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第三章
始まりは終わりから
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「ラビス」に転移してしまった「カミキ」は失意に落ちる、日本ではないどこかに飛ばされて森を彷徨えば魔物に襲われ死にそうになり
果物を食べれば錯覚を起こし体調も崩す、「紀子」のもとへ帰りたい
生きてあの笑顔を見たい
自分はいったいどこにいるのか
正気を保つのがやっとだった
二週間森を彷徨った頃には「カミキ」は強くなっていた、魔物や魔獣の攻撃が当たることはない
すべて「殺気」だけで躱すことが出来る
人族の覚醒「A Wake Up Human」~「アゥフ」~
「カミキ」は「ラビス」で「ゼロ」と名乗りニ年間帰る方法を探して旅をした
ゼグ獣王国の秘宝「魔導リング」の話を聞き、ようやく「アース」に帰る手掛かりを掴んだ「ゼロ」は獣王国へ向かった
獣王国はグリディア王国との戦争で「獣人族」が迫害され「奴隷」として扱われていることを知ったゼロは「単身で王国へ乗り込み奴隷を解放した」
獣王国の勇者となったゼロは「ボブ獣人王」からの信頼を得て「魔導リング」の使用を許可されるが、時は満ちていなかった
「魔導リング」にはまだそのチカラが溜まっていない
その時を待つしかなかった
獣王国での生活はゼロの心を癒していく
「紀子」に逢いたい一心で駆け抜けた二年間
挫けそうになる心をなんとか保つことが出来たのは「獣人族の温かさ」だった
獣王国を守り続けた「勇者ゼロ」
あの悲劇が起こるまでは
グリディア王国とグリモア魔帝国の挟み討ちによりゼロは大切な者達を失った
「魔導リング」もグリディア王国に奪われて、惨殺された多数の獣人族
「ゼロ」は崩壊した
彼は「正義」を捨て「レイジン」となりガーリア帝国でもう一つの「魔導リング」の時が満ちるのを待った
十年が過ぎた、ガーリア帝国に「ラビストリップ」が試験的に完成した
驚愕だった
あの「黒田信玄」が計画していた事がコレだったのかと
だが自分が「カミキ」である事を知られるわけにはいかない
レイジンは「黒い鎧」を纏い、「黒い兜」で声を変えた
「紀子」のことが知りたい
十二年も経ってしまった
ちゃんと生活出来ているだろうか
もう自分のことは忘れてしまっているだろうか
誰かと恋に落ちただろうか
知りたかった
「ラビストリップ」してきた「アース人」にそれとなく調べてもらった
「宗谷紀子」は幸せですか?
調べてくれた「アース人」が再び「トリップ」してきた
「宗谷紀子さんは三年前に事故で亡くなっています」
「息子さんがいます」
「十一歳です……名前は「斗真」」
「かなり貧しく育っているようです」
自分の不甲斐なさに失望した
死のうと思った
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|
「やったぁ!……あっ……子供出来たらね……「優先順位」を「その子」にして欲しいな!……わたしは二番でいいよ」
|
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死ねなかった
「紀子」の思いを、これだけでも叶えたい
その時「神託」が降りた
――わたしは「レプトン」、メガラニカは理想郷……目指しなさい……集めなさい……全ての「オーパーツ」を……そして時が来たら「クォークの地球儀」とともに「宗谷斗真」を連れて来なさい……さすればあなたの「願い」も叶うでしょう――
斗真を連れて来る?
今さら父親面なんて出来ない
「ラビス」にとってどれだけ重要な役割を担っているのかは分からない
そんな危険な「神託」に「斗真」が関わっている
だとしたら
危険だとしたら……それが「斗真」にとって逃れられない運命だとしたら
俺に何か出来るんじゃないか
誰かに委ねるくらいなら俺がやる
「斗真」が幸せになれる道筋があるのならそれを支えたい
「斗真」が「紀子」の分まで生きていけるように
「紀子」の一番を導きたい
果物を食べれば錯覚を起こし体調も崩す、「紀子」のもとへ帰りたい
生きてあの笑顔を見たい
自分はいったいどこにいるのか
正気を保つのがやっとだった
二週間森を彷徨った頃には「カミキ」は強くなっていた、魔物や魔獣の攻撃が当たることはない
すべて「殺気」だけで躱すことが出来る
人族の覚醒「A Wake Up Human」~「アゥフ」~
「カミキ」は「ラビス」で「ゼロ」と名乗りニ年間帰る方法を探して旅をした
ゼグ獣王国の秘宝「魔導リング」の話を聞き、ようやく「アース」に帰る手掛かりを掴んだ「ゼロ」は獣王国へ向かった
獣王国はグリディア王国との戦争で「獣人族」が迫害され「奴隷」として扱われていることを知ったゼロは「単身で王国へ乗り込み奴隷を解放した」
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その時を待つしかなかった
獣王国での生活はゼロの心を癒していく
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挫けそうになる心をなんとか保つことが出来たのは「獣人族の温かさ」だった
獣王国を守り続けた「勇者ゼロ」
あの悲劇が起こるまでは
グリディア王国とグリモア魔帝国の挟み討ちによりゼロは大切な者達を失った
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彼は「正義」を捨て「レイジン」となりガーリア帝国でもう一つの「魔導リング」の時が満ちるのを待った
十年が過ぎた、ガーリア帝国に「ラビストリップ」が試験的に完成した
驚愕だった
あの「黒田信玄」が計画していた事がコレだったのかと
だが自分が「カミキ」である事を知られるわけにはいかない
レイジンは「黒い鎧」を纏い、「黒い兜」で声を変えた
「紀子」のことが知りたい
十二年も経ってしまった
ちゃんと生活出来ているだろうか
もう自分のことは忘れてしまっているだろうか
誰かと恋に落ちただろうか
知りたかった
「ラビストリップ」してきた「アース人」にそれとなく調べてもらった
「宗谷紀子」は幸せですか?
調べてくれた「アース人」が再び「トリップ」してきた
「宗谷紀子さんは三年前に事故で亡くなっています」
「息子さんがいます」
「十一歳です……名前は「斗真」」
「かなり貧しく育っているようです」
自分の不甲斐なさに失望した
死のうと思った
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「やったぁ!……あっ……子供出来たらね……「優先順位」を「その子」にして欲しいな!……わたしは二番でいいよ」
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死ねなかった
「紀子」の思いを、これだけでも叶えたい
その時「神託」が降りた
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斗真を連れて来る?
今さら父親面なんて出来ない
「ラビス」にとってどれだけ重要な役割を担っているのかは分からない
そんな危険な「神託」に「斗真」が関わっている
だとしたら
危険だとしたら……それが「斗真」にとって逃れられない運命だとしたら
俺に何か出来るんじゃないか
誰かに委ねるくらいなら俺がやる
「斗真」が幸せになれる道筋があるのならそれを支えたい
「斗真」が「紀子」の分まで生きていけるように
「紀子」の一番を導きたい
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