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12.書庫
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誰だって目を疑うであろう。誰だって目を背けたいと思ってしまうであろう。ここは夢の世界なのだろうか。そうじゃなかったら現実以外の何かだろう。
ここは本を中心とした世界なんだろう。そう思えるものがここにある。
一先ず目の前だ。目の前には一冊の本が空中に浮かんでいた。光り輝くように存在する。眠っているのだろうか。本が生物というにはかなり無理があると思われるが、アルザは直感的にそう認識したのだろう。
「この本はなんだか偉そう」
手で触れてみる。本が透けていく。消えていくかのように少しずつ。気づけばもう消えていた。
「一体何だったんだろう……」
そしてふとここにきた本当の目的を思い出す。
「そうだ、カリアを探さなきゃ。近くにいるよね」
そうしてまた一歩、歩み始める。果てしなく遠くなりそうな道を。
ただ周りの景色を確認して奇妙に変わったことが一つ。真っ暗だった部屋が明るくなっている。その明るさはまだ暗いと呼べる、だがアルザの目ではカンテラは無くてもよく見える暗さであった。部屋全体がよく見えるようになっている。ここは書庫だ。そうアルザは認識した。
書庫と言われれば本棚があるだろう。そこにぎっしりと本が詰まっているだろう。漫画や絵本はなく、難しそうな学問系の本が並んでいるだろう。壁全体に本棚が並び、部屋の中に決まった並びをしながら本棚は並んでいるだろう。
ここはそういった書庫ではない。創造よりも想像を、理想を文字として現実に映し出すように、いくつもの本が点在する。時には本ではなく一枚の紙でもあったりする。不思議な本たちだ、アルザは心を躍らせる。今すぐにでもあの本たちを読み散らかしたくてたまらない。
誘惑に負けよう、さあ負けよう。これまで思い出の本と恐怖を閉じていた心のために、疲れた頭にチョコレートを与えるために誘惑に負ける。
「……一体何の本なんだろう」
一冊の本、これも空中に浮かんでいる。だが先ほどの本と違って光り輝かない。直接触れてみても消えやしない。ついには浮遊する本を手の中に引きずり下ろす。
「『呼び寄せの本』? どういう本なんだろう」
興味本位で読んでみる。おかしなことに本は読めなかった。その本は白紙だった。細かく見ていくが最後のページまで白だけだ。
「……つまんないの」
そういって本をその足元に置きもと来た扉に戻っていく。
そうして後ろを振り向いたことによって気づかないこともある。
本はゆっくりと空中に浮かびあがり再び浮遊を開始する。
ここは本を中心とした世界なんだろう。そう思えるものがここにある。
一先ず目の前だ。目の前には一冊の本が空中に浮かんでいた。光り輝くように存在する。眠っているのだろうか。本が生物というにはかなり無理があると思われるが、アルザは直感的にそう認識したのだろう。
「この本はなんだか偉そう」
手で触れてみる。本が透けていく。消えていくかのように少しずつ。気づけばもう消えていた。
「一体何だったんだろう……」
そしてふとここにきた本当の目的を思い出す。
「そうだ、カリアを探さなきゃ。近くにいるよね」
そうしてまた一歩、歩み始める。果てしなく遠くなりそうな道を。
ただ周りの景色を確認して奇妙に変わったことが一つ。真っ暗だった部屋が明るくなっている。その明るさはまだ暗いと呼べる、だがアルザの目ではカンテラは無くてもよく見える暗さであった。部屋全体がよく見えるようになっている。ここは書庫だ。そうアルザは認識した。
書庫と言われれば本棚があるだろう。そこにぎっしりと本が詰まっているだろう。漫画や絵本はなく、難しそうな学問系の本が並んでいるだろう。壁全体に本棚が並び、部屋の中に決まった並びをしながら本棚は並んでいるだろう。
ここはそういった書庫ではない。創造よりも想像を、理想を文字として現実に映し出すように、いくつもの本が点在する。時には本ではなく一枚の紙でもあったりする。不思議な本たちだ、アルザは心を躍らせる。今すぐにでもあの本たちを読み散らかしたくてたまらない。
誘惑に負けよう、さあ負けよう。これまで思い出の本と恐怖を閉じていた心のために、疲れた頭にチョコレートを与えるために誘惑に負ける。
「……一体何の本なんだろう」
一冊の本、これも空中に浮かんでいる。だが先ほどの本と違って光り輝かない。直接触れてみても消えやしない。ついには浮遊する本を手の中に引きずり下ろす。
「『呼び寄せの本』? どういう本なんだろう」
興味本位で読んでみる。おかしなことに本は読めなかった。その本は白紙だった。細かく見ていくが最後のページまで白だけだ。
「……つまんないの」
そういって本をその足元に置きもと来た扉に戻っていく。
そうして後ろを振り向いたことによって気づかないこともある。
本はゆっくりと空中に浮かびあがり再び浮遊を開始する。
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