123 / 148
再会
大晦日
僕は毎年恒例のお母さんとおせち料理を買いへ スーパーへ来ていた
おせち料理は僕の好きな物が並び毎年悩む
「悠 どれにする?」
「どうしよう・・・」
こういう時 僕はいつも決められない
(こう何種類もあると目移りしちゃう 去年とはまた違った物が並んでるし・・・)
僕は売り場を行ったり来たりしていた
「そう言えば 榎本君もう帰って来てるんでしょう?」
「うん 明日榎本と初詣でに行くんだ」
榎本は3日前に日本へ帰って来ていて 学校へ行ったりサッカー協会の人と会ったりしていた
「お母さんも 榎本君に会えるかしら?」
「うん 榎本明日僕を迎えに来てくれるから・・・」
「そう良かった 榎本君としばらく会ってなかったから 榎本君の成長が楽しみなのよねお母さん 今に人気者になって気軽に話も出来なくなっちゃうかもしれないわね 今のうちにたくさん会って話しておかないとね」
お母さんはそう言って嬉しそうに笑った
(榎本が人気者なのは前からで 榎本はいつもみんなに囲まれていて 榎本は言わないけどきっと向こうでも それは変わらないんだと思う でももしお母さんが言う様に 榎本が大スターになって 僕の事なんかにかまっている暇なんかなくなってしまったら どうしよう・・・)
そんな事を考えながら 僕はおせち料理の材料を買い物カゴに入れていた
お母さんの自転車のカゴが おせちの材料でいっぱいになり
僕は好きな物が詰め込まれている事に 満足しながら帰宅した
お母さんは早速煮物作りに取りかかり 僕は普段やらない所の大掃除に取りかかった
窓ふきに玄関の掃除にベランダ 台所から煮物のいい匂いがして来ていた
「悠 ひと休みしてお茶にしましょう」
「うん」
僕は手を止め お母さんの前に座った
「悠ももう高校2年生になるのねぇ~ 本当に1年が早いわねぇ~ 悠とこうしてのんびりと過ごせる日があとどれくらいあるのかしら・・・」
「お母さん まだ僕高校生だよ・・・」
「あらあっという間よ 悠が大学生になったらすぐに就職して 大人になって自分の好きな事を見つけて 悠はどんな大人になるのかしらねぇ~」
お母さんはお菓子をつまみながらそう言った
年越しそばを食べて 僕はゆっくりとお風呂に入った
(明日は榎本に会える 本当に久しぶりだラインじゃ~ 顔が見えないからやっぱり榎本の顔を見て話がしたい 榎本何も変わっていないといいなぁ~)
いつもより遅い時間 僕はスマホを手に取っていた
俺はテレビを見ながら夕飯が出来るのを待っていた
「正臣出来たから座って・・・」
母ちゃんの言葉に 俺はテレビを消してテーブルに着いた
父ちゃんは年越しそばを 母ちゃんは天ぷらをテーブルに置いた
「さぁ~ 食べましょう」
「いただきます」
お皿に山盛りになっている天ぷらに 箸を突っ込みかぶりつく
「正臣はもう少し上品に食べられないの 父ちゃんを見習いなさい・・・」
「母ちゃん 俺は母ちゃんの子だから・・・」
「どういう意味よ・・・」
父ちゃんが吹き出し笑い出した
「ちょっと父ちゃん」
母ちゃんがそう言って父ちゃんに視線を向けた
「そう言えば俺 向こうでまだ父ちゃんがしゃべってんの聞いた事がねぇ~んだけど 父ちゃんはどれくらいでしゃべれる様になった」
母ちゃんの視線が俺に向けられた
「正臣なんかすぐにしゃべられる様になるよ 父ちゃんは大変だったなぁ~ たまたま日本語がわかる人が会社に居てくれたから助かったよ 父ちゃんはその人に教えてもらっていたよいろいろとな」
「へ~そうなんだ でも向こうのヤツらスゲー早口でしゃべるし 俺わかる気がしねぇ~」
「正臣 聞いてると耳が慣れてくるから そのうち正臣もしゃべられる様になる」
「そんなもんかなぁ~」
俺はそばをすすった
「正臣そう言えば 悠君と連絡取ってるの?」
「あぁ~毎日ラインはしてる 明日初詣で一緒に行くんだ」
「そう 母ちゃんは真っ先に悠君に会いに行くと思ってたけど・・・」
「あぁ~いろいろあって・・・」
「父ちゃんも その悠君に会ってみたいなぁ~ 明日一緒に・・・」
「それはダメだ 父ちゃんと一緒になんか行ったら 悠は何も話さなくなりそうだし」
俺は父ちゃんの言葉をさえぎった
(冗談じゃねぇ~ 誰にも邪魔なんかさせねぇ~よ やっと悠に会えんだからなぁ~)
俺は夕飯を食べテレビを見てから自分の部屋へ
(悠はもう寝ちまったかなぁ~ 明日悠に会えるんだけど やっぱ我慢できねぇ~ こんだけ我慢したんだちょっとだけ)
俺は悠に電話をかけた
僕のスマホが鳴り 僕はびっくりしてスマホを見た
(榎本だ)
「もしもし榎本」
「悠 久しぶり」
「うん 久しぶり」
(おかしいなぁ~ラインだといろいろ聞けるのに 榎本の声を聞いたとたん何も話せなくなっちゃう)
「悠 何してた?」
「えっ僕ベッドに座ってスマホを見てた そしたら榎本から電話が来てびっくりしたよ」
「そっか」
(榎本が笑ってる 良かった僕も嬉しい・・・)
「なぁ~悠 星が凄くキレイなんだ 悠と見たくて電話したんだ」
「えっちょっと待って」
僕は電気を消して窓を開けた
「本当だ凄くキレイだね 冬は空気が澄んでいるから星が良く見えるね」
「悠 寒くない様にな」
「うん 大丈夫」
「向こうもめっちゃ星がキレイでさぁ~ 悠と見れたらどんなにいいだろうって思ってた」
「榎本 練習大変なのにいつもラインしてくれて ありがとう」
「いや~ 悠が俺の事忘れない様にしてただけ」
「榎本の事忘れた日なんてないよ僕・・・」
「そっか なら良かった」
榎本はまた笑っていた
「榎本帰って来たんだね すぐ近くに居るんだね」
「あぁ~悠聞こえる?」
僕は耳をすませた
「うん 除夜の鐘」
「悠 あけましておめでとう」
「あけましておめでとうございます 榎本・・・」
「明日 もう今日かぁ~迎えに行くから ホントは今すぐ悠に会いに行きたいんだけどなぁ~」
榎本の言葉に僕の胸が苦しくなって 僕は何も言えなくなっていた
(何か悠が黙ってる もしかして悠引いた? 悠にしてみたら何言ってるのって感じだったかぁ~ どうするよこれ・・・)
「悠 悠は煩悩とかなさそうだなぁ~」
「えっそんな事ないよ・・・」
「俺なんか煩悩だらけだよ あれしてぇ~これしてぇ~思い通りにならなくてさぁ~」
「榎本は頑張ってるよ あっ榎本会った時に話するね」
「あぁ~ いやもっと俺に出来る事はたくさんあるんだ 悠俺もっと頑張るよ 冷えて来たなぁ~カゼひくもう切るな悠・・・ あとでな」
「うん 榎本おやすみ」
「おやすみ悠・・・」
電話は切れた
榎本の電話で僕は少し興奮して なかなか眠る事が出来なかった
(榎本は今日何時頃来るんだろう 聞くの忘れちゃった 榎本に会ったら話したい事がたくさんある 何から話をしよう・・・)
僕はそんな事を考えながら眠りについた
お正月
(あぁ~ヤベ~めっちゃドキドキする ちょっとその辺走って来るかなぁ~ でも悠に早く会いたいてぇ~し ヤベ~ハンパねぇ~悠の顔早く見てぇ~)
俺は悠の家に向かっていた
僕は遅く寝たはずなのに なぜか早くに目が覚めてしまった
(今日はもう少し遅く起きてもいいのに何で 榎本がもうすぐ家に来るから お正月で僕の好き物が並ぶから いや僕は榎本の事が待ちきれないんだ・・・)
僕はもぞもぞと起き上がった
「お母さん おはよう」
お母さんはもう台所に居て おせち料理の準備をしていた
「悠 おはよう もう起きて来たのそれじゃ~おせち並べちゃうわね」
お母さんはそう言ってテーブルにおせち料理を並べてくれた
僕はワクワクしながら並んでいくおせち料理をながめていた
「あけましておめでとうございます 今年もよろしくお願いします」
お母さんと挨拶を交わした
「さぁ~いただきましょう」
「いただきます」
僕の好き物ばかりが勢揃いしていて どれから食べようか迷う
(あぁ~どれも美味しそう 甘い物酸っぱい物 お母さんの作ってくれた煮物見ているだけで幸せだ)
僕はお母さんの作ってくれた煮物を半分ぐらい食べ
栗きんとんの栗にたっぷりとあんを絡めて食べた
(これはたまらなくうまい 明日もあさってもず~っと食べていたいけど これはお正月のだけの特別な物 大事に食べよう)
お雑煮のおもちが伸びて 箸でクルクルと丸めた
僕はあれもこれもとつまみ過ぎてしまった
僕はお腹いっぱいになり でも最後に伊達巻を口に入れた
「お母さんもうやめておくよ これ以上食べたら僕 動けなくなっちゃう」
「そうね 榎本君と初詣でに行かれなくなったら困るものね 今お茶入れわね」
僕は背もたれに寄りかかって お母さんの入れてくれたお茶を飲んだ
(あぁ~美味しかった やっぱりちょっと食べ過ぎちゃった)
「おせち料理って止まらないのよね お母さんももうやめておくわ」
そう言ってお母さんも 伊達巻を口に放り込んだ
僕はおせち料理の片付けを手伝い お母さんとテレビを見ているとチャイムが鳴った
(あっ榎本だ)
僕は急いで玄関へ ドアを開けると榎本の顔がそこにあった
「榎本・・・」
「悠・・・」
僕は榎本と目を合わせていた
「榎本君 あけましておめでとう」
僕の後ろからお母さんの声が聞こえてきた
僕は榎本と目線を合わせたまま お母さんと代わった
「榎本君元気だった?」
「おばさん あけましておめでとうございます はい元気です」
「じゃ~ 僕支度してくるよ」
僕は自分の部屋へ
(胸が苦しい何で?・・・)
「榎本君向こうでの生活はどう? もう慣れた?」
「いいえまだ言葉が 何を言ってるのかわからなくって・・・」
「あら言葉なんてすぐにわかる様になるわよ」
僕はお母さんと榎本の会話を聞きながら コートに袖を通していた
「榎本お待たせ・・・」
「あっそうだ榎本君 これお年玉」
「あっいつもすみません」
(マジか でも受け取らないのもなぁ~ 毎年貰ってるぞ・・・)
「じゃ~お母さん いってきます」
「気を付けてね いってらっしゃい」
「お邪魔しました」
僕は静かに玄関のドアを閉めた
榎本の顔がすぐ近くにあって 僕は下を向いた
「悠久しぶり」
(ヤベ~めっちゃ俺ドキドキしてる やっぱ悠かわいい)
「うん」
(えっ何で 榎本の優しい顔見ただけなのに涙が・・・)
僕はもう涙で前が見えなくなっていた
(ヤベ~何だか悠の様子がおかしい エレベーター誰も居ねぇ~よなぁ~)
悠はずっと下を向いていた
(どうしよう 榎本と一緒に居て嬉しいのに 何でいつもこうなちゃうの涙が止まらない)
僕はエレベーターの中で涙をふいた けれどもふいてもふいても僕の涙は止まってはくれなかった
(何でいつも僕はこうなんだ 榎本と久しぶりに会えたのに僕は・・・)
エレベーターが1階へドアが開いて 俺は悠の腕を掴み進んだ
(大通りはダメだ そうだそう言えばあの細い道は確か 自転車置き場を抜けて・・・)
俺は記憶を頼りに進んだ 自転車置き場を抜けマンションの敷地を出た
俺は悠の腕をしっかりと掴み あの細い道を探した
(確かこの辺りに入る場所があるはずなんだけど・・・)
俺はキョロキョロと首を動かし細い道を探した
(あった見つけた)
「悠段差があるから気を付けて」
悠はゆっくりと段差を下りた
(う~失敗した何やってんだ俺 悠に手を伸ばして悠の事受け止めれば良かったじゃんかぁ~ こんなちょっとの段差を失敗した・・・)
俺はちょっと落ち込み 細い道を悠の腕を掴み進んだ
(悠は覚えてるかなぁ~ 確かこの辺だったよなぁ~)
俺は悠の腕を引っ張り悠を抱きしめてた
(榎本のニオイ・・・)
「榎本ごめん僕」
「悠わかってるから 悠は何も悪くねぇ~ 謝る事は何もしてねぇ~よ」
(榎本にまた同じ事言われちゃった 僕はちっとも変わってない)
僕は榎本の胸で首を振った
(やっと悠を抱きしめられた この感じ久しぶりだ・・・)
「悠会いたかったよ俺」
悠がゆっくりと顔を上げた
(悠が泣いてるのに 悠のこのウルウルっとした目がたまらねぇ~)
俺は悠のくちびるを重ねた
(榎本の優しいキス久しぶりだ・・・)
榎本はゆっくりと僕から離れた
「悠 悠に会いたかった でもまた俺悠を泣かせた 悠俺頑張るから もっともっと頑張って悠を含めた俺の将来マジで考えてるから 悠は俺を信じて待っていてほしいんだ」
「榎本それは・・・」
僕の言葉をさえぎり榎本は勢い良く 僕のくちびるをふさぎさっきとは違う 凄く激しいキスをされていた
(榎本凄いよこれ以上はダメ 僕の力が抜ける)
僕は立っていられなくなり 榎本のくちびるから滑り落ちる様に離れた
(ヤベ~危ねぇ~急に悠が崩れ落ちた でも悠がバランス崩さなかったら 悠のマフラーふりほどいて耳から首筋なめまわすところだった 俺は悠に飢えているその自覚はある こんなに悠と離れた事は今までなかったから 悠に触りたいキスだけで満足できねぇ~よなぁ~ この細い道を出たらもう悠と2人きりになんかなれねぇ~どうする俺)
僕は榎本の胸にしがみつきながら息を整えていた
(久しぶりだったから 久しぶり過ぎて忘れてた こんなに凄かったっけキスって それにここって前に榎本とキスした場所 榎本覚えていたんだ凄くドキドキしてる それにしても何で榎本のニオイはこんなに落ち着くんだろう)
僕と榎本はしばらく抱き合っていた
「悠 大丈夫?」
僕は榎本の胸でうなづいた
(どうしよう恥ずかし 榎本の顔見られないかも・・・)
「悠寒くないか大丈夫か?」
(寒さなんか関係なく 悠の服を脱がせたいんだけどなぁ~ 言葉とスゲー矛盾しているよなぁ~俺・・・)
「あっごめん・・・」
僕は榎本から離れた
「榎本は寒かったよね・・・」
「いいや~ 俺は悠と引っ付いて方が暖かいから でもずっとここに居る訳にはいかねぇ~し」
(俺はいいんだけど 悠と2人きりになれれば)
「うん 初詣で行こう」
「あぁ~」
(榎本の優しい笑顔 まだドキドキしてる 僕変な顔してないかなぁ~)
(悠はもう大丈夫だ だけど俺はまた悠を泣かせた同じ目に合わせてる それは避けられねぇ~ やっぱ俺の選択は間違いだったのかもしれねぇ~ 悠はそんな事思っていなくても 実際悠を苦しめてるそれは紛れもない事実 だからゼッテーやってやる 全部チャラに出来る様に俺が・・・)
(僕はまた榎本に心配をかけてしまった しかも榎本が責任を感じてる 僕が悪いのにどうしていつもさっき榎本 僕を含めた将来って言ってた あれはどういう意味なんだろう・・・)
僕と榎本は細い道を抜け大通りへ
「悠 隆にも初詣で一緒にって誘われたんだけど あっそう言えば亜美とめっちゃ仲良くなったらしいじゃん」
「あっうん ラインは良くもらってるよ 亜美ちゃんたまに大塚君の愚痴とか・・・」
「えっどんな?」
「え~言ってもいいのかなぁ~」
榎本は凄い笑顔だ
「大塚君のラインの返信が遅いとか サッカーの試合寒空で応援してるのに亜美ちゃんの方見てくれないとか あっ でもラインは必ず返信が来るって言ってたけど・・・」
「なんだよそれ ほとんどノロケだなぁ~」
「うん」
「隆は試合中でも亜美の場所は知っててちゃんと見てるだろう それか亜美の座る所指示してあるんだろうなぁ~ 隆はそういう所抜かりねぇ~から 試合中でも亜美の様子は気にしてると思う」
「うん そうだよね」
「悠は 悠は俺の愚痴 亜美に言ってねぇ~の?」
「えっ?」
榎本は僕の顔を覗き込んだ
(嫌だ榎本 そんなに顔近づけないで)
「僕 僕はしてない・・・」
僕はまたドキドキしてしまった
(ヤベ~やっぱ悠はかわいい)
僕と榎本は神社へ 去年よりも人手は少なく待つことなく お参りを済ませる事が出来た
「悠何か食おう」
「うん 毎年美味しそうなニオイに誘われちゃうね」
僕と榎本は屋台へ
「悠どれ行く?」
「お好み焼きも焼きそばも あっあっちにはトウモロコシいっそのこと全部片っ端から行くか」
「そんなに食べられないよ・・・」
榎本が声を出して笑っていた
僕はお好み焼きを買い榎本を待っていた
榎本はタコ焼きと焼きそばを両手の持ち フランクフルトをくわえて 僕の所へやって来た
榎本は僕の隣に座りフランクフルトをかじって 僕の口へと差し出した
僕は口を開けフランクフルトを食べた
(ヤベ~何か悠が口を開けた瞬間がエロかった・・・)
僕はフランクフルトを食べながら お好み焼きを割り箸で真ん中から切れ目を入れた
「榎本 お好み焼き半分食べて・・・」
「えっいいの?」
「うん フランクフルト美味しかった」
(おかげで悠のエロい顔見れた・・・)
「悠タコ焼き食べて」
「うん ありがとう」
榎本の食べるスピードが早く 僕がお好み焼きを食べている間に 榎本はほとんど食べ終わっていた
「悠 マスターと幸子さん元気?」
「うん元気だよ 榎本 島田さんって覚えてる?」
「あぁ~ あのコワもてのおもしろいおっさん」
「うん 背の高い兄ちゃんは元気でやってるのかって 榎本の事を聞かれたよ」
「そうなんだ」
僕は半分のお好み焼きを食べ終えた
「マスターと幸子さんも 榎本に会いたがっていたよ」
「そっか・・・ 悠 2学期は中間テストの成績と向こうでの生活で 学校はおおめに見てくてたんだけど 3学期は俺悠にラインしまくるかもしれねぇ~」
「うん 榎本の力になれるなら僕は嬉しい・・・」
(ヤベ~悠の笑顔ヤベ~)
「悠ついでにもう一個」
榎本は僕に顔を近づけて人差し指を立てた
「えっ何?」
「俺が向こうへ戻るまで 毎日俺と会ってほしい」
「うん サボテンもお休みだし僕も榎本と一緒に居たい」
「悠ありがとう」
(ヤベ~悠に今ここでキスしそうになってたよ俺・・・)
(つづく)
僕は毎年恒例のお母さんとおせち料理を買いへ スーパーへ来ていた
おせち料理は僕の好きな物が並び毎年悩む
「悠 どれにする?」
「どうしよう・・・」
こういう時 僕はいつも決められない
(こう何種類もあると目移りしちゃう 去年とはまた違った物が並んでるし・・・)
僕は売り場を行ったり来たりしていた
「そう言えば 榎本君もう帰って来てるんでしょう?」
「うん 明日榎本と初詣でに行くんだ」
榎本は3日前に日本へ帰って来ていて 学校へ行ったりサッカー協会の人と会ったりしていた
「お母さんも 榎本君に会えるかしら?」
「うん 榎本明日僕を迎えに来てくれるから・・・」
「そう良かった 榎本君としばらく会ってなかったから 榎本君の成長が楽しみなのよねお母さん 今に人気者になって気軽に話も出来なくなっちゃうかもしれないわね 今のうちにたくさん会って話しておかないとね」
お母さんはそう言って嬉しそうに笑った
(榎本が人気者なのは前からで 榎本はいつもみんなに囲まれていて 榎本は言わないけどきっと向こうでも それは変わらないんだと思う でももしお母さんが言う様に 榎本が大スターになって 僕の事なんかにかまっている暇なんかなくなってしまったら どうしよう・・・)
そんな事を考えながら 僕はおせち料理の材料を買い物カゴに入れていた
お母さんの自転車のカゴが おせちの材料でいっぱいになり
僕は好きな物が詰め込まれている事に 満足しながら帰宅した
お母さんは早速煮物作りに取りかかり 僕は普段やらない所の大掃除に取りかかった
窓ふきに玄関の掃除にベランダ 台所から煮物のいい匂いがして来ていた
「悠 ひと休みしてお茶にしましょう」
「うん」
僕は手を止め お母さんの前に座った
「悠ももう高校2年生になるのねぇ~ 本当に1年が早いわねぇ~ 悠とこうしてのんびりと過ごせる日があとどれくらいあるのかしら・・・」
「お母さん まだ僕高校生だよ・・・」
「あらあっという間よ 悠が大学生になったらすぐに就職して 大人になって自分の好きな事を見つけて 悠はどんな大人になるのかしらねぇ~」
お母さんはお菓子をつまみながらそう言った
年越しそばを食べて 僕はゆっくりとお風呂に入った
(明日は榎本に会える 本当に久しぶりだラインじゃ~ 顔が見えないからやっぱり榎本の顔を見て話がしたい 榎本何も変わっていないといいなぁ~)
いつもより遅い時間 僕はスマホを手に取っていた
俺はテレビを見ながら夕飯が出来るのを待っていた
「正臣出来たから座って・・・」
母ちゃんの言葉に 俺はテレビを消してテーブルに着いた
父ちゃんは年越しそばを 母ちゃんは天ぷらをテーブルに置いた
「さぁ~ 食べましょう」
「いただきます」
お皿に山盛りになっている天ぷらに 箸を突っ込みかぶりつく
「正臣はもう少し上品に食べられないの 父ちゃんを見習いなさい・・・」
「母ちゃん 俺は母ちゃんの子だから・・・」
「どういう意味よ・・・」
父ちゃんが吹き出し笑い出した
「ちょっと父ちゃん」
母ちゃんがそう言って父ちゃんに視線を向けた
「そう言えば俺 向こうでまだ父ちゃんがしゃべってんの聞いた事がねぇ~んだけど 父ちゃんはどれくらいでしゃべれる様になった」
母ちゃんの視線が俺に向けられた
「正臣なんかすぐにしゃべられる様になるよ 父ちゃんは大変だったなぁ~ たまたま日本語がわかる人が会社に居てくれたから助かったよ 父ちゃんはその人に教えてもらっていたよいろいろとな」
「へ~そうなんだ でも向こうのヤツらスゲー早口でしゃべるし 俺わかる気がしねぇ~」
「正臣 聞いてると耳が慣れてくるから そのうち正臣もしゃべられる様になる」
「そんなもんかなぁ~」
俺はそばをすすった
「正臣そう言えば 悠君と連絡取ってるの?」
「あぁ~毎日ラインはしてる 明日初詣で一緒に行くんだ」
「そう 母ちゃんは真っ先に悠君に会いに行くと思ってたけど・・・」
「あぁ~いろいろあって・・・」
「父ちゃんも その悠君に会ってみたいなぁ~ 明日一緒に・・・」
「それはダメだ 父ちゃんと一緒になんか行ったら 悠は何も話さなくなりそうだし」
俺は父ちゃんの言葉をさえぎった
(冗談じゃねぇ~ 誰にも邪魔なんかさせねぇ~よ やっと悠に会えんだからなぁ~)
俺は夕飯を食べテレビを見てから自分の部屋へ
(悠はもう寝ちまったかなぁ~ 明日悠に会えるんだけど やっぱ我慢できねぇ~ こんだけ我慢したんだちょっとだけ)
俺は悠に電話をかけた
僕のスマホが鳴り 僕はびっくりしてスマホを見た
(榎本だ)
「もしもし榎本」
「悠 久しぶり」
「うん 久しぶり」
(おかしいなぁ~ラインだといろいろ聞けるのに 榎本の声を聞いたとたん何も話せなくなっちゃう)
「悠 何してた?」
「えっ僕ベッドに座ってスマホを見てた そしたら榎本から電話が来てびっくりしたよ」
「そっか」
(榎本が笑ってる 良かった僕も嬉しい・・・)
「なぁ~悠 星が凄くキレイなんだ 悠と見たくて電話したんだ」
「えっちょっと待って」
僕は電気を消して窓を開けた
「本当だ凄くキレイだね 冬は空気が澄んでいるから星が良く見えるね」
「悠 寒くない様にな」
「うん 大丈夫」
「向こうもめっちゃ星がキレイでさぁ~ 悠と見れたらどんなにいいだろうって思ってた」
「榎本 練習大変なのにいつもラインしてくれて ありがとう」
「いや~ 悠が俺の事忘れない様にしてただけ」
「榎本の事忘れた日なんてないよ僕・・・」
「そっか なら良かった」
榎本はまた笑っていた
「榎本帰って来たんだね すぐ近くに居るんだね」
「あぁ~悠聞こえる?」
僕は耳をすませた
「うん 除夜の鐘」
「悠 あけましておめでとう」
「あけましておめでとうございます 榎本・・・」
「明日 もう今日かぁ~迎えに行くから ホントは今すぐ悠に会いに行きたいんだけどなぁ~」
榎本の言葉に僕の胸が苦しくなって 僕は何も言えなくなっていた
(何か悠が黙ってる もしかして悠引いた? 悠にしてみたら何言ってるのって感じだったかぁ~ どうするよこれ・・・)
「悠 悠は煩悩とかなさそうだなぁ~」
「えっそんな事ないよ・・・」
「俺なんか煩悩だらけだよ あれしてぇ~これしてぇ~思い通りにならなくてさぁ~」
「榎本は頑張ってるよ あっ榎本会った時に話するね」
「あぁ~ いやもっと俺に出来る事はたくさんあるんだ 悠俺もっと頑張るよ 冷えて来たなぁ~カゼひくもう切るな悠・・・ あとでな」
「うん 榎本おやすみ」
「おやすみ悠・・・」
電話は切れた
榎本の電話で僕は少し興奮して なかなか眠る事が出来なかった
(榎本は今日何時頃来るんだろう 聞くの忘れちゃった 榎本に会ったら話したい事がたくさんある 何から話をしよう・・・)
僕はそんな事を考えながら眠りについた
お正月
(あぁ~ヤベ~めっちゃドキドキする ちょっとその辺走って来るかなぁ~ でも悠に早く会いたいてぇ~し ヤベ~ハンパねぇ~悠の顔早く見てぇ~)
俺は悠の家に向かっていた
僕は遅く寝たはずなのに なぜか早くに目が覚めてしまった
(今日はもう少し遅く起きてもいいのに何で 榎本がもうすぐ家に来るから お正月で僕の好き物が並ぶから いや僕は榎本の事が待ちきれないんだ・・・)
僕はもぞもぞと起き上がった
「お母さん おはよう」
お母さんはもう台所に居て おせち料理の準備をしていた
「悠 おはよう もう起きて来たのそれじゃ~おせち並べちゃうわね」
お母さんはそう言ってテーブルにおせち料理を並べてくれた
僕はワクワクしながら並んでいくおせち料理をながめていた
「あけましておめでとうございます 今年もよろしくお願いします」
お母さんと挨拶を交わした
「さぁ~いただきましょう」
「いただきます」
僕の好き物ばかりが勢揃いしていて どれから食べようか迷う
(あぁ~どれも美味しそう 甘い物酸っぱい物 お母さんの作ってくれた煮物見ているだけで幸せだ)
僕はお母さんの作ってくれた煮物を半分ぐらい食べ
栗きんとんの栗にたっぷりとあんを絡めて食べた
(これはたまらなくうまい 明日もあさってもず~っと食べていたいけど これはお正月のだけの特別な物 大事に食べよう)
お雑煮のおもちが伸びて 箸でクルクルと丸めた
僕はあれもこれもとつまみ過ぎてしまった
僕はお腹いっぱいになり でも最後に伊達巻を口に入れた
「お母さんもうやめておくよ これ以上食べたら僕 動けなくなっちゃう」
「そうね 榎本君と初詣でに行かれなくなったら困るものね 今お茶入れわね」
僕は背もたれに寄りかかって お母さんの入れてくれたお茶を飲んだ
(あぁ~美味しかった やっぱりちょっと食べ過ぎちゃった)
「おせち料理って止まらないのよね お母さんももうやめておくわ」
そう言ってお母さんも 伊達巻を口に放り込んだ
僕はおせち料理の片付けを手伝い お母さんとテレビを見ているとチャイムが鳴った
(あっ榎本だ)
僕は急いで玄関へ ドアを開けると榎本の顔がそこにあった
「榎本・・・」
「悠・・・」
僕は榎本と目を合わせていた
「榎本君 あけましておめでとう」
僕の後ろからお母さんの声が聞こえてきた
僕は榎本と目線を合わせたまま お母さんと代わった
「榎本君元気だった?」
「おばさん あけましておめでとうございます はい元気です」
「じゃ~ 僕支度してくるよ」
僕は自分の部屋へ
(胸が苦しい何で?・・・)
「榎本君向こうでの生活はどう? もう慣れた?」
「いいえまだ言葉が 何を言ってるのかわからなくって・・・」
「あら言葉なんてすぐにわかる様になるわよ」
僕はお母さんと榎本の会話を聞きながら コートに袖を通していた
「榎本お待たせ・・・」
「あっそうだ榎本君 これお年玉」
「あっいつもすみません」
(マジか でも受け取らないのもなぁ~ 毎年貰ってるぞ・・・)
「じゃ~お母さん いってきます」
「気を付けてね いってらっしゃい」
「お邪魔しました」
僕は静かに玄関のドアを閉めた
榎本の顔がすぐ近くにあって 僕は下を向いた
「悠久しぶり」
(ヤベ~めっちゃ俺ドキドキしてる やっぱ悠かわいい)
「うん」
(えっ何で 榎本の優しい顔見ただけなのに涙が・・・)
僕はもう涙で前が見えなくなっていた
(ヤベ~何だか悠の様子がおかしい エレベーター誰も居ねぇ~よなぁ~)
悠はずっと下を向いていた
(どうしよう 榎本と一緒に居て嬉しいのに 何でいつもこうなちゃうの涙が止まらない)
僕はエレベーターの中で涙をふいた けれどもふいてもふいても僕の涙は止まってはくれなかった
(何でいつも僕はこうなんだ 榎本と久しぶりに会えたのに僕は・・・)
エレベーターが1階へドアが開いて 俺は悠の腕を掴み進んだ
(大通りはダメだ そうだそう言えばあの細い道は確か 自転車置き場を抜けて・・・)
俺は記憶を頼りに進んだ 自転車置き場を抜けマンションの敷地を出た
俺は悠の腕をしっかりと掴み あの細い道を探した
(確かこの辺りに入る場所があるはずなんだけど・・・)
俺はキョロキョロと首を動かし細い道を探した
(あった見つけた)
「悠段差があるから気を付けて」
悠はゆっくりと段差を下りた
(う~失敗した何やってんだ俺 悠に手を伸ばして悠の事受け止めれば良かったじゃんかぁ~ こんなちょっとの段差を失敗した・・・)
俺はちょっと落ち込み 細い道を悠の腕を掴み進んだ
(悠は覚えてるかなぁ~ 確かこの辺だったよなぁ~)
俺は悠の腕を引っ張り悠を抱きしめてた
(榎本のニオイ・・・)
「榎本ごめん僕」
「悠わかってるから 悠は何も悪くねぇ~ 謝る事は何もしてねぇ~よ」
(榎本にまた同じ事言われちゃった 僕はちっとも変わってない)
僕は榎本の胸で首を振った
(やっと悠を抱きしめられた この感じ久しぶりだ・・・)
「悠会いたかったよ俺」
悠がゆっくりと顔を上げた
(悠が泣いてるのに 悠のこのウルウルっとした目がたまらねぇ~)
俺は悠のくちびるを重ねた
(榎本の優しいキス久しぶりだ・・・)
榎本はゆっくりと僕から離れた
「悠 悠に会いたかった でもまた俺悠を泣かせた 悠俺頑張るから もっともっと頑張って悠を含めた俺の将来マジで考えてるから 悠は俺を信じて待っていてほしいんだ」
「榎本それは・・・」
僕の言葉をさえぎり榎本は勢い良く 僕のくちびるをふさぎさっきとは違う 凄く激しいキスをされていた
(榎本凄いよこれ以上はダメ 僕の力が抜ける)
僕は立っていられなくなり 榎本のくちびるから滑り落ちる様に離れた
(ヤベ~危ねぇ~急に悠が崩れ落ちた でも悠がバランス崩さなかったら 悠のマフラーふりほどいて耳から首筋なめまわすところだった 俺は悠に飢えているその自覚はある こんなに悠と離れた事は今までなかったから 悠に触りたいキスだけで満足できねぇ~よなぁ~ この細い道を出たらもう悠と2人きりになんかなれねぇ~どうする俺)
僕は榎本の胸にしがみつきながら息を整えていた
(久しぶりだったから 久しぶり過ぎて忘れてた こんなに凄かったっけキスって それにここって前に榎本とキスした場所 榎本覚えていたんだ凄くドキドキしてる それにしても何で榎本のニオイはこんなに落ち着くんだろう)
僕と榎本はしばらく抱き合っていた
「悠 大丈夫?」
僕は榎本の胸でうなづいた
(どうしよう恥ずかし 榎本の顔見られないかも・・・)
「悠寒くないか大丈夫か?」
(寒さなんか関係なく 悠の服を脱がせたいんだけどなぁ~ 言葉とスゲー矛盾しているよなぁ~俺・・・)
「あっごめん・・・」
僕は榎本から離れた
「榎本は寒かったよね・・・」
「いいや~ 俺は悠と引っ付いて方が暖かいから でもずっとここに居る訳にはいかねぇ~し」
(俺はいいんだけど 悠と2人きりになれれば)
「うん 初詣で行こう」
「あぁ~」
(榎本の優しい笑顔 まだドキドキしてる 僕変な顔してないかなぁ~)
(悠はもう大丈夫だ だけど俺はまた悠を泣かせた同じ目に合わせてる それは避けられねぇ~ やっぱ俺の選択は間違いだったのかもしれねぇ~ 悠はそんな事思っていなくても 実際悠を苦しめてるそれは紛れもない事実 だからゼッテーやってやる 全部チャラに出来る様に俺が・・・)
(僕はまた榎本に心配をかけてしまった しかも榎本が責任を感じてる 僕が悪いのにどうしていつもさっき榎本 僕を含めた将来って言ってた あれはどういう意味なんだろう・・・)
僕と榎本は細い道を抜け大通りへ
「悠 隆にも初詣で一緒にって誘われたんだけど あっそう言えば亜美とめっちゃ仲良くなったらしいじゃん」
「あっうん ラインは良くもらってるよ 亜美ちゃんたまに大塚君の愚痴とか・・・」
「えっどんな?」
「え~言ってもいいのかなぁ~」
榎本は凄い笑顔だ
「大塚君のラインの返信が遅いとか サッカーの試合寒空で応援してるのに亜美ちゃんの方見てくれないとか あっ でもラインは必ず返信が来るって言ってたけど・・・」
「なんだよそれ ほとんどノロケだなぁ~」
「うん」
「隆は試合中でも亜美の場所は知っててちゃんと見てるだろう それか亜美の座る所指示してあるんだろうなぁ~ 隆はそういう所抜かりねぇ~から 試合中でも亜美の様子は気にしてると思う」
「うん そうだよね」
「悠は 悠は俺の愚痴 亜美に言ってねぇ~の?」
「えっ?」
榎本は僕の顔を覗き込んだ
(嫌だ榎本 そんなに顔近づけないで)
「僕 僕はしてない・・・」
僕はまたドキドキしてしまった
(ヤベ~やっぱ悠はかわいい)
僕と榎本は神社へ 去年よりも人手は少なく待つことなく お参りを済ませる事が出来た
「悠何か食おう」
「うん 毎年美味しそうなニオイに誘われちゃうね」
僕と榎本は屋台へ
「悠どれ行く?」
「お好み焼きも焼きそばも あっあっちにはトウモロコシいっそのこと全部片っ端から行くか」
「そんなに食べられないよ・・・」
榎本が声を出して笑っていた
僕はお好み焼きを買い榎本を待っていた
榎本はタコ焼きと焼きそばを両手の持ち フランクフルトをくわえて 僕の所へやって来た
榎本は僕の隣に座りフランクフルトをかじって 僕の口へと差し出した
僕は口を開けフランクフルトを食べた
(ヤベ~何か悠が口を開けた瞬間がエロかった・・・)
僕はフランクフルトを食べながら お好み焼きを割り箸で真ん中から切れ目を入れた
「榎本 お好み焼き半分食べて・・・」
「えっいいの?」
「うん フランクフルト美味しかった」
(おかげで悠のエロい顔見れた・・・)
「悠タコ焼き食べて」
「うん ありがとう」
榎本の食べるスピードが早く 僕がお好み焼きを食べている間に 榎本はほとんど食べ終わっていた
「悠 マスターと幸子さん元気?」
「うん元気だよ 榎本 島田さんって覚えてる?」
「あぁ~ あのコワもてのおもしろいおっさん」
「うん 背の高い兄ちゃんは元気でやってるのかって 榎本の事を聞かれたよ」
「そうなんだ」
僕は半分のお好み焼きを食べ終えた
「マスターと幸子さんも 榎本に会いたがっていたよ」
「そっか・・・ 悠 2学期は中間テストの成績と向こうでの生活で 学校はおおめに見てくてたんだけど 3学期は俺悠にラインしまくるかもしれねぇ~」
「うん 榎本の力になれるなら僕は嬉しい・・・」
(ヤベ~悠の笑顔ヤベ~)
「悠ついでにもう一個」
榎本は僕に顔を近づけて人差し指を立てた
「えっ何?」
「俺が向こうへ戻るまで 毎日俺と会ってほしい」
「うん サボテンもお休みだし僕も榎本と一緒に居たい」
「悠ありがとう」
(ヤベ~悠に今ここでキスしそうになってたよ俺・・・)
(つづく)
あなたにおすすめの小説
恋人に好きな人が出来たと思ったら、なにやら雲行きが怪しい。
めっちゃ抹茶
BL
突然だが、容姿も中身も平凡な俺には、超絶イケメンの王子と呼ばれる恋人がいる。付き合い始めてそろそろ一年が経つ。といってもまだキスもそれ以上もした事がない健全なお付き合い。王子は優しいけど意地悪で、いつも俺の心臓を高鳴らせてくる——だけどそれだけだ。この前、喧嘩をした。それきり彼と話していない。付き合っているのか定かじゃない関係。挙句に、今遠目から見つけた王子の側には可憐な女の子。彼女が彼に寄り掛かって二人がキスをしている。
その瞬間、目の前が真っ黒になった。もう無理だ。俺がスイッチが切れたようにその場に立ち尽くした、その時だった。前にいる彼から聞いたこともない怒声が俺の耳に届いたのは。
⚪︎佐藤玲央……微笑みの王子と呼ばれ、常に笑顔を絶やさない。物腰柔らかな姿勢に男女問わずモテる
⚪︎中田真……両親の転勤で引っ越してきた転校生。平凡な容姿で口が悪いがクラスに馴染めず誰とも話さないので王子しか知らないし、これからも多分バレない
※全四話、予約投稿済み。
本編に攻めの名前が出てこないの書き終わってから気が付いた。3/16タイトル少し変更しました。
※後日談を3/25に投稿予定←しました。Rを書くかはまだ悩み中
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
2度目の恋 ~忘れられない1度目の恋~
青ムギ
BL
「俺は、生涯お前しか愛さない。」
その言葉を言われたのが社会人2年目の春。
あの時は、確かに俺達には愛が存在していた。
だが、今はー
「仕事が忙しいから先に寝ててくれ。」
「今忙しいんだ。お前に構ってられない。」
冷たく突き放すような言葉ばかりを言って家を空ける日が多くなる。
貴方の視界に、俺は映らないー。
2人の記念日もずっと1人で祝っている。
あの人を想う一方通行の「愛」は苦しく、俺の心を蝕んでいく。
そんなある日、体の不調で病院を受診した際医者から余命宣告を受ける。
あの人の電話はいつも着信拒否。診断結果を伝えようにも伝えられない。
ーもういっそ秘密にしたまま、過ごそうかな。ー
※主人公が悲しい目にあいます。素敵な人に出会わせたいです。
表紙のイラストは、Picrew様の[君の世界メーカー]マサキ様からお借りしました。
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。