婚約破棄は傍迷惑です。〜自由になりたい坊ちゃん王子と巻き込まれた修道女〜

コリモ

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旅路

ソルドの冒険者ギルド sideガントその2

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新たに5人加えてギルドに行くと
「良かった。会えたみたいだね。とにかくガントさん達の受付をしてしまうからちょっと待っていてね」と受付の人が彼らに話した。
「すまないな、ちょっと待っていてくれ。後、ここのギルマスに会いたいのだが」というと
「わかりました。ギルマスからガントさんがきたら知らせるように言われていましたからすぐにきます」そう言って
冒険者ギルドに登録しているメンバーの受付をしていると
「またせたな。久しぶりに顔を見たと思ったら老けたか?」とソルドのギルマスであるカイルが顔を出した。
「人のこと言えるのか?」と軽口を聞くと
「それはそうだ。(笑)俺の部屋に来てくれ。後そこのメンバーはこの後依頼なんかを見ていて貰えばいいと思う。そんなに時間は取らせないから受けられるものをきちんと確認しておけよ」そう言って俺たちはギルマスの部屋へと向かった。




「すまんなちょっと待っていてくれ」そう言って机の上を書類を探してガサガサとさせると
「あったあった。今回の顛末とあの5人の身元確認の書類だ」そう言って数枚の書類を渡された。
「結局彼らは窃盗未遂ということで他の開拓団に犯罪奴隷として送られるのか」
「ああ。証拠がなくてな依頼者であろう貴族まで手が出なかったらしい。さすがに窃盗未遂とはいえ小さい子供達もいる以上何を狙っていても問題だからな」そうこの国は犯罪奴隷以外認めていない。故に人身売買などもってのほかなのだ。
「中年の男が3人一緒に待っていたが?」と聞くと
「あいつらは領主の執事と従侍達だ。王子ご一行を狙っているんだろう」というので
「そうか。名前を変更して登録させて正解だったな」というと
「なんだ。もう先手を打っていたか。そういえば先ほど受付にいたのも一般の冒険者?いや一人だけちょっと雰囲気が違ったか」
「仕方がないんだ。他の王子に任せるとバレバレになるからな」そう言って5人の書類を確認すると
「こいつらもどこかの貴族の子弟か…」と落胆していると
「一応国王から貴族籍を抜けることを許されている書類もある」
「実家からの横槍はないと?」
「多分…」仕方がない
「わかった。彼らも参加させるようセクターに話しておく。明日返事をしていいだろうか?」
「そうしてもらえるとうれしい」と話が纏まったので
「じゃあ受付に行ってその話を出来る場所を借りれるだろうか?」
「ああ。この部屋を使うが良い」そう言って 彼らと話すために受付へと移動した。
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