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pizzeman

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It is a warrior dyed red 01

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 世界は美しかった。青空を見ているだけで心は穏やかになれそうなくらいだった。


 今は何年だろう
 年は分からない。今は夕方ぐらいだと思う。ベッドが部屋の隅に一つだけある殺風景な部屋に緑髪の女がいた。


 彼女の髪は長く、美しさがあった。
 しかし、この世には緑色の髪色をした地毛の人間はいない。彼女の正体は……

「うるさい」

 緑髪の女は一言私に向かって喋った。
「後少しの時間で人が来る。終わったら喋ってもいい。」

 
「了解」

 

 私は魔物。小さな魔物だ。

この緑髪の女に拾われてから数年がたった。
 現代では魔法が無い。いや、無いというより扱えるものがいなくなったのだ。大昔に起きたある出来事が世界を大きく変えた。

 今は半機械人間が世界を支配している。

 扉がゆっくりと開いた。中からガタイのいい男が入ってきた。

「おい、仕事だ」

 いつもどおりにスーツ姿の男が部屋に入ってくる。

「分かった」

 彼女の名前はシュティーナ・エボルギア。
仕事はいつも殺しだ。人であれ、動物であれ、悪魔であれ、殺すことが仕事だ。

 男の後を追う

「今度の仕事はなんだ?」

 シュティーナが男に聞いた。

「シュティーナ、今日持ってきた仕事はお前のやりたかったやつだぜ」

「……分かった」

瞬時に、空気が変わる。

 シュティーナの表情が険しくなる。男はその顔を見てわずかに驚きながら言った。

「まあ、気持ちはわかるが感情に殺されたらそれこそお終いだ。俺たちは半機械人間共に勝てたことはないんだからな」
 

 荒廃した都市にて、仕事をしに来た。
荒廃しているとはいえここは奴ら半機械人間の領域。

 何があるかは分からない。都市の中心の空には瓦礫が円を描いて浮いていた。

 シュティーナは遠くの建物の窓を見ていた。
距離はとても遠く、中の様子などは見えないと思うが……

「どこにもいないな……」

「やはりそうですか」

 半機械人間は半分は人間であり、生物と同じく生きている。ということはセンサーに感知するはずだ。

なのに

「チッ、使えない」

 持ってきたセンサー類はどれも反応無しであった。 

「敵を叩くために接近する」

「待ってください。敵を見つけていないこの状況ではかなり不利です。今はまだ好機ではありません。敵を見つけるまではお待ちください」

「無理だ。敵はもう私達を見つけている」

 シュティーナには何かが見えているようだった。

「それは本当ですか?」

 魔物が問う。

「ああ、それにこのまま逃げても後ろを撃たれるかもしれない。最早逃げ場は無い、勝たなければ生き残れない」

「そうですか」

「半機械人間を殺すために突入する、覚悟はできているな?」

「もちろんです、シュティーナ様」

シュティーナの背中から、特殊な形をした翼が生えた。

「行くぞ、ついてこい」

 そう言うとシュティーナは翼で地面を勢いよく叩き、超高速で荒廃した都市へ向かった。

 シュティーナの翼は拳のような形をしていた。ただ、それは人の拳ではない。この世の生物とは思えない形をしていた。

 シュティーナが飛んで数秒後に都市の中央にあるビルの屋上で爆発のようにシュティーナが着地した。

 翼で砂煙を払い、2丁の拳銃を構えた。

「来るなら来い、片付けてやる!」

 敵は見えない。だが、情報通りならここにいることは間違いない。だからまだかまだかと敵を待つ。

「シュティーナ様、上です!!」

 魔物が喋ると同時にシュティーナは空から落ちてくる何かを撃つ。何かの正体は敵の攻撃だ。だが、敵の本体の姿は見えない。

 全てを撃ち落とした後、世界は再び静かになった。

「敵を探す」

 シュティーナはあっさりとそう言うと地面に飛び降りた。だが、やはり敵は見えない。

 そしてあることに気づく。

「ここは……滑走路……か?」

わずかに歩いただけなのだが違和感に気づく。
シュティーナが持っているセンサーが感知の反応をした。 
後ろを振り向く。シュティーナの近くを3機の戦闘機が高速でとんだ。

「な……」

 言葉を失った。まだ誰も見ていないはずなのに……この戦闘機は遠くから飛んできたわけではない。少し前に発進したばかりだった。

歯を食いしばり、天に銃を放つと魔法陣が現れた。そこから撃ち出されたのは黒い流星となったシュティーナであった。

「私の本性は手ごわいぞ!!」

そういいながらシュティーナは近くを高速で飛ぶ戦闘機を飛び蹴りの体勢で貫いた―――
    
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