LABIS TRIP〜ラビストリップ〜異世界啓発冒険譚

ろきそダあきね

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第二章

主役は遅れてやって来る

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真田の非情なるオリーブとビリジアンへの攻撃は鋼同士がぶつかる金属音とともに防がれる

「――お前は!」

 真田の非情の剣を防いだのはギリギリで間に合ったトーマだ!

 トーマの左手には新たな「武装具」が装着されている
「容赦ないんだな真田!……お前達は絶対に許さない!」

 トーマの魔力が膨大に膨れ上がる!

 左手には青白く輝く「デュランダル」がトーマの魔力に呼応するように「放て」と主張する!

 トーマは真田の攻撃を受け止めた状態のまま、デュランダルを振らずに「音の衝撃波」をぶつける!

 とてつもない衝撃波とともに後方に吹き飛ぶ真田!
 真田は数十メートル先で踏みとどまると目や耳などから血が吹き出す!

 吹き飛んだ真田をよそにトーマは冷静に状況を確認し、倒れているビリジアンが「呪い」により瀕死である事を察知する
 そんなビリジアンを抱いている女の子がオリーブであることはシルフィアに会っていれば一目瞭然だった

「……オリーブさんですね……彼に秘薬を使って下さい、まだ間に合うはずです」
オリーブは放心状態で茫然ぼうぜんとしている

オリーブがそのような状態なので素早くエリィに指示を出して切り替えるトーマ

「エリィ!急いで二人を連れてコーラル達のほうに!秘薬を必ず使って!」
「はい!」
 
 すでにコーラル達とは合流済みだ、イルミナは二つある秘薬を一つ使って今は落ち着いている
 同じ症状なら最後の一枚をビリジアンに使えばなんとかなるだろうとトーマは考えていた

「トーマっち!先に持ってきたっちゃ!」
 気の利いたコーラルが走ってくる

「さすがコーラル気が利く!じゃあ秘薬を使って!その後はすぐにこの場から離れてほしい」

「ムフ~褒められたっちゃ!だけどトーマっち、アイツめっちゃ強いソ……大丈夫なソ?」

トーマは前方にいる真田を警戒しつつ笑顔で振り返る
 
「ああ!オレはゼロになる男だからな!」

「カッコいいい~!ウチらのトーマっちは最強だ
 ~!」

「一番カッコいいセリフ」を「一番言って欲しい時」に「一番大好きな人」が言ってくれて涙を流しながらも笑顔で送り出すコーラル!

 エリィはビリジアンに「エルフの秘薬」を素早く使い、コーラルとともに肩を貸してオリーブ達を連れて行く

 エリィは振り返りトーマの背中に声をかける

「トーマくん……頑張って!」

 トーマは無言でこぶしを握った

 真田は自らの耳をありえない方向にひねった、軽く身体が振動し「音の衝撃波」による目の充血などのダメージが回復する!

 ――五感を破壊しても即時復帰出来るんだな……なんとも便利な身体だ……全力で放ったんだけどな――

 トーマは「神妙のブラッドスペル」を極限まで高めていく!

 研ぎ澄まされたトーマの感覚!

 
 
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