悠と榎本

暁エネル

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期末テスト

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明日から4日間の期末テスト


榎本との朝の待ち合わせも慣れてきた


僕がいつも通りに駅で榎本を待っていた


「悠 大ニュース」


榎本はそう言いながら僕の前へ


「榎本どうしたの?」


「いや~ 悠にラインしようと思ったんだけど 悠の顔を見ながらの方がゼッテーいいと思って・・・」


榎本はそう言いながら改札口を通った





(なんだろう でも凄く榎本が嬉しそうだ)






「悠 隆も一緒にイギリスへ行ける事になったんだ」


「大塚君も・・・」


「あぁ~」


電車に乗り 榎本は僕に顔を近づけて話の続きをしてくれた


「昨日サッカークラブに隆が来てさぁ~ 隆も気まずくて部活行ってないらしくてなぁ~ 何かさぁ~ 隆の先輩達がさぁ~まぁ~隆の性格なんだけどなかなかなぁ~ サッカーの事となると隆はなぁ~ でも俺は隆が選ばれないのはおかしいと思ってたよ 全日本も見る目ねぇ~なぁ~って だってよ~隆はスゲーんだよホント」


榎本が嬉しそうに小さな声で僕の顔を見て話すから 僕はドキドキして話を聞いていた


電車を降りて学校へと向かう


「あっそうだ隆が言ってたんだけど イギリスって9月から新学期が始まるんだって だから新学期が始まる前の8月がちょうど夏休みの日本が適当だったんだろうって・・・」


「そうなんだ」


「まぁ~俺は サッカーが出来ればどこでもいいけどなぁ~」





(榎本凄く嬉しそうだ 大塚君が一緒で榎本も心強いよね・・・)





榎本のその言葉を 僕はその時軽く聞き流していただけだった




「悠聞いてくれよ 母ちゃん隆が行くの知ってたんだ 俺を当日驚かそうとしてたんだぜ キタねぇ~よなぁ~」





(そう言いながら榎本は凄く嬉しそうだ 本当に大塚君が一緒で良かった)






「あっ悠 母ちゃんに悠が空港まで来るって言っておいたから 母ちゃんスゲー喜んでたよ悠に会えるって その話をしたあと悠の母ちゃんと連絡取ってたみたいだ」





(そう言えばしばらくおばさんに会ってないかも)





「榎本 今日はうちでテスト勉強しよう 榎本の家ばかりお邪魔して悪いから」


「えっ悠の家行っていいの?」


僕は榎本にうなずいた


「悠 ぜんぜん悪くねぇ~よ でも今日は悠の家に行くよ 帰りに部室付き合ってくれ荷物持って帰るから」


「うんわかった」


僕と榎本は教室へ


「あっ悠 そう言えば亜美(あみ)がさぁ~ あっヤベ~これまだ内緒だった 悠今の忘れて」





(ヤベ~勢いでしゃべるとこだった 亜美に怒られるところだった・・・)





(今榎本は女の子の名前を言ってたよね)






その時チャイムが鳴った


「じゃ~悠あとでなぁ~」





(ヤベ~悠変な顔してた・・・)





「どうしたの高橋君」


三谷君が席に戻って来た


「あっ三谷君」


「もしかして榎本君とまた何かあった?」


「えっあっ何もないよ多分・・・」





(えっ亜美って誰? 内緒って何?)





僕は榎本の口から なぜ女の子の名前が出て来たのかを聞けないまま 放課後になっていた



僕はサッカー部の部室の前で榎本を待っていた


「悠ワリー行こう」


榎本がそう言いながら部室から出て来た


「榎本 榎本に僕は何かしてあげられる事ない?」


「えっどうしたの悠・・・」


「僕はサッカーも出来ないし 榎本の力になれる事が何もない」


「何言ってんだよ悠 悠が俺の傍に居て 悠と話が出来て悠と一緒に帰れてる これから悠の家でテスト勉強する 俺にとってはみんな奇跡なんだよ・・・」


榎本は嬉しそうに言ってくれた


「でも僕榎本に何が出来るのか・・・」





(榎本は優しいからそう言ってくれたけど 僕にも何か・・・)





(悠はきっと俺が部活が出来ない事気にしてくれてるんだ ヤベ~めっちゃ嬉しい どうしよう悠の事抱きしめたい)





「悠 じゃ~考えておくじゃ~ダメかなぁ~」


「うんいいよ待ってる」





(悠はそんなつもりで言ったんじゃねぇ~って言う事はわかってるんだけど 俺はやっぱ悠の白い肌に触れたい)





電車に乗り僕の家へと向かった


暑い日差しに汗が吹き出す 僕は玄関のドアを開けた


「榎本ごめん 玄関のドアにつっかえ棒してチェーンかけといて 僕向こうの窓開けてくる」


「あぁ~わかった」


僕は急いでカーテンを開け窓を開けた 風がスーっと僕を通り抜けた


「榎本 僕の部屋の窓もお願い」


「わかった」


僕は冷蔵庫から麦茶を出した





(久しぶりの悠の部屋 悠のニオイヤベ~よなぁ~)





俺は悠の部屋へ




(なんだろう これ前は無かったよなぁ~)





俺は窓を開けた


「あっ榎本ありがとう」


僕は麦茶を持って榎本のところへ


「悠 これ何?」


俺は窓に指をさした


「あぁ~お母さんが付けてくれたんだ 冷風機 今付けるね小さいけどすぐ涼しくなるよ」


僕はドアを閉め窓を少し閉めた


「榎本狭くてごめんね ベッドに寄りかかって座るしかないんだけど」


「いいよ悠 俺はどこでも・・・」





(悠とくっつけるし・・・)





麦茶を挟んで榎本と座った


「ホントだもう涼しいなぁ~」


「うん 僕は要らないって言ったんだけど お母さんが本当は去年付ける予定だったみたい・・・」


「そっか・・・」


榎本の優しい顔に僕は吸い込まれそうになった


「悠 悠とこうしてゆっくりと過ごすの久しぶりだなぁ~」





(何でテストなんてあるんだよ 悠と2人きりなのに・・・)





「そうだね でもテスト範囲が広いから大変だよね」


「悠 悠がここ絶対出るってとこどこ・・・」


「え~わかんないよ でも授業で言ってたところ そこはちゃんとシルシ付けてあるよ」


「さすが悠」


榎本はそう言って笑っていた





榎本とのテスト勉強は楽しく終わり


期末テスト期間は出席番号順の席になり 僕の隣の席は三谷君ではなくなり 榎本の機嫌も良く


次の日は榎本の家へ行き勉強する事になった


「悠帰ろう」


そう言って榎本は僕の方へ


「うん」


「悠の言ってた所出たなぁ~」


「そうだね」


「悠今日は俺ん家」


「うんお邪魔します」


榎本とそんな話をしながら駅へと向かう





(明日のテストはほとんど暗記だなぁ~ 悠に出そうな所をまた聞いて覚えるしかねぇ~なぁ~)





「榎本 コンビニへ寄って」


「あぁ~俺も」


電車を降りてコンビニへ


「涼しいね」


「あぁ~汗が引っ込むなぁ~」



榎本とお昼ご飯を買い榎本の家へ


「悠先に弁当食べよう 頭使ったから腹減った」


「うん」


僕と榎本は奥の部屋へ


「悠 エアコンつけたから でもちょっと窓あけるな」


榎本はそう言って 素早くカーテンをあけ窓も開けた


僕は椅子に座り 榎本が落ち着くのを待っていた


榎本は麦茶を入れてくれた


榎本と楽しく話をしながらお弁当を食べ終えた




「悠俺の部屋」


「うん 榎本教科書見せて」


「あぁ~」


僕はいつも通りに丸いテーブルに着いた


榎本は勉強机から明日のテストの教科書を持って来た


「明日のテストって覚えるのばっかだよなぁ~」


「うん ほぼそうだね」


「悠またシルシ付けて」


「うんわかった」


僕は榎本に説明しながらシルシを付けた


明日のテスト範囲を付け終えた






(もういいよなぁ~ 悠と2人きりで我慢しろって言う方がムリだろう・・・)





俺は教科書を丸いテーブルに置いた


「悠 キスしたい」


榎本はそう言って僕の顔に手を伸ばした


僕の顔が榎本の方を向き 僕は自然に目を閉じていた


榎本の舌がスルスルと僕の中へ


榎本の舌がすぐに離れた


「榎本 おばさん帰って来るよ」


「あぁ~そうなんだ 今日悠が来る事になってるから急いで帰って来ると思う だから悠キスだけだから」


そう言って榎本はまた僕にくちびるを重ねた






(今日はホントにいつ母ちゃんが帰って来るか読めねぇ~ ホントだったら悠の白い肌を拝めたのによ~)






(榎本はキスだけだって言ったけど 榎本は少しも僕から離れてくれない 僕息が出来ないよ)





榎本の舌が僕の舌を絡ませ 離れるかと思うとまた 榎本の舌が絡み合う





(榎本もうダメやめて・・・)





(あぁ~スゲーこんなに悠と・・・)




榎本とのキスは おばさんが帰って来る少し前まで続き 


僕は榎本の胸にしがみつく様に息を整えていた




(榎本凄過ぎるよ・・・)





(あぁ~スゲースゲーしたなぁ~ 悠がスゲー疲れてる 悠の事抱いてねぇ~のに・・・)






僕は榎本の胸からゆっくりと離れた





(僕の舌がまだ榎本と絡み合ってみたいだ)




その時玄関で音がした


僕は榎本から離れた おばさんが元気に僕の前に現れて 僕は少し笑ってしまった





あっという間に期末テストが終わった





(テストも終わったし今日はバイトも休みで 榎本に聞きたかった事 聞いてもいいよね・・・)





僕はそう思いながら榎本と駅へと向かっていた



(つづく)


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