4 / 53
Despair Select
There is no value in your words 02-3
しおりを挟む
突如森の中から海の中から無数の発泡音が鳴り響く。そしてその玉は敵を撃つ。戦車だ。
「よくやった。後は敵の首を取るだけだ。できるな?」
通信機から司令官の声が聞こえる。敵の機体は現在見えなくなっている。それは砂煙などでではない。爆発だ。これでもかとでも言うくらい。消し炭どころか島さえも無くなってしまうほどの爆発が敵を隠していた。
「流石に私はあの爆発の中の敵を倒すことはできません。しかし命令さえ下されば敵を殺すことができます。以下がなさいます?」
「敵はあの状態で生きているのか?」
「はい、生きています。やはり戦力が足りなかったと思われます」
「そうか、やれるのならやれ。まだその時ではないのならまだやるな。後悔しない方をお前が選べ」
「いいのですか?」
「ああ、もちろんだ。今の私では戦闘というのが分からない。やはり年には勝てんし、画面越しだとさらに分からん。だからわしから言えることだ」
「分かりました。では、撃つのを減らしてください。敵の首を取ります」
「分かった。敵を逃さないように撃つよう変更する」
「了解」
攻撃が変わる。敵が見える。敵の元に降り立つ。
「さあ立てよ。これで終わりではないだろう?私はお前たちの攻撃の方法も防御の方法もすべて見切った。殺してやるよ、すぐに楽にしてやる」
「お、お前たちは……」
「黙れ、貴様の言葉には価値がない」
そう言い放つ。敵は立たなかった。今まで勝ってきた相手に負けたのだからか?それともこれから死ぬと分かったのだからなのか?
「『リーパー』」
「了解」
魔物は再び大砲へと姿を変える。シュティーナは熱で柔らかくなった敵を撃ち抜いた。
「終わった……」
世界は静かになった。戦いは終わったのだ。シュティーナと半機械人間の初戦はシュティーナたち、DSFの勝利で幕を下ろす。
だが、本当の戦いはここからだった。
「よくやった。後は敵の首を取るだけだ。できるな?」
通信機から司令官の声が聞こえる。敵の機体は現在見えなくなっている。それは砂煙などでではない。爆発だ。これでもかとでも言うくらい。消し炭どころか島さえも無くなってしまうほどの爆発が敵を隠していた。
「流石に私はあの爆発の中の敵を倒すことはできません。しかし命令さえ下されば敵を殺すことができます。以下がなさいます?」
「敵はあの状態で生きているのか?」
「はい、生きています。やはり戦力が足りなかったと思われます」
「そうか、やれるのならやれ。まだその時ではないのならまだやるな。後悔しない方をお前が選べ」
「いいのですか?」
「ああ、もちろんだ。今の私では戦闘というのが分からない。やはり年には勝てんし、画面越しだとさらに分からん。だからわしから言えることだ」
「分かりました。では、撃つのを減らしてください。敵の首を取ります」
「分かった。敵を逃さないように撃つよう変更する」
「了解」
攻撃が変わる。敵が見える。敵の元に降り立つ。
「さあ立てよ。これで終わりではないだろう?私はお前たちの攻撃の方法も防御の方法もすべて見切った。殺してやるよ、すぐに楽にしてやる」
「お、お前たちは……」
「黙れ、貴様の言葉には価値がない」
そう言い放つ。敵は立たなかった。今まで勝ってきた相手に負けたのだからか?それともこれから死ぬと分かったのだからなのか?
「『リーパー』」
「了解」
魔物は再び大砲へと姿を変える。シュティーナは熱で柔らかくなった敵を撃ち抜いた。
「終わった……」
世界は静かになった。戦いは終わったのだ。シュティーナと半機械人間の初戦はシュティーナたち、DSFの勝利で幕を下ろす。
だが、本当の戦いはここからだった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる