさんの煮物」
「まぁ~嬉しい・・・ 悠も凄く好きなのよ」
榎本は小皿に煮物をこんもり乗せた
「悠は何貰う?」
「お母さん僕 唐揚げとサラダ」
お母さんの目の前にある 唐揚げとサラダを取ってくれた
「はい悠」
「ありがとう お母さん」
榎本を見ると あんなにあった小皿の煮物が もうなくなっていた
「悠君 食べ過ぎてもいいからね」
「何言ってんだよ母ちゃん この後ケーキがあるんだからなぁ~」
「あら~ 甘い物は別腹なのよ」
「それは母ちゃん達だけだよ」
「えっそうなの?」
そう言っておばさんとお母さんは笑っていた
僕は箸を置いた 榎本につられて 食べ過ぎてしまった
(どれも美味しかった・・・ でももう やめておいた方がいい感じだ・・・)
「あら悠君 もういいの」
「はい もうお腹いっぱいです」
「泊まり来た時も そんなに食べてなかったみたいだけど・・・」
僕はジュースを飲んだ
「悠は普段もっと食べないのよ~ 今日はよくお箸が進むなぁ~と思って見ていたのよ」
「えっそうなの」
おばさんが驚いていた
「母ちゃん 俺を基準にしちゃ~ダメだろう」
「正臣は食べ過ぎ・・・」
「母ちゃんそれは違う・・・ この身体を維持する為なんだからなぁ~」
「はいはい」
「母ちゃんはいは 1回でいいんだよ」
「は~い」
お母さんも僕も 榎本とおばさんの会話に 吹き出し笑ってしまった
「正臣のセイで 笑われちゃったでしょう」
「何言ってんだ母ちゃんが・・・」
「あっそうだ」
お母さんはそう言って 榎本へのプレゼンを取り出した
「榎本君これ 受け取ってくれる」
「えっ俺?」
榎本はおばさんの顔を見た
「正臣 せっかくだから遠慮しないで 貰っておきなさいよ」
榎本は お母さんからプレゼンを受け取った
「ありがとう ございます」
「いつも悠がお世話になってるから」
「開けてもいいですか」
「もちろん・・・ 色は悠が選んでくれたのよ」
(えっ悠が・・・ なんだろう・・・)
榎本は袋から プレゼンを取り出した
「母ちゃん見て」
榎本は 自分の身体にTシャツとパンツをあてていた
「うわー良かったわねぇ~正臣 練習着はいくらあってもいいもんねぇ~」
「おばさん ありがとうスゲー嬉しい」
(マジかこれ~ スゲー嬉しい・・・)
(榎本が凄く嬉しそうだ・・・)
「良かったわ~ 喜んでくれて・・・」
お母さんも凄く嬉しそうに笑っていた
「それじゃ~ ちょっとここ片付けてケーキ出しましょうか」
おばさんはそう言ってケーキを持って来て テーブルの中央にケーキを置いた
「母ちゃん俺 イチゴ2個分ねぇ~」
「わかってるから・・・ 正臣トレー持って来て 悠君と部屋で食べなさい」
「うん わかった」
榎本はトレーの上に コップを乗せ戻って来た
おばさんがケーキをトレーに乗せ そのまま榎本は椅子にケーキを乗せた
「悠ワリー ジュース持って来て」
榎本はガラガラと椅子を押して行った
「はいじゃ~ 悠君お願いね」
「はい」
そう言っておばさんは ジュースを僕に渡してくれた
(これでやっと悠と2人っきりになれる・・・)
俺は悠が部屋に来るのを待った
「榎本 お待たせ」
僕はジュースを持って 榎本の部屋へと入ると 丸いテーブルにケーキが置かれていた
「悠 大丈夫?」
「えっ何が?」
僕はコップを置き いつもの様に座った
「いや~悠 スゲー食べてたから」
「あっうん・・・ 料理が美味しかったし 榎本が僕の目の前で 美味しそうに食べてるの見てたら つられちゃった」
悠の笑顔に俺の手が 伸びそうになったところを 悠に止められた
「あっそうだ榎本」
(ヤベ~ 悠に気づかれたか?)
僕はショルダーバッグに手を伸ばし 榎本にプレゼンを渡した
「えっ何これ」
「僕から榎本に クリスマスプレゼン」
「えっ俺 何も用意してないよ」
「僕が榎本に あげたかったんだよ」
(悠・・・ ヤベーマジか・・・ おばさんからも貰って悠からも・・・)
「開けてもいい」
「うん」
(なんだよ~なんだよ~ プレゼンなんて聞いてねぇ~よ~)
榎本はテープをはがし 袋の中に手を入れた
僕が榎本にあげたのは 黄色のリストバンド
「サッカーする人は あんまり付けてる人ないよね リストバンド」
(ヤベ~今すぐ 悠を抱きしめたい・・・)
「悠ありがとう・・・ 逆だよ悠・・・ あんまり居ないからいいんだよ」
「そうなの?」
榎本は リストバンドを左手に付けた
「俺 母ちゃんに見せて来る」
そう言って榎本は 部屋を出て行った
(ヤベ~悠からプレゼンなんて初めてだ・・・ 超~嬉しい)
俺は短い廊下を走った
「母ちゃん見て」
「何よ騒がしい」
俺は母ちゃんに 手首のリストバンドを見せた
「悠がくれた」
「え~悠君からも・・・」
「うん・・・ どうしよう俺 何もプレゼント用意してない」
「榎本君いいのよ・・・ 悠も私と一緒で 日頃のお礼がしたかったのよ」
おばさんはそう言って笑っていた
「ありがとうございます・・・ 俺 大事にします」
俺はおばさんに頭を下げ部屋へと戻った
俺は部屋へと戻り 悠に近づき悠を抱きしめた
「悠 ありがと」
「榎本」
(お母さん達が向こうに居るのに・・・)
僕はドキドキしながら 榎本が離れるのを待った
榎本の顔が僕の顔をなぞる様に 僕のくちびるを重ね 榎本の舌が僕の舌をからめていた
(榎本・・・ 長い・・・)
榎本がゆっくりと僕か 離れた
僕は榎本にしがみつき 息を整えた
(ヤベ~ちょっとやり過ぎたか・・・ でもスゲー嬉しかったし・・・ 悠に俺の気持ちが 少しでも伝わったかなぁ~)
(今お母さん達が部屋へ入って来たら・・・ 僕は榎本から離れられるの? この手を離したくない・・・ 榎本が僕を抱きしめてるこの手も 離してほしくない・・・)
「悠・・・ 俺ずっと悠をこうして 抱きしめたかったんだ さすがに学校では無理だけど・・・ 昨日とかさぁ~ 悠スゲーかわいい顔するんだ・・・ 俺何度も悠に手が伸びそうになった」
僕はゆっくりと榎本から離れた
「榎本・・・ ありがとう僕嬉しい」
「何言ってんだよ~ 悠より何倍も 俺の方が嬉しいよ」
(少しは・・・ 悠にも俺の気持ちわかってくれたのかなぁ~)
榎本はそう言って 優しい笑顔を僕に向けてくれた
「悠・・・ これ大事にするから・・・」
榎本はそう言って 左手のリストバンドを外し 勉強机に置いた
「悠もうお腹大丈夫? 俺がケーキ 全部食べてもいいけど」
「あっうん ケーキ食べよう」
僕と榎本はケーキを食べ始めた
「イチゴうまっ」
「本当だね 美味しい」
僕と榎本は笑った
「あっそう言えば・・・ ケーキ屋さんのおじさん 榎本の事先輩だと思っていたみたいだよ」
「えっそうなの」
「うん 榎本大きいから そう思ったんじゃない」
僕は ケーキをジュースで流し込んだ
「あっあと・・・ 榎本が挨拶してくれるって」
「えっ俺 手を上げるだけだよ」
「それでも おじさんは嬉しいんだよ」
「そっか」
榎本が 最後のイチゴを口に入れた
「悠」
「ううん何?」
「お正月って初詣で行く?」
「うん毎年お母さんと一緒に・・・ それがどうかしたの」
(おばさんとか・・・ やっぱダメかなぁ~)
「いや~毎年 サッカー部の連中と行くんだけどさぁ~ 悠も一緒に行かねぇ~」
「えっ 僕も行ってもいいの?」
「あぁ~ぜんぜん構わねぇ~だろう」
(ヤッター 今日はめちゃめちゃいい日じゃん・・・ 悠と年の初めに会える・・・)
榎本は嬉しそうに笑っていた
(お母さんとは三が日に行ければいいよね)
「悠・・・ それじゃ~時間決まったら電話する」
「うん わかった」
「迎えに行くから」
「えっいいよ 僕待ち合わせ場所まで行くよ」
「悠・・・ 俺が年明け 誰よりも早く悠に会いたいんだ」
(榎本)
僕は嬉しさのあまり 顔が熱くなり下を向いた
(ヤベ~ つい口から出ちった・・・ でもホントの事だ・・・ 母ちゃん達が居なかったら また悠にキスして悠を抱きしめて それから・・・)
俺は この雰囲気を何とかしたくて 口に出した
「悠・・・ オセロ覚えてる?」
僕は顔を上げた
「うん」
「悠が勝ち逃げしたから 今日は俺が勝つ」
そう言って榎本は クローゼットからオセロを取り出した
僕はテーブルのお皿とコップをトレーに乗せた
「悠はまた白ね」
「うん」
「どこから勝敗が 分かれるんだろうなぁ~」
「そうだね ここまではいいんだよねぇ~」
榎本は 時間をかけて考えている
オセロを進めていると 榎本の部屋のドアが開いた
「静かだと思ったら オセロゲームしてたの」
おばさんがそう言って お母さんとオセロを覗き込んだ
「どっちが白なの?」
「僕です」
僕はそう言って 小さく手をあげた
(お母さんは黙って見ている・・・ 多分お母さんは ここから逆転sる事が出来る でも僕は・・・)
全部の駒が埋まった
「これは わからないんじゃない」
おばさんがそう言うと 僕と榎本は駒を揃えはじめた
「また 悠の勝ちかよ~」
「あら 悠君強い」
おばさんが手を叩いた
「榎本君 さっきのここに置いたら 榎本君勝てたかも」
「おばさん それホント?」
お母さんは指をあて 榎本に教えていた
(やっぱりお母さんは強い)
「俺また悠に負けた・・・ 悠 俺が勝つまでまたやるからなぁ~」
「うんいいよ 僕もまた勝つから・・・」
「言ったなぁ~」
そう言って榎本は笑った
「さぁ~悠 遅くなっちゃったから帰るわよ」
お母さんにそう言われ 僕は時計を見た 時計は10時を少し過ぎていた
僕は慌てて マフラーとコートを取った
「楽しい時間って あっという間なのよね」
「遅くまでお邪魔しちゃって」
「いいのよ また遊びに来て」
「ありがとう・・・ 悠 忘れ物ない」
「うん 大丈夫」
僕とお母さんは玄関へ
「正臣・・・ 今日は悠君 送ってあげられないわねぇ~」
「榎本君 いつも悠を送ってくれて ありがとうねぇ~」
「いいえ・・・ 俺がしたいだけなんで・・・」
僕は榎本の言葉に マフラーを口元まであげた
「じゃ~ねぇ~悠君」
「はい お邪魔しました」
僕は頭を下げ 玄関のドアを閉めた
「母ちゃん 今日はありがとう」
「正臣の為じゃ~ないわよ 悠君ママと話たかったし・・・ 悠君の笑った顔がママそっくりだったわねぇ~ さぁ~片付け片付け」
そう言って母ちゃんは奥へと進み
俺は部屋のドアを開けた
(ヤベ~俺 悠に何を返したらいい・・・ 俺今日眠れねぇ~かも)
(つづく)
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