僕だけ個別で異世界召喚

kamine

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一章

魔物

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 な.......なんだあれ.....。モンスターとか魔物の仲間...なのか??想像してたの違う.....!!!全然違うじゃないか!!!!
 天音達の前に現れたのは人形の真っ黒い化け物だ。凄く単純な表現だがそれしか表すことが出来ない。本当に真っ黒で瘴気を撒き散らしている人形の化け物だ。化け物がいる周囲の植物は枯れるんじゃなく腐っていた。
  「あ、あまにい.....」
  「っ.....!?」
 化け物は最初に声を出した音々を初めの獲物としてロックオンした。僕の目がまったく追いつけない早さで音々に迫る。
  「い、いやっ......!!!!」
 恐怖で動けない音々は声をあげることしかできない。化け物は音々の頭を狙って口をパッカリ開けた。
  「あ、あまにぃぃぃ.....!!!!!」
っ........!!!妖狐化......!!!
  「空ぁぁ!!!」
 恐怖で動かない体を無理やり動かし覚えたばかりの能力を解放した。その瞬間に内側以外黒色の耳、先っぽは白くそれ以外の所は黒い一本の尾が生えた。。それと同時に父さんから貰った妖刀「空」を出し音々を庇う。状況をまったく理解してなく混乱してる天音だが、妹が、みんなが死んでしまうという恐怖だけが天音を動かしていた。
 「妹を食おうとすんなっ.....!!!」
 上がった身体能力で音々と化け物の間に立ちパッカリ開いた口めがけ妖刀を振った。
  ガンッ......!!
 硬い....押されるっ...!妖狐3尾化....!!!
 今できる限界の3尾でなんとか防げる状態だった。
 これで対等か...!今、戦えるすべを持っているのは僕だけだ。これでみんなが逃げる時間を稼ぐ.....!!
  「あ、天兄....その姿.....」
  変.....だよな....嫌われたかな?まぁ、いいや。
  「説明は今出来ない...!!僕が時間を稼ぐ!!その間にみんな、逃げて!!!!」
 誰も恐怖で動けない。
  「早く逃げろって言ってるのがきこえないのか!!!!死にたくなきゃ...早く逃げろっ....!!!」
  「「「きゃっ....きゃああああああ!!」」」
  「「「うわぁぁぁぁぁ!!!!」」」
  2回目の呼びかけでやっと反応した。
  「天音!!!そ、その姿...」
  っ、澪か?
 声のした方を見ると生徒会のメンバーと少し離れたところに音々がいた。
  「説明してる暇がない。澪!音々を連れて逃げて!」
  「なに言ってるの!天音も..一緒に...!!」
  「無理に決まってるでしょ!僕はあとから行くから!!早く!!」
  「い、いや!!天音も!!!」
  「天兄!!!嫌だよ!!!!!」
 困った、言う事を聞いてくれない。
  「生徒会メンバー!!!2人を連れてって!!!」
  「わ、分かった。さ、行きましょう」
  「い、嫌!!!天音!!」
  「離して!触らないでよ!!天兄!!!」
 頑固だな....!!!そうか、僕が離れればいいのか。
  「音々、澪、元気でね?みなさん、2人をよろしくお願いします。さぁ、化け物、僕についておいでよ」
「ガァァァァァ!!!」
 自分の体力が長く持たないことを感じ短めに挨拶して天音は駆け出す。化け物も天音を追う。
  「いやっ、いやあぁぁぁぁ!!!天音ぇぇぇぇ!!」
  「天兄ぃぃ!!行かないでえぇぇぇ!!」
 五月蝿いな...みんなが死ぬのは僕が嫌なんだ。運が良かったらまた会えるよ。そう思いながらチラッと振り返り安心させるように笑い。前を向いた。
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