LABIS TRIP〜ラビストリップ〜異世界啓発冒険譚

ろきそダあきね

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第三章

サトエリはいろいろ推せる

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「オレ……は……「ソーヤ・トーマ」?」

「アンタ……記憶が無いの?」

「いや違う……オレは……」

「まあいいわ!レイジンさんとこ一緒に行くわよ!何か分かるかもだし!」

「……レイジン?……誰だ?」
「いいのよ!とりあえず行こ?あーしは美々!」

「わたしは里井エリ!」
「サトイ……エリィ?……エリィ……うっ……くっ……エリィ!」
「大丈夫?宗谷くん!頭痛いの?」

 すごくツラそう……記憶を失ったって美々は言うけど、そういうのって戻るの?こんなにも苦しんで……あっ!宗谷くん……涙……

「大丈夫だよ……なぜか急に頭が痛くて」

「宗谷く……スカイくん」

「何?」

 泣いてるよ、泣いてることに気付かないなんて……悲しいの?その記憶……宗谷くん

 ――大丈夫……無理に思い出さなくていいよ、大丈夫だから……➖エリィ?頭の中で話せるの?➖うん、「脳内チャット」っていうチカラ!➖オレが「ソーヤ・トーマ」って人だとしたらアース人ってこと?➖そうだよ!昔あなたに助けてもらったの、ありがとう……ずっとお礼言いたくて!➖エリィ、だとしてもその頃のオレとは違うよ!➖一緒だよ……雰囲気変わってないもん……あの頃の宗谷くんだよ!➖エリィは知らないだけだよ今のオレを……➖そうかもしれない……でも……さっき声をかけてくれた宗谷くんは……あの頃の宗谷くんだったよ!➖……――

「ってアンタら何「脳内」でイチャイチャしてんのよ!あーしが気まずいじゃないの!」
「美々~ごめ~ん!わたしは美々最推しだよ~」
「ああもぉ!くっ付かないで!」
「美々~!」
「ほら!どうせアンタも行くとこないんでしょ!」 
「いや目的はあるぞ!」
「ハァ?何が目的なのよ!」
「魔将校ってのに会いたい!」

「――ハァ?じゃあもう達成してるわよ!あーしが魔将校だからね!」

「えっ?お前が魔将校?……じゃあ「インディゴ」ってやつ知ってるよね?」

「まあ知ってはいるけど……あーしは「レイジン派」だし「インディゴ」は「エドル派」だからあんまり関わりないわね」

 へ~派閥なんてあったんだ、そういえば会ったことないな~レイジンさんはいい人そうだし……はっもしかして黒田紫苑さん達は「エドル派」じゃないかな?
 あれから一回も会ってないし、あれ?そういえば宗谷くんのこと探してたよね?会ってないのかな?
 
「なるほど……じゃあとりあえず一緒に行くよ!」
「そう、レイジンさんも喜ぶわ」
「そうなのか?」
「なんもかんも忘れてめんどくさいわね~!バカじゃない!」

「――なっ!お前口悪いな~!……エリィはなんでニコニコしてんだ?」

「美々はね~こういうとこがいいんだよ~ふふ」
「サトエリ!アンタ何言ってんのよ!……トーマも!この子は「エリィ」じゃなくて「エリ」だから!勘違いしないでよね!」

 だぁ~ツンデレのテンプレが違うニュアンスで出た~……じゅる……あっ……失礼しました、しかし美々がグリムくん以外の男の子と絡むのもなかなかどうして……ごちそうさまです

「エリ……か……分かった!ごめんねエリ!」

「――!」
 こぉ~宗谷くんもなんでこんなイケメンに!?異世界という荒波が彼をここまで変えてしまったのか!……推せる……
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