LABIS TRIP〜ラビストリップ〜異世界啓発冒険譚

ろきそダあきね

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第二章

〜愛と魔法使いと吸血鬼〜ヴィヴィアン・トワイライト

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孤児院を出て帰りの道中

「吸血鬼騒動か~…なんとかしてあげたいなぁ」
「そう言うと思ってました」
エリィが笑顔になる

「さすがトーマっち!」
コーラルはサムズアップする

「夕食までは少し時間がありますが、どうしますか?」
「……じゃあ魔法使いに会いに行ってみる?」
「トーマっち直球ぅ~!」
「では挨拶だけでも行きましょう」
 
 トーマ達は街外れの洋館を訪れた
 一人で住むには明らかに大きすぎるその洋館は、壁は全体的に白く屋根の部分が灰色がかったブルー、テラスだけ見ても豪華な造りである事が伺える

 黒い鉄格子に囲まれていて、たしかに吸血鬼が住んでいるような雰囲気だ

 敷地が広いので勝手に敷地内に入り、玄関の呼び鈴を鳴らして呼び出してみる
 しばらくすると扉が開いた

「お前ら、ビビに何か用か?」
 
 出てきたのは、赤紫のロングヘアーをツインテールに、前髪はパッツンと重めに切りっぱなしフェイスラインにも重めの後れ毛があるヘアスタイル
 服装は完全にゴスロリファッション、黒で統一されてフリフリのワンピース、ブーツとタイツも履いている
 見た感じかなり華奢きゃしゃで可愛らしい少女のような子だ

「「「――!」」」

想像とまったく違う人物が出てきて一瞬固まってしまったトーマ達だが、とにかく話しを聞くために切り出す
「突然すみません、アッシュハート家の者ですが少しお話しさせてもらってもいいですか?」

「……アッシュハート?……ああ、この街の貴族か」
「はい、わたしはエリィと言います」
「「トーマです」コーラルなソ」
「入れ!そのかわりビビの紅茶をれろ!」
 
 ――見た目めっちゃ子供だけどなんか態度でかっ――
 
 中に入るとやはり豪華な造りで中央階段も大きく装飾や家具もかなり豪奢ごうしゃな雰囲気ある屋敷だ

 通されたリビングではフカフカのソファで妙に落ち着かないくらいの高級感だ
 紅茶はエリィが台所を借りて四人分出した
 
「ビビは、「ヴィヴィアン・トワイライト」、偉大なる大魔法使いだ!」
 
「――!」
 
「大魔法使いってすごいですね!まだ子供なのに」
 トーマが探りを入れる

「何を言ってるんだお前は、ビビはもう十八だぞ!」

「「「えっ!」」」
 
 ――どう見ても小学生……年上かよ――
 
「お前らはビビのことを「ヴィヴィアン」ではなく「ビビ」と呼べよ、あと敬語もいらん」

「了解、でもヴィヴィアンっていい名前だね!」
 
「……」
ビビは少し真顔になる
 
 ――あれっオレなんかマズい事言った?――

「……えっとビビはなんで一人で住んでるの?すごい屋敷だから家賃高くないの?」
 
 ――誤魔化そ、誤魔化そ――
 
「……遺産があるからな……カネはある」

「そっか……大変だね……一人だと掃除も料理も……ちゃんと食べてるの?」
「カネがあるから問題無い、雇えばいい!まだ雇ってないから今日はお前らが作ってもイイぞ!」
 ビビは立ち上がり両手を腰に当てふんぞり返る!

――なんか悪いやつじゃなさそう……むしろ寂しいのかな?――
 
「では今日うちの家に来られますか?」
「ほぅ……いいのか?」
「ビビさんが良ければ」
「ふんっ!行ってやってもイイぞ!良きにはからえ!」
「ビビりん行きたいくせに~」

「誰がビビりんだ!ビビってるみたいではないか!ビビを愚弄ぐろうするな!」
 
 ――この子はどう見ても吸血鬼じゃなさそうだな……今日の夜に吸血鬼を探しにパトロールしてみようかなぁ――
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