アルザカリア

pizzeman

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01.地下

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「ねえ、人間て何?」

青年は突然アルザに質問された。

「なに……とは?もう少し具体的に言ってくれ」

青年は本を読んでいた。
その本は解剖学なのだろうか。細かく文字が刻まれていてわずかな空間に写真が貼られていた。

「人間はなんで将来の夢を聞くの?」

「……それだけなのか?もっと壮大なものを考えていたのだが」

「もっと聞きたいことがあるけどとりあえずそれから」

青年は本を閉じ、アルザの目を見ていった。

「目標持つことによって効率的に動けるようになるからさ。どこをどう動けばいいのか、どう努力したらいいのかがわかる。それに将来の夢は希望の光さ、アルザもきっとわかるようになる……というかアルザの将来の夢は何だい?」

アルザは視線を落とし、床を見つめながら言った。

「……まだ決めてない」

「ん?そうか」

「次、なんで夢をかなえられない人がたくさんいるの?」

「そういや、なんでだろうなあ。まあ簡単に言えばなにか違う道に進んでいったっていう感じだろう。ずっと同じ夢を追い続けるのは苦労するんだ」

「なんで人は同じ形をしているの?」

アルザはじっと青年の目を見た。

「なんで人はほかの人をおそうの?」

「なんで人はしゃべるの?」

「なんで人は」「なんで人は」「なんで人は」「なんで人は」「なんで人は」

青年は立ち上がった。

「気になるならついてきてよ。それらの答えは僕にはわからないが探すすべなら教えられる」

「……」

青年とアルザは地下へ向かった。

「足元くらいから気を付けてね。アルザは地下に来たことがある?」

「無い」

「そっか、じゃあここにくるのは初めてか。さっき僕が読んでいた本は地下にあった本なんだよ。これは人体解剖学、主に医療などで使われている。ほかにも似たような本がたくさんあるから読んでみるといい」

青年は扉を開けた。そしてかび臭くアルザはせき込んだ。ほこりもまじっているようだ。周りはクモの巣だらけ、クモの姿は見えないがたくさんの虫の死骸があった。足元から気持ち悪い感触のなにかが通った感じがした。アルザは自らの足を確認して少し安堵する。

「虫……嫌いだったかな?」

「うん、暗いのも……」

「そっか。帰る?」

「……」

アルザは黙った。

「とりあえず気になる本を何冊か持っていこう。正直汚いから」

「わかる」

そして近くにあった本棚から適当に5冊取り出した。そしてアルザが持つ。

「戻ってから読もう。カリアを一人にさせちゃ心配だ」

そういって地下から青年と一緒に出ようとする。
ふとアルザの足が止まり視線がそちらに向く。
そして青年のもとに駆け寄った。

アルザの視線の先には赤くにじんだベッドがまるで病院のようにたくさん並んでいた。
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