玉ねぎが、恋のキューピットだったなんて僕は知らなかった

Rg

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第二話

2-6

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 新玉ねぎのコンソメスープを啜りながら、先日撮影した豚の生姜焼きの写真を見返してみる。

 結局のところ、この写真を双葉に見せることは出来なかった。タイミングを逃してしまったのだ。今度こそは、と写真に収めたコンソメスープが、春宵の肌寒さで冷えた体に染み渡る。

 日向が苦手とする、独特な辛みや繊維が少ないおかげか、驚くほどに美味で、さらには盛り付けにこだわった為、高級なスープを食べている気分にもなる。

「玉ねぎって、こんなに美味しかったんだ……」

 つい数日前までは、処理法に頭を抱えていたはずの玉ねぎが、何だか可愛く見えてきた。 

 明日はどんな料理で、どんな盛り付けで、どんな風に美味しく食べてあげよう。
 気が付けば、検索エンジンの履歴は“玉ねぎ”というワードで埋め尽くされていた。
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