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第97話
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久賀は体の向きを変え、壁に背中をもたれさせて深い息を吐き出した。
たらりと、一筋の血が顎を伝って落ちた。
へな、へな、と足から力が抜けて、俺もその場に座り込む。
暗い影が落ちる路地の地面を見ながら、息を吐き出す。
物凄く、怖かった。
よろよろと、四つん這いになりながら、久賀に近づいた。
傷だらけで血まみれな相手を見上げる。
きゅうっと、心臓が締まって、苦しかった。
痛かった。痛かったよな。こんなに酷く、痛めつけられて……。
よくよく考えれば、久賀の報復の方がエグい気もしたが、傷だらけで血塗れな相手を前にすると、ただ悲しくて痛かった。
いつの間にか止まっていた涙が、じんわりと浮き上がってくる。
小さな子どもみたいに、声を上げて泣きたくなって、静かに息を繰り返す相手の右手を、ぎゅっと握った。
久賀。
何も言葉が浮かばない。
ただ、名前を一度だけ、音にした。
声に、嗚咽が混じってしまいそうになって、ぐっと息を止めてこらえた。
涙が一粒、重ね合わせた手の上に落ちて二人の肌を濡らすと、久賀のからだがピクリと動いた。
伏せられていた顔が、ゆっくりと持ち上がる。
汗や血に汚れてぐしゃぐしゃに乱れた髪が顔を覆い隠し、僅かな隙間から左の目だけが覗いて見えた。
闇色の、黒い石のような彼の目。
なんにも見えていないような、ここではない何処かを見ている黒い瞳。
俺を見ない、キレーな黒。
それでもいい。久賀が生きてる。
それだけで十分だった。
「よ、良かった……俺、お前が動かなくなって、すげぇ、怖かった」
カタカタと、体が震える。
怖かった。
男たちの暴挙もだけど、久賀が彼らを叩きのめしている姿も怖かった。
なにより。
コイツを失うかも知れないって事が、何よりも怖かった。
願っても願っても、誰も来てくれなくて、ホントに、コイツを失ってしまうかと思った。
瞬いて涙を追い出す俺の頬を、血で汚れた冷たい指が、そっと撫でた。
瞬きを止めて、両の目を見開いた。
赤い髪の向こうにある、闇色の目に心が奪われる。
べったりと掌で頬を覆うように触れられて、頬が濡れる感覚を味わった。
彼の血。
赤い、鉄の匂い。
血は苦手だけど、それが久賀のモノだってだけで、ちっとも不快ではなくなる。
黒い眼の中に、俺の影が見えた。
薄暗い路地だから、それは俺の願望で、ホントは何にも映ってはいなかったのかも知れないけど。
すっと久賀の顔が近づく。
ペロリと、唇の端を舐められた。
(ぁ)
目蓋の中に、黒色が隠れてしまった。
悲しいと感じる前に、柔らかな舌が口内を舐める。
血の味がした。
ちゅっ、と軽いリップ音をたてて唇が離れて、すぐさま戻ってくる。
角度を変えて、深く口づけられた。
「ん……っんぁ……ふっ、く、が」
苦い、鉄の味。
くちゅくちゅと、唾液と血が混ざって音をたてた。
久賀の舌は熱い。
いつも冷たい掌とは真逆で、燃えているように熱い。
それに絡みとられて、吸い上げられる。
重なったカラダに以前感じたほどの温度差が無いような気がして……それは、殴られた所為でカラダが熱を発していただけなんだろうけど、それでも、心が揺さぶられるには十分だった。
愛する人を失わずにすんだ安堵が、ぶわっと押し寄せてくる。
その後は衝動が赴くままに動いていた。
存在を確かめるように、差し込まれた熱に舌を絡め合わせた。
置いていかれないように、必死に彼の動きを追いかける。
水音が耳の奥で反響しているみたいで恥ずかしかったけど、それ以上に彼が恋しかった。
場所も状況も忘れて、ただひたすらに熱を交換する。
血の味は、唾液で薄まって、鉄臭さは感じなくなったけれど、彼のものなら、血液までも愛せると思った。
髪の毛も、指先も、唇も、目蓋も、肩も腰も足も、何もかも。
それが彼の一部なら、俺はきっと、愛することに躊躇しないだろう。
かたい地面に押し倒された。
見上げれば、血に汚れた顔がある。けれど少しも不快ではない。やっぱり、赤色は似合うんだな、なんて、鈍った頭で思った。
キスの余韻にうっとりしながら、彼を見上げる。
顔が見たくて、目元を覆い隠す髪を、そっと分けた。
瞬きの奥の、黒色。
相変わらず、何処か遠い瞳。でも、良いんだ。今だけは、彼の温もりは俺のものなのだから。
優しい手は姪っ子ちゃんの頭を撫でるだけではなく、俺を乱すコトも出来るらしぃ。
足も同じく、俺を翻弄するためにあって、柔らかな唇は、笑みを乗せるためだけではなくて、俺をとろけさせるためにも使われるみたい。
短い悲鳴が、勝手に漏れだした。切ない波が、カラダの奥から押し寄せる。
首筋を吸われて、甘く喘いだ。開きっぱなしの唇を、閉じる方法がわからない。
触れられた場所からビリビリする感覚が広がった。まるで感電しているみたいだ。
幸せで、幸せで、このまま溶け合えてしまえたなら……。
「……お取り込み中スンマセン。仲良しさんなところを邪魔するけど、アンタら時とか場所とか場合とか、わかってやってる?」
俺たちの真横に屈んだ西河原が、ほっぺたを掌で支えながら、彼にしては珍しく真面目な口調でそう投げかけてきた。
久賀に、首筋を喰われたまま、俺はビシリッと固まった。
たらりと、一筋の血が顎を伝って落ちた。
へな、へな、と足から力が抜けて、俺もその場に座り込む。
暗い影が落ちる路地の地面を見ながら、息を吐き出す。
物凄く、怖かった。
よろよろと、四つん這いになりながら、久賀に近づいた。
傷だらけで血まみれな相手を見上げる。
きゅうっと、心臓が締まって、苦しかった。
痛かった。痛かったよな。こんなに酷く、痛めつけられて……。
よくよく考えれば、久賀の報復の方がエグい気もしたが、傷だらけで血塗れな相手を前にすると、ただ悲しくて痛かった。
いつの間にか止まっていた涙が、じんわりと浮き上がってくる。
小さな子どもみたいに、声を上げて泣きたくなって、静かに息を繰り返す相手の右手を、ぎゅっと握った。
久賀。
何も言葉が浮かばない。
ただ、名前を一度だけ、音にした。
声に、嗚咽が混じってしまいそうになって、ぐっと息を止めてこらえた。
涙が一粒、重ね合わせた手の上に落ちて二人の肌を濡らすと、久賀のからだがピクリと動いた。
伏せられていた顔が、ゆっくりと持ち上がる。
汗や血に汚れてぐしゃぐしゃに乱れた髪が顔を覆い隠し、僅かな隙間から左の目だけが覗いて見えた。
闇色の、黒い石のような彼の目。
なんにも見えていないような、ここではない何処かを見ている黒い瞳。
俺を見ない、キレーな黒。
それでもいい。久賀が生きてる。
それだけで十分だった。
「よ、良かった……俺、お前が動かなくなって、すげぇ、怖かった」
カタカタと、体が震える。
怖かった。
男たちの暴挙もだけど、久賀が彼らを叩きのめしている姿も怖かった。
なにより。
コイツを失うかも知れないって事が、何よりも怖かった。
願っても願っても、誰も来てくれなくて、ホントに、コイツを失ってしまうかと思った。
瞬いて涙を追い出す俺の頬を、血で汚れた冷たい指が、そっと撫でた。
瞬きを止めて、両の目を見開いた。
赤い髪の向こうにある、闇色の目に心が奪われる。
べったりと掌で頬を覆うように触れられて、頬が濡れる感覚を味わった。
彼の血。
赤い、鉄の匂い。
血は苦手だけど、それが久賀のモノだってだけで、ちっとも不快ではなくなる。
黒い眼の中に、俺の影が見えた。
薄暗い路地だから、それは俺の願望で、ホントは何にも映ってはいなかったのかも知れないけど。
すっと久賀の顔が近づく。
ペロリと、唇の端を舐められた。
(ぁ)
目蓋の中に、黒色が隠れてしまった。
悲しいと感じる前に、柔らかな舌が口内を舐める。
血の味がした。
ちゅっ、と軽いリップ音をたてて唇が離れて、すぐさま戻ってくる。
角度を変えて、深く口づけられた。
「ん……っんぁ……ふっ、く、が」
苦い、鉄の味。
くちゅくちゅと、唾液と血が混ざって音をたてた。
久賀の舌は熱い。
いつも冷たい掌とは真逆で、燃えているように熱い。
それに絡みとられて、吸い上げられる。
重なったカラダに以前感じたほどの温度差が無いような気がして……それは、殴られた所為でカラダが熱を発していただけなんだろうけど、それでも、心が揺さぶられるには十分だった。
愛する人を失わずにすんだ安堵が、ぶわっと押し寄せてくる。
その後は衝動が赴くままに動いていた。
存在を確かめるように、差し込まれた熱に舌を絡め合わせた。
置いていかれないように、必死に彼の動きを追いかける。
水音が耳の奥で反響しているみたいで恥ずかしかったけど、それ以上に彼が恋しかった。
場所も状況も忘れて、ただひたすらに熱を交換する。
血の味は、唾液で薄まって、鉄臭さは感じなくなったけれど、彼のものなら、血液までも愛せると思った。
髪の毛も、指先も、唇も、目蓋も、肩も腰も足も、何もかも。
それが彼の一部なら、俺はきっと、愛することに躊躇しないだろう。
かたい地面に押し倒された。
見上げれば、血に汚れた顔がある。けれど少しも不快ではない。やっぱり、赤色は似合うんだな、なんて、鈍った頭で思った。
キスの余韻にうっとりしながら、彼を見上げる。
顔が見たくて、目元を覆い隠す髪を、そっと分けた。
瞬きの奥の、黒色。
相変わらず、何処か遠い瞳。でも、良いんだ。今だけは、彼の温もりは俺のものなのだから。
優しい手は姪っ子ちゃんの頭を撫でるだけではなく、俺を乱すコトも出来るらしぃ。
足も同じく、俺を翻弄するためにあって、柔らかな唇は、笑みを乗せるためだけではなくて、俺をとろけさせるためにも使われるみたい。
短い悲鳴が、勝手に漏れだした。切ない波が、カラダの奥から押し寄せる。
首筋を吸われて、甘く喘いだ。開きっぱなしの唇を、閉じる方法がわからない。
触れられた場所からビリビリする感覚が広がった。まるで感電しているみたいだ。
幸せで、幸せで、このまま溶け合えてしまえたなら……。
「……お取り込み中スンマセン。仲良しさんなところを邪魔するけど、アンタら時とか場所とか場合とか、わかってやってる?」
俺たちの真横に屈んだ西河原が、ほっぺたを掌で支えながら、彼にしては珍しく真面目な口調でそう投げかけてきた。
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