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僕はドキドキしながら電車を降りた
(履歴書はカバンに入っている 僕おかしいところないかなぁ~ 鏡見れば良かったかなぁ~)
僕はそう思いながら喫茶店のドアを開けた
カランカランと音が鳴り おじいさんとおばあさんが僕に笑いかけてくれた
僕はカウンターへ
「今日からよろしくお願いします」
僕は頭を下げた
「こちらこそ よろしくお願いします」
そう言っておじいさんとおばあさんが僕に頭を下げ 僕もまた頭を下げた
「履歴書持って来てくれたかな アルバイトは初めて?」
「あっはい 初めてです」
僕はカバンから履歴書を出した
おじいさんとおばあさんが僕の書いた履歴書に目を通す
「高橋悠君 近くに住んでいるなのね キレイ字ねぇ~」
「はい あっいいえ」
おばあさんが僕にそう言った
「拝見しました 月曜日から金曜日まで 時間は学校が終わりしだいでいいかなぁ~ もし授業で来られなくなったら電話を下さい 土曜日は午前中だけなのですがどうしますか?」
「土曜日は学校がお休みなので来られます」
「そうですか 幸子さんどうする?」
「土曜日はわからないのよねぇ~波があって アルバイトは初めてだから もう少し慣れてもらってからゆっくりでもいいと思うわ」
「そうですね 様子を見てゆっくり決めましょう では土曜日はお休みして下さい」
「はい」
おじいさんは僕の履歴書をしまった
「悠君と呼ばせてもらってもいいかなぁ~」
「はい」
「では悠君 私の事はマスターと呼んで下さい 私の奥さんの事は幸子さんでお願いします」
「はい」
「新人さんかい」
新聞をたたみながら マスターの前に座って居る人がそう言った
「島ちゃん 今日からバイトしてくれる事になった悠君だよ」
僕は頭を下げた
「悠君 こちら常連客の1人島田さん 顔は怖そうなんだけどとってもいい人だからね」
島田さんは僕に軽く手をあげた
「そうよ 悠君島田さんはとっても優しい人だからね 怖がらなくても大丈夫よ」
「マスター 俺さっちゃんに優しい人だって・・・」
「幸子さんは 島ちゃんに釘を刺したんだよ」
島田さんはマスターの言葉に マスターと幸子さんを交互に見た
マスターと幸子さんは笑い出し 島田さんは困った様な顔をしていた
「それじゃ~悠君 着換えをしてもらいたいから こっちへ来てくれる」
「はい」
僕はマスターと島田さんに軽く頭を下げ 幸子さんと奥へと進んだ
「お店に来たらちょっと狭いけど ここで着換えをしてね ここのハンガーに制服をかけて カバンはこの棚へあっ携帯電話はマナーモードにしておいてね」
「あっはい大丈夫です」
「蝶ネクタイとベストとズボンはここにあるから 多分ズボンの丈は大丈夫だと思うんだけど・・・ トイレは突き当り我慢しないでちゃんと行ってね マスターに行ってきますって言えばトイレだってわかるから じゃ~ゆっくりでいいから着換えてね」
「はい ありがとうございます」
幸子さんはお店の方へ
僕は着換えを始めた 鏡を見ながら蝶ネクタイを付けた
(何か難しい斜めになってる これでいいのかなぁ~)
僕はゆっくりと進みカウンターへ
「悠君良く似合ってるわ ねぇ~マスター」
マスターと幸子さんが僕を見てそう言った
「ズボンの丈も良さそうね」
マスターと幸子さんの笑顔に僕はホッとしていた
「それじゃ~悠君仕事の説明するわね」
「はいよろしくお願いします」
僕は幸子さんに頭を下げた
「そんなに硬くならなくても大丈夫よ 難しい事は何もないのよ 私が出来るぐらいなんだから」
そう言って幸子さんは笑っていた
でも僕は初めての事に戸惑っていた
お客さんが来たら コップに氷を入れる コップを置くと自動的に水が入る
その間におしぼりを取りトレーに乗せる
4人掛けの席が2つ 2人掛けの席が3つ カウンター席が4つ
カウンターへ立つと客席が見渡せ それぞれに番号があった
伝票の書き方も教わり 覚える事が多くて 僕は幸子さんに何度も聞き返していた
「悠君が来る夕方は常連客ばかりだから 何にも心配ないわよ 余裕が出来たらお客さんと話でもしてみてきっと楽しいわよ 慣れてきたらドリンクも作ってもらう事になると思うから マスターのやる事を良く見ておくといいわねぇ~ メニューは座席に立て掛けてあるしここにも同じものがあるから」
幸子さんは僕にメニューを見せてくれた
(結構たくさんあるんだ 帰りに写真を撮らせてもらおう プリンアラモードって何だろう・・・)
甘い物が好きな僕はプリンアラモードと言う 文字に目を奪われていた
「悠君 何かおかしな所あった?」
「あっいえ何も大丈夫です」
それから常連客が何人か来て マスターや幸子さんに紹介してもらった
僕は緊張のまま 初日のバイトは終わった
「悠君 最後のお客様が帰ったから おもての電気を切って」
そう言って幸子さんはドアの近くのスイッチを押した
外が暗くなりお店の中がより明るくなった
「悠君 おもてにある看板ちょっと重たいんだけど中へ入れてくれる」
「はい」
(これだよね そんなに大きくないし重そうには見えないけど・・・)
僕は外へ出て看板のコンセントを抜き看板を持った 僕は軽々と看板を持ち上げる事が出来た
「悠君ありがとう重たかったでしょう そこでいいから降ろして」
ブラインドを降ろしていた幸子さんはそう言った
「悠君 マスターの所にホウキとチリトリがあるから取って来て 私が椅子をテーブルにあげるからはいてくれる」
「はい」
僕はマスターの所へ マスターは洗い物をしていた
「マスター ホウキとチリトリを貸して下さい」
「悠君 その後ろにあるから持って行って」
「はい」
僕は店内の掃除を始めた
「ありがとう悠君 悠君のおかげで掃除が早く終わったわ 悠君お疲れ様疲れたでしょう 明日もお願いね」
「はい」
「じゃ~悠君 着替えて来て」
僕は奥へと進んだ
(あっという間にバイトが終わった 疲れたけど楽しかった 常連のお客さんはマスターや幸子さんに会いに来てるって感じがした とても良い感じのお店だ)
僕はスマホを出しメニューを撮った
「悠君気を付けて帰ってね」
「お疲れ様」
「はい お疲れ様でした」
僕はマスターと幸子さんに頭を下げた
僕は家へ帰り榎本にラインをした すると僕のスマホがヴーヴーと鳴りだした
(榎本?)
「もしもし」
「悠今どこ?家?」
「うんそう」
「びっくりしたよ 電車降りてスマホ見たら悠からライン来て」
「榎本今どこ?」
「悠の家に向かってる」
「え~何で? 待って僕も下へおりるよ」
僕はスマホを切った
「お母さんちょっと下へ行って来る 榎本が来てるんだ」
「そういってらっしゃい でももうご飯出来るから」
「うんわかった」
僕は急いでエレベーターへと乗り込んだ
(凄くドキドキしてる 今日学校で榎本と会っているのに・・・)
僕はエレベーターを降り走って榎本のもとへ
榎本はカバンを足元に置いて 僕に軽く手をあげた
僕はそのままの勢いで 榎本に抱きついてしまいそうになった
(危ないダメ・・・ 本当に危なかった榎本しか目に入ってなかった 誰が見てるかわからないのに・・・)
「榎本どうして・・・」
(悠がこんなに慌てて やっぱ悠はかわいいなぁ~)
「あぁ~いや~ 悠のバイトしている姿見れっかなぁ~なんて思ってたら もう店閉まってて そしたら悠からライン来て 明日でも良かったんだけど・・・」
榎本は恥ずかしそうにそう言っていた
僕はそんな榎本の事をかわいいと思って また一歩榎本に近づいた
(つづく)
(履歴書はカバンに入っている 僕おかしいところないかなぁ~ 鏡見れば良かったかなぁ~)
僕はそう思いながら喫茶店のドアを開けた
カランカランと音が鳴り おじいさんとおばあさんが僕に笑いかけてくれた
僕はカウンターへ
「今日からよろしくお願いします」
僕は頭を下げた
「こちらこそ よろしくお願いします」
そう言っておじいさんとおばあさんが僕に頭を下げ 僕もまた頭を下げた
「履歴書持って来てくれたかな アルバイトは初めて?」
「あっはい 初めてです」
僕はカバンから履歴書を出した
おじいさんとおばあさんが僕の書いた履歴書に目を通す
「高橋悠君 近くに住んでいるなのね キレイ字ねぇ~」
「はい あっいいえ」
おばあさんが僕にそう言った
「拝見しました 月曜日から金曜日まで 時間は学校が終わりしだいでいいかなぁ~ もし授業で来られなくなったら電話を下さい 土曜日は午前中だけなのですがどうしますか?」
「土曜日は学校がお休みなので来られます」
「そうですか 幸子さんどうする?」
「土曜日はわからないのよねぇ~波があって アルバイトは初めてだから もう少し慣れてもらってからゆっくりでもいいと思うわ」
「そうですね 様子を見てゆっくり決めましょう では土曜日はお休みして下さい」
「はい」
おじいさんは僕の履歴書をしまった
「悠君と呼ばせてもらってもいいかなぁ~」
「はい」
「では悠君 私の事はマスターと呼んで下さい 私の奥さんの事は幸子さんでお願いします」
「はい」
「新人さんかい」
新聞をたたみながら マスターの前に座って居る人がそう言った
「島ちゃん 今日からバイトしてくれる事になった悠君だよ」
僕は頭を下げた
「悠君 こちら常連客の1人島田さん 顔は怖そうなんだけどとってもいい人だからね」
島田さんは僕に軽く手をあげた
「そうよ 悠君島田さんはとっても優しい人だからね 怖がらなくても大丈夫よ」
「マスター 俺さっちゃんに優しい人だって・・・」
「幸子さんは 島ちゃんに釘を刺したんだよ」
島田さんはマスターの言葉に マスターと幸子さんを交互に見た
マスターと幸子さんは笑い出し 島田さんは困った様な顔をしていた
「それじゃ~悠君 着換えをしてもらいたいから こっちへ来てくれる」
「はい」
僕はマスターと島田さんに軽く頭を下げ 幸子さんと奥へと進んだ
「お店に来たらちょっと狭いけど ここで着換えをしてね ここのハンガーに制服をかけて カバンはこの棚へあっ携帯電話はマナーモードにしておいてね」
「あっはい大丈夫です」
「蝶ネクタイとベストとズボンはここにあるから 多分ズボンの丈は大丈夫だと思うんだけど・・・ トイレは突き当り我慢しないでちゃんと行ってね マスターに行ってきますって言えばトイレだってわかるから じゃ~ゆっくりでいいから着換えてね」
「はい ありがとうございます」
幸子さんはお店の方へ
僕は着換えを始めた 鏡を見ながら蝶ネクタイを付けた
(何か難しい斜めになってる これでいいのかなぁ~)
僕はゆっくりと進みカウンターへ
「悠君良く似合ってるわ ねぇ~マスター」
マスターと幸子さんが僕を見てそう言った
「ズボンの丈も良さそうね」
マスターと幸子さんの笑顔に僕はホッとしていた
「それじゃ~悠君仕事の説明するわね」
「はいよろしくお願いします」
僕は幸子さんに頭を下げた
「そんなに硬くならなくても大丈夫よ 難しい事は何もないのよ 私が出来るぐらいなんだから」
そう言って幸子さんは笑っていた
でも僕は初めての事に戸惑っていた
お客さんが来たら コップに氷を入れる コップを置くと自動的に水が入る
その間におしぼりを取りトレーに乗せる
4人掛けの席が2つ 2人掛けの席が3つ カウンター席が4つ
カウンターへ立つと客席が見渡せ それぞれに番号があった
伝票の書き方も教わり 覚える事が多くて 僕は幸子さんに何度も聞き返していた
「悠君が来る夕方は常連客ばかりだから 何にも心配ないわよ 余裕が出来たらお客さんと話でもしてみてきっと楽しいわよ 慣れてきたらドリンクも作ってもらう事になると思うから マスターのやる事を良く見ておくといいわねぇ~ メニューは座席に立て掛けてあるしここにも同じものがあるから」
幸子さんは僕にメニューを見せてくれた
(結構たくさんあるんだ 帰りに写真を撮らせてもらおう プリンアラモードって何だろう・・・)
甘い物が好きな僕はプリンアラモードと言う 文字に目を奪われていた
「悠君 何かおかしな所あった?」
「あっいえ何も大丈夫です」
それから常連客が何人か来て マスターや幸子さんに紹介してもらった
僕は緊張のまま 初日のバイトは終わった
「悠君 最後のお客様が帰ったから おもての電気を切って」
そう言って幸子さんはドアの近くのスイッチを押した
外が暗くなりお店の中がより明るくなった
「悠君 おもてにある看板ちょっと重たいんだけど中へ入れてくれる」
「はい」
(これだよね そんなに大きくないし重そうには見えないけど・・・)
僕は外へ出て看板のコンセントを抜き看板を持った 僕は軽々と看板を持ち上げる事が出来た
「悠君ありがとう重たかったでしょう そこでいいから降ろして」
ブラインドを降ろしていた幸子さんはそう言った
「悠君 マスターの所にホウキとチリトリがあるから取って来て 私が椅子をテーブルにあげるからはいてくれる」
「はい」
僕はマスターの所へ マスターは洗い物をしていた
「マスター ホウキとチリトリを貸して下さい」
「悠君 その後ろにあるから持って行って」
「はい」
僕は店内の掃除を始めた
「ありがとう悠君 悠君のおかげで掃除が早く終わったわ 悠君お疲れ様疲れたでしょう 明日もお願いね」
「はい」
「じゃ~悠君 着替えて来て」
僕は奥へと進んだ
(あっという間にバイトが終わった 疲れたけど楽しかった 常連のお客さんはマスターや幸子さんに会いに来てるって感じがした とても良い感じのお店だ)
僕はスマホを出しメニューを撮った
「悠君気を付けて帰ってね」
「お疲れ様」
「はい お疲れ様でした」
僕はマスターと幸子さんに頭を下げた
僕は家へ帰り榎本にラインをした すると僕のスマホがヴーヴーと鳴りだした
(榎本?)
「もしもし」
「悠今どこ?家?」
「うんそう」
「びっくりしたよ 電車降りてスマホ見たら悠からライン来て」
「榎本今どこ?」
「悠の家に向かってる」
「え~何で? 待って僕も下へおりるよ」
僕はスマホを切った
「お母さんちょっと下へ行って来る 榎本が来てるんだ」
「そういってらっしゃい でももうご飯出来るから」
「うんわかった」
僕は急いでエレベーターへと乗り込んだ
(凄くドキドキしてる 今日学校で榎本と会っているのに・・・)
僕はエレベーターを降り走って榎本のもとへ
榎本はカバンを足元に置いて 僕に軽く手をあげた
僕はそのままの勢いで 榎本に抱きついてしまいそうになった
(危ないダメ・・・ 本当に危なかった榎本しか目に入ってなかった 誰が見てるかわからないのに・・・)
「榎本どうして・・・」
(悠がこんなに慌てて やっぱ悠はかわいいなぁ~)
「あぁ~いや~ 悠のバイトしている姿見れっかなぁ~なんて思ってたら もう店閉まってて そしたら悠からライン来て 明日でも良かったんだけど・・・」
榎本は恥ずかしそうにそう言っていた
僕はそんな榎本の事をかわいいと思って また一歩榎本に近づいた
(つづく)
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