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終わりは春を連れ立って
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保健室のドアを叩く音に、弾かれるように顔を上げる。
「朝比奈いるかー?」
担任教師である菅原の声だ。穂希は肩を落とし、溜め息を吐いた。
束ねた書類を右手に、菅原がカーテンを捲る。
「これ、はい。だいたい授業のプリントだから、ザッと見といてな」
「……ありがとうございます。……あの、佳澄椿くんは……?」
「佳澄なぁ。最近授業終わったらすぐいなくなるんだよ。クラス委員長とかバイトとか、色々やることがあるんだろ」
学級委員長としての責務を担っている上、アルバイトまでしていたなんて。
驚きの事実が判明し、押し黙る。
間接的にでも椿に『会って話したい』と伝えたくて菅原を見遣るが、ちょうどそのタイミングで、彼は別の生徒に呼ばれて出て行ってしまった。
呼び止める気力も無かったため、一先ず受け取ったプリントに目を通す事にした。
「朝比奈いるかー?」
担任教師である菅原の声だ。穂希は肩を落とし、溜め息を吐いた。
束ねた書類を右手に、菅原がカーテンを捲る。
「これ、はい。だいたい授業のプリントだから、ザッと見といてな」
「……ありがとうございます。……あの、佳澄椿くんは……?」
「佳澄なぁ。最近授業終わったらすぐいなくなるんだよ。クラス委員長とかバイトとか、色々やることがあるんだろ」
学級委員長としての責務を担っている上、アルバイトまでしていたなんて。
驚きの事実が判明し、押し黙る。
間接的にでも椿に『会って話したい』と伝えたくて菅原を見遣るが、ちょうどそのタイミングで、彼は別の生徒に呼ばれて出て行ってしまった。
呼び止める気力も無かったため、一先ず受け取ったプリントに目を通す事にした。
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