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満員電車
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「悠ちょっと待って」
俺は飲みかけの麦茶を飲んだ
(麦茶も飲んで口の中洗い流したし これでもういいよなぁ~ 悠もしたがってたみたいだし早く悠とキスしてぇ~)
俺はブレザーとネクタイをベッドに置き クローゼットからジャンパーを出した
「悠 明日って体操着だけでいいんだよなぁ~」
「榎本 放課後教科書販売があるよ」
「あっそうだ母ちゃん教科書代」
「ちゃんと用意してあるわよ 正臣もう高校生なんだからしっかりしなさいよ 悠君 正臣の事これからもよろしくね」
「はい」
(はいと返事はしたけれど 足が動かせない)
「あら悠君どうしたの?」
僕は丸いテーブルに手をついて動けなくなっていた
「足がしびれちゃった?」
おばさんの声に答えられないでいた
(どうしようこれ足がしびれてるの? 足も腰も力が入らない)
(悠 思ってた以上に悠はヤベ~のかも・・・)
「悠 腕」
榎本に腕を持ち上げられ 榎本の顔が近づいて来たと思ったら 僕は榎本に支えられて立つ事が出来た
「悠君大丈夫」
「あっはい大丈夫です」
(榎本に支えられて立ってるのに大丈夫な訳がないかぁ~)
「母ちゃん俺がついてるから大丈夫だ」
(あぁ~早く悠を抱きしめてぇ~ こんなに悠と密着してるのにお預けとか拷問だろうこれ・・・)
榎本の顔が近すぎて横を向く事が出来ない
榎本は僕を支えたまま玄関へ
「悠君またね」
「はい お邪魔しました」
僕はおばさんに頭を下げると榎本は玄関を閉めた
(良しやっと悠と2人もう我慢出来ねぇ~ぞ 悠が俺にキスを求めるとかめったにあるもんじゃねぇ~てか 俺今まで無意識に悠にキスしてたって事なのか 気持ちいいのが優先してて意識した事なかったなぁ~ それに今日は悠の声たくさん聞いて俺今日寝れねぇ~かも・・・)
榎本は僕を支えてゆっくりとマンションの廊下を歩いてくれた
エレベーターが来て榎本は1階のボタンを押すと
僕を抱きしめ榎本の舌が僕へと流れ込んで来た
(何で今なの?)
音が鳴り榎本は僕からゆっくりと離れた
(もっともっとしたかったけどなぁ~ でもやっとキス出来た相変わらず悠のくちびるは柔らけぇ~)
榎本は僕の腕引っ張り エレベーターから僕を出してくれた
突然の出来事に僕の頭はついていけず
僕は榎本に勢いよくぶつかってしまった
「悠大丈夫?」
僕は榎本にしがみついていた
(誰もエレベーターを待ってなくて良かった 早く榎本から離れないと・・・)
榎本の顔がまた僕に近づき 僕はのけぞると同時に背中に痛みがはしった
「痛っ」
「悠どこ痛い」
僕は恥ずかしくなり腕を伸ばし榎本から離れた
「榎本大丈夫だから」
「そうか」
(悠の反応ヤベ~)
榎本は僕が歩くのを見ながらゆっくりと進みマンションを出た
「悠ホント俺びっくりしたよ 教室で悠を見た時マジで夢かと思った 悠に会いたかった気持ちが俺にまぼろしを見せてるって思った」
(ホント嬉しくて・・・ 悠にわかるかなぁ~俺の気持ち・・・)
榎本は立ち止まり嬉しそうにそう話してくれた
「榎本さっきも言ったけどごめんね 僕が言いそびれちゃってて」
「いや違うよ 俺悠がさぁ~俺の手の届かない所へ行っちゃうのが怖くて聞けなかったんだ それに先輩に部活誘われて 悠に会いたかったよでも俺 ホント言うと悠の事避けてたのかもしんねぇ~ こんな事なら勇気出して聞いときゃ良かった 悠俺の為にありがとう」
榎本の顔が夕陽に照らされキラキラした瞳から 僕は目が離せなかった
「榎本違うよ 僕が榎本と同じ高校へ行きたかったんだよ 僕の為だよ」
(ヤベ~なんだよそんな嬉しい事ここで言うなよ 俺どうしたらこの気持ちを悠にわかってもらえるんだ)
榎本の顔がおもしろ様にコロコロと変化していた
僕は榎本の顔がおかしくて ちょっと笑ってしまった
(悠のその笑顔を俺はこれからもずっともっと見たい)
「悠 身体大丈夫か 俺また肩貸そうか?」
(俺はぜんぜんいいんだけど 悠は嫌がるだろうなぁ~ 誰が見てるかわかんねぇ~し)
「榎本ありがとう大丈夫 その代わりゆっくり歩いて」
「あぁ~悠と話したい事いっぱいあるしなぁ~」
榎本は優しい笑顔でそう言った
(本当に良かった おばさんに見られず何事もなくて・・・ 榎本が嬉しそうだ)
榎本と話をするのは本当に久しぶりで
榎本の笑顔に僕も笑顔になっていた
商店街を通り ケーキ屋さんへは榎本と頭を下げた
(おじさんが手を振ってくれるのを見るのも久しぶりだ)
「悠 明日の時間決めよう」
駅の時刻表示を見て榎本はそう言った
「今日は時間が遅かったから 混んでなかっただけなんだよね」
「多分なぁ~ 悠は何分のがいい?」
(う~どうしようギリギリだと嫌だし でも榎本はきっと遅い時間の方がいいんだよね)
「悠は早く学校へ着いてた方がいいんだよなぁ~」
僕は榎本にうなずいた
結局 僕の時間と榎本の時間の間の時間になった
榎本とゆっくり歩き 辺りは薄暗くなっていた
榎本と話をして来たけれどまだ話たりなかった
(もう悠のマンションかぁ~ もっと悠と一緒に居てぇ~なぁ~ でも明日からは毎日一緒なんだよなぁ~)
「悠 これからも毎日会えるんだなぁ~」
「うんそうだよ」
(やっぱ悠の笑顔は最高だ・・・)
「なんか 腹減ってきたなぁ~」
「榎本 僕達お昼ご飯食べてないよ」
「そっか どうりで・・・」
(榎本があんな事するから・・・)
僕は思い出し恥ずかしくなった
「悠」
榎本が僕の顔を覗き込んだ
「どうした」
「えっ何でもないよ 榎本気を付けて帰ってね」
「悠 やっぱ俺上まで行こうか」
「えっ大丈夫だよ」
(榎本とエレベーターに乗ったら さっきキスした事思い出すし また榎本にキスされたら今度は僕が止められないかもしれない)
「あぁ~ じゃ~明日」
榎本はそう言って走って帰って行った
(もう一回くらい悠とキスしときゃ~良かったかなぁ~ でもこれから毎日一緒だから チャンスはいくらでもあるよなぁ~)
俺はそう思いながら走っていた
僕はゆっくりと歩き玄関を開けた
「ただいま」
(良かった お母さんは台所に居るみたいだ)
僕は壁に手をつきゆっくりと膝をついて靴の向き直した
(まだいろんな所が痛い)
僕は台所へ
「お母さんただいま」
「悠お帰り 榎本君のお母さんから写真が送られて来たのよ 見る?」
お母さんは嬉しそうに言った
「凄く良く撮れてるのよ」
そう言ってお母さんは僕に写真を見せてくれた
「ねぇ~ 凄く楽しそう」
「うん」
(僕こんなに笑ってたんだ)
「ねぇ~いい写真でしょう 悠 もう少しでご飯出来るから着替えて来て」
「うん わかった」
(やっぱ悠のニオイが残ってる もう悠は寝たのかなぁ~ 明日からヤベ~なぁ~ 超~嬉しい)
俺はベッドに顔を押し付けていた
(やっぱ俺今日寝れねぇ~かも・・・)
次の日
「悠 忘れ物ない」
「うん 大丈夫だよ」
お母さんが僕の部屋へ
「ネクタイ上手に出来てるわね 今日って帰って来るの早いのよね」
「うん午前中だけだよ」
「そしたら悠 ちょっとお母さんに付き合ってくれる」
「いいけど どこ行くの?」
「それは内緒」
お母さんは嬉しそうに笑った
「悠 電車に乗り遅れちゃう」
お母さんはそう言って僕を玄関へ
「それじゃ~ いってきます」
「いってらっしゃい」
(お母さん今日は仕事お休みなんだから ゆっくりすればいいのに・・・)
僕はそう思いながら駅へと向かった みんなが同じ方向へと向かっていた
(凄い この人達はみんな駅へ行くんだ)
僕が駅に着くと榎本は手を振って僕の所へ
「悠 行こう」
榎本は僕の背中に手をそえて 僕は流れる様に改札口を通った
(あれ僕榎本におはようって言ってない それにしても凄い人)
「凄い人だね榎本」
「あぁ~想像してたよりもな・・・」
僕と榎本は階段を上りホームへ 反対側の電車が来た
「悠 向こう行こう」
榎本が指をさし比較的すいている列に並んだ
榎本は僕の隣へ 僕達の乗る電車がホームへと入って来た
(電車に乗って居る人もたくさん居るよ)
「榎本 みんなこの駅で降りてくれる訳じゃないんだよね」
「そうだろうなぁ~ 悠乗るぞ」
僕は前の人に続いて電車に乗り込んだ
「悠そっち」
榎本に言われて座席の方へ
僕は榎本と向き合い 榎本はつり革の上の手すりに手を伸ばした
「悠大丈夫か」
(ぜんぜん大丈夫じゃないよ こんなに混んでる電車初めてだし何より榎本の顔が近過ぎるよ)
ドアが閉まり 電車が走り出すとみんなも動き 僕は榎本にしがみついた
「悠 こういうのも悪くねぇ~な」
榎本は小さな声で僕にそう言った
僕は電車が揺れるたびに 榎本にしがみついていた
(もうムリ・・・ 混雑と朝からの榎本のニオイでおかしくなりそう)
僕は榎本の胸に顔を付けた
(悠具合悪くなったんじゃ~ でも今日は体操着持って来たし悠がもし具合が悪くなっても大丈夫だ)
駅に電車が到着したけれど 僕の車両は誰も降りる様子がなかった
電車がまた動きだし 乗客のみんなが動き 僕は榎本にしがみついた
「悠 次だから」
僕は榎本の胸でうなずいた
(悠ホントに大丈夫か・・・)
(毎日こんな状態で学校へ行ったら 僕がもたない・・・ 榎本のニオイもうムリ)
「悠 駅だ降りるぞ」
榎本の言葉で僕が顔を上げすぐ横を見ると女性と目が合った
(さっきもこの人・・・ もしかしてこの女の人に僕ずっと見られてたの・・・)
榎本は上の手すりから 手を離し僕の背中に腕を回し榎本に誘導され 僕は電車を降りる事が出来た
「悠 大丈夫具合悪い?」
榎本は僕の顔を覗き込んだ
「榎本 大丈夫だよ心配してくれてありがとう」
(榎本のニオイにやられてたなんて 言える訳がない・・)
僕と榎本は改札口へ
「ねぇ~榎本1本前の電車にしてもいい」
「俺は悠に抱きつかれていい気分だったけどなぁ~」
榎本は小さな声でそう言って笑っていた
(つづく)
俺は飲みかけの麦茶を飲んだ
(麦茶も飲んで口の中洗い流したし これでもういいよなぁ~ 悠もしたがってたみたいだし早く悠とキスしてぇ~)
俺はブレザーとネクタイをベッドに置き クローゼットからジャンパーを出した
「悠 明日って体操着だけでいいんだよなぁ~」
「榎本 放課後教科書販売があるよ」
「あっそうだ母ちゃん教科書代」
「ちゃんと用意してあるわよ 正臣もう高校生なんだからしっかりしなさいよ 悠君 正臣の事これからもよろしくね」
「はい」
(はいと返事はしたけれど 足が動かせない)
「あら悠君どうしたの?」
僕は丸いテーブルに手をついて動けなくなっていた
「足がしびれちゃった?」
おばさんの声に答えられないでいた
(どうしようこれ足がしびれてるの? 足も腰も力が入らない)
(悠 思ってた以上に悠はヤベ~のかも・・・)
「悠 腕」
榎本に腕を持ち上げられ 榎本の顔が近づいて来たと思ったら 僕は榎本に支えられて立つ事が出来た
「悠君大丈夫」
「あっはい大丈夫です」
(榎本に支えられて立ってるのに大丈夫な訳がないかぁ~)
「母ちゃん俺がついてるから大丈夫だ」
(あぁ~早く悠を抱きしめてぇ~ こんなに悠と密着してるのにお預けとか拷問だろうこれ・・・)
榎本の顔が近すぎて横を向く事が出来ない
榎本は僕を支えたまま玄関へ
「悠君またね」
「はい お邪魔しました」
僕はおばさんに頭を下げると榎本は玄関を閉めた
(良しやっと悠と2人もう我慢出来ねぇ~ぞ 悠が俺にキスを求めるとかめったにあるもんじゃねぇ~てか 俺今まで無意識に悠にキスしてたって事なのか 気持ちいいのが優先してて意識した事なかったなぁ~ それに今日は悠の声たくさん聞いて俺今日寝れねぇ~かも・・・)
榎本は僕を支えてゆっくりとマンションの廊下を歩いてくれた
エレベーターが来て榎本は1階のボタンを押すと
僕を抱きしめ榎本の舌が僕へと流れ込んで来た
(何で今なの?)
音が鳴り榎本は僕からゆっくりと離れた
(もっともっとしたかったけどなぁ~ でもやっとキス出来た相変わらず悠のくちびるは柔らけぇ~)
榎本は僕の腕引っ張り エレベーターから僕を出してくれた
突然の出来事に僕の頭はついていけず
僕は榎本に勢いよくぶつかってしまった
「悠大丈夫?」
僕は榎本にしがみついていた
(誰もエレベーターを待ってなくて良かった 早く榎本から離れないと・・・)
榎本の顔がまた僕に近づき 僕はのけぞると同時に背中に痛みがはしった
「痛っ」
「悠どこ痛い」
僕は恥ずかしくなり腕を伸ばし榎本から離れた
「榎本大丈夫だから」
「そうか」
(悠の反応ヤベ~)
榎本は僕が歩くのを見ながらゆっくりと進みマンションを出た
「悠ホント俺びっくりしたよ 教室で悠を見た時マジで夢かと思った 悠に会いたかった気持ちが俺にまぼろしを見せてるって思った」
(ホント嬉しくて・・・ 悠にわかるかなぁ~俺の気持ち・・・)
榎本は立ち止まり嬉しそうにそう話してくれた
「榎本さっきも言ったけどごめんね 僕が言いそびれちゃってて」
「いや違うよ 俺悠がさぁ~俺の手の届かない所へ行っちゃうのが怖くて聞けなかったんだ それに先輩に部活誘われて 悠に会いたかったよでも俺 ホント言うと悠の事避けてたのかもしんねぇ~ こんな事なら勇気出して聞いときゃ良かった 悠俺の為にありがとう」
榎本の顔が夕陽に照らされキラキラした瞳から 僕は目が離せなかった
「榎本違うよ 僕が榎本と同じ高校へ行きたかったんだよ 僕の為だよ」
(ヤベ~なんだよそんな嬉しい事ここで言うなよ 俺どうしたらこの気持ちを悠にわかってもらえるんだ)
榎本の顔がおもしろ様にコロコロと変化していた
僕は榎本の顔がおかしくて ちょっと笑ってしまった
(悠のその笑顔を俺はこれからもずっともっと見たい)
「悠 身体大丈夫か 俺また肩貸そうか?」
(俺はぜんぜんいいんだけど 悠は嫌がるだろうなぁ~ 誰が見てるかわかんねぇ~し)
「榎本ありがとう大丈夫 その代わりゆっくり歩いて」
「あぁ~悠と話したい事いっぱいあるしなぁ~」
榎本は優しい笑顔でそう言った
(本当に良かった おばさんに見られず何事もなくて・・・ 榎本が嬉しそうだ)
榎本と話をするのは本当に久しぶりで
榎本の笑顔に僕も笑顔になっていた
商店街を通り ケーキ屋さんへは榎本と頭を下げた
(おじさんが手を振ってくれるのを見るのも久しぶりだ)
「悠 明日の時間決めよう」
駅の時刻表示を見て榎本はそう言った
「今日は時間が遅かったから 混んでなかっただけなんだよね」
「多分なぁ~ 悠は何分のがいい?」
(う~どうしようギリギリだと嫌だし でも榎本はきっと遅い時間の方がいいんだよね)
「悠は早く学校へ着いてた方がいいんだよなぁ~」
僕は榎本にうなずいた
結局 僕の時間と榎本の時間の間の時間になった
榎本とゆっくり歩き 辺りは薄暗くなっていた
榎本と話をして来たけれどまだ話たりなかった
(もう悠のマンションかぁ~ もっと悠と一緒に居てぇ~なぁ~ でも明日からは毎日一緒なんだよなぁ~)
「悠 これからも毎日会えるんだなぁ~」
「うんそうだよ」
(やっぱ悠の笑顔は最高だ・・・)
「なんか 腹減ってきたなぁ~」
「榎本 僕達お昼ご飯食べてないよ」
「そっか どうりで・・・」
(榎本があんな事するから・・・)
僕は思い出し恥ずかしくなった
「悠」
榎本が僕の顔を覗き込んだ
「どうした」
「えっ何でもないよ 榎本気を付けて帰ってね」
「悠 やっぱ俺上まで行こうか」
「えっ大丈夫だよ」
(榎本とエレベーターに乗ったら さっきキスした事思い出すし また榎本にキスされたら今度は僕が止められないかもしれない)
「あぁ~ じゃ~明日」
榎本はそう言って走って帰って行った
(もう一回くらい悠とキスしときゃ~良かったかなぁ~ でもこれから毎日一緒だから チャンスはいくらでもあるよなぁ~)
俺はそう思いながら走っていた
僕はゆっくりと歩き玄関を開けた
「ただいま」
(良かった お母さんは台所に居るみたいだ)
僕は壁に手をつきゆっくりと膝をついて靴の向き直した
(まだいろんな所が痛い)
僕は台所へ
「お母さんただいま」
「悠お帰り 榎本君のお母さんから写真が送られて来たのよ 見る?」
お母さんは嬉しそうに言った
「凄く良く撮れてるのよ」
そう言ってお母さんは僕に写真を見せてくれた
「ねぇ~ 凄く楽しそう」
「うん」
(僕こんなに笑ってたんだ)
「ねぇ~いい写真でしょう 悠 もう少しでご飯出来るから着替えて来て」
「うん わかった」
(やっぱ悠のニオイが残ってる もう悠は寝たのかなぁ~ 明日からヤベ~なぁ~ 超~嬉しい)
俺はベッドに顔を押し付けていた
(やっぱ俺今日寝れねぇ~かも・・・)
次の日
「悠 忘れ物ない」
「うん 大丈夫だよ」
お母さんが僕の部屋へ
「ネクタイ上手に出来てるわね 今日って帰って来るの早いのよね」
「うん午前中だけだよ」
「そしたら悠 ちょっとお母さんに付き合ってくれる」
「いいけど どこ行くの?」
「それは内緒」
お母さんは嬉しそうに笑った
「悠 電車に乗り遅れちゃう」
お母さんはそう言って僕を玄関へ
「それじゃ~ いってきます」
「いってらっしゃい」
(お母さん今日は仕事お休みなんだから ゆっくりすればいいのに・・・)
僕はそう思いながら駅へと向かった みんなが同じ方向へと向かっていた
(凄い この人達はみんな駅へ行くんだ)
僕が駅に着くと榎本は手を振って僕の所へ
「悠 行こう」
榎本は僕の背中に手をそえて 僕は流れる様に改札口を通った
(あれ僕榎本におはようって言ってない それにしても凄い人)
「凄い人だね榎本」
「あぁ~想像してたよりもな・・・」
僕と榎本は階段を上りホームへ 反対側の電車が来た
「悠 向こう行こう」
榎本が指をさし比較的すいている列に並んだ
榎本は僕の隣へ 僕達の乗る電車がホームへと入って来た
(電車に乗って居る人もたくさん居るよ)
「榎本 みんなこの駅で降りてくれる訳じゃないんだよね」
「そうだろうなぁ~ 悠乗るぞ」
僕は前の人に続いて電車に乗り込んだ
「悠そっち」
榎本に言われて座席の方へ
僕は榎本と向き合い 榎本はつり革の上の手すりに手を伸ばした
「悠大丈夫か」
(ぜんぜん大丈夫じゃないよ こんなに混んでる電車初めてだし何より榎本の顔が近過ぎるよ)
ドアが閉まり 電車が走り出すとみんなも動き 僕は榎本にしがみついた
「悠 こういうのも悪くねぇ~な」
榎本は小さな声で僕にそう言った
僕は電車が揺れるたびに 榎本にしがみついていた
(もうムリ・・・ 混雑と朝からの榎本のニオイでおかしくなりそう)
僕は榎本の胸に顔を付けた
(悠具合悪くなったんじゃ~ でも今日は体操着持って来たし悠がもし具合が悪くなっても大丈夫だ)
駅に電車が到着したけれど 僕の車両は誰も降りる様子がなかった
電車がまた動きだし 乗客のみんなが動き 僕は榎本にしがみついた
「悠 次だから」
僕は榎本の胸でうなずいた
(悠ホントに大丈夫か・・・)
(毎日こんな状態で学校へ行ったら 僕がもたない・・・ 榎本のニオイもうムリ)
「悠 駅だ降りるぞ」
榎本の言葉で僕が顔を上げすぐ横を見ると女性と目が合った
(さっきもこの人・・・ もしかしてこの女の人に僕ずっと見られてたの・・・)
榎本は上の手すりから 手を離し僕の背中に腕を回し榎本に誘導され 僕は電車を降りる事が出来た
「悠 大丈夫具合悪い?」
榎本は僕の顔を覗き込んだ
「榎本 大丈夫だよ心配してくれてありがとう」
(榎本のニオイにやられてたなんて 言える訳がない・・)
僕と榎本は改札口へ
「ねぇ~榎本1本前の電車にしてもいい」
「俺は悠に抱きつかれていい気分だったけどなぁ~」
榎本は小さな声でそう言って笑っていた
(つづく)
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