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第2話 学園七不思議
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「冬のコートよさようなら……暖かな陽射しよこんにちは」
朝、春の日差しは暖かいが何処か冷たさの残る風が桜の花びらを届けてくる。
星稜学園の生活に、新たな希望を胸に西本奏音も気持ちが高鳴っている。
小学校からの友達も同じ学園で会えることが嬉しかった。
「待たせたな……奏音」
一宮美穂は、お側付きの神崎 摩耶、神崎 沙耶の二人を従えてリムジンから降りてきた。
「美穂ちゃんに摩耶ちゃんに沙耶ちゃん……おはよう」
「奏音様ご機嫌麗しゅう」
神崎姉妹が声を併せて挨拶をしてきた。
神崎姉妹のオッドアイはいつ見ても綺麗だと奏音は思うのだが、口に出したら恥ずかしくて言えない。
「美穂ちゃん放課後時間ある?」
「丁度、暇していたところだ摩耶に沙耶も大丈夫だよな」
美穂は奏音の眼を見ながら、神崎姉妹に声を掛けた。
「勿論ですわ。美穂様の居るところに、私達は存在してますわ」
摩耶が代表して答えた。
「詳しい話は後で話すから」
「なら、佳乃にも連絡しておくとしよう」
八代 佳乃は、八代グループの会長の娘で庶民の出である奏音の友人でもある。
星稜学園に通う多くの生徒たちは、何らかの特徴がある。学業やスポーツに秀でていたり財閥や芸能界出身だったりする。学園に向かう生徒たちを見るとキラキラ輝いていて、奏音は自分が学園に通えている事が七不思議なのではと思ってしまう。
校門には『入学おめでとう』と立て看板が掛かっていて校門を抜けて玄関前に行くと人集りが出来ている。
「摩耶に沙耶どうだった?」美穂は人集りから外れた場所で呟いた。すると音もなく神崎姉妹が現れた。
「美穂様」
「皆様1年A組でしたわ、奏音様もよろしくお願いしますわ」
摩耶と沙耶はそう報告をした。
「奏音と同じクラスで嬉しく思うぞ」
美穂は年相応の笑顔でそう言った。
____放課後。
多くの生徒たちは、帰宅して学園内は静かな時間が流れている。
A組には、一宮美穂と神崎姉妹、西本奏音と八代佳乃の4人が奏音を中心に集まっている。
「それで奏音放課後に何をするつもりだ?」
美穂か興味津々と聞いてきた。
「美穂ちゃん実はねコレを見て欲しいの」
と奏音はカバンからオカルト雑誌を取り出した。
「オカルト特集……学校の七不思議ですか?」
神崎摩耶が雑誌の特集記事を声に出して読んだ。
「この学園にも七不思議があるのですか?」
神崎沙耶が聞いてきた。
「でもここ数年で出来た星稜学園で七不思議ですか?」
八代佳乃が頭にハテナマークを浮かべる様に聞いてきた。
「それが、不思議な事に怪奇現象を智美お姉ちゃんが聞いたって言ってたからみんなで調べて見ない!」
西本奏音は、興奮気味に話した。
「丁度退屈していたところだ、オカルト現象を解明するのも世界征服の足がかりとしては面白いかもな!」
一宮美穂はペンダントヘッドを弄りながら話した。
奏音は、最初は近くが良いと中等部1階から屋上まで続く中央階段の怪奇現象を話し出した。
「____って話なの」
「つまり数える人によって階段の数が変わるって話なんだな?」
「そうなの不思議でしょ!中央階段に行ってみようよ」
「奏音さんソレなら、みんなで下から数えたら分かるかもしれないわね!行きましょう」
「佳乃ちゃんありがとう」
四人は中等部中央階段を下から数える事にした。
「せーの!1、2、3………」
階段はリノリウムでコーティングされていて、至って普通の階段なのと踊り場には明かり取りの窓が付いてる以外不思議なことが無かった。
「………48、49、50………」
四人が数えた段数は数段違いがあった。
「フム、四人とも段数が違うな。一緒に数えたのだから違うことは無い筈だが、もう一度降りながら数えてみよう」
美穂はそう提案をした。
そして四人は1階まで再度数え直した。
しかし四人の数えた段数は違っていた。
「なんでですの?わたくしキチンと数えてましたわ」
「摩耶、踊り場と廊下を数に入れたか?」
美穂は何かを確かめるように聞いた。
「美穂様。勿論、数に入れましたわ」
「なら今立っている廊下は登る時に数に入れたか?」
美穂の話を聞いて奏音は数が合わない理由がなんなのかわかってしまった。
最初の一歩目は零としてカウントしていた。
簡単な事だった。
「………奏音、次の怪奇現象はなんだ?」
「えっと中庭のドッペルゲンガー!中庭で半透明の自分と同じ顔をした人を見たら死ぬって話なんだけど………」
朝、春の日差しは暖かいが何処か冷たさの残る風が桜の花びらを届けてくる。
星稜学園の生活に、新たな希望を胸に西本奏音も気持ちが高鳴っている。
小学校からの友達も同じ学園で会えることが嬉しかった。
「待たせたな……奏音」
一宮美穂は、お側付きの神崎 摩耶、神崎 沙耶の二人を従えてリムジンから降りてきた。
「美穂ちゃんに摩耶ちゃんに沙耶ちゃん……おはよう」
「奏音様ご機嫌麗しゅう」
神崎姉妹が声を併せて挨拶をしてきた。
神崎姉妹のオッドアイはいつ見ても綺麗だと奏音は思うのだが、口に出したら恥ずかしくて言えない。
「美穂ちゃん放課後時間ある?」
「丁度、暇していたところだ摩耶に沙耶も大丈夫だよな」
美穂は奏音の眼を見ながら、神崎姉妹に声を掛けた。
「勿論ですわ。美穂様の居るところに、私達は存在してますわ」
摩耶が代表して答えた。
「詳しい話は後で話すから」
「なら、佳乃にも連絡しておくとしよう」
八代 佳乃は、八代グループの会長の娘で庶民の出である奏音の友人でもある。
星稜学園に通う多くの生徒たちは、何らかの特徴がある。学業やスポーツに秀でていたり財閥や芸能界出身だったりする。学園に向かう生徒たちを見るとキラキラ輝いていて、奏音は自分が学園に通えている事が七不思議なのではと思ってしまう。
校門には『入学おめでとう』と立て看板が掛かっていて校門を抜けて玄関前に行くと人集りが出来ている。
「摩耶に沙耶どうだった?」美穂は人集りから外れた場所で呟いた。すると音もなく神崎姉妹が現れた。
「美穂様」
「皆様1年A組でしたわ、奏音様もよろしくお願いしますわ」
摩耶と沙耶はそう報告をした。
「奏音と同じクラスで嬉しく思うぞ」
美穂は年相応の笑顔でそう言った。
____放課後。
多くの生徒たちは、帰宅して学園内は静かな時間が流れている。
A組には、一宮美穂と神崎姉妹、西本奏音と八代佳乃の4人が奏音を中心に集まっている。
「それで奏音放課後に何をするつもりだ?」
美穂か興味津々と聞いてきた。
「美穂ちゃん実はねコレを見て欲しいの」
と奏音はカバンからオカルト雑誌を取り出した。
「オカルト特集……学校の七不思議ですか?」
神崎摩耶が雑誌の特集記事を声に出して読んだ。
「この学園にも七不思議があるのですか?」
神崎沙耶が聞いてきた。
「でもここ数年で出来た星稜学園で七不思議ですか?」
八代佳乃が頭にハテナマークを浮かべる様に聞いてきた。
「それが、不思議な事に怪奇現象を智美お姉ちゃんが聞いたって言ってたからみんなで調べて見ない!」
西本奏音は、興奮気味に話した。
「丁度退屈していたところだ、オカルト現象を解明するのも世界征服の足がかりとしては面白いかもな!」
一宮美穂はペンダントヘッドを弄りながら話した。
奏音は、最初は近くが良いと中等部1階から屋上まで続く中央階段の怪奇現象を話し出した。
「____って話なの」
「つまり数える人によって階段の数が変わるって話なんだな?」
「そうなの不思議でしょ!中央階段に行ってみようよ」
「奏音さんソレなら、みんなで下から数えたら分かるかもしれないわね!行きましょう」
「佳乃ちゃんありがとう」
四人は中等部中央階段を下から数える事にした。
「せーの!1、2、3………」
階段はリノリウムでコーティングされていて、至って普通の階段なのと踊り場には明かり取りの窓が付いてる以外不思議なことが無かった。
「………48、49、50………」
四人が数えた段数は数段違いがあった。
「フム、四人とも段数が違うな。一緒に数えたのだから違うことは無い筈だが、もう一度降りながら数えてみよう」
美穂はそう提案をした。
そして四人は1階まで再度数え直した。
しかし四人の数えた段数は違っていた。
「なんでですの?わたくしキチンと数えてましたわ」
「摩耶、踊り場と廊下を数に入れたか?」
美穂は何かを確かめるように聞いた。
「美穂様。勿論、数に入れましたわ」
「なら今立っている廊下は登る時に数に入れたか?」
美穂の話を聞いて奏音は数が合わない理由がなんなのかわかってしまった。
最初の一歩目は零としてカウントしていた。
簡単な事だった。
「………奏音、次の怪奇現象はなんだ?」
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