悠と榎本

暁エネル

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僕と榎本は 裸で抱き合ったまま話をした


榎本のイギリスでの出来事を僕は頭で想像しながら聞いていた


夕方になり洋服を着て 僕は置いてある麦茶を飲んだ


「悠 俺トイレ」


「うん」


榎本は部屋を出て行った






(はぁ~ それにしても榎本いつもと違って 僕の事見ている時間が長かった もう会えなくなちゃうから? あんな風にささやく声で聞いた事がないよ今まで それに僕の声恥ずかしい 榎本の声に答える僕も僕だ・・・ 榎本や僕の記憶から消し去ってほしいよ)





僕は自分の身体を抱きしめていた そこへ榎本が部屋へと入って来た


「悠どうした どこか痛むのか」


榎本が心配そうに僕の前へ慌てて座り 僕の顔を覗き込んでいた






(どうしよう やっぱ悠の事いろいろやり過ぎたか でも悠も気持ち良さそうな声出して いい感じだったと思うんだけどなぁ~)





僕は恥ずかしさのあまり榎本に抱きついた


榎本は僕に押されて 僕ごとそのまま後ろへと倒れた





(危ねぇ~ ウソだろ今日は何なんだ? 悠からキスされたり抱きつかれたり こんなにご褒美いいのか・・・)





(どうしよう榎本痛かったよね 僕重たいよね でも恥ずかしくて今は動けない・・・)





「悠大丈夫? どこか痛い?」


「ううん 榎本ごめんちょっとこのまま」


「悠がいいならいいよ 俺はず~っとこのままでも 悠を抱きしめていられるなら」





(榎本のニオイ こんなに榎本が近い)





(悠も俺と一緒にイギリスへ連れて行けたら どんなにいいかなぁ~そしたら毎日ご褒美もらえるのになぁ~)





僕は榎本の胸に顔を乗せたまま話始めた


「榎本 あのね僕中学生の頃 放課後の部活動の様子をよく窓から見てたんだ 榎本はみんなと笑いながら楽しそうにサッカーをしてたよ あっもちろん 榎本の事を意識し初めてからだからね サッカーしている榎本は凄く生き生きとしてた サッカーが好きなんだって体中で表現してたよ だから向こうでも榎本は大丈夫だよ」


「な~んだ言ってくれれば良かったのに そんな事してくれてたなら 悠に手振ってたし そんな嬉しい話中学生だった頃に聞きたかったよ」


「言えないよ あの頃は榎本を見るだけでドキドキしてたし 僕から榎本に話しかけるとか とても勇気がいる事だったから絶対に無理だったよ」


榎本は僕ごと起き上がった


「悠 俺教室で悠が俺の事を意識して見てくれた事 今でもスゲー覚えるよめっちゃくちゃ嬉しかったから こんな風に悠に触れてる事がホント今でも夢みたい」


榎本はそう言って僕のくちびるを重ねた 榎本の舌がスルスルと僕の舌と絡み合った





(もう帰らないとならない 榎本ともっともっと一緒に居たいし 話をしていたいけど・・・)





(あぁ~ 悠をもっと抱きしめていたい 俺から離れられなくなればいいのに・・・)





ゆっくりとくちびるを僕から離した


「悠立てる? ゆっくりでいいから・・・」


「うん 榎本ありがとう」





(やっぱり足が僕の足と腰が・・・)





僕はゆっくりと玄関へ


「悠本当に大丈夫?」


「あっうん・・・」


榎本は僕を気遣ってエレベーターへ


僕は榎本の自転車の後ろに乗り ゆっくりと榎本は自転車を押して行った


榎本は何度も振り返り 榎本の優しい言葉にくすぐったさを覚えた



「悠明日 無理そうだったら連絡して」


「えっ大丈夫だよ 絶対に行く」


「そっか」


榎本はそう言って嬉しそうに笑った





次の日 体育祭も終わりすっかり秋の空気になっていた


今日は久しぶりに駅で榎本と待ち合わせ





(何だかドキドキする 榎本と待ち合わせするのは初めてじゃ~ないのに・・・)







(ヤベ~母ちゃん居ねぇ~から早く起きて 準備万端で悠の事を待ってる予定だったのに やっぱ寝れなかった悠の声やいろんな顔思い出して だって悠がめっちゃくちゃエロかったから・・・)






俺は急いで駅へ






(あっ悠だ やっぱかわいい)






俺は悠から目線を外す事なく悠に近づいた


「悠ワリー遅くなった」


「ううん 大丈夫だよ」





(ヤベ~悠の笑顔ヤベ~ 俺今日大丈夫なのか?)





「榎本 行かないの?」


「あぁ~ワリー行こう」


僕と榎本は改札口を通り階段を上った


電車は座れるぐらい空いていて僕は榎本の隣へ


榎本の顔を見ながら話をする たったこれだけの事なのに凄く幸せを感じていた





スポーツショップは中学生の頃 榎本と何度か来た事があった


榎本はスポーツショップに入ると 真っ直ぐ奥へと進んでサッカー用品がズラリと並ぶ所へ


「ねぇ~榎本 僕ちょっと違う所へ行って見てもいい?」


「えっ あぁ~いいよ」


榎本は不思議そうな顔をしていた





今日僕は榎本の付き添いだけではなく 榎本へのプレゼントを買う為に来たのだ





(どうしよう 前はリストバンドをあげたんだけど やっぱり身に付けられる物がいいよね でも何がいいのかわからない サッカーって激しいスポーツだから身に付けられる物が限られる バイト代もあるし ちょっと高くても大丈夫なんだけど どうしよう・・・)






(悠どこ行ったんだ 俺の買い物は終わったんだけど・・・)





俺は腕に買う物をぶら下げて スポーツショップの中で悠を探していた


「悠」


「あっ榎本」


「悠も何か買うの?」






(どうしよう榎本がもう来ちゃった 僕まだ決まってないのに・・・)






「榎本 実は今日榎本のプレゼントを買いに来たんだ だけど榎本の欲しい物がわからないし 出来れば身に付けられる物がいいんだけど・・・ リストバンドはもうあげた事があるし僕どうしたらいいのか」





(どうしよう 僕榎本に言い訳をしている)






(ヤベ~何だよ何だよ 悠は俺のプレゼントを探していたのかよ ヤベ~悠の事今ここで抱きしめてぇ~)





榎本は顔を上にあげていた


「榎本・・・」


榎本はゆっくりと顔を僕に向けた


「悠ありがとう そう言えばイギリスのヤツが俺の手首を指差してた 俺英語わかんねぇ~からムシしてたんだけど 隆が言うには俺のリストバンドの事を言ってたらしい 今度はムシしないで笑ってみるよ 悠のおかげで友達が出来そうだ」


そう言って榎本は笑っていた


「榎本 榎本は何が欲しい?」





(何がって俺の欲しいのは悠だけなんだけど そんな事言っても悠を困らせるだけだしなぁ~)





俺はリストバンドに目が止まった


「悠 左手がさみしいと思っていたんだよ」


「えっ またリストバンドでいいの 前にあげたよ」


「あぁ~両手にしてたら イギリスのヤツらの話題作りにもなるしなぁ~」


榎本はまたそう言って笑っていた





(同じ物で良かったの 本当はもっと別な物が・・・)




僕は戸惑いながらもリストバンドを手に取った


僕と榎本は会計を済ませた





「悠俺腹減った ファストフード行ってもいい?」


「うん行こう」


榎本は3つのハンバーガーとセット 僕は前と同じ物を注文した


「悠 サボテンに顔を出すよ マスターと幸子さんにはちゃんと挨拶したいから」


「うん榎本学校は?」


「あぁ~多分もう行かない 出発までにいろんな人と合わないとならないみたいだし 俺個人的にも挨拶しないといけない人が居てさぁ~ 時間がなくて学校にはなぁ~」


「そうなんだ」






(榎本の事を応援している人はたくさん居るんだ 榎本も準備やいろいろ忙しいんだ)





「悠・・・」


「ううん何?」


「出発まで出来るだけ悠と一緒に居たい 悠が授業中には俺空の上だから・・・」


「うん僕も」


榎本は真っ直ぐ僕を見つめていた


(つづく)

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