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出発まで
榎本が出発するまであと3日となった
榎本は毎日僕にラインをしてくれていた
(悠 俺が居たら驚くかなぁ~ 楽しみだ)
俺は悠が来る少し前にサボテンのドアを開けた
「いらっしゃいませ・・・ あら榎本君」
俺はカウンターへと真っ直ぐに進んだ
「マスター幸子さん お久しぶりです」
俺は2人に頭を下げた
「悠君と一緒じゃ~ないの?」
「あっはい 今俺学校行ってなくて 手続きとか会わないとならない人達が居て・・・」
「えっそうだったの? 榎本も大変ねぇ~ 榎本君またイギリスへ行くんだって・・・」
俺はカウンター席に座った
「はい 今日はマスターと幸子さんに挨拶しようと思って・・・」
「まぁ~嬉しい・・・ ねぇ~マスター」
「私達はともかく 悠君は寂しがるんじゃないかねぇ~」
幸子さんは 俺におしぼりと水を出してくれた
「はい 今回は長くなると思うので ありがとうございます」
俺はマスターから幸子さんへ視線を向けた
「あら前に行った感じとは違うの? 確か2週間ぐらいだったわよねぇ~」
「はい 今回は正月休みに帰って来る予定なんですが」
「そんなに長く それじゃ~悠君寂しがるわねぇ~」
幸子さんはマスターに視線を送った
「榎本君が決めた事だ 悠君も承知の上だよ・・・」
「でもマスター悠君 榎本君の話をしてくれる時が一番嬉しそう顔するのよ」
「それは私もそう思うよ」
マスターと幸子さんは顔を見合わせてそう言った
「えっ悠 俺の話ここでするんですか?」
「そうなのよ 私達が聞くととっても嬉しそうに話てくれるのよ ねぇ~マスター」
「あぁ~ 自分の事の様になぁ~」
(マジか悠が俺の事を ヤベ~顔がニヤける・・・)
その時ドアの開く音がした
「こんにちは えっ榎本何で居るの?」
「こんにちは悠君 ちょっと前に榎本君が来たのよ」
(びっくりした 一瞬見間違いかと思った 榎本そう言えばマスターと幸子さんに挨拶するって言ってたよね)
「僕 着替えて来ます」
僕は榎本を見ながら奥へと進んだ
(榎本の顔見ただけなのに こんなにドキドキしてる)
(悠 もっと驚くとおもってたのに そうでもなかったなぁ~)
「榎本君 悠君にドリンク作ってもらってね」
「はい」
幸子さんはエプロンをはずしていた
「じゃ~悠君来たから私はあがります 榎本君また元気な顔見せに来てね 榎本君ならいつでも大歓迎だから」
「はい ありがとうございます」
そう言って幸子さんは2階へと上がっていった
お客さんも増えて来てた時 悠が奥から出て来た
「あっ悠君 お客さんお願い」
「はい 榎本ごめんちょっと待ってて」
「俺はいいよゆっくりで・・・」
(悠の仕事っぷりが久しぶりに見られる)
俺は悠が動くたび悠の姿を追いかけた
(榎本そんなに見ないでよ 恥ずかしよ)
「マスター ブレンド2つお願いします」
「はい ブレンド2ね」
僕はトレーを置いて榎本と向き合った
「榎本お待たせ 何飲む?」
「悠は何を飲ませてくれる?」
(榎本のいたずらっ子な顔久しぶりに見た)
「悠君 ブレンド2上がったよ」
「はい 行きます 榎本待ってて・・・」
僕はブレンドを持ってお客さんの所へ
僕はまた榎本と向き合った
「悠 サボテン終わったらちょっと 時間ある?」
「うん お母さんに連絡取れば大丈夫だよ」
「じゃ~ちょっと俺に付き合って」
「うん いいよ」
(なんだろう どこへ行くんだろう・・・)
僕はグラスを用意した けれども榎本は何も言ってくれない
「悠君 榎本君に見せてあげれば」
マスターは笑ってプリンアラモードの横長のお皿を出した
「マスターまだダメです 僕はまだ時間もかかるし それにマスターに合格をもらっていないし・・・」
「それはそうなんだけど 榎本にならいいかなぁ~って思ったんだけど じゃ~これをアレンジしてみてよ 練習にもなるし・・・」
マスターはクリームソーダを指差し ホイップクリームを置いた
「えっ何? 何作ってくれるの?」
榎本がカウンターを覗き込んだ
「あっ榎本ダメだよ」
僕は榎本を押さえ 榎本は嬉しそうに笑っていた
僕はプリンアラモードのお皿を片付け クリームソーダを作り始めた
アイスクリームを乗せる前にホイップクリームで丸く円を乗せ
その上にアイスクリームを乗せ 缶詰のサクランボが乗るくらいのホイップクリームを少し乗せた
「マスター出来ました」
「悠君オリジナルだね」
「はい」
僕は榎本の前にコースターとストロースプーンを置き クリームソーダを置いた
「榎本 何してるの?」
榎本はスマホを取り出し 僕の作ったクリームソーダを撮っていた
「母ちゃんに自慢するんだ」
「えっ 榎本やめてよ恥ずかしよ」
榎本はすぐにスマホをしまい食べ始めた
だんだんとお客さんも減り 榎本1人になった
「悠君 さぁ~閉めよう 榎本君とゆっくり話しといで 榎本君も悪いね手伝ってくれ」
「はい 俺何でもしますよ」
榎本のおかげでいつもよりも 素早く後片付けが終わった
僕は着替えをする為奥へ
「榎本君 榎本君も親御さんと離れて大変だね」
「俺の父親 今イギリスに単身赴任してるんすよ でも場所が違うから会う事もそうは出来ないんすけど」
「そうだったのかい それは凄いね お父さんは仕事が出来る人なんだね」
「いや~どうなんすかね 行く時はいやいやだったんですけどね」
「榎本君その~ 悠君とは・・・」
「マスター 俺も悠の事は心配です なるべく連絡は取るつもりなんすけど・・・」
「私達もそれが一番心配なんだよ」
僕が奥から出て来ると マスターと榎本は深刻そうな顔をしていた
「お疲れ様です」
「あぁ~悠君 気を付けて帰ってね」
「はい お疲れ様でした」
「マスター ごちそうさまでした」
「あぁ~ 榎本君また顔見せてよ」
「はい」
榎本は元気にマスターに挨拶をしてサボテンを出た
(どこへ行くんだろう・・・)
「悠 母ちゃんに連絡した?」
「あっうん 着替える時に・・・」
「そっか」
榎本は駅の方へと歩いていた
「ねぇ~榎本 どこへ行くの?」
「あぁ~まだ 悠と行ってなかったなぁ~って思って・・・」
榎本はそう言ってどんどん進んで行った
3段ぐらいの階段を下った小さな公園へとやって来た
街頭がポツンと公園の真ん中を照らしていた
「ここさぁ~ 隆とかみんなと良く遊んだんだ もっと広いと思ってたけどなぁ~」
そう言って榎本はブランコに腰かけた
僕は榎本の傍へ
「榎本が大きくなったんだよ」
「そっか」
榎本はそう言って笑っていた
「悠もみんなと遊んだ場所とかあるだろう・・・」
「ううん 僕放課後は家に帰って本を読んでた 本が僕の友達だったよ あっごめんね暗い話になった・・・」
榎本はブランコから立ち上がり僕の方へ
「悠 悠の小さな頃の話も悠の好きな本も 悠の事なら俺何でも知りたい・・・」
榎本は僕の前に立っていた
「悠 抱きしめていい?」
「うん」
榎本はフワリと僕を抱きしめた
「悠 俺行って来るよ 俺がとにかく頑張るしかねぇ~ みんなに俺がどれだけアピール出来るか どれだけ俺の事を認めさせる事が出来るのか 怖いけどやるしかねぇ~んだ」
榎本はそう言いながら僕から離れた
「うん 僕は榎本を信じて待ってるよ」
「ありがとう悠 送るよ」
榎本と僕はいつもよりゆっくりと歩いた
(榎本と何か話さなきゃ でも言葉が出てこない もっと僕の家が遠ければ 榎本ともっと一緒に居られたのに・・・)
(悠が俺に高校合わせてくれたんだよなぁ~ 悠に俺めっちゃ感謝だよなぁ~ 少し離れるけどこれからももっと悠と一緒に居て 俺が悠に感謝のお返ししねぇ~と)
僕のマンションの前まで来てしまった
「榎本 僕も心配だから 榎本が家に着いたらラインして」
「あぁ~わかった じゃ~な悠・・・」
榎本はゆっくりと歩き出した
僕が榎本の後ろ姿を見ていると 榎本が振り返り走って来て 僕をギュっと抱きしめた
「悠待ってて 俺頑張って来るから」
僕は榎本のニオイを思い切り吸い込んだ
榎本は僕から離れると走って行ってしまった
(榎本頑張れ・・・)
僕は榎本の後ろ姿に涙がこぼれない様に 夜空を見上げていた
(つづく)
榎本は毎日僕にラインをしてくれていた
(悠 俺が居たら驚くかなぁ~ 楽しみだ)
俺は悠が来る少し前にサボテンのドアを開けた
「いらっしゃいませ・・・ あら榎本君」
俺はカウンターへと真っ直ぐに進んだ
「マスター幸子さん お久しぶりです」
俺は2人に頭を下げた
「悠君と一緒じゃ~ないの?」
「あっはい 今俺学校行ってなくて 手続きとか会わないとならない人達が居て・・・」
「えっそうだったの? 榎本も大変ねぇ~ 榎本君またイギリスへ行くんだって・・・」
俺はカウンター席に座った
「はい 今日はマスターと幸子さんに挨拶しようと思って・・・」
「まぁ~嬉しい・・・ ねぇ~マスター」
「私達はともかく 悠君は寂しがるんじゃないかねぇ~」
幸子さんは 俺におしぼりと水を出してくれた
「はい 今回は長くなると思うので ありがとうございます」
俺はマスターから幸子さんへ視線を向けた
「あら前に行った感じとは違うの? 確か2週間ぐらいだったわよねぇ~」
「はい 今回は正月休みに帰って来る予定なんですが」
「そんなに長く それじゃ~悠君寂しがるわねぇ~」
幸子さんはマスターに視線を送った
「榎本君が決めた事だ 悠君も承知の上だよ・・・」
「でもマスター悠君 榎本君の話をしてくれる時が一番嬉しそう顔するのよ」
「それは私もそう思うよ」
マスターと幸子さんは顔を見合わせてそう言った
「えっ悠 俺の話ここでするんですか?」
「そうなのよ 私達が聞くととっても嬉しそうに話てくれるのよ ねぇ~マスター」
「あぁ~ 自分の事の様になぁ~」
(マジか悠が俺の事を ヤベ~顔がニヤける・・・)
その時ドアの開く音がした
「こんにちは えっ榎本何で居るの?」
「こんにちは悠君 ちょっと前に榎本君が来たのよ」
(びっくりした 一瞬見間違いかと思った 榎本そう言えばマスターと幸子さんに挨拶するって言ってたよね)
「僕 着替えて来ます」
僕は榎本を見ながら奥へと進んだ
(榎本の顔見ただけなのに こんなにドキドキしてる)
(悠 もっと驚くとおもってたのに そうでもなかったなぁ~)
「榎本君 悠君にドリンク作ってもらってね」
「はい」
幸子さんはエプロンをはずしていた
「じゃ~悠君来たから私はあがります 榎本君また元気な顔見せに来てね 榎本君ならいつでも大歓迎だから」
「はい ありがとうございます」
そう言って幸子さんは2階へと上がっていった
お客さんも増えて来てた時 悠が奥から出て来た
「あっ悠君 お客さんお願い」
「はい 榎本ごめんちょっと待ってて」
「俺はいいよゆっくりで・・・」
(悠の仕事っぷりが久しぶりに見られる)
俺は悠が動くたび悠の姿を追いかけた
(榎本そんなに見ないでよ 恥ずかしよ)
「マスター ブレンド2つお願いします」
「はい ブレンド2ね」
僕はトレーを置いて榎本と向き合った
「榎本お待たせ 何飲む?」
「悠は何を飲ませてくれる?」
(榎本のいたずらっ子な顔久しぶりに見た)
「悠君 ブレンド2上がったよ」
「はい 行きます 榎本待ってて・・・」
僕はブレンドを持ってお客さんの所へ
僕はまた榎本と向き合った
「悠 サボテン終わったらちょっと 時間ある?」
「うん お母さんに連絡取れば大丈夫だよ」
「じゃ~ちょっと俺に付き合って」
「うん いいよ」
(なんだろう どこへ行くんだろう・・・)
僕はグラスを用意した けれども榎本は何も言ってくれない
「悠君 榎本君に見せてあげれば」
マスターは笑ってプリンアラモードの横長のお皿を出した
「マスターまだダメです 僕はまだ時間もかかるし それにマスターに合格をもらっていないし・・・」
「それはそうなんだけど 榎本にならいいかなぁ~って思ったんだけど じゃ~これをアレンジしてみてよ 練習にもなるし・・・」
マスターはクリームソーダを指差し ホイップクリームを置いた
「えっ何? 何作ってくれるの?」
榎本がカウンターを覗き込んだ
「あっ榎本ダメだよ」
僕は榎本を押さえ 榎本は嬉しそうに笑っていた
僕はプリンアラモードのお皿を片付け クリームソーダを作り始めた
アイスクリームを乗せる前にホイップクリームで丸く円を乗せ
その上にアイスクリームを乗せ 缶詰のサクランボが乗るくらいのホイップクリームを少し乗せた
「マスター出来ました」
「悠君オリジナルだね」
「はい」
僕は榎本の前にコースターとストロースプーンを置き クリームソーダを置いた
「榎本 何してるの?」
榎本はスマホを取り出し 僕の作ったクリームソーダを撮っていた
「母ちゃんに自慢するんだ」
「えっ 榎本やめてよ恥ずかしよ」
榎本はすぐにスマホをしまい食べ始めた
だんだんとお客さんも減り 榎本1人になった
「悠君 さぁ~閉めよう 榎本君とゆっくり話しといで 榎本君も悪いね手伝ってくれ」
「はい 俺何でもしますよ」
榎本のおかげでいつもよりも 素早く後片付けが終わった
僕は着替えをする為奥へ
「榎本君 榎本君も親御さんと離れて大変だね」
「俺の父親 今イギリスに単身赴任してるんすよ でも場所が違うから会う事もそうは出来ないんすけど」
「そうだったのかい それは凄いね お父さんは仕事が出来る人なんだね」
「いや~どうなんすかね 行く時はいやいやだったんですけどね」
「榎本君その~ 悠君とは・・・」
「マスター 俺も悠の事は心配です なるべく連絡は取るつもりなんすけど・・・」
「私達もそれが一番心配なんだよ」
僕が奥から出て来ると マスターと榎本は深刻そうな顔をしていた
「お疲れ様です」
「あぁ~悠君 気を付けて帰ってね」
「はい お疲れ様でした」
「マスター ごちそうさまでした」
「あぁ~ 榎本君また顔見せてよ」
「はい」
榎本は元気にマスターに挨拶をしてサボテンを出た
(どこへ行くんだろう・・・)
「悠 母ちゃんに連絡した?」
「あっうん 着替える時に・・・」
「そっか」
榎本は駅の方へと歩いていた
「ねぇ~榎本 どこへ行くの?」
「あぁ~まだ 悠と行ってなかったなぁ~って思って・・・」
榎本はそう言ってどんどん進んで行った
3段ぐらいの階段を下った小さな公園へとやって来た
街頭がポツンと公園の真ん中を照らしていた
「ここさぁ~ 隆とかみんなと良く遊んだんだ もっと広いと思ってたけどなぁ~」
そう言って榎本はブランコに腰かけた
僕は榎本の傍へ
「榎本が大きくなったんだよ」
「そっか」
榎本はそう言って笑っていた
「悠もみんなと遊んだ場所とかあるだろう・・・」
「ううん 僕放課後は家に帰って本を読んでた 本が僕の友達だったよ あっごめんね暗い話になった・・・」
榎本はブランコから立ち上がり僕の方へ
「悠 悠の小さな頃の話も悠の好きな本も 悠の事なら俺何でも知りたい・・・」
榎本は僕の前に立っていた
「悠 抱きしめていい?」
「うん」
榎本はフワリと僕を抱きしめた
「悠 俺行って来るよ 俺がとにかく頑張るしかねぇ~ みんなに俺がどれだけアピール出来るか どれだけ俺の事を認めさせる事が出来るのか 怖いけどやるしかねぇ~んだ」
榎本はそう言いながら僕から離れた
「うん 僕は榎本を信じて待ってるよ」
「ありがとう悠 送るよ」
榎本と僕はいつもよりゆっくりと歩いた
(榎本と何か話さなきゃ でも言葉が出てこない もっと僕の家が遠ければ 榎本ともっと一緒に居られたのに・・・)
(悠が俺に高校合わせてくれたんだよなぁ~ 悠に俺めっちゃ感謝だよなぁ~ 少し離れるけどこれからももっと悠と一緒に居て 俺が悠に感謝のお返ししねぇ~と)
僕のマンションの前まで来てしまった
「榎本 僕も心配だから 榎本が家に着いたらラインして」
「あぁ~わかった じゃ~な悠・・・」
榎本はゆっくりと歩き出した
僕が榎本の後ろ姿を見ていると 榎本が振り返り走って来て 僕をギュっと抱きしめた
「悠待ってて 俺頑張って来るから」
僕は榎本のニオイを思い切り吸い込んだ
榎本は僕から離れると走って行ってしまった
(榎本頑張れ・・・)
僕は榎本の後ろ姿に涙がこぼれない様に 夜空を見上げていた
(つづく)
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