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またやってしまった
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お兄様を撒きたくて急ぎすぎたあまりマチルダに怒られてしまった!
前世では女の子が走るのなんて普通だったからか、あの時はその感覚が前面に出てしまったのよね。
今までの感覚を忘れたわけではないのに不思議だわ。
これからはもう少し気を付けていかないと、危ないわね!前世と今世では常識が違いすぎるもの。
「ところで、どうして走っていたのですか?」
そうだ!天使様の事をマチルダに聞いてもらわなきゃ!
「それがねマチルダ!聞いてちょうだい!私、先程天使様にお会いしたの~!!!」
「天使様ですか?」
「そうなの!お兄様と講堂に向かっている途中に前から来た方にぶつかってしまって、倒れそうになった私を助けてくれたの?その方がもう、神々しくて直視できないほど美しい方だったのよ~!」
そこから、いかにその方が美しくてお優しかったかを力説する私に、マチルダは頷きながら微笑んでくれている。
私の語彙力じゃ伝えきれないから、早く会ってほしいわ!
そういえば、あの方の家名を聞いてなかったような…。
どちらの方なのかしら…?
まぁでもお兄様のお友達みたいだし、生徒会にもいらっしゃるみたいだから誰だかはすぐに分かるわよね!
「そんなに素晴らしい方なのですか。ちなみにお名前は聞いたですか?」
「ええ!レオン様と仰るの!お兄様のお友達で、生徒会にも入ってらっしゃるみたい。」
「!!」
あら?マチルダが固まってしまったわ!
どうしたのかしら?
「マチルダ?どうしたの?」
手を目の前でフリフリしてみたけれど、マチルダの意識が戻ってくる気配はない。
「マチルダ~!大丈夫?」
全然反応がないマチルダの両肩を掴んで揺さぶってみた。
ユサユサユサ
「おい。何やってるんだ?」
「わっ!びっくりした~!急に話しかけないでよベニー!」
「悪い悪い。で、何してるんだよ?」
突然話しかけられてびっくりした私が振り向くと、友人のベニーがいつもの様にヘラヘラと笑っていた。
「それがね!…いや、何か話をしてたら急にマチルダが動かなくなっちゃったのよねぇ。」
天使様の事を話そうかと思ったけど、ここで万が一バカにでもされたらベニーを殴ってしまいそうだと思った私は、とっさに何もなかった事にした。
ベニーと幼なじみの私は知っている。
ベニーはこういうネタを弄ってくる奴だって!
危ない危ない。
殴ったりしたら、またマチルダに叱られるところだったわ!
「本当か~?お前何かマチルダに言っただろ?」
「…何の事かしら?知りませんことよ?」
「言葉変だぞ。」
「知らんと言うとるじゃろ!」
「じゃろって…何言ったんだよ。」
「はっ!」
くぅ~ 。しつこい奴め!
何と言って誤魔化そうかと思っていたら、急にマチルダの意識が戻ってきた!
ナイスタイミングよマチルダ!
「大丈夫か?」
「大丈夫?マチルダ」
「…えぇ。大丈夫です。少し驚いてしまっただけですわ!あら?ベニーじゃないの。いつの間に来たのですか?」
「今だよ。何か人を揺さぶってる奴がいるなと思ったらアリスだったから、声かけたんだ。」
「揺さぶって…?」
ギギギギギギと私の方を向いたマチルダの顔が心なしか引きつっている。
不味いわ。
またやってしまった!ユサユサユサとかしちゃダメじゃん私…。
「ごっ、ごめんなさい!!」
「少し、お話しましょうか。」
「…。はい。」
素早く謝ることで何とか逃れられないかと思ったが、もちろん見逃してくれるはずもなく、また怒られてしまうのであった。
前世では女の子が走るのなんて普通だったからか、あの時はその感覚が前面に出てしまったのよね。
今までの感覚を忘れたわけではないのに不思議だわ。
これからはもう少し気を付けていかないと、危ないわね!前世と今世では常識が違いすぎるもの。
「ところで、どうして走っていたのですか?」
そうだ!天使様の事をマチルダに聞いてもらわなきゃ!
「それがねマチルダ!聞いてちょうだい!私、先程天使様にお会いしたの~!!!」
「天使様ですか?」
「そうなの!お兄様と講堂に向かっている途中に前から来た方にぶつかってしまって、倒れそうになった私を助けてくれたの?その方がもう、神々しくて直視できないほど美しい方だったのよ~!」
そこから、いかにその方が美しくてお優しかったかを力説する私に、マチルダは頷きながら微笑んでくれている。
私の語彙力じゃ伝えきれないから、早く会ってほしいわ!
そういえば、あの方の家名を聞いてなかったような…。
どちらの方なのかしら…?
まぁでもお兄様のお友達みたいだし、生徒会にもいらっしゃるみたいだから誰だかはすぐに分かるわよね!
「そんなに素晴らしい方なのですか。ちなみにお名前は聞いたですか?」
「ええ!レオン様と仰るの!お兄様のお友達で、生徒会にも入ってらっしゃるみたい。」
「!!」
あら?マチルダが固まってしまったわ!
どうしたのかしら?
「マチルダ?どうしたの?」
手を目の前でフリフリしてみたけれど、マチルダの意識が戻ってくる気配はない。
「マチルダ~!大丈夫?」
全然反応がないマチルダの両肩を掴んで揺さぶってみた。
ユサユサユサ
「おい。何やってるんだ?」
「わっ!びっくりした~!急に話しかけないでよベニー!」
「悪い悪い。で、何してるんだよ?」
突然話しかけられてびっくりした私が振り向くと、友人のベニーがいつもの様にヘラヘラと笑っていた。
「それがね!…いや、何か話をしてたら急にマチルダが動かなくなっちゃったのよねぇ。」
天使様の事を話そうかと思ったけど、ここで万が一バカにでもされたらベニーを殴ってしまいそうだと思った私は、とっさに何もなかった事にした。
ベニーと幼なじみの私は知っている。
ベニーはこういうネタを弄ってくる奴だって!
危ない危ない。
殴ったりしたら、またマチルダに叱られるところだったわ!
「本当か~?お前何かマチルダに言っただろ?」
「…何の事かしら?知りませんことよ?」
「言葉変だぞ。」
「知らんと言うとるじゃろ!」
「じゃろって…何言ったんだよ。」
「はっ!」
くぅ~ 。しつこい奴め!
何と言って誤魔化そうかと思っていたら、急にマチルダの意識が戻ってきた!
ナイスタイミングよマチルダ!
「大丈夫か?」
「大丈夫?マチルダ」
「…えぇ。大丈夫です。少し驚いてしまっただけですわ!あら?ベニーじゃないの。いつの間に来たのですか?」
「今だよ。何か人を揺さぶってる奴がいるなと思ったらアリスだったから、声かけたんだ。」
「揺さぶって…?」
ギギギギギギと私の方を向いたマチルダの顔が心なしか引きつっている。
不味いわ。
またやってしまった!ユサユサユサとかしちゃダメじゃん私…。
「ごっ、ごめんなさい!!」
「少し、お話しましょうか。」
「…。はい。」
素早く謝ることで何とか逃れられないかと思ったが、もちろん見逃してくれるはずもなく、また怒られてしまうのであった。
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